■ 最近うれしかったこと 2つ
最近の成長を感じる山の出来事、2つ・・・
その1) 青笹尾根の地図読み。次に出てくる地形についてのシナリオ想定が出来ていた!
その2) 板敷渓谷での滝の直登。未知の滝で、私が提案したラインをベテランが採用してくれた!
二つとも、些細な、ちょっとした達成感だ。でも重要なスキル。その1)は、道迷いを事前に防ぐ防御力がまた一つアップした、ということだった。その2)は、岩の弱点を見る目が、少しだけど向上した、ということだった。
私はまだ判断力の面で、自分で下した判断では、行き詰まる可能性がぬぐえず、一人では沢には行けない。でも、着実に成長している、ということが感じられて、うれしかった。努力が実ることを感じるのは、うれしいことだ。
■ 成長の物差しの、どのあたりの登山者か?
去年の成長の軌跡をまとめた記事がちょうど6月にあり、色々と振り返っています。
最近、一緒に行った人が、最低限分かっているはずのことも分かっておらず、「こんなことも分かっていないのか・・・」とびっくりしたのですが、仕方がないのかもしれないなぁ・・・と。
一緒に行くことになる人には、何が出来て何ができないのか、ちゃんとその人に聞いてからですね。
(もちろん、ブログなどできちんとその人の様子が分かる場合は除きます。このブログは、口頭では伝えづらい、登山者のありのままの姿を伝える目的もあって書いています。)
会の人も、他会の人も、一緒に行くとなった時、自分の経験を具体的に述べるのを避けているようなそぶりが少し感じられました・・・ 一方、逆に積極的に自分の現在の登山者像を伝えてくれる人もいます。
自分の登山経験を開示したがらないそぶりが見えたら、ちょっと警戒した方が良いという経験になりました。
普通は
「今度、一緒にアイス行こうね~」
「でも、私まだリードはできないんですよ~」
「私も今ちょうど擬似リードに進んだくらいだから、大丈夫ですよ~」
などと言う風に互いのレベルの伝え合いが、自然と発生します。そう言うケースは大丈夫なケースという意味かもしれません。
「岩は前からやっている」・・・等々、漠然としていると、良いほうに解釈するのが人間のさが。
私の場合は全くの初心者なので、わたしより理解がおぼついていないとは、想定できず、当然、まったくの初心者の私よりも、理解が進んでいるもの、と想定していたら・・・、あれま!ヌンチャクを掴みながらリードしている・・・(汗) ビレイしてもらったら、リードクライマーを引っ張り落とす・・・(汗)
・・・ということは、ずぶの素人、つまり、何にも分かっていないのと同じ・・・(^^;)。まだアルパイン0.5です。それだったら、最初からそうと言ってくれた方が、そう思って付き合う分、随分マシです。
カムの支点を2点でしか取っていなかった時点で推して図るべしだったのかもしれませんが。
・・・が、初心者が初心者です、と言わないのは、それがどのようなレベルなのか、自分で客観的に位置づけできなかったのかもしれませんね。
人の成長はそれぞれのスピードでなされるもの。
去年の今頃の自分の成長の軌跡を振り返ることで、
どの段階にいる人なのか?
そのころには、自分はどんな失敗をして学んだか?
を振り返り、
「まぁ仕方ないかもな~」
と思えるようになる・・・?かもしれない・・・??です。
これはクライミングに対する理解だけでなく、地図読みも同様で、”本格的”登山の、”本格的”という字が付くような登山を初めて間がない人は、いくら一般登山での経験が長くても、まったく白紙と同じことのようです・・・。
だから、沢をしたいと言う人が、地図読みの素養が全く無くても普通かもしれない????
■ ツアー以下
私は沢については、ツアーで奥多摩の海沢(泳ぐような沢です)へ行った後、労山の登山学校での講習会で、後藤ガ イドの講習会で東沢
釜の沢に行きました。そのため、
・防水パッキングの方法
・足ごしらえ
・ラン
チ
・救急セットに
真水
・徒渉の仕方
・二股での枝沢と本流の確認方法、
・巻くか巻かないかの判断、
・沢での生活技術、
・常に沢の様子がうかがえるようにして退路を準備しておくこと、
・増水時の退路用にフィック を張ってから就寝すること、
・焚火の仕方、
・睡眠にシュラフカバーだけを使う習慣、
・下山時の地図読みも核心であること、
・地図の防水加工の必要性
・トポの読み方
・下山時の靴の携帯、
など、とおり一般のことは、一通り教わってから、山岳会を検討しました。講習会であり、ツアーではないので、装備負担もあり、当然それくらいの役割が担えるくらいの知識、沢入門書は読んでから行きました。マナーです。
しかし、会山行で参加する人は、連れて行ってもらえる期待、ですので、役割を担うという意識は薄く、そのため、事前予習は全くなく、自ら入門書を読むことさえない、それが普通のようです。防水パッキングさえ知らず、いきなり沢!です。
となると、滝の前で登攀方法を検討し、アンザイレンする、というような初歩的な所が抜け落ちてしまうのは、ある意味、当然のことなのかもしれません・・・(--;)
会で連れて行く側の先輩たちだって、ツアーではないのですが、懇切丁寧な事前周知などやりようがないでしょう。 そういえば、雪山のバリエーションに、装着方法を知らないでワカンを持ってきた人がいました・・・
そう言う調子で、何も知らない、知る必要がないと思っている人と、沢に行くと、初級の沢でもすごく危険です・・・。
この記録は、25歳、38歳、40歳の男性三人が本間沢に行った記録ですが、私たちが難なく超えることのできるF9 25m樋で、25歳の若い男性がフリーズし、37歳の男性は、スタンスがなく、手だけで登る羽目になっています。沢で3点支持を無視した、そのような登りはありえません。私たちが巻いたF10では、一人がセミになり、上からザイルを垂らしてもらう窮地に。地図読みさえできれば楽勝の詰めも、突っ込む一方のルートファインディングの為、落石ガンガンコースに入ってしまったようです。
まさしく、初級の沢なのに Xマーク付き(Xは岩のレイティングで危険なルートについているマークです)・・・。
自分が何を分かっていないのか分かっていないのが初心者だ・・・と以前、他の会の代表が言っていましたが、まったくその通りの様子で、つっこんで行ってしまう・・・のは、この記録にある人たちだけでなく、山岳会に所属している新人さんも同じです。気持ちだけが先走っているのです。
うーん、アブナイ!! しかし、こういう人たちは危ない目に遭って、やっと分かっていなかったことが分かるらしいです(--;)。
しかし、そのやり方では、分かった時点で一巻の終わりという人も確率の問題ですから含まれてしまいます。
きっと三つ峠の初心者講習で、「セルフとって」と言われてセルフを解除して、死んでしまう人はそういうタイプの死に方なのかもしれません。
そう言う意味では、登山の適性と言うのは、自覚力、というものが大きくかかわってくるのかもしれません・・・自覚がない人には、いくら教えても、自覚は生まれません。
よむべき本(たとえば『生と死の分岐点』)を渡しても読まないし、間違いを指摘しても直さないのです。
そう言うことを分かっているから、先輩たちは無駄な努力はしないのかもしれませんね・・・
■ 成長の軌跡 自分の今を把握するために
今年も成長の軌跡をまとめておくべきだと思ったので、続きをまとめました・・・。
こちら。http://stps2snwmt.blogspot.jp/p/httpstps2snwmt.html
登攀力は長い間の課題ですが、急にアップするのは無理だし、大量の努力をしても、ほんのちょっとしかアップしないのが登攀力です。
なおかつ、早くアップしたところで、成長する楽しみが早く無くなってしまうので、ゆっくり頑張ります☆
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