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Tuesday, June 29, 2021

ザックを使った人の搬送 都岳連・遭難救助隊長・北島 英明氏の講習


親が疲れた子供を背負う場合、こどものリュックを上下反対にして、おんぶ紐にすると背負いやすくなります。

Wednesday, June 10, 2015

レスキューのまとめ

さてと復習もだいぶ終わりです…

ホント一回講習会に行くとやることが一杯で困りますね!

■ リードのレスキュー

リードクライマーが落ちた場合どうするか?

です。私にとっては一番ありそうなパターン。

 1)ビレイヤーの自己脱出をする。(確保器の固定、テンション移動、事故者の固定、脱出)

  ここで判断する… 安全に自分にも登れそうかどうか?

 2)プルージック登攀して事故者に近づく
 3)空きロープでフィックスを作り、そのロープで振り分け救助で降りる

です。なんとなくそのままローワーダウンはできないのかしらと思わないでもないのですが(笑)シチュエーションが浮かばないせいでしょうか。

■ セカンドのレスキュー

セカンドで登っている人が墜落し、意識不明になった場合のレスキュー

 1)ビレイヤーの自己脱出
 2)振り分け救助

■ まとめ

この二つのレスキューで何が印象的かと言うと、ロープの切断が入ることです。ダブルで登っている前提ですから、片方のロープにビレイされていて、片方は空きロープになります。

その空きロープをレスキューに使います。

墜落した人がぶら下がっているロープは振り分けが済むと、切断してしまいます。

これはテンションしたロープは、意外にすぐに切れるということが、体験として分かりました。ほんの小さなポケットナイフでも切れます。

前にギザギザがないと切れないよ、と言われたんだけど、普通に切れました。

大抵は敗退用(懸垂)に、1本で行けるルートでも、ロープは2本持って行くと思うのですが、1本で行けるところは一本で行っちゃおうとなると、レスキューで困ることになりますね…

シングルで登るのは、沢などでは、良くやっていると思うのですが…沢のレスキューは沢のレスキューでまた別のシナリオがあるのかなぁ…

■まとめ

今回のレスキュー講習で新たに学んだことは、大きくまとめると、

 1)1本のロープに二人分の体重がぶら下がるのだ!
 2)振り分け救助
 3)カウンターウェイト (プーリーが重要アイテム)

の3点です。

フリクションノットが効くには何が大事なポイントなのか?などの基礎知識は、だいぶ前にやっておいてよかったな~と思いました。フリクションノットって何?と言う状態だと講習会はツラい経験になってしまうかも?

ラビットノットとインラインフィギュアエイトノットはできる人で助かったと思いました。そこから…だと、学ぶ内容が高度すぎる気がしてしまうのではないか?と思います。取っ手を作るのにも使えるしね!
 

6分の1の張り方復習中

■ 1方向にしか動かないセット 3種

引き続き復習中ですが、ライジングでは、1方向に動いて、反対方向には動かないプーリーがあると楽です。

そのプーリーの部分です。普通の人は持っていないので、単純にカラビナ。

で一方向しか動かなくするセット。

その①は、タイブロックです。 このセットだと↓側にしかロープが流れません。

細引きにつないでいるヌンチャクは重しです。

伝統的な?教科書などに書いてある、スリングによるフリクションノットでのストッパーは、ノットが動いてしまうので、おススメではないそうです。
 確保器じゃだめなのかなぁ?

プーリーとしての役割(=滑らかに動く)はないけど、一応、一方向しか動かない。

軽くなることは、期待はできないな。
 シンプルアセンダーでもやってみたら、一方向しか動かない。

これもプーリーとしての滑らかさは期待できない。

とりあえず、1方向にしか動かないということは、言える。

我が家はマンションなので、適当な固定点がなく、仕方なくテーブルの下で、斜張りの時習ったセットを復習中なのだが・・・

印象的だったのが、固定が、バイトのエイトノットではなく、ラビットノットだったこと。

■斜張り 

ロープは2本使う。一本目は普通に、両端を固定する。

それを3分の一システムで引っ張る。
1)フィックスロープを張る

2)フリクションノットをメインロープに付ける。

3)そのフリクションノットを、別ロープで引っ張る。

4)引っ張る時に3分の1システムを作ると、タイトに引っ張れる。

5)タイトに引っ張れたら、固定する。



試しにやってみたんだけど・・・

テーブルの下の空間は小さすぎて、カラビナが干渉するので、すごくやりづらい。

とりあえずタイトにロープを引く、というのはできたけど・・・

これで合っているのかなぁ???

これは一度ベテランに確認してもらいたいカモ?

使うのは

別ロープで引くためのスリング1、

その連結にカラビナ1、
3分の1に折り返すための支点用スリング1とフリクションのためのエイトカン、カラビナ1

さらに巻きつけのためのスリング1とカラビナ1

もう1個の支点用スリングとビナ1

固定した後のカラビナ1

と合計

スリング4、カラビナ5、エイトカン1、 

最初のフィックスロープ用のギアも入れると、さらにスリング2とカラビナ2が必要で、だいぶ要るな~と言う感じ。

ロープ連結のための巻きつけ用のスリングは節約できないし・・・

節約できるとすれば、

フィックスロープの両端

くらいしかないなぁ・・・

このあたりから、あんまり記憶が定かではないので、ちょっと不安。

ちなみにシステムについては、良いサイトを発見した。こっちを参考にしてください。

http://www.tokoukaikura.com/resukyu/pageindex/hansyutu06.html

ヘッドオンって何だろう?と思ったら、フリクションノットのことだった。なんで Head on なんだろう???

そう言えば、日本語でクライムダウンと言うけど、英語では down climb で順序が逆。

この図では、ユマールをスリングのところに使っているので、シンプルアセンダーも使えるのかもしれない???

こういうことをやっていると、あっという間に日が暮れてしまう・・・

ああ、疲れた。


3点からメインロープでアンカーを取る

 ■ ライジングの支点

支点は、普段は流動分散で2点で取る。

レスキューではもっと強固な支点が必要になり、3点となる場合、長いスリングが必要になる。

が、その長いスリングがない場合は、メインロープで取ればよい。

その取り方。

1) まず1mほど、余端を残す
2) 3点に通し、間を引き、長さを決める

角度が重要で 60°以上にならないような角度で。


 長さが決まったところ。もう手を離してしまっても良い。

結び目の分の長さを追加する。



ロープの端と束ねて

インラインフィギュアエイトノット

を結ぶ。

普通のエイトノットではダメ。
それぞれを全部一つのカラビナに掛ける。

安全環付カラビナで。

これで流動分散になっている支点が出来上がった。

通常は、ライジングなどの場合は荷重方向は決まっていて、フィックスであり、支点が流動する必要はないので、固定してしまう。
 ■固定の仕方

1)端のロープにスリングをガースヒッチする

2)末端が短くなるまで、ぐるぐる巻きにする

3)最終エンドは、ツーハーフヒッチにして、末端にカラビナを掛ける。

ここはほとんど緩むことはないので、普通のカラビナでOK。
 こんな感じ。
 固定されているか、チェック。
 固定されているかチェック。
 本日のランチ。

今日はブロッコリーのパスタ。

パスタをゆでている時間で、できた☆
おいしゅうございました☆


≪まとめ≫

・信頼できる太い立木なら1つでOK。
・強度に不安がある支点の場合は3点。

 例: カム、リングボルト、ハーケン、細い立木、芝、草・・・

≪今回使ったギア≫
・スリング3+カラビナ3
・安全環付カラビナ
・固定用スリング1+カラビナ1

合計 スリング4、カラビナ4、 安環付ビナ1
 

Tuesday, June 9, 2015

タイブロックとセットで買うべきもの

■ タイブロック

プルージック登攀は、前の記事にもあるように、宙吊り脱出やクライミングが難しすぎて自分で登れなくなったときの奥手であり、宙吊りからの脱出であるのですが、

(余談ですが、『第七級』というメスナーの本で、お祭りでこれをやって大うけしたという記述があります・・・)

基本的に、一方向に動くが、荷重がかかったら反対方向へは動かない、ということは、他の手段でも実現できます。

それが、アセンダーと言われる器具類です。アセンダーという言葉は、確保器、とか下降器、みたいな 大まかな分類の言葉です。

なので、スリングは一番簡単なアセンダーということもできます。

■ アセンダー

 1)スリング ?20gくらい??
 2)シンプルアセンダー(簡易アセンダー)  114g
 3)タイブロック (エマージェンシーアセンダー)  39g
 4)ユマール (登高器)

タイブロック
の順に高価です(笑)

で、今回は、タイブロック(4000円)を取り上げます。

■ タイブロックとカラビナ

タイブロックですが、購入するときに、

 ・適合カラビナ
 ・コード

とセットで買います。お店では言いませんが(なぜ?)、ちゃんと取説に書いてあります。

こちらの取説より引用
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
緊急の際に、ホーリングシステムの構築やセルフレスキューでのプルージックの代わりとして使用できる超軽量アッセンダーです。プーリー 『ウルトラレジェ』 と併用して、軽量な緊急用ホーリングキットとして使用できます。斜めの歯が付いたクロムメッキスチール製カムは、ロープをしっかりとグリップします。詰まったものを取り除くためのスロットがあるので、泥や氷の付いたロープでも機能します。ホーリングシステムでのロープの戻りを防ぐ器具としても使用できます。キーパーコードを取り付けるためのホール付。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最初からセット販売すればいいんでは?と、思いますが、山道具屋はそうは考えていないようです(笑)。

で、適合するカラビナは、以下の二つだそうです。

 ・『エーエムディ』 (約3000円)

大事なことは

 断面が円形または楕円形で直径は 10~12 mm

だそうです。ちなみにタイブロックの適合径は、

  直径 8~11 mm のシングルロープ

だそうです。

私のタイブロックとAm’Dカラビナ

 Am'D は ”エーエムディ”
と読むらしいが、

英語を読む人はみんな

”I'am D” と連想して、”アムディ”

と発音したくなると思う。

”私はDです”というネーミングには何か逸話があるのだろうか?
 これがロックテリクスのシンプルアセンダーです。

でも、これより、タイブロックのほうが軽いです。

タイブロックにはギザギザがあり、それがロープを痛めると言って嫌がる人もいるのだそうです。

緊急事態にそれを言う人はいないと思うけど、ちょっと自分が落ちて登り返すくらいなら、これはロープを挟んで登る式で、ロープに穴が開くことはないです。
 こういう風になりますが・・・
それはこれと同じ意味です。

基本的には、

デバイス自体を頻繁に動かす場合
=シンプルアセンダーやユマール

デバイス自体は動かないで固定して使う場合
=タイブロック

と使い分けると良いそうです。

一回しっかり決めたら、よほどのことがない限り動かしたくないなら、スリングによるフリクションノットでの固定が一番いいかも・・・。

というのは、自分の意思で緩めない限り、締ったままでいるからです。

シンプルアセンダーもタイブロックも荷重がかかっていないと簡単に動きます。

なので歩くときは引っ張りながら歩きます。というわけで片手は常に開けていないといけなくなります。

こちらも参考にされてください。

http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=137

Monday, June 8, 2015

ダブルロープで登る時の1ピン目

■ダブルの最初の中間支点

大抵のアルパインのルートは、ダブルロープで登るが、1ピン目はできるだけすぐに取る、のが通例だ。

だが、ダブルだと2本とも、中間支点を取らないと意味がない。ので、1ピン目は、二つの穴が必要になる。

噂によると、1ピン目専用のヌンチャク(クイックドロー)が売っているそうなのだが、どれなのだろうか?

普通はとりあえず、このようにする・・・

こちらより拝借した。


← ただこれだとカラビナにカラビナを掛けるのは、ヤダな、ということで・・・・


この1ピン目をカラビナ3枚、スリングにラビットノット1つでとっていた。

三又になればラビットでなくてもいいのかも?

ラビットノットは覚えている人があまりいないノットだ・・・

改善案。 

↓↓ ↓

プルージック登攀の小技

ちょっと疲れたので、小技の紹介です(^^)。

■ 自己脱出の登り返し 小技

宙吊りからの自己脱出で登り返しをするのは、プルージック登攀と同じで、2か所(腰と足)にプルージックを作ります。(ビデオがYouTubeにあった) 

要するにごぼうと同じですが、余ったロープ…どんどん余るので、途中で引っかかったりなど邪魔にならないためには、ハーネスに固定するそうです。

後は小技として、足側のロープは下向きに垂れていた方が楽です。

その場合、ザックを下げておくと良いそうです。これはへぇ~と思いました。ただこれも斜度があるとザックを引きずることになるので、空中の時の方が良いですね。

でも、それでザックを落として紛失してしまったら、超悲しいな~。

ザックをぶら下げて、

  (登り返しが楽になるメリット) と (ザックを落とすリスク)

どちらが大きいのか?は、個人次第でしょうか(笑)。



ディスタンスブレーキとコブ通過

さらに続きです・・・今日は忙しい日だなぁ。

■ディスタンスブレーキ

ディスタンスブレーキは、要するに1本に二人分の荷重がかかったローワーダウンのことです。

通常のローワーダウンとくらべ、1本に二人分の荷重がかかっているので、より強い制動が必要です。

通常のATCガイド型の確保器は、ロープを出すのがやりづらいので、向きません。ローワーダウンのセットは、ムンター(半マスト)やエイトカンです。

したがって、私のように小柄な女性が、上部でローワーダウンさせる役(コントローラという)をやるときは、重すぎてコントロールできないことを考えて、あらかじめ制動力をあげておく必要があります。

それにはどうするかですが、上部にワンターンを入れておきます。

わたしはさらに制動を増すためにハーネス側にもワンターンいれました。念のためを思うなら、フリクションノットも入れた方が良いかもしれません。

二人いっぺんに1本のロープでローワーダウンさせるのは予想以上に大変でした。

1)ローワーダウンのセットをする
2)助けに行く人がローワーダウンする
3)ローワーダウン開始
4)要救者を連結 (振り分け)
5)要救助者がぶら下がっていたロープを切断
6)二人ともそのままローワーダウンして、安全な所まで。

これも大事なことは、どのくらいの重さにどのくらいの制動力が必要なのか?わかっていることです。
エイト環の上に、ムンターが付いています。

距離は20~30cm

あけること。

ワンターンでもすぐにムンターが作れる状態にしておきます。

































■ 連結部の通過 = テンション移動

ロープの連結部の通過がディスタンスブレーキ中に発生してしまった場合、一度テンション移動をしてから、コブを通過します。

テンション移動は、フリクションノットで固定点に荷重を移動させる

だけで、通常のビレイヤーの自己脱出と同じです。

 1)コブが近くなったら、仮固定する。
 2)フリクションノットを作り、固定点に連結する。
 3)仮固定を解除し、徐々にテンションを移動する
 4)移動したら、コブを通過させる
 5)テンションをメインロープに移動します。

フリクションノットは、
この例では、タイブロックを使っています。

タイブロックはタイブロック自身が動かない用途に向いています。

簡易アセンダー類は、自身が位置を変える用途に向いています。

介助懸垂と振り分け救助

さて、また続きを書きます… 

基本の”1本のロープに二人がぶら下がる懸垂下降のセット”ができたら、要救助者(要救)のところまで降りて行きます。

その後、どうするか?です。

 ①意識がある場合  → 介助懸垂 

 ②意識がない場合 → 振り分け救助 A.背負うまたはB.抱きかかえる 

です。

結局、同じことで、①の介助懸垂の場合も、PAS(セルフビレイ用のランヤード)の末端に、相手をぶら下げます。①はハーネスを引っ張って降ろします。

②の場合は、

 A.太目のナイロンスリングで要救助者を背中におんぶしてぶら下がる
 B.目の前に抱きか抱えながらぶら下がる

の2パターンありますが、どちらも1つのブレーキングデバイスに二人分の重さがぶら下がることには変わりありません。


私はAのとき、背中に背負うために使ったスリングとPASが干渉して、PASがスリングを肩から外すように移動しようとするので、要救を落としそうで焦りました(汗)。一応、自分より重い人を背負って懸垂下降することができました。

背負うのは非常に大変で、Bのほうがまだ私にとっては可能性がありそうで、楽でした。

これはどの場合も、完全に宙吊りになってしまう場合の方が、斜度がある場合より楽です。

しかし、考えてみると、ブレーキングデバイスとフリクションノットの制動にすべてがかかるわけですから、ブレーキングデバイスは、確保器かエイト環として、フリクションノットの重要性は非常に大きいものだと思います。

振り分け救助とは、

 一つのブレーキングデバイスに二人ぶら下がること

です。

ひとつのブレーキングデバイスに二人がぶら下がっている

さらにプルージックとワンターンをセットして懸垂下降のセットが完了


肩のところを見てください。

スリングを使って、背負いの補助としています。

これは補助なので、ザック搬送の時に使うザックやレインウェアでの補助でもOKです。要するに背負う補助になればよい。

ところが、この補助が、細いダイニーマだと、肩に食い込んで補助になりません。

この用途には、テープ幅の広いナイロンのテープスリングが一番です。

これはチェストハーネスでも一緒です。


≪まとめ≫
・フリクションノット用には、効きの良いギアが必要
・幅広テープスリングは背負いやチェストハーネス作りに有効
・完全にぶら下がった方が楽
             

1本のロープに二人がぶら下がるための懸垂のセット

■1本のロープに二人がぶら下がるための懸垂のセット

クライミングでの懸垂下降では、2本のロープに自分だけがぶら下がります。が、レスキューでは1本の固定ロープに、二人がぶら下がります。そこが最大の違いです。

私は懸垂下降のセットは、

 ・エクステンション付
 ・バックアップ付

で習いました。途中停止するのに、バックアップがあると、手を離しても停止するからです。

バックアップがあると、下降器との距離を出すために、エクステンション(距離を離す)必要があるので、その距離を調節するのにデイジーやPASなどの距離の調節をしやすいギアがあると便利になります。別にスリングでも同じことです。

今回習ったセットは

 ・エクステンション付
 ・バックアップ付

 +

 ・ワンターン

でした。さらに、ビレイループに掛けたカラビナに一度ターンを通すのです。 これは制動力を増すための工夫です。

それだけ1本に二人がぶら下がるのは大変ってことですね。

 まずは普通のセット。

通常の岩場では、このセットだけで降りてしまいます。

 ちなみに、確保器の懸垂下降のセットには

2モードあります。

これはローフリクションモード。

 1本のロープに2人ぶら下がる

 =フリクションを増やしたい

のに、このセットにすると矛盾します。念のため。

これがセットの例。

もちろん、

 ・下降器は、エイト環OK
 ・エクステンションは、PAS以外にも、デイジー、スリングOK
 ・フリクションノットは、スリングOK
 
です。

この注意する点は、

 握っている手で制動している、

という点です。握れば、フリクションノットが緩んで、ロープが出ます。離せば、止まります。

ワンターン以外は、山岳総合センターで習った懸垂下降のセットと同じです。

ワンターンは、ハーネスのビレイループに掛けます。 レッグループに掛ける人も以前三つ峠で会いましたが、レッグループは、もともとカラビナを掛ける用途のループではないかもしれません。

下降器とフリクションノットが干渉しないために、距離を出す必要が出てきますから、PASなどで、距離を出します(エクステンション)。



都岳連のレスキュー講習

■ 都岳連のレスキュー講習

土日は都岳連のレスキュー講習に行ってきました。私は講習で習ったり、自分で講習会を主催したりして、

 ・自己脱出
 ・宙吊りの登り返し
 ・3分の1の引き上げシステム
 ・ザック搬送

までは、知識があるのですが、その後、クライミングに行ったりしても、こういう技術は、必要なく無事済みました。
 
今まで知っていたところは 基本的に ”自立したセカンド”、つまり

 自分で自分をなんとかする技

でしたが、連れて行ってもらいやすい自分になるため、です。

ところが、最近の山の世界は人材難で、連れて行ってもらうことだけでなく、例え未熟でも、誰かに教えてあげることを視野に入れざるを得ないですから、そうなると、否応なく、最低限の責任感として、連れて行く

 相手を何とかする技

も必要みたいだ…、というわけで出てきました。新たに習ったのは

 ・介助懸垂
 ・振り分け救助
 ・カウンターウェイト
 ・ロープ連結の通過
 ・斜張り

です。特にカウンターウェイトは、去年からやっておきたかったので、機会が得れて良かった。被っているところで、落ちたら、岩に手が届かない。そうなると多少でもいいから、引き上げないと、復帰できません。

各技術についての詳細は、また別にまとめるとして、全体的に気が付いたことは

 1)ダブルで登っていても、ダブルロープ1本に二人がぶら下がるということ

 2)救助専門の人はギアを充実させていると言うこと

 3)一度システムを組み立ててみないと、ちょうど良い距離の調節、ちょうど良いフリクションの調節など大変だと言うこと

の3点です。

■ ロープ1本に二人分の体重

岩登りでは、通常、ダブルロープをクライマー双方が一本ずつ持参していると思いますが、落ちて、レスキューになった場合、そのダブルの1本に2人ともがぶら下がります。

例: ダブル8.5mm一本に、私(48kg)とパートナー(65kg)がぶら下がる

    = 8.5mmロープに100kg以上の重さ(静荷重)がかかる

です。

つまり、

レスキューを視野に入れると、ダブルロープは一本で二人分の体重が支えられることを前提に選ぶ

ことになります。

■ ギア

今回は、

 ・PAS (またはそれに準ずるもの)
 ・タイブロック 
 ・ダイニーマスリング

を前提としているシステム構築でした。デイジーやスリングで代用した人もいましたが、PASが推奨されていました。またタイブロックも同じです。

こうしたギアは、流行り廃りがあるもののようです。最近クライミングを始めた人は、みなPASをセルフビレイ用のランヤードに薦められます。

タイブロックは、フリクションノットで代用できますが、あると、楽なギアとして、小さいし、軽いので普及しています。

私は簡易アセンダーも持っているので、プルージック登攀(ギアでの登り返し)は楽でした。やっと出番がでていました。このアセンダーは、自分が被った壁で墜落して、宙吊りから登り返しをしないといけない事態に陥った時のために買いました。

ギアや技術については、新しい古いが色々言われますが、本質的なことは、確実さ。古くても確実な方が、新しくて不確実より良い、というのが私の立場です。

かといって、最近始めた人が古いギアを買い求める必要はないし、逆に既にギアを持っていて十分役立っている人が、無理に、新しいギアにする必要もなく、古いか新しいかは本質ではないと思います。

もちろん、古くて擦り切れたハーネスを本当に実戦で擦り切れることを証明するまで使う必要はないですが(笑)。そのような事例が『生と死の・・・』に載っていました。

ただ新しいギアはギアとしての強度がまだ新しいゆえに強く、また使いやすさで改良がくわえられたもの、というのは本当です。ただ、逆に新しくても、クライマーの技術の後退に合わせて、退化したギアもあります。

■ 慣れの正体

システム構築は慣れが必要です、と良く言われます。

その慣れの正体ってなに?

これは、ただ普通にビレイするとか、つるべで登るとか、懸垂でロープを投げるとかも同じで、慣れということの正体は、

 ・ギア同士の干渉を避ける
 ・ロープの交差や干渉を避ける
 ・長さの調節
 ・フリクションの調節

のために 

 ・やり直しが発生して時間がかかる、を避ける
 
というようなことです。

例えば、一番単純な例で、セカンドとして終了点についたときに、どこにセルフを掛けるか?という些細な点があります。

大体新人さんは、次にシステムを作る時に、そのセルフが邪魔な所に着けてしまいます。たとえば、メインロープの上です。

そうすると登り出す時にまたいだり、くぐったりと、邪魔になり、それならセルフの付け替えをしたほうが楽だね、となり、リスクも増え、時間もかかってしまいます。

それが もたつく、ということの正体です。

慣れていれば、最初からメインロープと干渉しない場所に、セルフを取るわけです。

ただ一般には、初めての時は、登ることで精神的にアップアップで、セルフをどこに取るのが後でやり直しが発生しないか、というようなことまで、頭が回らない。

■ アップアップの一回目を本番にしない

こうした”そんなことまで頭が回らないよ~の一回目”は、誰でもアップアップになる。

それ自体は、大事な学びの経験です。

アップアップで、問題点を洗い出して、それを解消して…と繰り返して行くことが、スキルアップにつながります。

ところが問題は、

その”アップアップの一回目”が、いきなり北岳バットレス四尾根、という人が、大量に発生していること

で、それが大渋滞につながっています。

やはり”アップアップの一回目”は、近場の岩場でのゲレンデ練習であるべき。

ある程度、アップアップ状態でアタフタしているという段階をクリアしてから、山の中の岩場は経験するべきかと思います。

言うなれば、リハーサルと本番ですね。 本番の舞台で、リハーサル風景を見せない、というようなプライドを持つのは大事かも知れません。

これはフリーのマルチでも同じことが発生しているようです。

■ まとめ

このようなレスキュー講習は、リハーサルvs本番という関係で言うと、リハーサルで何をすればよいか?を知るための講習です。

本に書いてあることを、自分達で実行するのでは、なかなか、

 ・これでいいのかしら?
 ・そもそも本に書いてあることが今のデファクトスタンダードか?

などが分からず、不安はぬぐえません。

確実な筋から、

 一応の型

を教わってくることは大事なことだと思います。

あと、用語は、これからは英語に統一方向だそうです。それは国際化の流れと言うことらしいです。


 

Friday, May 15, 2015

都岳連の岩場のレスキュー講習 机上講習

■都岳連『岩場のレスキュー講習』机上講習のまとめ

昨日は都岳連の『岩場のレスキュー講習』机上講習に行ってきました。

大事なことは、

 支点を人任せにしない

&

 何はなくてもセルフビレイ

です。

■ アンカーポイントの安全性を自身で確認してください

初めてゲレンデアイスに行った時、私は正直、支点を見せてくれない人が嫌でした。

だから、トップロープのショートピッチでも人が作った支点を登った後、見に行きました。その時の支点はプアでした。別に壊れませんでしたから、何も言っていませんが。

先輩はたぶん、自分が作った支点を後輩がダブルチェックして見に行くのは嫌そうです・・・。

それは良くない文化であると思います。その支点に、私もぶら下がらないといけないのですから。

 自分の安全は自分で守る。

逆に言うと、誰かが作った支点にその人がぶら下がらないで、セルフをどこかよそに取っていたら、その人の支点は信用していないと言う意味です(笑)。

私も時々やります。ただ、単純にビレイ点が遠くて、そこの3人も立っていられないからってのもありますが。


この間の春山合宿では、後輩が急斜面であるにも関わらず、休憩中に、

 バケツも掘らずにザックを置き、
 セルフビレイも取らなかった

ので、びっくりしました。先輩はやんわり指摘していましたが、まったく聞く耳持たず。些細な不注意でシビアな状況に陥りそうで、不安なので、この人とはシビアな山はちょっと遠慮したいです。 

 ・テント泊でも不用意に動いてモノを倒す
 ・周囲の状況が見えていない
 ・『生と死の分岐点』を貸しても読まない
 ・だらりんビレイ & 指摘しても直さない
 ・他の人(自分より年上の男性)に自分が持っているより重いものを持たせる

など、わたしには、”イエローカード”で、危機感をアラートさせられます。 逆に全面的信頼を寄せる人は、

 ・ミスを隠さない
 ・俺を信頼しろと言わない
 
人です。多分私が信頼を寄せる人はホンモノぞろいと思います。昔から真贋の差が分かるタイプでした。

■ ギア

プーリー付カラビナ
・確保器: ATCガイドかまたはそれに準するセカンドの確保機能付きの確保器
・ランヤード: PAS>デイジー>スリング
・グローブ: ワークマンの皮グローブで充分 指先が開いているものは不可
・エイト環 
・タイブロック オーバルで、軸の形状が丸、または楕円のカラビナとセットでもつこと
・ナイフ 
・プーリーつきカラビナ(あれば)
・その他: スリング5、カラビナ5

私はタイブロックの代わりにロックテリクスのシンプルアセンダーを使っています。というか持っています。



■ ラッキング

・暗闇でも、必要なギアが手に取れること
・ナイフを首からぶら下げて携帯するのは不可 

■ 実技講習以前にマスターしてきてほしいノット

1)固定(クローブヒッチ)
2)半固定(ムンター)
3)フリクションノット1 オートブロック
4)フリクションノット2 クレイムハイスト
5)フリクションノット3 半折れオートブロック(これは無名のノット)
6)ラビットイヤーノット

特に難しいのはないので、ほっとしました。

■ 結びの基本

1)余端が十分な長さあるか (30cm)
2)しっかり結束されている
3)末端処理 

どんな結びであっても、結びがいい加減であれば意味がない。きちんと余端を残し、しっかり結束し、末端処理をすれば、どの結びであっても解けるということはない。

私はリーダー講習会では、無駄に長く!と習いました。

■ シングルでのラッペルについて

クライミングとの違いは、シングルでのラッペリングがあること。

普段使っているクライミングロープ(マルチに行く人はダブルのハズ…つまり、一般的には8.5mm径)のロープに、

 救助者と要救助者の二人が一本にぶら下がる

ことになる。

■ 人里離れたこと リモートなことがリスク

です。一般にゲレンデクライミングなら、墜落して落ちても、その場でローワーダウンで下せばいいだけです。

また、下界が近いので、ほとんどの場合は、救急車が入ってこれる環境にあると思います。

なので、レスキュー技術を学ぼうと言うような人と言うのは、

 人里離れた山の中での岩登り

を想定している人のハズです。私も基本的に人里離れたところに行きたいのです・・・ そうなると、どんなに簡単な所でも、簡単な怪我でも、怪我してしまったら、大変になります。

例えばねん挫って、下界でねん挫しても大した問題にはなりませんが、山でねん挫したら、非常に困ります。

根性で降りてくるしかありません・・・。英語で人里離れていることをRemote と言います。リモートエリアと言ったら人里離れたエリアという意味です。 isolated アイソレイテッドも同じような意味ですが、わざわざ孤立した、というような響きがあります。

■ 体重

引き上げは、引きあげようとする人と、自分との体重差が大きな問題のようです。講師でさえ、

 体重が80kg以上の人とは一緒に行きたいとは思わない、

と言っていました。 レスキューのことを分かっていないはずの無い往年のベテランでも、メタボで歩くのに支障が出るほど体重を増やしてしまい、赤岳でさえ普通には歩けないのに、トレーニングもせずにバリエーションルートに行くのは、一種の甘えなのでしょうか?それを許してしまうのは、

 優しさ

ではないような気がします。その人が仮に死んでしまったら、残された家族はどう生きていけばいいのでしょう?

ギリギリにしなくていい山をギリギリにしてしまう、

 コースタイムで歩けない体力
 体重

は注意したいものだと思いました。つまり、過信です。Vルートに行く人には、基本的に普通の人以上の体力は必要です。

私が思うには、登りをコースタイム登りの8割で歩ける力は、最低限で、ゆとりはゼロです。というのは、最近の標準コースタイムは中高年向けに甘くつけられているからです。

このレスキューもレスキューをすること以上に

 レスキューしないといけない羽目に至らない体力

が重要と最初に断っている点が気に入りました。

それは、疲れが出ていると分かっている下りでの滑落のようなものも含まれるのかもしれません。

うーん・・・なトップロープ支点。

でもこのサイズでもそれなりに強いって分かった。