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Monday, January 11, 2016

冬山仕様

■ 岳人の”冬山仕様”のまとめ

またまた古い岳人の記事で恐縮だが、良い記事と思ったので、まとめてみる。 色々な人にアンケートを取って知恵をまとめているもの。

■ 雪山体力作り

・会として、荷物を背負い、アイゼンを履いての岩場の上り下り練習を複数回

・年間山行数を確保し、累積トレーニング時間を長くする

幕営やロープワークなど、団体で共有されるべきシステムについては事前の検証機会の設定が欠かせない

・雪山での体力作りは、まず無雪期にテント山行を行うこと

・そこそこの荷物を背負って、何日も山を歩くことが基本

・雨天時のテント山行は精神的にも良いトレーニングになる

・沢登りで、体力とルートと地形図を見る目を養う

・岩登りで瞬発力と垂直方向への体力をつける

・9月の歩荷訓練界では、男性20kg女性15kgを背負って20km歩き、会として決めた制限時間以内に歩けないときは、冬のアルプスは参加不可。10月に再度行って、年末年始のアルプス行のメンバーを決定する

・夏と冬の合宿前に週1で3~4回の歩荷トレ。

・合宿のために各6回のトレーニング 岩登り、歩荷、カモシカ山行、雪上訓練、アイス

■ 雪山へ入るうえでの心構え

・9月下旬から偵察山行

・11月遭難対策訓練、12月雪上訓練、2月深雪訓練

・会として、無雪期・積雪期を問わず、非常食と非常用セット(ビバークシート、メタ、コッヘル)の持参、火器、燃料のセット、テント、ツエルトなどのビバーク可能な共同の装備や食料を分散して各自に持たせる

・自分の実力からかけ離れた山には行かないようにするなどの注意を喚起している

・体を寒さに慣らしておく

・冬季初期に簡単な雪山に入って、装備を実際にチェックしておく

・軽量化を徹底し、荒川三山の縦走で、個人装備は靴を除いて13kg以下。ガスと食料は2倍を用意。

・ビーコンを持って行く、アイゼンの爪が尖っているか確認する

・判断を間違えると取り返しがつかないことになるので、雪崩や凍傷についての学習をシーズン初めにしておく

・最悪の状態を想定した装備を持つ。特に手袋、帽子、目出し帽、サングラス、ゴーグル、アイゼン、ピッケル

「山屋基礎力」 = 「山行に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つ

・救助、雪上技術、雪崩れ、気象、食料・装備、遭難対策、ルート研究の机上ゼミを分担して行っている

■ 予想される危機とその回避

・滑落しないだけの歩行技術と体力をつける

・雪質、雪面の変化を読む力をつける

・悪ばを通過する前は一息入れるなど、緊張を途切れさせない

・弱層テストを行う

・湯気がたくさん出る調理をしない

・一般的な困難要素としては、風、ルートミス、雪崩。 

・行動中では手袋や帽子などのマッチング。

・幕営地の選定は妥協を強いられることが多い

・ルートミスリカバリーは登り返さずにリカバリーしようとすると、返って致命的な事態に陥ることが多い

・樹林帯やホワイトアウトで、GPSも持っていないというような条件では、時間をロスしても、体力を温存すると言った判断も必要

・雪庇の通過ではコンティニュアス

・継続的に活動する場合は、予想外の事態が訪れることを考えなくてはならない

・雪崩れに関しては、夏道通りと言うような安易なルート設定をしないこと

・テントの喪失に備えて、ツエルトを二人に一つ持つ

・火器の取り扱いについては、テント内では必ず声を掛ける

・目の前の雪崩れそうでも楽に通過できそうな場所は避け、時間がかかっても安全なルートを取る


■ 実際に雪山であった危険な事例

・爺ヶ岳からの下りで、重い荷物を持っていたため、30mほど滑落

・北アの稜線で猛吹雪 肺水腫となりヘリで救出

・ブナの木の周りにできる溝に落ちた

・テントシューズで出たら、アイスバーンでちょっと滑落

・稜線に出る前に、フードをしっかり被る、ボタンを締めるなどできていないために低体温症に

■ 当方まとめ

荒川三山で、13kg以下、食料は2倍を持つ、ツエルトを二人に一つ、など具体的な数値が、とても参考になります。

私は雪の山に行くときは手袋長者で、手袋いくつ替えがあるんだ?!って状態ですが、それは、昨日会った歩荷のお兄さんも同じようで、その話で盛り上がりました。

ツエルト、コッヘル、ダウン、コンロと火を熾す道具、は標準装備で日帰りでも持って出かけていますが、それでもそれほどは重くないので、20kgの重さにするには、何を入れるかと言うと、やっぱり水かなぁということになりそうです。

Sunday, August 9, 2015

サロン

■ 私の夢?

これは、いわゆる”夢”と言っていいのだか、どうか・・・、夢というより、こうなったらいいな~、という程度の、ささやかな希望・・・とでも言うべきものですが、それは、登山が好きな仲間と和気あいあいと登山の勉強をするサロンを持つことです。

イメージは部室。行けば、誰かしら、何か登山の計画を練っている・・・そんな場です。

例えば、私の中で今ホットなのは、遡行図をかく、というテーマなのですが、”遡行図の記号を書く会”だって、とっても楽しそうなんだけどな~。

そう言う風に思う人材が周りにいないのが残念ですが・・・。

2年前に一度、ロープワーク講習会を主宰しました。5回のコースにしたのですが、集まってくれた人たちと、あれやこれやとロープワークをやって、とっても楽しかったです。

こうした講習会に来てくれる人たちは、”連れて行ってほしい”という発想にはないので、身に着いたロープワークを実戦で使いたいなーという成り行きが成立します。そういう成り行きが発端で、成立した山行は、とても安心感があると思います。

それはクライミングジムでも、あるいは、花の同定会でも、同じかもしれません。

最初から、自分で何かをやろうと思っている人たちとつながる・・・主体性のある人と出会うには、出会う場がどのような目的の人が集まる場なのか?が大事な気がします。

■ 反省会

夫と行く山では、帰ってくると、夕食を兼ねて、山の振り返りをするのが恒例です。大きな液晶TVに、写真を入れて、上映会です。

あの箇所ではああだったな、こうだったなと振り返り、自然と反省会が出来てしまいます。

ある山岳会のゲストで講習山行に参加した時も、最後は反省会で、リーダーから、「今日の山行で、何か気になったり聞いておきたいと思ったことは?」と声がかかり、「雪のルートファインディングですが・・・」と、各人から質問が出ていました。

大体雪の時って、どこでも歩けるので、どのくらい際を歩いていいのかよく分かりません・・・それで、ちょっと質問が出たわけでしたが、一つの質問をきっかけに、色々意見が出たりして、どういう時にどうするのがベストなのか、結局は、あれこれ角突き合わせて考えることになり、とっても満足感がありました。

登山が好きで集まっているんだから、登山の話をするのがいいのに、みんな山であんまり登山の話をしないのは、なんでなんでしょう?

私なんて、登山の話だったら、永遠に話し続けていられそうなくらいですけど・・・(笑)。

Tuesday, May 12, 2015

中央アルプスの研究

友人が飯田にいるので、中央アルプスを研究中。どうも、中央アルプスは沢の山らしい。
というか、以前、南アルプスの登山大系を読んだら、沢のことばっかり書いてあって、一切一般登山者には役に立たないな~と思ったんだけど・・・。登山大系が玄人すぎるのかなぁ・・・。

とりあえず、概要と覚書き。 ただし、登山大系の内容は古いので、これは取りかかりとするためです。こうしておけば右クリックで検索できますし(笑)。 

中央アルプスは敗退した冬山合宿の経験しかありません・・・(^^;)。 すごい藪でした・・・

■ 中央アルプスの研究

★中央アルプスとは?
・南北60km 東西20Km
・東 天竜川 西 木曽川
・2500m以上が25座

 ≪参考≫
 ・北ア: 南北約100キロメートル、東西35km。3000m峰10座
 ・南ア: 南北70キロメートル、東西50km、3000m級の14峰

★歴史
・1891年ウエストンにより木曽駒が岳登頂
・積雪期登山 1924年 熊沢正夫 木曽駒 上松より

★特徴
・北アの岩稜、南アの森林、中アは渓谷
・白い花崗岩と緑のハイ松
・この渓谷を詰め、山頂をうかがう沢登りこそ、中アにおけるアルピニズムの神髄
・積雪量が少ない
・岩稜、岩壁に乏しい
・冬季沢登=1975年、宝剣沢の遭難
岩登りはわずか :宝剣東面、天狗岩、麦草稜、蕎麦粒岳バットレス、仙涯嶺

★中央アルプスの沢登り
・登頂時代の次
・冠松次郎の黒部谷を先駆としている
・1927年、今朝沢から南駒が岳
・戦前に、八高、名高商、名古屋山岳会などによって精力的に開拓された

■ 2大谷

★木曽谷
・木曽谷 暗く険しい ⇔ 伊那谷 広く明るい
・木曽谷 水量が少ない 全般に容易。沢登り入門向き
・木曽谷 北から、正沢川、小野川、滑川、伊那川
・滑川、奥三の沢、正股沢=険悪、手ごわい、東川本谷、今朝沢、越百川=静か

★伊那谷
・広く明るい
・谷が深く、水量が深い
・中御所谷 =一級品
大田切川 =中アの谷を代表する 体力、気力、技術、経験の裏付けを持って入るべき。遭難が多い
・中田切川 =本谷、大荒井沢、歯切れよくダイナミック

★正沢川
・総じて明るい 水量豊か 気分の良い遡行が期待できる
・細尾沢 美しい滝、楽しい遡行 木曽谷の中でも指折り

 正沢川本谷 5時間
 細尾沢 4.5時間 技術より体力
 玉ノ窪沢 5時間
 幸ノ沢 7時間 7月下旬が登りやすい
 濃ヶ池川 6-7時間 

★小野川流域 省略

★滑川流域 
・中京地方の岳人は滑川の支沢で沢登りの洗礼を受けた
・本谷はたんたんとしたゴーロ 4時間
・大崩谷 崩壊がすさまじい

 三ノ沢左俣 7-8時間
 三ノ沢右俣、 2.5時間
 奥三の沢 7-9時間 人工
 四ノ沢 4時間 2段60mの滝
 五ノ沢 3-4時間 もっともポピュラー
 宝剣沢 4時間 初心者向き 落石注意
 本岳沢 5-6時間 ゴルジュ 中級者以上
 前岳沢 4-5時間 ポピュラー
 北股沢 8-9時間 男性的

★中央アルプス前衛の沢 省略

★伊那川
伊那川本谷 8-9時間 入門向き 平和 徒渉、単調な石飛が延々と続く
東川北沢 7-8時間 沢好き好み 2時間ハイ松漕ぎ
東川本谷 7-8時間 静かで美しい沢 初心者向き
東川中山本谷 4-5時間 滝とゴルジュの連続
東川中山沢左俣 4時間
今朝沢 6-7時間 
越百川 10-12時間 水量豊富 

小黒川本谷 6-7時間
マナイタタラ沢 5時間 大きい滝はない 標高差900m 
将棋頭沢 5時間  ほとんどの滝が直登でき、労力のいらない楽しい滝
滝の谷 5時間 変化にとんだ谷
北御所本谷 5時間 滝も少ない
蛇腹沢 2時間 面白みに欠ける
東沢 2時間 10mのナメ
東横沢 4時間 直登可能な滝の豊富な楽しい沢登り
西横沢 4時間 すべて直登でき 楽しい遡行
中御所本谷 7-9時間 名渓 骨の折れる谷
悪沢 4時間 困難がない
サギ谷 6-7時間 サギダルが困難
濁沢 3-4時間 悪ばがない 雪渓 スノーブリッジの通過


太田切川本谷 中央アルプスではもっともスケールが大きい 険しい 中級以上につき 省略
中田切川流域 中央アルプスの沢では深いほうに入る 遡行時間が長い
与田切川流域 遡行対象が少ない 長い沢で丸一日
片桐松川流域 急峻な沢 難しさは中央アルプスで第一級 少なくとも片桐松川本谷の中で安全な幕営地はない
 片桐松川本谷 10-13時間 変化にとんだ渓相 人気の高い沢
 小松沢 2.5時間 小滝が連続
 池の平沢 3-4時間 出会いの滝の直登が難しい
 大島沢 5-6時間 直登困難な滝が多い
 イワタル沢右股 4時間 
 イワタル沢左股 4.5時間 右に比べ、滝も多く困難
 白羽毛沢 4-5時間 
 ムズカシ沢 5-6時間 名前ほどではない

≪参考になりそうなサイト≫
http://mugen3.com/arupusu4.html
岳人100ルート
南アルプスは沢の山

以上終わり☆ 気に入りそうなのに赤をつけました☆


Monday, February 9, 2015

風速19mは強い風

■ 晴れ

今日は、朝起きたらお天気が良く、昨日の雪は一瞬で消えてしまい、ちょっと残念に思っています(笑) あっという間に シュラフやテントが乾いてしまいました(^^)。

里山に雪降らないかな~。

やっぱり一番お得な雪山は、しっかり風を防げるくらい雪が積もって、特段寒くない山域。

■ お天気の反省

今回は、お天気の読みはあっていたのですが、帰りの道中、雪だったのは、寒冷前線の通過で一時的なものだ、ということを帰ってから理解しました。

以下はヤマテンから来ていた天気予報ですが、注目したところに赤を付けました。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
7日:日本の南を移動性高気圧が東進する。日中は概ね晴れて、風も特に強まらない見込み。
夜から日本海の低気圧に向かって湿った空気が入るため、稜線では南西風が強まり、次第に雪が降りやすくなっていく。 
8日:午後から日本海北部の低気圧からのびる寒冷前線が通過する。

■赤岳 山頂の天気 予報発表日時: 2015年02月06日 12時00分

◇2015/02/07 06:00
 天気:晴れ
 気温:-15 ℃
 風向:北西
 風速:6 m/s

◇2015/02/07 12:00
 天気:晴れときどきくもり  ⇒ 体感温度 -15℃
 気温:-7 ℃
 風向:西南西
 風速:8 m/s

◇2015/02/07 18:00
 天気:晴れのちくもり一時風雪
 気温:-11 ℃
 風向:西南西
 風速:13 m/s

◇2015/02/08 00:00
 天気:風雪のち霧   
 気温:-11 ℃
 風向:西南西
 風速:19 m/s

◇2015/02/08 06:00
 天気:霧のち風雪    ⇒ ホントに風雪でした でも、雪は横向きでした
 気温:-11 ℃
 風向:西南西
 風速:18 m/s

◇2015/02/08 12:00
 天気:風雪のち霧
 気温:-11 ℃
 風向:西南西
 風速:16 m/s
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

★考察1 風

・風速19mというのは、木の上に積もった雪が、ミカン箱くらいの塊で、登山道に一杯落ちるくらいの風の強さらしい。
・風速19mというのは、前日のトレースが消えるくらいの風の強さらしい。
・風速18mは稜線の風速のはずですが、中腹の樹林帯でも雪が横向きに降っていた。
・しらびそ小屋のひとが昨夜は風が強かったと言っていた。

 ⇒結論: 風速19mは強風。

・風向きが変わる = 天候の傾向が変わる 
・寒冷前線は午後からではなく、10時ごろから通過したような???

★考察2 気温

実際の気温は何度だったのか見れていない。が、夜半に-11℃というのは八ヶ岳としてはすごく温かいような気がする。が、普通に寒かった。

★まとめ
夜半の風は強かったので、いい加減な設営で、フライシートが飛んだのは無理もない
・気温が高い予報でも、夜は行動していないので、寒い。

■ 前の週との比較

その前の週との比較です。(先輩が凍傷になったのが1日日曜)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
31日:日本付近は強い冬型に移行していく。昼前からは雪が降りやすくなる。稜線では西風が非常に強まって荒れた天気に。気温も日中下降傾向で厳しい寒さになる。

1日:冬型の気圧配。引き続き稜線の北西風は強く、寒気も厳しい。 

■赤岳 山頂の天気 予報発表日時: 2015年01月30日 12時00分
 
◇2015/01/31 12:00
 天気:風雪のち霧  ⇒ 体感温度-40℃
 気温:-17 ℃
 風向:北西
 風速:23 m/s
 
◇2015/02/01 06:00
 天気:霧のち晴れ
 気温:-20 ℃
 風向:北西
 風速:16 m/s
 
◇2015/02/01 12:00
 天気:晴れのち霧 ⇒ 体感温度 -34℃
 気温:-16 ℃
 風向:北西
 風速:18 m/s
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

★考察1 風
・風速18mで気温がー16℃あると、体感温度は-34℃。一方、条件の良い日だと、-15℃で済む。
・今週と総合的に勘案すると、風速18mや19mは、風が弱いとは言えないのではないか?風は強い。

★考察2 気温
・行動する際の気温は、風速とセット販売。
体感温度で、-34℃の日は積極的な行動は控えた方が良い。

■ 気象庁の風の強さ
10~15m やや強い風  傘がさせない 吹き流しが横向き
15~20m 強い風    歩けない人も出てくる 高速では風に倒される感じがある
20~30m 非常に強い風 何かにつかまっていないと立っていられない
30~40m 猛烈な風   トラックが横転する
つまり、風速15m以上は行動しない日のことですね。


≪気象庁のリーフレット≫ 
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/amekaze/amekaze_ura.png


■ 天気図


今回は天気図を見てから行ったのに、寒冷前線の通過が一時的だとは後で気が付いた・・・
しかも、帰ってみたら前線は、2個もあった(汗) お天気はどれも一時的だけど、どうやったら、いつ通過するか分かるんだろうな~



Saturday, January 24, 2015

古い岳人記事: 小川山ステップアップ

■古い岳人礼賛

今日は図書館で 古い岳人を借りてきた。

私は時々、古い岳人を借りるのだが、岳人の編集が現代の物とは、

 視野の広さ

という点で大違いなのを時々感じる。

しばらく前の記事で、

  • 八ヶ岳のステップアップが廣川健太郎さんに指南され、
  • 冬山のステップアップが菊池敏之さんに指南されていた

件は記事にした

今の岳人、また、山と渓谷には、

  山上駅から始まる山

という特集や

  ソロ登山特集

あるいは

  山ごはん特集

という特集があったとしても、(何も食当特集が役立たないとは言わないが・・・)

  • ワンシーズンを単位として、どう登山者がステップアップして行けばよいか?
  • 1年を単位として、どう登山者がステップアップして行けばよいか?
  • そのステップを上がったら、次はどこへ行けばよいか?

を指南する記事は非常に少ない。平たく言うと視野が狭い

雑誌を連載する編集者の視野が狭くなったのか、それとも寄稿を寄せる人たちの質が落ちたのか知らないが、基本的に、

 一時的で刹那的な喜びや勝利を語った記事

しか見ないので、そういう雑誌に率いられる登山者も、いきおい、そうなるのだろう。

■ソロが一番安全

まだ登山1、2年の頃、つまり山岳会も想像だにせず、クライミングもたしなむ程度、ギアも持たず、講習会も視野に入らない頃、どういう登山スタイルが最も安全だろうか?と山のベテランと議論して、それは

単独か夫と行く山

ではないだろうか?という結論が出たことがあった。

依存的な人と行けば、こちらの負担が増える。高齢者と行けば、救急箱替わり。初心者と行けば、ガイド代わり。弱い人と行けば、シェルパ代わり。

一般的な登山が可能な、健康で、なおかつ体力と判断力が健全な人にとっては、

 誰かと行くほうが安全になるとはあまり言えない、という結論

だった。

そのことを示しているような、2015年2月号の各山雑誌の特集だと思った。

■ 山にはその人の生き方が現れる

そういう風潮の中で、初心者の時期から、古い雑誌に出会え、八ヶ岳研究に出会え、北八つ彷徨を読むことができたのはラッキーだ。

でも良く考えると、私は特別な幸運に出会えたわけではない。多くの人が私と同じ機会を得ても、それを素通りしただろう・・・と思う。実際その現場を目撃したことすらある。

私が古い山の本を読むことになったのは、古老の岳人との出会いが元だ。

八ヶ岳研究を読むようになったのは、ピッケルの使い方を学ぼうとした人が渡してくれたからだ。

岩場で老練なクライマーに会ったら敬意を表するべきだ。

岩でも山でも、心ある人は皆が互いの安全を心配してくれている。

私は私が持ったのと同じ出会いを素通りしている人を何人か見ている。

最近思うのだが、その人がどんな登山をしているかを見れば、その人の生き方が見える。

依存して生きてきた人は何年たっても依存的な山をし、コツコツとした努力で積み上げることで成功を勝ち得てきた人は、その成功哲学と生き方が山に反映されている。

自分を過大に評価してきた人は、やはりどんな内容の山をしても、自分のことを顧みないし、山そのものは見ていない。

ブランド主義の人はブランド主義者のままで、日和見主義な人は、都合の良いパートナーシップを求める。

生き方が現れるの山だ。 山にはそういう側面があるのだから、恥じない山を続けていくことがより一層大事だと思う。

≪参考 岳人629号≫
「フリークライミングの故郷 小川山の味わい方」と題する、菊池敏之さんの記事がある。初心者からステップアップする小川山のルート名が記されている。

 特集はロープウェーで登れる山。

Wednesday, January 21, 2015

八ヶ岳のバリエーションルート

八ヶ岳のバレエ―ションルートのバイブルは


『八ヶ岳研究(上・下)』 独標登高会

です。 

しかし、いまどきの人は、この本を知らないみたいです。実際、私も教えてもらって知りました。

教えてもらっているので、同じですが、同じでないのは、読んだか読まないか?かもしれません(笑)

大体の若い人は、基本的に雑誌に依存しているようです。

だから雑誌が特集したところだけに、人が偏ります。 

そして、最近はネットの情報が依存先らしい・・・金ヶ窪沢は小さなゲレンデなのに、人でいっぱいでした(汗)。

逆にベテランは、情報がないところほど価値が高い、という価値観で動いています。初登と同じですね。

雑誌だと、最近では岳人に『ハイグレード八ヶ岳』という特集がありました。

また、赤本、『チャレンジ!アルパイン』でも、八ヶ岳のバリエーションルートが取り上げられています。

≪信用度ランキング≫

低い ←ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー→高い
     ネット       雑誌       本     行ったことがある人      

以下、それらの本からルート名の抜粋です。

■ ハイグレード八ヶ岳

阿弥陀北西稜
阿弥陀南陵 ☆
広河原沢3ルンゼ 3級下 V級マイナス 新雪期
広河原沢中央稜 ★
キレット越え
石尊稜
中山尾根
赤岳西壁主稜
小同心クラック ☆
三叉峰ルンゼ
峰の松目沢 ☆
権現岳東稜
朝日岳東稜

■ 『チャレンジ!アルパイン』

ジョウゴ沢 2級 V級+
大同心ルンゼ 3級 Ⅴ級+
南沢小滝・大滝 Ⅳ級~Ⅴ級

阿弥陀北陵 1級上 Ⅲ 
阿弥陀北西稜 2級上 Ⅳ級 Aゼロ
広河原沢左俣 3級 Ⅳ+
広河原沢3ルンゼ 3級 Ⅳ級+ 
広河原沢右俣 2級上 Ⅲ級+~Ⅳ+

赤岳天狗尾根 1級 Ⅲ+
権現東稜 2級 Ⅳ級
上ノ権現沢 2級 Ⅳ級
権現沢右俣・左俣 3級 Ⅳ級~Ⅴ級-

※ルートグレードとピッチグレードは違います 


■ 『八ヶ岳研究』 (下) 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・阿弥陀北面
 北陵 最も容易
 北壁 登攀ルート
 北西稜 すっきりとした岩稜登攀が味わえる代表的リッジ
 西稜 登行少ない 静かなルート
 中尾根 樹林に包まれた尾根
 南陵 ほとんどバリエーションの面影がない

・広河原沢
 第一ルンゼ、第二ルンゼ、第三ルンゼ 第二ルンゼが本谷の本流
 正面壁ルンゼ
 左股 手頃な小滝が連続
 右股 つめが頂上に達していない

・立場川奥壁
 龍頭峰Aリッジ
     Bリッジ
 左ルンゼ
 中央ルンゼ
 右ルンゼ
 右尾根
 
・立場川
 本谷    もっともポピュラー 無雪期初心者可 積雪量が多いので初冬向き
 がま滝沢  入る人が少ない
 のろし場沢 入る人が少ない

・地獄谷
 本谷 初心者向き
 赤岳沢 中級者向き
 天狗尾根 初心者向き
 上ノ権現沢 中級者向き
 旭岳東稜 上級者向き
 権現沢 上級者向き

・積雪期の一般コース

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


Saturday, December 6, 2014

11月の反省&セルフレスキュー

今日は図書館に来ています☆ 県立図書館は岳人の古いバックナンバーがいっぱいあります。

■ 11月の反省

雪が降っていること確実な南ア 甲斐駒方面




11月はこれまで夫と雪山足慣らしの月にしていたのですが、今年は夫が昇格研修で忙しくしており、月末に予定していた燕山荘をキャンセルしたため、まだ足慣らしに行っていません…。

マズイなぁ…。アイゼン歩行を練習しなくては…なのですが。

登山は山梨での生活を充実させるため。

なので、山に振り回されることは嫌なのですが、最低限のことはやっておかないと、肝心の”自分の山”にも影響がでます。

ので、要反省かな?!

11月は雪山足慣らしの他、何ができるか?というと、藪山の月です。

が、今年も藪山派の同好の士を見つけられなかったので、熊が出ない時期まで待とう、と言うことになりました。やっぱり山梨は獣の気配濃いんですよね・・・。行きたいな、という山を検索するといきなり熊に会った話とかが、ヒットしてしまいます(笑)。これは秘境も一般ルートも変わりないんですよね。熊は5月は高山、11月は低山なんです。

■ 焚火&ホットワイン@藪山?!に取り組み中

藪山方面の私の希望は、”焚火&ホットワインの会”山行です(笑)。 今研究中です。

しかし、となると、電車で行ける藪山が良いと言うことになり、研究中です。車だとお酒は飲めない。しかし、焚火したいとなると藪山限定です。

■ 背中を押すもの・・・

さらに、ここのところ、お寝坊続きです。一人だと、ちょっと背中を押すものがないと…、甲府盆地は山が荒れていても、ポカポカ日和りなので、つい、山に行きそびれてしまいます(^^;)。

結果、あまり11月は山行が充実できなかった…(汗) 11月はやっぱりクライミングジムの1か月券を買って、ジムに通いまくるのが良かったかなぁ・・・できること、あまりないので。

■ 古い岳人おススメ!

今日は岳人の1998年7月号を読みたいと思ってきたのですが、17年前の古い岳人…のほうが私が読みたい技術的な情報が満載のような気がします。

登山の歴史を知らないので、なんとも言えませんが、現在って、なんだか登山の盛り上がりではかなりローな感じなのかも?

良く分からないですが、今の『山と渓谷』や『岳人』より、なんだか内容が充実しているような気がします。どうしてなのかは謎ですが。

■ セルフレスキュー

その中に 『山のセルフレスキュー』という連載記事があり、菅原愛里さんというセルフレスキュー研究会の方が、「一歩間違えば危なかった私のお粗末お話しします」という記事を書いています。

仲間の度肝を抜いた異常なセッティング、と称して…彼女が何をしたのか?というと、

 1)リード後、終了点で「カラビナのゲートが開く」ということがすっぽり抜け落ち、
 2)ロープ末端をカラビナに通した (つまりアンザイレンを解いた)

のだそうです… ひえ~! 確保ゼロ。セルフも取っていなかったそうです。

 初心者は想像もつかないことをしでかす

まさにその通りですね! 

実は、私もまったくの初心者で沢に行った時、アンザイレンを解くという致命的な判断をしたことがありますが、それでもカムの支点にセルフは取っている状態でした。カムは信用できていないから、体重を預けられず、すごい火事場の馬鹿時からで乗り越えました。その時の詳細はこちら。

http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/06/blog-post_24.html
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/06/blog-post_23.html


さて、古い岳人の、この記事によると

ゲレンデデビューから半年目
・万年セカンドからの脱皮をはかりつつあったある日のこと、
・セカンドで経験済みのルート
セカンドでスムーズに登れるのだからリードも問題ないはずと思っていた
・それまで立木に下降点を作ったことがあっても、壁の途中に作るのは初めてだった

です。つまり、この時期はアブナイってこと?

さらに

 無意識にやっていたのではなく、当人の意識は始終はっきりしていた、

にもかかわらず

 常軌を逸した行動をとっていた

そうです。やはり初心者はとんでもないことをしでかすものですね!

対策

パニック状態なので、黙って見守る

です。あとで教える方がパニックている人にその時、教えるより良いということですね。

パニックに陥る。その本当の怖さは、本人が自覚できないことにある

そうです。私もそう思います。

■ 初心者がいるときは2名以上で

最近師匠に初心者を連れて行くときは、かならず2名以上で、と言われました。

私も先輩には世話になり、今度は自分が誰かに恩返しする番だと思ったので、初心者の方をマルチに連れて行ったことがあります。

岩場で一度懸垂のセットを見せて、私が先に降りてから、足があって立てる立木で懸垂下降のセットを自分でやってもらおうとしたら、全然分かっていないことがありました。

初心者の人の「分かっています」は言葉でなくて、行動そのもの、を見ないといけませんね。

■セルフレスキュー

私は最近、技術のための技術に陥っているよ、と師匠に指摘されて、そうかしら…と不安になっているのですが、やはり、岩をやる限りは、最低のセルフレスキューは知っている必要があるという意見は変えることができません。防御の技を作ってから、攻撃が私の順番です。


  • 宙吊り脱出
  • ビレイヤーの自己脱出
  • 3分の1引き上げ 
  • 救急救命法


は最低の最下層かも・・・? しょっちゅう使う技術でないので、シーズン初めにどこかで確認が必要で、それが11月ってことになりそうですが(笑)。家で3分の1システムを作れる柱がないのが悩みなのですが…テーブルの足かなぁ…(笑)。

救急救命法は日赤で格安で受けることができます。私も受講済みです。実は止血得意(笑)

今年は、指導員のほうの講習に出ても良いカモとは思ったのですが辞めました。これから先は、守りの業ではなく、自分のしたいこと、つまり子供たちの冬キャンプボランティアをしたいと思っています。私の作戦は、守りの技を作ってから、したいことをする、という作戦です。

■ ヤマケイの技術書

ヤマケイテクニカルブック『セルフレスキュー』からの抜粋です。

1)リスクの分析
・2大遭難事故原因は、転滑落と道迷い
・甘い認識

2)各登山形態においてのリスク分析

中高年登山
・自己の能力の過大評価
プライドとメンツ
・持病による突然死
・加齢による記憶違い

→対策 誤った判断をしそうになったときは、はっきり指摘する

パーティ登山&単独登山
・登山届
・リーダー以外はどこに登るのか、どういう山なのかについて知らない
・勝手気まま登山下山もバラバラ

ツアー登山
・ガイドの経験不足
・見知らぬ者同士のパーティ
・お金を払っているのだから登らせてもらって当然

→ 受け身の山登りではなく、主体的に山と係ろうという姿勢

ハイキング
・道迷い
・下山遅れ
危険生物

→ヘッドライトを持つ

沢登り
増水の危険
・徒渉
・落石
・低体温症
・危険生物
・救助が困難

→レスキューの実践

雪山
・雪崩れ
無知&慢心
・低体温症
・凍傷
・アイゼン歩行
・ホワイトアウト

→雪崩れレスキューを実践しておく

クラミング
・転落
・プロテクションの崩壊
・落石
・すっぽ抜け
慣れ&慢心

→良く理解する、ヘルメットを被る

≪一般登山でのレスキュー装備≫
補助ロープ
スリング 120cm ×2 60cm×1
カラビナ 安全環付1 × ストレートゲート2

≪クライミングでのレスキュー装備≫
デイジー
スリング 120cm 1 
フリクションノット用のスリング(40cm) 1
プーリーつきカラビナ
ATCガイドタイプの確保器
プーリー
タイブロックとオーバルカラビナ
ユマール

今日は早寝しなくては~。明日はクライミングです☆

Thursday, November 27, 2014

秋真っ盛りの夢見山

 今日はお天気がよかったので、お昼ご飯を外で食べてきました☆

見よ!この富士山!快晴!!富士晴嵐!!

富士山も真っ白ですが、甲府から見たら、南アルプスも真っ白でした~

雪が来たな~って感じ。
 ぶどう畑の上の大きな雲。

このような雲は何雲かしら・・・?
 稜線のあたりに雲がかかって、上空はまっさらな青空です。
 錦秋というのがふさわしいような、秋色。

セーターみたいですよね。

秋は樹形がはっきりするのは、ちょっとずつ色のトーンが異なるからかな?

里山ももう秋です。見えているのは、八人山です。

善光寺から歩いて行けるんですが、まだ歩いたことがない山。
 もみじアップ! 日に透けたもみじの葉がきれいで、秋って感じでした!箕面を思い出します。

しかし、今年は秋山歩いていないなぁ~明日は富士川の川下りに行くことにしました。

 裏山は遊歩道なので、ラクラク散歩ですが、今日のようにお天気が良い日も、誰もいない。

しかし、山梨の山は、里に近くても、獣の気配が濃く、今日も猪くんが地面を食い荒らした跡がありました。

お弁当を食べていると、ガサっと、何もないところで音が・・・。

今日は裏山だからと、油断して、手ぶらで行き、笛とか、持っていなかったので、ちょっとドッキリ・・・





 こんな紅葉がありました。夢見山の前です。まっかっか。

 夢見山と言えば、

武田信玄が生まれる夢を父親が見た場所

です。

お昼寝候補地なんだけど、昼寝スペースはありません(笑)作ったらいいのに・・・

また 

甲斐八景

のうちの一つだそうです。今では忘れ去られ、誰も来ないような、場所ですが・・・。

遊歩道で来れるので、毎日のウォーキングの場です。

  1. 「夢山春曙」(ゆめやましゅんしょ)・・愛宕山の春の夜明け
  2. 「竜華秋月」(りゅうげしゅうげつ)・・愛宕山の麓にあったというお寺の秋の月   旧中道町の竜華院の秋の月、とも言われています。
  3. 「石和流蛍」(いさわりゅうけい)・・・笛吹川の蛍
  4. 「金峯暮雪」(きんぷぼせつ)・・・・・金峰山の夕方の雪の眺め
  5. 「富士晴嵐」(ふじせいらん)・・・・・晴れた日の富士山
  6. 「酒折夜雨」(さかおりやう)・・・・・酒折宮の夜の雨
  7. 「恵林晩鐘」(えりんばんしょう)・・・恵林寺の暮れの鐘
  8. 「白根夕照」(しらねせきしょう)・・・夕日に輝く白根三山

やはり、金峰山、富士山、白根は山梨の山ですね。その中に、かなり小さい夢見山がいきなりランクイン!レベル感が揃っていない。

 枯れた紫陽花・・・

朽ちていくもの、枯れ行くものに、美しさを感じられる人になりたいです。

今日は雨上がりのためか、小さなシジミサイズの、クリーム色の蝶(蛾?)が、たくさん、地面の付近を舞っていました。なんというやつかな~

すごくたくさんいましたが、写真にはなかなか写りませんね。
 これは最後の売れ残り紫陽花?

ピンクがきれいでした。
 葉っぱを拾ってきたぞ。

雑草を2種ほど・・・

ひとつは、ホトケノザという雑草。八ヶ岳も蓮華座を意味して、仏様の座る場所、という名前のものは多い。

ヨガでも、蓮華座という。英語ではロータスと言うけど。

ホトケノザは、春の雑草なんだけどな~


花言葉は

小さな幸せ
調和

とりあえず、アレンジしてみた。

今日はホントの良いお天気でした。

大きめの山に行きたかったな~

ま、いっか~。

夢見山ですが、

夢見山シュークリーム

というもの、売っています。

普通においしいシュークリームです☆

Tuesday, October 28, 2014

桃福センター

 ■ 自然学校

今日は小諸に行っていました☆

「自然学校指導者養成講座」

の概要を聞きに行くためです。

ここは情報拠点らしく、様々な有名な方が集う場所のようでした。

自然観察指導員のコースは、1年の受講で3か月の座学、半年のOJTで、自然ガイドのガイドステージⅠが無試験で取得できるそうです。トータル80万円くらいなので、山小屋3か月分ですね(笑)



■ 生きる力

大人にも子供にも冒険力が必要だ!

現代社会が何もかも急ぎすぎるからです。
      
ともかく日本人は総体的に、豊かすぎ、恵まれすぎて、目の前のことだけに終始してしまうと、”自分が求めているもの”が分からなくなる。

それは子供の頃に種をまかれている。

■子供好き
 
私は、学生の頃、ベビーシッターをしていたのですが、赤ちゃんではなくて、6歳のマシューと11歳のダニエルのシッターでした。(その後、2歳の赤ちゃんと3歳のお兄ちゃんも経験しました)

それで、子供との過ごし方には、一家言あります(笑)

子供は子供時間で。

今は子供を大人時間に付き合わせすぎです。子供の時にしかできない遊びを一杯させてあげたらいいのに、人の先を越さんとばかり、お受験漬け&習い事漬けです・・・それって大人の価値観の押し付け、ですよね。

■ 自然時間

私は、山に行くのが好きな人の多くは、世俗のしがらみから、解放された、山時間が好きなのではないかなぁ・・・と思ったりします。

焚火を見ながらほっこりしたり・・・テントをたたく雨音を聞いたり・・・ きれいな空を眺めたり・・・

葉っぱも、花も、樹木にも、色々な発見が。 何より、自分自身の発見が。

何しろ人生って、思ってもみない方向に開けてきたりしますからね~!わくわく!!それは未知を発見するからです!

■ Goodデザインの安藤桃福記念自然体験活動 指導者養成センター

 安藤桃福センターは、
カップヌードルの創設者が作った施設でした。

デザイナーズブランド(笑)。

私はデザイン建築好きなので、興味津々。

ツリーハウスに興味があったのですが、
残念ながら、実用ではないそうです・・・(汗)。

デザイン性を優先しすぎると、実用が犠牲になるのは、なんとかなりませんかねぇ・・・。

それが普通なの、日本だけだと思いますが。

今はグッドデザインなのに実用的!は世界スタンダードですよね!!


職員の方のご厚意で、ネットで出来たツリーハウスに登ってみた。

足元透け透けでこわーい!

この素材は建材になるんだってことが、すごい。
これはトレーラーハウス?

最近、楽しみにしている

yadokari.net 

も世界の面白い住居が載っていて、すごく面白いです。

どこを見ても似たり寄ったりの家で、35年ローン3000万の家ばかりで、建てては壊している日本は、

発想が貧困

なんだと分かります(笑)。


こうした面白いデザインハウスは

・実用面
・経済性

がネックですね~  デザインの世界もコンペに汚染されているからなぁ・・・。つまり競争。

競争に勝たなくても、経済的に成り立つ世界を、次世代に向けて作って行きたいものです。

大阪谷八の私んちも、一応デザイナーズですが・・・無垢の木で作ったので気持ち良かったなぁ・・・。コンペには勝っていません(笑)。

結局競争が支配しているってことは、”すごい”を決める価値観が画一的ってことなのかもしれない。

多様性とか、個性とかいうものは、競争とは、また別の価値観だ。

そこのところは、負け惜しみではなく、ホントです(笑)。



Saturday, October 18, 2014

前穂北尾根の回想 

■ 手段と目的を取り違える

先週は、アルパインの名門クラシックルート、前穂北尾根に先輩が連れて行ってくれました。この山行は、私にとっては、とても重要な意味がある山行です。

由緒ある前穂北尾根でアルパインクライミングを経験することが出来て、心から嬉しく思っています。

前穂北尾根…登山をしている人なら行きたくない人はいません。

しかし、どれくらいの人が、単なるルートとして以上に、前穂北尾根を見ているのだろうか???

ルートは、昨今、グレード、つまり易しいか易しくないかだけで語られるようになってしまいました・・・

私が思うには、登山技術は、目的とすべきものではなく、どこか自分が行きたい場所に行くための手段であるべきものかと。

私がクライミング力やロープワークなどの技術が欲しかったのは、自分が行きたい、人踏稀な、静かな場所に、クライミング力があれば、より安全に行くことができるからです。また、夫や友人などの大切な人を安全に連れていくことができる、と思うからです。

■ わたしにとっての前穂北尾根

私にとっては前穂北尾根は


という印象のルートでした。

前穂北尾根が重要なルートとされるのは、山岳史で重要なポジションを担ったからです。

この尾根が凄いルートだからではありません。フリークライマーの人には、何だ、というような、ものたりないルートです。

この尾根の初登攀は、夏冬ともに慶応大学山岳部です。下の方に、慶応尾根って尾根がありますよね。

無雪期は1924年7月。積雪期は1928年1月。90年前です。

夫と前穂に登った時、前日が後か忘れましたが、遭難があったようで、ヘリを見ました。今回、登ってみた感触としては、一体どこで遭難が起きたのだろう?と言う感じです。

3峰は核心ですが、チムニーで、登れなければ、落ちるより先に、敗退するだけですから、核心部で、登攀力が足りずスレスレで登れず、墜落して遭難、というのはありそうにありません。

となると、考えられそうなのは、脆くて崩れやすい4峰でルートファインディングをミスり、進退窮まるか、足元が脆い場所を歩きなれていない、スキル不足の登山者が墜落したか、どちらか。

リードする力がない人がリードすることは、ありえなさそうな感じでした。

■ 大島亮吉と4峰

前穂北尾根は、大島亮吉の死によっても有名です。28歳の若さで亡くなっています。いったい、どこから落ちたんだろう?と検索したら、

 4峰から涸沢側に転落死

とのことでした。4峰かぁ…。

先輩も「ここは3峰より要注意」と言っていました。が、4峰で遊んじゃったのですが・・・(笑)

たしかに4峰はルートファインディングが難しく、一旦上高地側へ巻いて、ピークの肩に出、そこから、ピークを詰めると、あとはジグザグに下山道がついています。

上高地側を巻いたあと、ピークに登らずに斜面をトラバースしていた後続がいましたが、4峰がアブナイと言われる理由を分かっているのかなぁと首をかしげました。

4峰がアブナイのは、脆いためです。斜面をトラバースすると、頭上に落石の要素を抱えることになりますので、間違ったルート取りと思います。

■ なぜ山に行くのか?

実は、北穂池に行った時も、慰霊碑が二つもありました。

私は、山がライフスタイル、という暮らしや生き方については、賛同するものの、山で死んでもいい、とは思えません。

なぜ山に登るのか?

それは、素晴らしい思い出を作るためです。後年、振り返って、にっこりすることができる、楽しい思い出を蓄積するためです。

山に登ると、生きていることだけで人間は十分なのだ、と思えます。

一瞬一瞬を真摯に生きたか?それだけが死の床で問われること。

自分の小さなエゴに囚われず、後悔の無い時間を過ごしたかどうか?です。

それが、大自然が改めて教えてくれることです。悠久の時の中の、一瞬の命、人生。その貴重な時間をどう使うか?それは人間次第なのだ、ということです。

愚痴を言って一生を過ごすもよし、小さな競争に明け暮れて過ごすもよし、自分の使命に捧げるもよし。

それが人間にだけ与えられた選択肢であり、ファンダメンタルチョイス、と言われます。

そういう風に山で感じるので、山での死については、ただただ、もったいない…という思いしか浮かびません。

■ 山での死

私が登山を始め、身近に見聞きした死は

  • 新井和也さん 剣長次郎の頭で落石
  • 気に入っていたブログの 三脚マンさん
  • 気に入っていたブログバリエーションしましょの ブログ主
  • お正月の小窓尾根 女性リーダーのパーティ 雪崩による遭難死
  • 鹿島槍東尾根 野田賢さん
  • 奥穂でなくなった本図一統さん
  • 山岳総合センターの講習会仲間の涸沢岳西尾根で下山中の墜落死
  • ニュージーランド帰りのクライマー知人が単独で正月に富士山へ行き転落死 半年後発見
  • 宝剣で友人が墜落、九死に一生を得る

知っている人は新井さんだけです。GWの涸沢で、上から、人が降ってきて、巻き添えを喰らい、ヘリで救助された知人がいます。昨今の山ブームで未熟な登山者が入山しているからです。

こうしたニュースを聞くたびに遭難について、改めて勉強しなおしています。

■ グレード思考の弊害

私はたぶん女性であることから、安全マージンの取り方が、男性よりも大きいようです。

今年バットレスに向けて、頑張っていたときは、今の実力のままでバットレスに突っ込むと、かなり濃厚な確率でビバークになってしまうと、青くなっていました…。一瞬ガイド登山で、身を守るべきかもしれない、と考えたほどです。背に腹は代えられない、と。

私の脳裏にあったのは、このサイトにあるような、遭難一歩手前のクライミングです。

http://onenomukou.web.fc2.com/kita.html

この人たちは、私も一度講習を受けたことがある、若いガイドさんが主催している登山塾の講習生で、クライミング技術はそれなりに高そうな人たちです。

イマドキは、フリークライミングからアルパインに入る人も多く、クライミングにはグレードがあるので、ちょっとジムでクライミングをすれば、若い人なら、すぐにグレードは上がってしまいます。

グレードで判断すると、たいていのアルパインルートは、グレードが低く、何も問題なく、行けそう、と思ってしまいます。

実際、前穂北尾根はクライミンググレードの低い私でも、核心部のステミング以外は、そう難しいとは感じませんでした。

それでも私はまだ人を連れて前穂北尾根を歩く実力はないと確信できます。

そういう問題じゃないのです。緊張感や集中力、注意力、そういったものが、ルートを含んだ、長い山行中、高いレベルでずっと維持できるかどうか?というようなことです。

グレード思考の弊害というのは、”そういう問題じゃない”ということが分かりにくい、ということです。

グレードにはルートグレードとピッチグレードがありますが、たいていはピッチグレードの方が高いですが、その高いピッチグレードのグレードより、クライミング力があるから大丈夫、というような思考はかなり危険です。

■ 山が懐を開いてくれた時に行く

昔は、その辺の分かりにくさは、説明も出来ないモノなので、先輩が行ってもいい、まだダメ、を判断してくれ、行けるようになるまで、登山者は、地道な努力を続けながら、山への憧れを胸に温めたもののようでした。

それは感動を大きくするので、良いことだったのです。自分の山行(努力)を通じて、先輩たちにアピールしなくてはならなかったのです。それは、長時間歩きとおせる力や、歩荷力、生活技術や、リスク管理、そして、情熱などです。

ところが、そうしたハードルなしに「行きたければ行く」のが、昨今の風潮です。

先輩が連れて行ってくれないなら、ガイドに連れて行ってもらえばいい、という人も多いのだそうです。しかし、ガイドさんもガイドに連れて行ってもらう山は、まったく違うとハッキリ言っています。以下は、私がやり取りした、有名なアルパインクライマーとのやり取りです。

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そもそも山に行く体力が少ない人に技術はあり得ない。
まずはしっかり歩いてしっかり担ぐ。そこから技術というものが生きてくると思ってます
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残念なことに山は、山そのものも大衆化、卑近化しています。 つまり、同じ前穂北尾根でも、今の前穂北尾根と90年前の前穂北尾根は全く違うのです。

今の時代、人気が集中して、皆が同じところに行くので、山は人踏濃く、その踏み跡をたどれば、10中8、9は問題なく行けてしまうのです。

さらに、先行者がいたりして、先行者の後を追えば良いだけだったりします。人の後をついて行く、という思考ですね。

ルートも基本は、「残置を追う」です。残置を拾うのは、人の後を付いていく、金魚の糞思考と結局は同じです。

しかし、それでは、実際にルートファインディングや歩荷力、行程全体を管理する力、全般的なリスク管理について、十分マスターした上で望んでいるわけではなく、状況に助けられただけ、ということになります。

そしてそれは私がしたい山ではないのです…。なぜなら、状況依存の登山は、一歩間違えば、上記サイトのような、遭難手前に突っ込むこと、確実だからです。

そうではなくて、ルートファインディングしたら、残置が追っかけてくる、ようにならないと、本当はそのルートを読んで、歩けて登れているわけではないのです。

自然地形からルートを読む感覚を養うのが大事です。

■ 大島亮吉 涸沢の岩小屋のある夜のこと

言うまでもなく、死は誰にでも訪れます。 死は死であり、それ以上でもなく以下でもない。

しかし、人間は意味を考える動物ですので、人の死には重さがあります。犬死という言葉があるように、もったいない死もあれば、英雄死もあります。

人の死においては、死に至る文脈こそが、死の重みを左右するものです。

ここで、大島亮吉たち一行が、涸沢の岩小屋で、山での死について語ったものを抜粋したいと思います。

「おい、一体山で死ぬっていうことを君たちはどうおもっている。」

「それは山へなんか登ろうって奴の当然出っくわす運命さ。」

「うん、そうか、それじぁ山へ登ろうって奴はみんなその運命にいつかは出っくわすんだね。」

「そうじぁないよ。みんなとはかぎりゃしないさ。運のいい奴はそれにであわなくってすんじまうよ。それから山へ登る奴だって、そんな運命なんかに全然逢着あわないように登ってる奴もあるもの。」

「じぁその逢着あうような奴っていうのはどんな奴さ。」

「まあ、言ってみりゃあ、結局ワンデーみたいな奴さ。」

「ワンデーやマンメリイみたいなやつは、まあたとえてみればさ、そういうような運命に出っくわすのさ。」

「無鉄砲をやって死ぬのや、出鱈目でたらめに行ってやられるやつもいるさ。だけれど、そういうのは問題にはならないよ。注意し、研究もしてみて、自信があってやってさえ、やられたというのでなくちぁね。」

「ワンデーだってそうだろう。『山とスキー』に、「人力の及ぶかぎりの確たしかさをもって地味に、小心に一歩一歩と固めてゆく時にはじめていままで夢にも知らなかった山の他の一面がじりじりと自分らの胸にこたえてくる」って書いていたじぁないか。」

山は自分にとってひとつの謎ぶかい吸引力であり、山での死はおそらくその来るときは自分の満足して受けいれらるべき運命のみちびきであるとおもった。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000863/files/49595_35558.htmlより引用

■山は謎深い吸引力

私にとっても、山は謎深い吸引力です。ご縁で登っています。

だから、無鉄砲の結果のビバークは受け入れられないが、一歩一歩、歩みを進めた上での、やむを得ないビバークは受け入れられます。


























山に登っている限り、どんな易しい場所でも、転落のリスクは避けられないことを、今年は、私自身が、山の斜面を2回転半、8mも転がって理解しました。

私はチャレンジを恐れる人間ではありません。そんな人は、一人でアメリカくんだりまで行ったりできないだろうし、私は何しろ大学も自分の力だけで出ています。7年もかかりましたけど・・・。

誰かが作ってくれた道の、安寧の上に築いてきた人生というわけではない、ということは言えると思います。どんな無理に思えることも、私は計算の上で勝算を持って挑んできました。

だからこそ、計算されていないリスクは、単なる無謀だと思う。

やはりそうして色々考えると…

前穂北尾根は、今後の山への励まし、応援歌のようなものに思えてきます。

この山行で学んだことを胸に、これから一年間、あれやこれやと頑張れるな、と思う。

そして、先輩が連れて行ってくれた、もう一つの場所、北穂池は、”私の山”である伝丈沢で、しっかり開花したと思います。

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誰も教えてくれない登山の大切なこと
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Wednesday, September 10, 2014

二つのマルチピッチ

最近、マルチピッチ、本チャン、と一言に行っても、二つのマルチピッチがあるのが分かるようになりました。

その① フリークライミングのマルチピッチ

その② アルパインクライミングのマルチピッチ


こちらが フリークライミングのマルチピッチ集です。

一番易しいのは、5.7から始まって、5.11とか、12とかに進化してきます。

どんどん、難しくなる・・・岩場は同じです。

5.10から先は、正直、ロープはぶら下がることが前提です。

リードも、ロープ、大活用しながら、テンションかけかけで、登っている人もいます・・・
こちらが、クラシックルートのルートガイド集。

Ⅱ級Ⅲ級からスタートしていて、Ⅱ級というのは、歩けるところです。

ですから、ロープは念のため。そして、落ちれば死ぬけれど、特別なクライミング技術がいるほどは、難しくないのが普通です。

難しくても、Ⅳ級、Ⅴ級です。五級はかなり厳しいです、こうしたルートでは。

私はⅣ級がせいぜいだなぁ・・・

違いは、

・クライミングそのものの技術的困難度を高める

 vs

・高い山&大きい山を目指す

です。


①のほうは、フリークライミングの人たちなので、まだ人口はたくさんいて、みな、グレードのUPにしのぎを削っています。

この二つの人口が交差するのが・・・初級のマルチピッチ・・・ たとえば、春のもどり雪とか、ガマルートなどです。三つ峠はフリーの岩場集には載っていません。

ここで、人々は文系と理系に分かれるみたいに

・フリークライミングコース
・アルパインクライミングコース

に分かれるのでしょうか・・・その辺の事情は、良く分かりませんが、フリーのルートガイドが新しくて、クラシックルートの方が古書であるように、人口減を味わっているのは、②のほうのようです。




Tuesday, August 12, 2014

歴史の厚み

■ 今日はボルジム

今日は三つ峠マルチの予定にしていましたが、雨で中止。

せっかく予定を開けていたし、仕方ないので、ボルジムに行っていました。今日はだいぶ登りました。

新しいリード壁が出来ていました。 5.8と5.9をリードし、ボルダリング課題を色々こなし、最後は、ザックを背負って登ってはクライムダウンというのをやって、だいぶ疲れさせてから帰りました。

黄色の課題も結構出来るようになっていました。ホールド付け替えで課題がやさしくなっていたのでしょうか・・・?

今日は初心者の人が多かったのか、ムーブがきれいだと褒めてもらいました・・・(^^;) みんなの気のせいかも・・・? だいぶフリは分かるようになったんですが・・・。

しかし、長いこと靴を履いていると足がいたいです・・・

■ 歴史の厚み

昨日は御坂山岳会の例会日でした。

例会は、夜8:00からで、遅いので、私はいつも甲府に帰ったら夜11時は超えてしまいます。

昨日は先輩が、会の月報をまとめたキングファイルを貸してくれました。 じゃーん。

この厚み・・・ さすが60年の会!

これだけの山行の積み重ねがあるんですね~

・・・それはひっそりとデータが生かされることなく、死蔵されているなんて、なんてもったいないのでしょう。

私は書籍が大好きで、大学の頃は司書として大学図書館で、整理の仕事をしていました。

図書整理の仕事とは、図書の内容にそって、書籍があるべき本棚に収まるようにすることです。日本は十進分類法を取っています。

思うのですが、過去の蓄積(書籍など)を生かすには、多くの人の目に触れれば触れるほど良い、ということではないか?と・・・

というのは、文章は、読まれて初めて文章となり、言葉は聞かれて初めて言葉となるからです。

目に触れないことには、何の感動を人の心に起こさせることもない。情報も役立つことがない。

読まれればそれだけで、その文章に使命はまっとうしたと言うことだと思いますが、文章の素晴らしいところは、消費されても減ることがないということですね。

大抵の価値のあるものは、消費されると価値を失うのに、重ねれば重ねるほど価値を重くするのが言葉や記録です。

しばらく読んで楽しめそうです。

■ 回数券

こちらは、私のクライミングの歴史です。 回数券が二枚目、終わりました☆

山岳会に入会したのが、3月。回数券を買うようになったのが、5月。8月の現在で、習慣的にクライミングに接するようになって、4か月です。

22回・・・

 5/14、15、21、24、28、
 6/2、4、6、7、11、、22、28、
 7/2、9、11、17、24、30、
 8/6、11

です。小瀬のクライミングウォール回数券は3900円です。 7800円で3か月楽しめたら、すごくいいアクティビティですね。

■ あきらめず、期待せず、リードを頑張ろう

クライミングは、習得をあまり急いでも仕方ないかもしれません。 何しろ、

 1年目: エンジョイクライミング
 2年目: リード

位の話だと思います。

師匠はリードするのは早ければ早いほど良い、という意見でした。

私もスポーツクライミングのリードは早ければ早いほど良いと思います。何しろ、リードする人でないと、ビレイができるようにならないからです。

上手なビレイは自分がリードするようになると良くできるようになります。 登る人の気持ちが分かるからですね。

ただスポーツクライミングのリードと、マルチピッチのリードではまた話が違うような気がしないでもないのですが、どうなのでしょう?

それでも、易しいところからリードしてみると言うのは必要だと思います。

ともかくシステムを理解していないとセカンドではあっても、トップが動けなくなったときに、にっちもさっちもいかなくなりますから。





Sunday, August 10, 2014

三浦雄一郎さんの山のルート定数

■ 台風11号&秋

今日は台風11号の影響が直撃で、楽しみにしていた岩登りが中止になってしまいました(><)。

窓の外では、最近始まった蝉の音がウルサイですが、暦の上では秋の始まり。この台風で山はもう、ほんのり秋の気配になったかもしれませんね~。 

私が小屋バイトしていた去年は、7月の北アは、中高年がとても多かったです。8月になると、若い人のテント泊が途端に増えました。 私も7月はちょっとなーという感じでしたが、8月は自分のために山に行きたいと思います。

■ 岩場ではアプローチこそ、気を付けよう!

先日、瑞牆山に岩登りに行った時に、滑落しました。

ちょっと転んだ、というのではなく、7~8mも、でんぐり返しをする、正真正銘の滑落です(汗)。転落して、側頭部を打ち、今も固いものが噛めません。

登攀中ではなくて、岩場の帰り、というのは、よくある典型的なケース、なのだそうです。それを知ってびっくり。

岩場ではロープをつけているから、落ちるのは実はそう危険ではありません。が、岩場の前後、アプローチは登山道ではないため、整備されておらず、道が細かったり、踏み固められていなかったり、障害物があったりで、実は歩きづらいです。

が、ちょっとだから、という理由でアプローチシューズで行きます。ので、時間的に短いといえ、危険は、だいぶランクアップしています。今度から、岩場の帰りはヘルメット着用ですね。 特に下山時は事故が多いので。

■ 疲れを見極める努力

原因というか、こうした転滑落の土壌になった要因は、色々と考えられます。人間は納得したい生き物なので、どれも後から考えて、納得するためのものです。事故は起きてしまってから、何とでも原因をいえます。 それよりも、大事なのは、この経験を生かすこと、です。

直接的には

 ・ザックが重かった
 ・腹筋に力が入っていなかった
 ・登山道でない道を歩くのにふさわしい靴ではななかった(スカルパモジト)

遠因的には

 ・前日山で疲れていた
 ・体幹部のトレーニング不足

≪対策≫
・岩場のアプローチには細心の注意を払う
・帰りはヘルメットを被ったままにする
・より良いアプローチシューズを履く (モジトよりキャンプフォーが良いと思います)
・疲れに敏感になる
・自分をよく知る
・トレーニングを行う 
・重いザックに慣れる

■ 疲れを自己評価する

その疲れですが、私にとって疲れの段階を、1~10で表現したとすると、この前の日に行っていた鳳凰三山の疲れは、だいたいくらいです。結構しんどかったのですが、帰りに寄り道しているし、まだ余裕がありました。 

実は、私はそもそも、まだへばったことがないのです…。女性は100%の力を出し切る、ということが、そもそも女性という性の役割からできないようになっているそうです。

ただ、私は体質的に、子供のころから夏の暑いときは、暑さに弱いです。なので、夏山の暑い尾根は苦手です。何しろホットヨガを教えていますから、汗をかくとか暑所に馴化するとかは他の人より出来ているはずなのに、です。自己評価の感じでいくと、これが普通の気温なら、疲れは6くらいだな~と思います。

前の日も疲れが、くらいでした。前の日の方が暑くて、登りメインだったので疲れていました。

■ 山の定数

前置きが長すぎましたが、滑落した前日の鳳凰三山が、どれくらいの強度の運動だったのか?を目安として、把握する必要があります。

そこで役立ちそうなのが、山の定数です。これは山の難易度を客観的に計算しよう、という試みです。 三浦雄一郎さんの
  で紹介されていますが、長野県のほうでも提唱中のようです。

こちらに説明があります。≪信州山のグレーディング≫ ≪山のグレード

山の難易度というのは、実は各ガイドブックでバラバラです。たぶん、なんとなくという感覚的なもので、決められているようなので、誰もが同じ数字をはじき出せる公式は、山の難易度判定にブレがなくて良いのではないか?と思います。

まぁ、歩きやすい道とそうでない道が同じ難易度になってしまうのでは、良くないと言う気もしますが。

余談ですが、ヤマレコでは、みなが登録した膨大なGPSデータがあると思うので、それを基に、皆が歩いた実際のデータで標準コースタイムを割り出せると思います。Googleマップは実際そうなっているのではないかなぁ・・・というのは、標準コースタイムって、北アでは甘く、藪山で辛いです。やっぱり藪山を歩く人の方が、健脚なんですよね・・・。

で、数式ですが、これです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルート定数=   1.8 × (行動時間)
         + 0.3 ×距離
         + 10.0 × 登り累積標高
         + 0.6 × 下り累積標高

登山消費カロリー = (ルート定数) × (体重Kg) + (荷物の重さ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前日の鳳凰三山に当てはめます。
8月3日 下山
8月2日 登り




行動時間:7時間15分
距離: 15.340km
登り累積標高 km:2.229km
下り累積標高 Km:3.665km

ルート定数=
 1.8 ×(7h)        = 12.6
 +0.3 × (15.34km) = 4.6
 +10×(2.2km)      = 22
 +0.6×(3.7km)     = 2.2
                  = 41.4

となります。これは大体、五竜岳を日帰りピストンしたくらいです。(片道なのにね~ ーー;)

前日の登りで、暑くて大変バテたので、その分を計算してみると…

行動時間:8時間
距離: 13.3km
登り累積標高 km:3.440km
下り累積標高 Km:2.106km

ルート定数=
 1.8 ×(8h)        = 14.4
 +0.3 × (13.3km) = 3.99
 +10×(3.4km)      = 34
 +0.6×(2.1km)    = 1.26
                =53.65

となり、結構大変です。 高尾山の3.8倍大変ってことです。

連日の登山で疲れた、というのはありそうです。ちなみに、こちらのサイトに各山のルート定数が掲載されています。 ヤマレコなどの企画ツールにも記載が欲しいですね。

参考までに各山の山のルート定数を上げておきます。

≪メジャーな山のルート定数≫
赤岳 29.4
権現 30.8
天狗岳 23.1
五竜 42.4
八峰キレット 64.0
仙丈ヶ岳 28.3
前穂 39.5
高尾山 13.9

■ ルート定数を使ってカロリーも計算できます

バテは、必要カロリーを取らなかったことでも、起こります。ルート定数はカロリー計算に使えます。

ちなみに

消費カロリー =(41.4) × (48kg + 6kg) = 2235 Kcal
消費カロリー=(53.7) × (54kg)= 2897 Kcal

となりますが、登山における、消費カロリーの計算には他の方法もあります。詳細はこちらの記事を・・・登山と体力、見える化が大事

  消費カロリー(kcal)=1.05 × メッツ × 時間 × 体重(kg)

一般的な登山は7メッツと言われています。(水泳は15メッツ)

1.05 × 7メッツ × 7H × 54(kg) = 2932Kcal
1.05 × 7メッツ × 8H × 54(kg) = 3175Kcal

登りメインの初日では、両方の計算式で、近い数字が出ていますが、翌日の下りメインの日は、700Kcal近い違いが出ました…

つまり、この山の定数は、下りに甘く、登りにカラいということですね。

考えてみると、平坦な所の歩きの定数が0.3で、下りが0.6、と、下りは平坦な所の倍なのに、登りは、いきなり10と、登りの苦しさがすごく過大評価されているような気がしないでもありません。

何しろ、平坦なところの3としたら、登りが100ですよ?33倍までは苦しくないかも…

まぁ一応の目安と言うことですが、私は暑さにとても弱いので、山の定数が40を超えたら、疲れが7くらいでも、イエローゾーンと覚えておこうかな~。

振り返ってみると行動食は、ちょっとカロリーが不足したかもしれません。

ちなみにこの計算式を計算するのは、大変面倒です。のでこんな簡易計算サイトを利用してもいいかもしれません。

登山の消費カロリー計算

Monday, July 28, 2014

同定難航中

さっそく同定ですが・・・。

これはありふれた花で、ツワブキ マルバダケブキでした・・・

な~んだ。 葉っぱが巨大で、つぼみが”気持ち悪い系”でした(^^;)。

花はマーガレットみたいで、可愛いんですけどねぇ・・・。

これが、可愛くないつぼみ。









































■ その2

 この二つは同じと思うのですが、植物ハンドブックで調べても良く分かりません・・・

ちょっとピンぼけなので、さらに分かりづらい・・・

夫に新しいデジカメ買ってもらわなくちゃ・・・

デジカメ、水ポチャしてしまい、今、二個一合体合成品なんですよね・・・

そのせいかイマイチピントが合わない・・・

■ その3

これはオオヤマサギソウではないか?

と思うのですが・・・

もし、そうだとしたら、
大ヒット?の可能性ありかもしれない・・・

その辺によくある草である可能性もあり・・・

下を向いて鷲のような形をしているはず。





























■その4
 ヨツバヒヨドリ。 アサギマダラのお供。
■ その5

 鹿の食害の痕。 よく食べていますね~

鹿はテンニンソウは食べないので、テンニンソウが残ります・・・













■その6
 これも良く分からないので調べ中。

どうも花ではなく後ろにピントがあってしまって、
ぜんぜん花が撮れていない・・・・(汗)

同定しづらくて大変です。

































■その7

これも良く分からない・・・









































■その8 グンナイフウロ

これはグンナイフウロでした。

な~んだ。

と言っても、これを見つけたときは大興奮したんですが(^^;)

今回一番の収穫か?と・・・















■ 花は後回し?

山ヤの先輩によると、若いころの山ヤというものは、花には全く興味がないそうです。

なんとなくわかるな~ 周囲の若い男性登山者、花に興味があるか?というと、ないと思う・・・でも、花に詳しい人は大抵がオジサンだ。

若いときは、岩登りやギリギリの山への挑戦など、テクニックや体力を追いかけるような山をしたいものなのかもしれない。

そういう技術や体力面がピークを過ぎて、下山に入ると、これまで気にも留めなかった花が目につき、周囲の様子に注意を払うようになる、ということなのかなぁ・・・

北岳はお花畑がすごい山ですが、キタダケソウの時期だったのに、クライマーたちにはキタダケソウは一切関係のない話のようでしたし・・・

まぁ一生懸命登っていたら、キタダケソウは二の次になるのは分かる気がしますが・・・。でも、実は岩場に希少な花は咲くんですよね。

希少な花を見たいと思ったら、クライマーになる必要があったりもしちゃうんです。

私はお花は、山の余禄というか、お山がくれるメッセージの一つ、というような捉え方をしています。

分かれば楽しいし、分からなくてもそれなりに楽しい。 

そういえば、この稜線はテンとおぼしき、糞だらけでした。テンはテリトリー誇示のためにわざと目につくところに糞をするらしいんですよね。

動物も植物も自然の一部なので、少しずつ観察眼を磨いていきたいと思います。


Tuesday, July 8, 2014

北岳バットレスの研究 2

昨日はしっかり雨が降ったのに、今日は快晴ですね♪

洗濯物やテント、シュラフが乾いてうれしいです。

とりあえず、バットレス、写真の研究。 なんだか行けるような気がしてきました。 というか、行けないはずがないような気がしてきました。

それでもやはり日本で一番高所にあるマルチピッチと思うので、気を引き締めていかないと。

ここからは 核心の緩傾斜帯は見えていません。ちょうどブッシュの中です。この辺のブッシュの中は、気を付けないとキジうちの跡が一杯だそうです(^^;)




下部フランケのフランケというのは尾根の側壁で切り立っているもの、ということが分かりました。

いや~ホントに切り立っていました。 四尾根は八本歯のコルへ続く登山道から見ると、逆相に見えます。その逆相に見える壁が下部フランケ。

そこに取り付いていたメンバーはどうも知り合いのようでした。

今の時期は下が雪渓で、アプローチも大変のようで、ミニバイルを持っていました。ないと登れないそうです。

このサイトも解説が詳しい。
http://uriunohomepage.nomaki.jp/tozan10/0829/tozan100829.html

http://choivari.webcrow.jp/activity/%E5%8C%97%E5%B2%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%AC%AC4%E5%B0%BE%E6%A0%B9%E4%B8%BB%E7%A8%9C/

アプローチは核心で、第五尾根支稜からが推奨という説もありますが、見る限りトラバースが長く、心穏やかではいられなさそうですし、私が見た限り、5尾根支稜に取り付いている人はいませんでした。

ヒドゥンガリーからというのも比較的易しく取り付きやすいのではないか?と思っているのですが。

アプローチと最終2Pはつっこんだ研究が必要そうです。

Thursday, July 3, 2014

盗掘は犯罪ですよ~

■ 高山植物は山野草ではありませんよ~

今度レインジャーの仕事があるので、予習が必要かと思い、検索していて、衝撃の事実を知りつつあります・・・

なんと!高山植物の名を検索すると、”栽培方法”が先に検索ヒットするんです(汗)

園芸ファンのみなさん、高山植物は、高山でしか生きられないから、高山植物なんですよ!

そんな基礎的な所が逆転していることが検索からもうかがえ、びっくりしています・・・

山から家に持って帰っていいのは、写真と思い出だけ・・・。

それにしても、栽培業者が臆面もなく、栽培法をUPしたりするのは、変なんではないでしょうか?

だって盗掘してきました!って、公衆の面前で白状しているようなものでは・・・?

■ 気を取り直して 予習

とりあえず、私はどんな花かくらいは知っておかねばなりません・・・ 一応、去年亡くなった知人の新井和也さんのハンディ図鑑を持って行く予定です。

タカネビランジ


タカネテンテマ
これは、新井さんのサイトからの転載です。

図鑑に載せた花が、盗掘された顛末が、下記のURLから読めます。

一体なんで盗掘するかというと、それが売れるからなんです。

山梨県では盗掘は犯罪です。

観光に重点を置く長野県では他の産業がないのもあり、こうした分野には寛容です。

しかし、盗掘しても、販売期間中くらいしか生き延びれらず、おうちに連れて帰ったら死んでしまいます。

高山植物は高山に適応した植物なんですから・・・。

里はキライなんですよ・・・

参考URL: http://araikazuya.blog97.fc2.com/blog-entry-1077.html

キタダケキンポウゲ



















ムシトリスミレ









ニョホウチドリ



























私はまだキタダケソウ、みたことありません。 山では花はみれたら儲け、くらいに考えています☆

あまり欲深くないのが山が楽しく登れるポイントだと思います☆

Monday, June 23, 2014

北岳バットレス第四尾根の研究

■ルートグレード

北岳バットレス第四尾根は、アルパインのクラシックルート&入門ルートです。

一応ルートのグレードを確認しておきましょう。

1級  前穂高北尾根  ← 5.10bがRPできるくらいで行くところ
2級  剣岳八ツ峰六峰Cフェイス 剣稜会ルート
3級下 八ヶ岳・大同心 南稜
3級  北岳バットレス  ← ココ。5.12がRPできるくらいで行くところ
3級上 谷川岳一ノ倉沢
4級  穂高岳屏風岩
5級  唐沢岳幕岩
6級  奥鐘山

http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/04/blog-post_16.html

まぁルートのグレードってのはホントに良く分からないものです。だから先輩が必要なのでしょう・・・。

山岳総合センターのリーダー講習は、前穂北尾根を目標到達点にしていたのですが、ルートグレード1級です。

到達レベルが同じレベルの人が一気に3級のバットレスに行ってしまっていいのかな~と言う気もしますね。

めざせ!北岳の前に、めざせ!前穂北尾根をやるべきです。

■「行ってはいけない山」

この記事によると、岳人には、「行かなければならない山」と「行ってはいけない山」があるそうです。

私の懸念は、北岳バットレス第四尾根がまだ「行ってはいけない山」ではないか?どうか?ということなのですが、とりあえず、そうであったとしても、研究をしておくことに無駄はないと思いますので、研究。

私が思うには、先輩に連れられていくセカンドしての経験値が約5年分、山行数として20~30くらい蓄積してから、実力拮抗型のつるべでいく山行に移行するのが、ほどほどに安全です。

しかし、目標をもって、切磋琢磨する、というのはとても良いことです。

私のルート経験は、

 ・芦川横沢 沢 敗退練習
 ・広河原沢左俣 アイス
 ・中津川滑沢 アイス
 ・三つ峠屏風岩
 ・小川山屋根岩2峰セレクション
 ・小川山八幡沢左岸春のもどり雪
 ・モロクボ沢

と大目に見積もっても、現在7ルートです。 まだ入門レベルを脱していないと思います。 とりあえず、懸垂下降は得意です(笑)。 逃げ足だけは確保。

■ 山との向き合い方

実力を超えた大きな山に挑み、敗退となっても、それは非常に意味のある敗退だと思います。

特に登山を始める初期は特にそうで、あまり大きな成功を初期に収めてしまうと逆に良くないかもしれません。

じっくり成長する、プロセスの愉しみを軽視する登山者に育ってしまいます。

たとえば私と夫は、権現日帰り達成まで2年かかってしまっています…ずっと権現敗退とは言わず、三ツ頭登頂とか、前三ツ登頂とか言っていますけど(笑)。

私は、何が何でも行きたい!という欲望丸出しの山はキライです。 

実際、北岳バットレス四尾根は、ガイド登山なら登攀技術ゼロでも、だれでも行ける山です。 

でも、それは自分の山ではない。

山というのは、その岳人にちょうど良い山が、ちょうど良いタイミングで、準備されるものだと思います。

これは私の経験からです。焦らなくてもいいのです。甲斐駒も、富士山も、向こうからやってきました。

お天気だけでなく、うまくスキルが揃うことや日程が合うことも含めて、山が懐を開いてくれた時に登るのが山。

けれど、山が懐を開いてくれた時、登山者の側で準備が出来ていなかったら、みすみすチャンスを逃すことになってしまいます。チャンスが来た時、準備不足なのは人間側の怠慢です。

というわけで、色気を出さず、目標と向き合うことにしましょう☆

余談ですが、実力があるのに、芽が出ない人はチャンスが来ても準備していない人、チャンスをチャンスと分からない人に多いと思います。 

逆にあまり努力していないようなのに、運がよく、うまく行っている人は、来たチャンス(可能性)を常に受け入れている人だと思います。

というわけで、来るもの拒まず、は重要です。

■ 『日本のクラシックルート』

手元にあるのは、日本のクラシックルートという本です。

技術度=★、
危険度=★、
アプローチ下降=★★ 
ピッチ最高グレードV級 (ここが要注意。V級は、5.9から上のすべてのグレードという意味です)
タイム2~3時間。

もう一冊あります。ご存じ『チャレンジアルパイン』。3級、2~3時間のルートです。

これらの本は古いので、基本情報のみを参考にしましょう。バットレスは崩壊もありましたので最新情報の入手も別に必要です。


こちらが北岳バットレス概念図


こちらが四尾根の概念図



ネットから拝借。手元の資料とほぼ同じです。

≪四尾根ピッチ情報≫
1ピッチ目: 30m Ⅲ+ つるりとしたコーナークラックからハイ松のフェイスへ。
2ピッチ目: 35m Ⅱ~Ⅲ 草つき交じりのフェイス
3ピッチ目: 40m Ⅲ 第一のコル。ハング下をCガリー側へ回り込み、白い岩のフェイス(クラック?)を登る
4ピッチ目: 20m Ⅲ 第二のコル。傾斜の緩い快適なリッジ
5ピッチ目: 35m Ⅴ マッチ箱&マッチ箱のコル。ラッペル10m&4mの三角形の垂壁(V)とリッジ(Ⅲ)
6ピッチ目: 40m Ⅲ 枯れ木テラス。クラックからリッジへ ⇒崩落により変更有。
7ピッチ目: 40m Ⅲ リッジ ⇒ 崩落により変更あり。

7ピッチですね。

4尾根は尾根なので、ルートは明快だそうです。つまり、登れるという理由で登ってしまい、敗退がきわまる、というリスクは少ないそうです。

私が岩登りで一番嫌なのはコレです。登るほうが楽なので、登れてしまい、ルートを間違い、支点がなく降りれない、というのが一番困る。そういう遭難事例をネットで読んだことがあります。

とりあえず、1心配解消。

このピッチの様子で行くと、相方は私よりクライミングスキルが高いので、

 奇数ピッチ相方。
 偶数ピッチ私。

となりそうです。ロープは、ダブル50m 2本で足りそうです。最悪、懸垂で敗退を考えても50mが2本あれば大丈夫。 

■ アプローチ核心?

4尾根はアプローチが核心だと聞いています。どうも混雑するらしいです。

そのために午後出発が良いと聞いていますが、午後ってカミナリとか怖くないのかなぁ?

・Bガリーの大滝 (安全)
・Cガリーの大滝 (落石危険大 難しい)
・十字クラック  (落石危険大)
Dガリーの大滝 (安全)

の4つのアプローチがあるそうです。先輩によるとDガリーが良いそうです(が、バットレス崩壊の影響でC沢は埋まってしまったという情報あり)。

Dガリー大滝へは、大樺沢二俣の上部、左岸から、3本目の沢(C沢)をつめる。

アプローチに何を使うかは確認が必要なようです。

■ 崩壊の影響

北岳バットレスは私が登山を始めた翌年くらいに崩落して、登山禁止に長らくなっていました。

いつ解禁になったんでしょう?

とりあえず影響をまとめておきます。

1)アプローチ ⇒ C沢が埋まってしまい、Dガリーが使えない?
2)最終の2ピッチ ⇒ 城塞ハングを登るしかない

1)は回避できそうですが、
2)がねぇ… アブミかなぁ?Aゼロの技を今から磨いておいた方がいいのかも?ハングってどういうハングなんでしょう? 見たところ、行けそうなのですが。

C沢⇒Dガリーの代わりに、中尾根⇒第五尾根支稜を使っているパーティがいます。

チャレンジアルパインによると、アプローチは3ピッチです。

≪アプローチ≫
第五尾根枝稜を登る場合、一旦緩傾斜帯に出てから、浮石の多いバンドを右にトラバースして草つきに入り、リッジ越しの易しい岩場を3P

とあります。

ということで、アプローチ3P+、本番7Pのトータル10Pです。

2~3時間ですから、3時間として180分。 1ピッチ12~18分ほどです。

相方とのマルチの練習では、10m程度のピッチでも、ロープを束ねるだけで、10分くらいかかっていましたから、ちょっとスピードを上げないといけませんね。 11時から17時まで練習しで、休憩込で、トータル、10ピッチしか稼げませんでしたので、これはロープワークに慣れが必要ですね~。

と、一応今日のところはこの辺で勘弁してやろう!ってことにします(^^)。

写真が豊富な登攀の記録。
http://uriunohomepage.nomaki.jp/tozan10/0828/tozan100828-2.html

崩落情報
http://pub.ne.jp/MX2225749/?entry_id=3939300

さて、菊池敏之さんによると、俺なら登らないと言っていました。崩壊というのは、ルートのリスクのうちでも、リスクマネジメント不可能だからです。