■1本のロープに二人がぶら下がるための懸垂のセット
クライミングでの懸垂下降では、2本のロープに自分だけがぶら下がります。が、レスキューでは1本の固定ロープに、二人がぶら下がります。そこが最大の違いです。
私は懸垂下降のセットは、
・エクステンション付
・バックアップ付
で習いました。途中停止するのに、バックアップがあると、手を離しても停止するからです。
バックアップがあると、下降器との距離を出すために、エクステンション(距離を離す)必要があるので、その距離を調節するのにデイジーやPASなどの距離の調節をしやすいギアがあると便利になります。別にスリングでも同じことです。
今回習ったセットは
・エクステンション付
・バックアップ付
+
・ワンターン
でした。さらに、ビレイループに掛けたカラビナに一度ターンを通すのです。 これは制動力を増すための工夫です。
それだけ1本に二人がぶら下がるのは大変ってことですね。
まずは普通のセット。
通常の岩場では、このセットだけで降りてしまいます。
ちなみに、確保器の懸垂下降のセットには
2モードあります。
これはローフリクションモード。
1本のロープに2人ぶら下がる
=フリクションを増やしたい
のに、このセットにすると矛盾します。念のため。
これがセットの例。
もちろん、
・下降器は、エイト環OK
・エクステンションは、PAS以外にも、デイジー、スリングOK
・フリクションノットは、スリングOK
です。
この注意する点は、
握っている手で制動している、
という点です。握れば、フリクションノットが緩んで、ロープが出ます。離せば、止まります。
ワンターン以外は、山岳総合センターで習った懸垂下降のセットと同じです。
ワンターンは、ハーネスのビレイループに掛けます。 レッグループに掛ける人も以前三つ峠で会いましたが、レッグループは、もともとカラビナを掛ける用途のループではないかもしれません。
下降器とフリクションノットが干渉しないために、距離を出す必要が出てきますから、PASなどで、距離を出します(エクステンション)。
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