昨今は山岳会にもいろいろあり、縦走しかしない(できない)会や、サロン的な会もあります。
が、そういう場合を除いて、一般的に山岳会に入っている人たちが、未組織登山者と比べて本格的な山をするがために、必要になってくるレベルというのは、
・一人でも山を歩け、自分が歩ける山を歩くだけでは、不満になってきた
というレベルです。
・自分一人では歩けないから会に入りたい、
というレベルではないです。(そういう人を欲しがっている会もあります)
■ 心・技・体・知・経 の総和
これが、心・技・体・知・経 の総和的にどのようなレベルか?というと
心…いつも週末は山に行き、大きな連休は山の計画がある。山の本を読む
技…山ヤ歩きができる、野外生活が一通り問題なくできる
体力… 女性15kg、男性20kgくらい背負ってテント泊縦走が一人でできる
知識… ピッケル、アイゼンが必要な山の手前まではできる。読図ができる。天気を見てから山に行く
経験… ハイキングの山は一通り登ってしまった。雨天でも歩ける。
が一応の目安になるかと思います。
例えば、レスキューの技術などを一般登山者が知らないのは普通で、会が期待することは、ないと思います。
しかし、さらに上の山に行きたいとなると、救急救命法くらいは知る必要があるため、そのための時間を費やす用意がないならば、山岳会はやめておいたほうが良いかもしれません。束縛と感じることがあります。
多くの会があり、自分に合った会を探すのは、しばらく時間が必要です。
なお、これは市井の山岳会で、先鋭的でない地域山岳会レベルな感じです。先鋭的になると、入会に規定があり、最低でのオンサイトグレードが、5.12などという会もあるそうです。が、そういうところへ行かれる方は、アドバイス自体が不要と思いますので割愛しています。
なお、年齢制限がある会の場合、その理由は、50歳以上の人は大変、物覚えが悪く、ロープワークを教えても覚えないため、周囲の人間が危険にさらされるだけではなく、ご本人が自らセルフを解除して墜落死する危険があるからです。もし、年齢制限があっても、すでに技術習得が終わっている人は、制限に引っかかることはないと思われます。
大事なことは、自分で登ってきた山が高じて、パーティで登るしか、あとはステップアップがなくなってきたなぁという人たちが、山岳会予備軍ということです。
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