今日は夫とカンマンボロンを見るをテーマに、瑞牆山ハイキングに行ってきました☆ 最近、夫と歩く機会が減ったので、夫の方は運動不足が積もり積もってしまいました・・・。
彼も月に一回くらいは歩かないと、体力は50歳を境にガクンと下がる、そうです。今日はたった6時間なのに、下りで膝が痛くなってしまったそうです・・・プチピンチ。
今日は湯川クラックのお誘いも受けていて、ああ~惜しい!と思いつつ・・・でした。今日は晴れたので、どっちになっても気持ちが良い山だっただろうなぁ!!
でも、たまには 旦那さま孝行しなくては・・・。彼と行くなら、ハイキング程度の軽い山が良いので、計画にも配慮が要ります。
■ カンマンボロンを見るには、ワイルドアットホームを探す
カンマンボロンを見ることをテーマにした瑞牆山は、2年越しの持越しでした。・・・というのも、岩登りを始める前、まだロープワークの紹介を受けた程度の頃、カンマンボロンを見に行く山を、ベテランから薦められました。それも二人も!
私はそれで、ちょっとどこかに誘導されているような気がして、やだな~と思い、行かなかったのです。あまのじゃくというヤツです。
今回、岩登りに接するようになって2年目、トポも見慣れ、岩装備も一通りは持ち、カム買い揃え中、みたいな立場で見ると、カンマンボロンは、ワイルドアッットホームというルートのお隣、でした。
ですから、クライミングをしたことがない人に、
・アプローチの険しさや
・踏み跡が入り乱れて、目的の岩場にたどり着くのが、結構タイヘンなこと(いわゆるアプローチ核心)
というような、クライミングの常識?良くある出来事を伝えるのに良いルート、です。
まぁ、トポ集を持っている人にとっては、ワイルドアットホームの隣、に行けばいいだけでした。
■ ルートミス・・・大局を見る 木を見て森を見ずにしない
岩登りをする人にとっては、あちこちに、意味のない踏み跡がいっぱいある、あまり踏み固められていない道を木を伝いながら登るのは普通のことですが、一般登山しかしたことがない人は、
踏み跡=登山道
と信じていますから、踏み跡入り乱れるこの瑞牆の北面は、道迷いの名所です。そういう理由で、瑞牆山のカンマンボロンからのルートは、”迷いやすい道”とされているようです。迷った記録が一杯上がっています。
実際は、踏み跡程度の道と一般登山道は明瞭な違い、があります。
ので、基本的に地図読みができなくても、迷うことはありません。
・・・が、目の前に踏み跡があるから、と言ってついて行ってしまうような人だと、迷いに迷って、出てこれなくなる心配があります。
基本的には、カンマンボロンはP1801の隣の小ピークだ、という”大きな図”が頭に入っていれば、主体的に正しい登山道を選ぶことができるでしょう。(ただカンマンボロンへは、登山道を一時外れます)
今日は、夫は釣り師用の天竜川南ノ沢の踏み跡に踏み込んでしまいました・・・そして、「踏み跡があるってば!」 「ほらGPSの赤線の上を歩いているじゃんか~」と譲らないのです。GPS依存症です。
そこはどう見ても、踏み跡であって、今回は、あまり使われないとはいえ、ちゃんとした登山道があるはずなので、明瞭に違うと予測できる、にも関わらず、です。
GPSの軌跡は、10m~30mくらいは平気でずれますから、現在地も、”大体このへん”で、理解しないといけないのです。スマホでは現在地を大きく映し出しても、少しずれていますが、家に帰って拡大すると、正確に出ます。
「ちょっと待って!行ってもいいけど、間違っている可能性がある、ということを考えながら、行ってよ」
「今日はロープ持ってきていないんだし、敗退は、登りより難しいことを考えて行ってよ」
「ここで落ちたら川底まで落ちれるからね!」
と進むと、案の定、道が消えました。夫が道だと主張したのは、ただの釣り師用の入渓用の踏み跡なのです。
彼の方が登山経験の濃度が最近薄く、しかも、彼はクライミングはしないので、敗退の技術である懸垂下降も出来ないし、しかも、クライミングというか、高いところ苦手なのにです。
その強情ぶりというか、おれの方が合っている!という確信ぶりが、「またぁ・・・」と私に思わせたのでした・・・(^^;)
もう男性はイケイケ、突っ込みまくりで困ります・・・(><) 無条件で俺の方がエライ!分かっている!と思っています。 長年連れ添っている夫でさえ、そうなのです。
これは私が”業務命令”で、道がはっきりわかるところまで引き返して、ルート復帰しました。
明らかに明瞭な道がありました。
■ 急でクライミングちっくな道
カンマンボロンから、瑞牆山本峰までの道は、とても急で、固定ロープを出してある箇所が、4つありました。ボルジムまで行かない程度の易しいクライミング、と言う感じ。ルート把握は、道は明瞭で、基本的に尾根と谷を把握して行けば、現在地が同定できます。
しかし、私は、スマホを落としてしまい、取りに戻り・・・ こういう道は夫は苦手なので心配しましたが、2度めに通ると彼もスイスイ登っていたのです・・・。神様のお達しです。
やっぱりクライミング的な体の使い方と言うのは、慣れの問題が大きいものなのかも・・・。足を置くところも2度目はバッチリでした。
富士見平小屋からの道に合流するところは、一般登山者が間違って、入らないようにトラロープで通せんぼしてあります。そのあたりは、初めて夫と瑞牆山に来たときに、来た場所でした。なんだかご縁を感じます。
■ ルートファインディング
また、一般登山道に合流してから、中高年の女性登山者が立ち往生していました・・・「初めてなんで、どこが正しい道か分からなくて・・・」と言っていましたが、そこは岩っぽくて、どこを通っても良い道なのです。
自分でルートファインディングができない
という人でした。
一般登山道では、歩くところはとりあえず決まっているので、自分で決めることは、
どこに足を置くか?
程度のことですが、足が置きやすい場所が分かる、というのがルートファインディング。わざわざ歩きづらい藪を歩かない、などもルートファインディング。
人間は、水たまりがあれば、普通は避けようとし、滑りやすそうな所は避けようとする、・・・そういうことです。
この女性には、どこを歩けばいいのですか?と聞かれたので、スタンスの見つけ方から、体重移動(3点支持)も懇切丁寧に教えたのですが、アップアップみたいで、手でホールドを持った方が良いと言っても、ストックも仕舞わない・・・くらいなので、心配でしたが、先を行きました。
■ 不動沢コースは変化に富んで面白い
本峰は相変わらず混んでいそうだったのでパスして、隣ののんびりエリアでランチを食べ、景色を満喫して、不動沢コースで降りて帰ってきました。
不動沢コースは不動沢と並走しているせいで、登山道自体が、沢みたいになっている箇所があり、けっこう徒渉を何回もさせられましたが、良い道でした。私はこちらのほうが変化に富んでいて好きかも。
不動滝は一見の価値のある滝でした。よもやあれを登ろうと言う人はいまい、と思える、
立ったナメを流れる滝
です。
途中、私は気持ち良い河原を見つけ、のんびり休憩しました。靴を脱いで、ちょっと遡行してみようとしたのですが、あまりに冷たくて10秒と足を水につけてはいられない!
この先には何があるのかしら・・・見てみたい・・・と思わせられる場所でした。今度靴持って行ってみようかなぁ・・・。
不動沢コースの方が、下山時に瑞牆自然公園で、十一面岩の全体像がドーンと出て、感動が大きいような気がします。
なんでこっちを歩く登山者があまりいないのかなぁ・・・。沢の様子のことを渓相と言いますが、山の様子は何と言うのでしょう?瑞牆は山の様子が気持ちの良い山です。雰囲気が良い。
今日は、特に晴れて、本当にゴキゲンな山歩き。変化も多く楽しめるコースでした。
ここは、歩く力はもう充分合って、ルートファインディングとは何か?を学ぶような段階の人にとって、地図を手にしながら、歩くのに良いコースです。
9時スタート。 登り3時間、下り3時間、ゆとりつき、です。
カンマンボロンの上はルーフで、しずくがしたたり落ちてきます。 |
急登を登り切ったら富士山が見える展開がドラマチックで良い |
秘密ののんびりスポットから見た十一面岩と電線鉄塔・・・ 今日はクライマーがいた |
下りで発見した秘密の癒しスポット 不動沢源流の水が冷たい!!もっと上に行ってみたい! |
不動滝。
もう夏ですね~という雲。
甲府に戻ると、雨雲が垂れ込め、梅雨の合間の一瞬の晴れを掴んだ、と分かった。
今日はいい日だったなぁ。
夫とルーファイで、けんかしたけど・・・
でも、喧嘩したのは、
互いの安全が冒される
ためです。自己中ではありません。念のため。
彼もまだ、危険が何かを分かっていない登山者なのです。
私はだいぶ危険が予知できるようにはなってきましたが、それでもまだ十分予知しているようには思えません。
下りではこんな景色が見えます。カエル岩? |
瑞牆自然公園からの眺め |
こんな警告があるとは・・・ 北と南も分からない人が多いノダ・・・ |
帰りはソフトクリームを食べて帰りました |
≪その他≫
・この辺はクライマーが一杯
・瑞牆自然公園からの眺めは素晴らしい
・瑞牆自然公園事務所では軽食やおにぎり、地元の手作り品が売られている
・お茶無料
・トイレ超キレイ
・結構遠くから来ている車が目立った
・一般登山者より、クライマーが多い
・今日は、
不動滝 画竜点睛 (参考:http://www.geocities.jp/team84page/kiroku/newgold.html)
カンマンボロンのワイルドアットホーム (http://enokido.net/mountain/archives/002642.html)
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