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Monday, November 3, 2014

鹿ベッドタウンを発見する御神楽尾根から権現

今回は女の子3人組で、ガールズ冒険隊!です。

隊長は僭越ながらワタクシ。 特攻隊員は、北岳でお逢いしたI本さん。もう一人、後ろを歩くのが大好きのアコンカグア経験者、N嬢。 ほっとくと、すーぐザックを重くしちゃうんだから…な、力持ち系女子です。ザックを軽くして来て、と言ったんだけど、してきてくれたかな~?ちょっと怪しげだったナー。

今回は、I本さんの脚力に脱帽! いや~笹原の鹿ベッドタウン帯では、突破力を発揮していただきました。私バテバテ・・・ なんか今回は調子もイマイチだったナー。登りで。

実は彼女は小屋番だったそうなのです。へぇ~! 

しかし、強いわね~!とビックリでした。特に、迷う箇所で、すぐさま先頭の私を出し抜いて、突破してくれる頼もしさに脱帽!!

私は弱くはありませんが、健脚者の方に遭遇すると、このままではいけないわねー、体力増進に努めねば!と素直に思います。

弱くはないけど、特段強くもないので・・・ 長く歩いている方は見れば分かります。いや~ホント、ガンガン行きますからね~!!

■ 八ヶ岳 お中道 御神楽尾根(おかぐらおね?みかぐらおね?)

この御神楽尾根は、となりの材木尾根と比べると、2ランクくらいレベルアップした尾根です。

修験道の古い道のはずですが、あまりそれを感じさせる遺構が材木尾根と比べてありません。

ピンクテープの類の道標は全くなく、また、尾根も岩の部分があるので、無理やり突破した箇所が今回一か所ありました。

合ってる道はどれだったんだろうなぁ・・・ というか、”導かれ感”って、鹿のだったけど(笑)

でも、冒険チックでとっても面白く、隣の尾根も歩いてみたくなりました。まだまだお中道シリーズで行けそうです(^^)

登山を始めたころ、鹿って夜は、どこで寝ているんだろうな~と思っていましたが、今回謎が解けました(^^)

≪参考サイト≫
八ヶ岳お中道

今回のルートは、
道標A→ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯ →御神楽尾根 →十ニ山尾根→前三ツ→権現 →青年小屋

材木尾根の記録

■ 写真集

 こんな感じの道。

踏み跡はありません。

もうちょっと前だったら紅葉がきれいだっただろうな~



基本的に尾根の西側はザレ、左側は笹原です。休憩中。

 十二山尾根に乗りました☆

ああ~
大変だった。

 紅葉はとてもキレイでした。


 これを行くと前三ツへ。

色が変わっているのが分かります。


 前三つに乗ったところ。

後は一般道。

ここも悩みました。
今日の富士山。

嵩雲3.5段?!

前三つから先は、ガスって、風も強く、もし二人が低体温症にでもなったら・・・と心配し、責任も感じましたが、心配いらない、つわもの系女子でした。

上は一般道なので、写真は割愛。

危険個所はありませんが、冒険性の高いコースでした。

しかし、材木尾根には、修験道の名残がありましたが、こちらにはなかった。


 翌朝は夜中にー3度の寒気が入ったため、樹氷が見事でした!

権現は風の通り道ですね。他の山はついていない樹氷が見事です。

これは昼過ぎになっても、落ちませんでした。

一日で、秋から冬へ。

帰りは晴れて、唐松の紅葉が素晴らしかったです。

また行きたいな~

こちらは小屋でご一緒した方のブログ。

Sunday, October 26, 2014

その先のシナリオを読む 地図読み講習

■ 秋の地図読み

今日は、アルパインクライマーの天野和明さんの地図読み講習会に行ってきました☆

ICIの主催です。参加者は10名。 笛吹市民の裏山、兜山です。秋の紅葉がとてもキレイでした。

今日は雨になるかもしれないという予報だったので、振られなくて良かったです。


地図読みは地味な技術ですが、好きな所を自由に歩けるようになるのが楽しいです。

天野さんいわく

地図が読めて
ロープワークができる

と、どこでも歩ける。


 小さい秋、みーつけた、の図。

地図読みしていると、景色を楽しむことが後回しになりますが(笑)、今日は良い日でした。

兜山には初めて行ったのですが、ここは岩場もあるので、またぜひクライミングで行きたいですね。

乾徳山も岩場があるよなぁ・・・

今日は横浜ナンバーの車のクライマーが来ていたようだった。

それ以外は我々と、あとはオジサン一人にしかあわなかった。

■ 地図読みはベテランっぽい趣味だ

地図読みは、地味だし、実際の山ではほとんど使わないで済んでしまう技術だが、それだけに、地図読みを面白いと思うか?思わないか?で、登山の適性が決まるような気もする。

面白いと思わない人は、山と対話していないかもしれない、登山のただスポーツ的な側面しか、楽しんでいないのかもしれない。(と、何が面白いの?と、不満げな参加者を見て思った)
道はないけれど、踏み跡明瞭

無論、登山には、色々な面があり、どんな風に楽しんでも良い。

だが、登山の愉しみの大きな部分は

 山との対話

にあり、その対話を捨ててしまうことにもつながる要素とそうでないものがある・・・

たとえば”小屋泊”を捨てても、山との対話を捨てることにはならないだろう。

天気図を書く、は、ヤマテンに置き換えることもできる(笑)。

でも、地図読みを捨てたら?それは金魚の糞登山限定になってしまう。

それは、言ってしまえば、山を捨てる、ことになるかもしれない。

地図読みはやはり登山で欠かすことのできないスキルだと思う。

海外のアルパインでは使わないかもしれないけど・・。

天野さんはヨーロッパで役に立ったと言っていました。
天野さんが持ってきてくれた行動食

店長おススメ 行動食





谷地形のところを懸垂で帰ろうとしたら、落石でコレはダメだと思ったのだそうです。尾根を拾って無事下界にたどり着いたのだそう

今日は、他にも色々と、なんだか相談に乗ってもらったような気がします(^^)。とっても勉強になりました。

■ 初級地図読み

地図読みは、教え方にも講師によっていろいろ特徴がある。地図から現在地を確認すること、を優先する人もいるし、コンパスをセットして、尾根を降りて、目標物に正確に辿り着けることを重視する人もいる。

今日は

  •  尾根と沢を読む
  •  ピークとコルで現在地を特定する


が具体的な習得目標だったようだ。

また、思想的には

  •  どれだけ先を読めるか、
  •  どれだけ多くのことを読めるか


が重要だと感じた。

つまり、

その先のシナリオを想定する力、

だ。

最近、リスク管理について考えていて、クライミングでも、山でも、

その先のシナリオからリスクを想像する力、

が、一人の岳人の危機管理能力の要諦ではないか?と思うようになった。

つまり優れた岳人は、その先を読む力が大きい。一手先だけでなく、二手、三手先を読んでいる。

もちろん、一手読む人より、二手読む人のほうが優れている。

さらに言えば、たくさんのことを想定でき、読み取れる人の方が、より優れている。

無論、疑心暗鬼に駆られたり、根拠のない思想に駆られたりする必要はないのが。
それにこれまで、何人か、プロガイドになるような、優れた岳人と接する機会があって、気が付いたのだが、やはり優れた岳人は、山のあらゆる側面を楽しむ方法を知っているようであり、登攀型とか縦走型とか、アイスをする・しないとか、色々とスタイルの違いがあっても、やはりどこか、同じ価値観に動かされている感じがある。


■ どこにでも道がある日本

今日は、もちろん、地図に記載のない道を歩いたのだが、それでもやっぱり踏み跡はあった(笑)。

でもそれは、地図を読まなければならない、と思っている参加者には、あまり気づかれることはないようだ(笑)。

日本には踏まれていない尾根はないのではないか?と思える。市や町の境界線も大抵は歩かれている。それは、それだけ登山の層の厚みが厚いということなのだろうか?

すると、神峰なんてピーク名が出てきたりして、地図にない地名というものも、たくさんあるんだろうなぁ・・・

地名には日本の歴史が詰まっている。

日本を知ることは、日本人である自分のルーツを知ることにもつながる気がする。

■ 甲州アルプス

天野さんは大菩薩の麓、日川あたりがご実家だそうです。

今、小金沢連嶺を ”甲州アルプス”として売りに出しているのだそうです(笑)

私は、ここは以前から、藪の薄くなる秋か、3月の雪のあるとき、縦走したいな~と思っていたりしたのですが、アプローチの前後に車が2台必要そうで、まだ実現していません。

でも、歩くことリストに入っています。

八ヶ岳東面のバリエーションもいい、と天野さんも言っていたのですが、どこを思っていたのかなぁ・・・。

まさか、権現東尾根(笑)? 聞いておけばよかったです。

私は、11月は最初の週は、女友達と小屋締めの手伝い山行、最終週は燕山荘で雪山テント泊リハーサル山行を予定しています。

12月に入ると、もうアイスシーズンです。

ゲレンデは、南沢小滝から開始ですかね。金ヶ窪沢も2シーズン目。今年はジョーゴ沢行けるかなぁ・・・。清兵衛沢やおとめの滝も同行者がいれば、行ってみたいです。仙波の滝は今年は凍るでしょうか?去年でさえ、一瞬しか機会がなかったですが・・・

今年も保科さんの講習を一回くらいは受けるかもです。

鉱泉、岩根山荘のアイスツリーは行く機会あるかなぁ・・・もうアイスツリー作りに入っているそうです。

ルートは、12月後半に、峰の松目沢に行きたいと思っています。

イボイノシシ、ICIには置いていない、と言ったら、置いてくれるそうです(笑)

スクリューは13cmでも結構大丈夫なんだそうです。なんか支点崩壊しそうで怖いけど、そういうのも、経験で怖くなくなっていくのかもしれません。天野さんはミックスアイス派みたいでした。アックスはノミック。

そんなこんな話をして、会の先輩と歩いているような感じの講習会でした☆

≪参考サイト≫

Tuesday, October 14, 2014

前穂北尾根 

今日はホントに良い天気で、昨日の台風がうそのようです。

昨日は、山から下りて高速に乗ったら、雨足がどんどん強くなり、寒くなって行きました。
「山は暑かったのに…」と、先輩がポツリ。下界は寒かった…(--;)

昨日は、坂巻温泉で、さっぱりと汗を流し、帰りは、おそばを食べて帰りました。坂巻温泉で、無料温泉卵券をもらったので、さらにさわんどのお土産屋さんで、お土産を購入…。

上高地の帰りの温泉は、難しいですね…。さわんど駐車場の温泉は混んでいるでしょうし…。坂巻温泉は、誰もいなくて、貸切でした。


■ Day3 前穂北尾根

前穂北尾根は、核心は3峰です。が、そこまで行くのも、結構大変です。

  1. 涸沢から、5,6のコルを目指して稜線に上がる
  2. 5峰はルーファイは簡単だが、岩場連続。
  3. 4峰はある意味、3峰より難しいと言われる。ルーファイ困難。後続パーティは間違ったと思われる。
  4. 3峰はチムニーが核心。これはリードはまず無理と見たらわかる。ステミングで上がると最後チョックストーンで頭を打つ。
  5. 2峰までは易しい岩場。途中で懸垂下降あり。
  6. 1峰も易しく、あっという間に前穂山頂。


隠れた核心は、

  • 紀美子平への下り (疲れている)
  • 奥穂までの吊り尾根 (長いトラバース)

奥穂からの下り、ザイテングラードは、あまりの歩きやすさにビックリでした。ただ吊り尾根は、バテて長く感じました。アップダウンがあまりないのになぁ・・・。 普段なら、もう少し早く歩けそうです。水とカロリーが不足。

コースタイムは
 出発      4時半
 5,6のコル  6時
 3峰前     9時半
 前穂山頂   12時 休憩
 紀美子平   13時
 奥穂      15時 休憩
 穂高岳山荘  16時
 下山      17時半

モルゲンロート 

 5,6のコルへ登る途中です。

振り返るとモルゲンロート。

小屋から取り付きを見つけるのも、踏み跡が分からず、一苦労です。

見つかったら、後は黙々と上がるのみ。
5,6のコルからは奥又白池が見えます

今回は月がきれいな山でした

登ってきた5峰を振り返る

 4峰で登れそうな、壁があったので、遊んでいるところ。

歩く人は、上高地側を踏み跡を探して歩きます。

ピークを巻いているのではなく、西側に出た尾根の端に出るので、それから4峰の山頂へ向かい、その後はジグザグの下り道がついています。

こんな快晴!4峰から、3峰を眺める

この壁はすごい!

ジャンダルム方面も見えます

写真の右端に出ます トラバースしている後続がいましたが、ピークを踏むのが正しいと思います

明神方面が見えます。近くに見えるけど遠いらしい・・・

御嶽山の噴火も見えました






















今回は、定着テント泊ですから、装備は登攀具以外は、最小限です。それでも、5,6のコルから、山頂トップアプトまでに6時間もかかっています。ピッチ数は3ピッチほどなのに。(あとはコンテ)

まぁ4峰で、登れそうなフェースがあり、それで遊んでしまった、という時間も、一応入っていますが。あと2パーティですので、それもあります。それでも、5峰は30分しかかかっていませんから、長い山行で、ペース配分が重要だということが分かります。核心はクライミング力ではないかもしれない。

前穂北尾根を経験してみて、自分達でバリエーションルートに行くには、まだまだ実力不足であること、特にゲレンデでのマルチピッチの練習の必要性を痛感しました。

ルートで見るのではなく、山行全体で見ないといけないのです。ルートはいわば核心っていうだけです。

テントがもう少ない・・・
吊り尾根では、私が紀美子平の下りで遅れ始め、吊り尾根では南峰手前で、先輩もバテ始め、一応コースタイムで歩いていますが、軽量化=水が足りない、食料が足りないの公式へ…。

ギリギリでした。

遅れ始めると、時間の経過で、さらにお腹がすくので、悪循環も考えられます。

水と食料まで軽量化してはいけないので、今回は行動食が課題でした。もう少し持って行くべきでした。

水は、プラティパスが壊れてしまったので、ペットボトルを先輩にもらい、合計1.2リットル持っていました。

しかし、夏のように暑かったので、全然足りず。

穂高岳山荘で、500mlのポカリを皆で一人一本飲み干しました。

そうしたら、元気になったので、やっぱり水は重要ですね。

あと小1時間、早く降りることが、バテていなければ、できたような気がします。体力が必要だというのは、こういうことですね。

ルート自体の難易度は1級ですが、この日は長い一日となりました…。

下山すると、台風の影響で、ほとんどの人は降りてしまっており、さらに売店もしまっており、なんとなく寂しい小屋の周辺…

テント泊なので、別に売店は関係ないけれど、ちょっと寂しい気分に。

ただ夕食は豪華にカレー。お酒も空けてしまい、疲れも出て、皆でぐっすり眠りました。

Sunday, August 24, 2014

転進で太刀岡山左岩稜

■ 転進なのに、太刀岡山左岩稜(汗)

土曜日はバットレスの前座で、中山尾根を予定していましたが、転進で太刀岡山になりました(^^;)。

カモシカのあかちゃん
中山尾根は八ヶ岳の積雪期のルートですが、昨今八ヶ岳の積雪期のルートは、見直され、無雪期にも登られるようになってきているようです。

中山尾根はそんなルートのひとつ。季節柄、夏は暑い低山の岩場ではなく、涼しい高い山が快適ですね♪

が、標高が高い山は、普通の登山と同じように標高によるリスクが一杯。

その一つが、天候です。標高が高い=天気が悪い。特に夏はお天気の急変が問題で、午後は落雷が問題になります。落雷を避けるためには午後の遅い時間帯(14時以降)は、稜線にいないようにしないといけないので、落雷のリスクをヘッジしたら、急いで登って急いで降りる必要があり、急ぎたくない、もしくは急ぎたくてもできない場合は、朝の早起き、がリスクヘッジになります。 中山尾根は取り付きから4時間でトップアウトでしたが、我々の実力ではあやしいところでした。

23日の天気予報は悪く、平地は曇り、山は朝から霧もしくは一時雨、午後から雨・雷雨の予報…。

私は山では弱気の人なので、初の高山のマルチではありましたが…前日から「敗退濃厚」と思っていました。ほとんど敗退を確認しに行ったような感じです。

5時集合を4時集合にし、3時起きで、一目散に八ヶ岳へ…。5時半にはすでに歩いていたのでしたが、行者小屋にたどり着く前に雨が降り出し、午後に向かって天気は下り坂であることは分かっていたので、6時半は撤退決定。7時半下山終了と、まぁ素早い!即決ってステキ!

なんというか、これから出社できてしまいそうです(^^;) あ、土曜日で出社はしないでいいんでした。

去り際に見えた、駐車場のおばちゃんがなんとなしに嬉しそうに見えました… そうだよなぁ…ほんの2時間くらいしか駐車していません(^^;)

そして、相談の結果、盆地内にある山なら、800hPAの気圧配置の影響を受けないだろう、ということで、低い山を目指します。

候補は太刀岡山です。 太刀岡山であれば、クラシックアルパインルートの左岩稜。太刀岡山はアルパインのルートで知られていた場所のようですが、今ではフリーのルートもいっぱいあり、『日本100岩場』にも載っています。

・・・って、易しいマルチと言う意味では、中山尾根よりうんとむずかしいんでないんかい???
 難しさの話で言ったら、バットレス四尾根より難しいですけど・・・これが前座って・・・(汗)

バットレスは登山靴で開かれたルートですが、太刀岡山左岩稜は、クライミングシューズで開かれたルートです。左岩稜のほうが難しいのは、最初のピッチがあるのと岩がかぶっているからです。

バットレスは行動時間が長く、体力が必要で、また岩場が落石などの危険がより大きいです。


■ ピッチの詳細


































1P目 5.9 20m ハンド~フィストのクラック。 キャメNo3が複数必要。最初の出だしがかぶっています。

2P目 5.7 20m 凹角。クラックにカムでビレイ点を作る。少し被っています。

3P目 5.8 20m ハンドクラックから、スクイズチムニー。ルートは二つ取れ、人がギリギリ入れる岩の中を行き、奥のクラックを登るか、またはフェースを登る。ここは残置のカムがあり、ナッツキーを入れて取り出そうとしたが取れず。

4P目 5.5 20m ここから岩稜。含む歩き。

5P目 5.8 20m ここは岩を飛び移るところがある。カムで支点を作る。

6P目 5.6 40m ここではロープの流れに注意。祠のある鋏の広場は小山ロックへの登山道が通る。

7P目 5.6 45m ここはフェイス。でも5.6とは思えないなー ホントに5.6なんだろうか?前回来た時の残置の支点セットが無くなっていた…。

■ 帰うかと思った・・・

岩稜ってやっぱり尾根なんだな~と思いました。尾根って大体、末端が急です。それは岩尾根でも同じようで、最初なんて、被っています(汗)

しかし、ここで5.9とはとても思えない…。正直に言うと、このピッチで「すいませーん、登れませーん。帰りまーす」と言わねばならないかもしれない…と思って登りました。

とりあえず、登れないと思っても登ることにしているのですが…ここはやっぱり、とっても難しく…苦しんで登りました。ホントに5.9なんだろうか。カムでAゼロして切り抜けました。

しかし、帰るにしても、岩では懸垂支点がないと敗退することもできないのです。ともかく登れるか登れないかより、懸垂支点があるかどうか?そこが問題です。しかし、まぁホントにここは大変でしたねー。

上に懸垂支点になりそうな立木があったので、帰ろうと言い出すなら、そこだな~と思っていました(笑)

次のピッチは少し内面登攀だったので、少し易しくはなりましたが、落ちれないのは一緒だし、内面登攀ってジムで練習したりはしないので、超緊張。突っ張りながら登る。

ここもいいところにスリングを置いてくれていたリードクライマーの先輩のおかげで突破。しかし、これを作りながら登れるって言うのがすごい。さらにその位置が、ちょうど欲しいところにあるのが、かゆいところに手が届く感じですごい。そこまで行くのにどれくらいの経験が必要なのでしょうか・・・ 

この先輩以外でもいつもそう思いますが、ベテランってすごいですね。

終了点は立木のある小さなテラス。カムの固め取りで支点を作っていて、初めてカムの固め取りの支点を見ました。

 3P目はとっても変わったピッチで、二つルートが取れます。薄型の体型の人は、スクイズチムニー。ザックがあると登れない。その後、奥壁を登りますが、ザックがある人は、スクイズチムニーではなく、上のフェースを行きます。上の方がもちろん難しい。

ここで休憩。

そしてここから相方がリードです。しかし、5.5とは思えない… 良く言えば解放感バッチリ。悪く言えば、高所恐怖症の人には向かない怖い場所。

私はと言えば、目の前のことにアップアップ。

高さが怖いという気持ちは起らないのですが、単純につい最近滑落したので、自分のクライミング力が信じられず、ここで転んだら死ぬなーと思って怖いです。

普通だったら歩けるような斜度のところも、しゃがんでお尻を付いて降ります…(^^;)。

もうねぇ、自分に対する信頼度のレベルゲージ、20~30%のところを指していますからね。

4P目、5P目、6P目は大方、易しく、クライミングで、問題になるようなところは出てこないのですが、一旦下って歩くようなところも出てきます(ラクラク)。が、岩に飛び移るようなところも出てきます(ひえ~)。

と言うわけで、怖いんだか、易しいんだか分からないような太刀岡山左岩稜… とんがった岩に馬乗りになると、背景は遠景だけです(かっこいい~!けど本人には分からなーい)。

と言うわけで、面白かったのか、怖かったのか、勉強になったのか? 消化するには、体験がインパクト大きすぎる山でした。アップアップですね!

■ 姫待遇

と、最初から分かっていたので、カメラは持ち込みさえしなかった・・・ので、今回は写真は少な目です。何しろ、お姉さんは、姫待遇、でした。

リードクライマーにザックがないのは、リードは大変だしな~、と思いますが、なんとセカンドのワタクシもザック免除!

ザックがあると結構大変ですからね~。やっぱり普段の人工壁でザック付で練習しなくては!と思いました。

私のクライミングのポジションがセカンドだったのは、クライミング力の順番からしてそうだな~と思ったのですが、ザックも免除してもらえるなんて。客観的な実力を理解してもらえているようで安心感がありました。そして、感謝、感謝です。

三つ峠もザックなしで登っていますし…三つ峠は、易しい岩場ですが、何かちょっとしたことで転んでしまったら大変なことになります。何しろ落ちる距離が遠いので。 

ゲレンデなら、ロープにぶら下がると言うのはありですし、私も墜落を止めた経験がありますが、ルートでリードしてロープにぶら下がるって…。ないない~!って感じです。絶対に落ちない、と言うことを考えると、私はまだザックつきでどれくらい登攀力があるのか未知数です。自分でも、ザックがあるとアレ?って思います。特に被ったところ。

■ 高度感を愉しむ余裕なし

しかし、後続のリードしてくれた先輩が「これくらいのグレードだと楽しくていいですね~」と。相方も「楽しいっ!」と。

私は一杯一杯という感じなので、「楽しい?」な感じでした。

岩って、楽しいのかどうかより、目の前のことに必死になってしまいます。自分で自分のクライミング力が信用全然できないからなぁ。

相方は初見リードで、楽しかったそうなので、それはやはり培ってきたクライミングの努力のたまものと思いました。
それでも、すごく易しいピッチです。一番難しくて5.8。 

グレードによる登攀力だけならば、相方はもっと難しいピッチもリードできるはずです。私だって5.8は人工壁はリードできるし、外岩でも5.7はリードできました。が、それとこれでは全く違う。

その、実際のアルパインルートでの岩のグレードと人工壁やゲレンデでのグレードは全く違うということを肌感覚で分かることができたのが収穫ですね。

■ 登攀力以外の要素がかなり重要

思うに

アルパインクライミングの登攀力というのは、グレード以外の要素がたくさんあるのではないか?と。

それは、どこに支点を取ったらいいか?とか、ロープを交差させないコツとか、ロープの流れをよくするコツとか、上手なランニングの作り方とか、色々なことで、それば現場でのシチュエーションに遭遇してしか、教えられないし、身に着けることもできない。

それが経験と言われることの中身なんではないかと・・・。ただ中身を具体的に言うのが面倒なので、経験と言ってしまう。経験で確かに技術は上がり、安全性は増すと実感します。

四尾根は渋滞がよく話題になります。それは、登攀的には難しいところがないということが言われている場所なので、つい登攀力だけを見て、行けるんじゃないかなと考えてしまい、渋滞を作ってしまうような技術力しかないという自覚ができないまま、出かけてしまう人が多いからかもしれません。

そこに思いが至ることができたのが一番の収穫である、太刀岡山さ岩稜でした☆10時半出発で16:30までかかりました。下山終了17:30 帰宅18:30.

≪学んだこと≫
・1ピン目はダブルで二本ともに掛けたい時は、同じ支点にヌンチャクを二本使ってよい。
・ダブルの時のビレイは、片方が長くなったりするものだが、その都度ビレイヤーが長さを調整する。
・両方まとめてロープアップして良い。
・ランニングの取り方が悪いと後続はビレイされていることにならない場合もある。
・トラバースのランニングは取り方に注意を要する ビレイがビレイにならない場合もある。
・コールはゆっくり。
・クライミング要素以外の支度の手早さ、なども重要。

≪太刀岡山左岩稜について≫
・アプローチが極小(徒渉ありの5~10分)
・低山
・非常にフリクションが良い
・最初の1P目は古い記録とはルートが変わってしまっています。
・カムはキャメNo3、No1、No2などを使いました。No5があっても使えそうなワイドクラックあり。
・3P目以降は、高度感があり開放的な岩稜。
・岩はとんがっていて馬乗りになれます。
・最終ピッチ前に休憩適地あり。
・トータル7ピッチのルート。下山は20分くらいです。

参考:http://lonelysoldier.dreamlog.jp/
http://yama-to-damashii.outdoor.cc/20081206_tachioka-left/01.htm


Sunday, May 4, 2014

鹿島槍 鎌尾根 その3

 ■ ピーカン・・・(汗)

二日目の夜は、お酒がもう舐めるくらいしかなく・・・BC(ベースキャンプ)にまさか戻ってくるとはおもっていなかったので・・・実は稜線でビバークだと思っていたのです・・・ 

鎌尾根から、布引沢へサクサク降りて、16時にBCについてしまった時には、若手のM野さんは、てっきり「今日中に下山か!」と思っていたくらいです(笑)

BCから1時間くらいで、登山口なので、正直、フツーに当日下山できてしまう・・・というか、もしかして、鎌尾根日帰りの山?!くらいな勢いでした。

そのように、時間的にも体力的にも、安全マージンの大きな山、だったので、この3日目の朝のピーカンには参りました(笑)

もう、もいっかい登って帰るぅ・・・?な感じ(^^;)


あーあ、今日は雪質が硬く閉まってアイゼンがよく刺さり、おまけにこのピーカン・・・
 わざわざだらだらとゆっくり起きて、だらだらと朝食を支度し、だらだらと撤収しても・・・この晴れ。

何しろ、山に温泉はつきものですが、下山が早すぎると温泉が開店していないかもしれない(^^;)

ので、下山はわざとだらだらと・・・(笑)

実は昨日の下りも、わざと尾根の頭で、1時間ほど時間をつぶしたりしたんですけどねぇ・・・







しっかし、雪崩痕は増えているような?!

そりゃそうかねぇ・・・ あんだけ、雪崩れれば。

昨日は、登っている途中に、布引沢のほうを見ると、まるでダムの放流のように、土砂を含んで茶色くなった雪が、岩溝から、空中に弧を描いて、流れ出しているのが、間欠的に見えました・・・。

雪、白くなくて茶色なのは、だからです。







さようなら・・・鎌尾根。

めっちゃ、気に入りました。マイナーで静かで、楽で(笑)

すばらしいルート。ここは、ピストンなら、前夜泊日帰りです。

隊長はダイレクト尾根に行きたいのだそうです。

■ してやったり(笑)

帰りは、大勢の登山者が上がってくるのとすれ違いました。

みな、一様に大型ザックを背負い(つまりテン泊)、ヘルメット持参の人も多かった。

一組だけ、ダイレクト尾根の人たちに会いましたが、実はそれは山岳総合センターの講師の一団でした。

「あれぇ?赤岩先生!こんにちは!」と、叫んだものの、実は赤梅先生でした・・・(^^;)、あんまり鹿島槍研究したんで、赤岩尾根に引きづりこまれていました・・・スイマセン。


先生たちの一団だけがダイレクト尾根、あとは、5~6組すれ違うもみな、赤岩尾根。

赤岩尾根も下部が悪そうなのに、西沢を使う人がいないのは不思議でした。朝の早い時間なら、この日の雪は固く閉まり、アイゼンがサクサクでした。

上級の講師に「鎌尾根を下れたんなら、ダイレクト尾根も登れるべ」と言ってもらったのが、うれしかった。 よし!じゃ来年はダイレクト尾根で(笑)

しかし、大町近辺の山ではよく講師に合いますね・・・。後立でなくても、私のホームベース甲府の小瀬でも、クライミングウォールで、村上講師に会ったし・・・。いや~もしかして、山の世界は超狭い?

下山すると、大谷原の駐車場はほぼ満車でした。 私たちが入山した5月1日は、3台しかなかったうえ、隣の一台は止めてからだいぶ経つ様子だったのに。

もう、登ってくる登山者とすれ違うと、静かな山を味わえたことに、なんとなく、優越感が(笑)

■ 反省

今回は、定着テント泊2日、もしかしてツエルトビバーク1泊、の予定でした。

(先輩は、パーティの行動力が読めないので、色々と心配していそうだった)

  &

(心配の種の大部分は、入会したての私の脚力が読めないということにありそうだった)

ので、私は一応、自分で自分のコースタイムを予測し、それを先輩に伝えていましたが・・・鎌尾根は取り付きから5時間だろう、と。

それは、かなり正確な予想で、まーぴったし!でした。自画自賛。パチパチ~。まぁ奇遇ですけどね。

しかし、失敗は、酒の量です(笑) じゃあ、一瓶持ってあがっても良かったかねぇ・・なゆとり具合。

今回は私は食当もなく、運転もなかったので、結構ゆとりがあり、想定される担当は、

 1)酒つまみ担当
 2)写真担当
 3)バテナイこと

でした。 しかし、山行がシビアそうだったので、ちょっと酒を大量に持ち込んで、士気を下げるのはためらわれ・・・ 私はシビアな山の時は、食料でさえ軽量化を図るので・・・さらに担げないのに持ってあがってバテたら、最悪です。

基本、新人の最大の任務はバテナイこと、です。

御坂山岳会との合宿は初めてなので、まぁ、お互いどれくらいの真剣度が要るのか?あるいはどれくらいご褒美山行なのか?分かりませんね。

今回は、安全マージンが大きく、会の性格として、非常に慎重な会であることが分かりました。

私自身も結構慎重な方と思いますが、それより輪をかけて慎重。

今回、それ以外の反省では、人に合わせることのむずかしさが・・・。

スマホの充電器は持って行ったのに、ケーブルを忘れ・・・ああっ! なにしろ、普段は自分の車で充電できるので、ケーブルは最後に車から入れればいい・・・今回は人の車なので・・・

あと、最大の反省は靴です。 靴はもう芯まで濡れ、下山時はとても気持ち悪くなっていました・・・(><) 自車なら、常にスリッパが置きっぱなしですが、今回は、乗り合わせなので、サンダルを持たずに行ったら・・・下山の温泉などでさっぱりしたのに、ああ~靴が・・・な状態。

先輩に「アルパインの気合入ってるね~」と言われましたが、気合ではない・・・ちょー気持ち悪い。

下山の快適さにサンダルは必携です(笑)。靴は意外にどうするか難しい点です。電車で山登りするときは、サンダルはあっても邪魔で結局、登山靴は履いて移動するのが一番楽です。

それにしても、冬靴、防水性なんとかなりませんかねぇ・・・もうぐちょぐちょ。ネオプレンソックスの出番かしら・・・

というわけで、まとめ

 1)事前の予習&コースタイム予想は良かった
 2)山にはビビりすぎだった
 3)お酒が足りなかった
 4)行動食は多すぎた
 5)スタカットはマスターできた
 6)雪崩でも尾根を歩けたので、これがボトムラインの経験値になった
 7)忘れ物等は要注意
 8)行きに水道水をもう少し持っても良かった
 9)山で不要でも自宅のカギを持とう!

行きはスタバに寄れてよかったですが、帰りは緑湖で、軽く軽食を食べて帰りました。

帰宅は早々に13時。 帰宅すると夫の車がない! そんなに早く帰るとは思っていなかった&携帯の充電ができず、夫に連絡できない!さらに、夫はほとんどの場合携帯を鳴らしてもつかまらない!

ので、帰ったのに自宅に入れず・・・(><) 図書館で岳人2冊と雑誌1冊を読み時間をつぶして、やっと家には入れたら14時・・・

夫と山の写真を見て、「元君でも行けるんじゃなーい」なんて言いながら、スゲー雪崩!を見て、15時、昼寝して16時・・・という感じで、締め。

振り返ると、大変さはあまり感じない山でした。もっぱらの今後の課題は、先輩と楽しく話せる共通の話題を見つけることですね!

あと、北アのこのルートは、もう少し寒い時期の方がいいのかも? 雪崩が落ち着いている時期で、冷えているということを考えると、4月中旬くらいかなぁ・・。