■判断をしない習慣が怖い
本間沢では、滝(=リスク)を前にして
判断をしない習慣
が怖かった。 リスクを前にして、
どのような登攀方式で登るかの合意形成
もなかった。普通は、「どうする?」と顔を見合わせて決めるのだから・・・どう突破するか考えると言うプロセスがないことに危機を感じたのだ。
その理由は、考えていなければ反省もないから。判断があれば、失敗してもそこから学ぶことができるが、判断自体がないと学べない。成功しても失敗しても、一過性の物となってしまう。
■ 濡れない沢に仕立てる
それでちょっと怖いと思い、色々聞いて回ったら、沢にも色々な沢があるのだな~と分かった。
本間沢は色々な記録で調べても、直登&シャワークライミングの沢だが、シャワークライミングに良い季節は、山ヒルの巣窟となっている。
本間沢のリスクを山蛭ととらえた場合、夏を外す、という選択肢があるのだ。へぇ~!
夏を外すと、登攀で濡れるのは歓迎できないので、必然的に直登ではなく、巻くことになる。巻いたら、登攀としてはだいぶ易しくなるだろうということは想像に難くない。
・・・というわけで、巻いて登る人に取っては本間沢は1級上よりうんと易しい沢になる。難易度なんて、どう登るかでいくらでも変わってしまうのだ。
そういうわけで濡れない沢に仕立てることもできるらしい。
■ 弱点を付く
私の中では、登山道でも、地図読みの山でも、沢でも、岩でも、
弱点を突く
のが正しい登山だと思っている。
沢登りは一つの弱点たりえると思う。先日使ったのは、ナメラ沢と青笹尾根だが、快適度でいうとナメラ沢が上。涼しく、水を担ぐ必要もない。登路も明瞭。
登山では、濡れると言うことを極端に嫌うけれども、濡れても平気になる、ということが、沢のいいところだと思う。意外に洋服なんてすぐ乾いてしまうのだ。
それに涼しい沢沿いを歩くのは気持ちが良い。
山の弱点と言えば、雪もそうで、雪が降れば、藪が隠れ、登りやすくなる。それだけではなく、雪がないと登れないルートもある。雪があれば、水は担がないでも済むし、ずっと歩いていれば、意外にあったかいものだ。ゆっくりでいいから、ずっと歩き続けることが雪に対する対処法の一つだ。
アイスも弱点で、アイスにならなければ登れない場所もいっぱいある。脆い場所などは凍結するとしっかりするのだから。
その意味で言うと、岩は、正直な所、どこら辺が山の弱点を突いたことになるのか、まだイマイチ、ピンと来ていない。
岩が動かない存在である、ということは分かった。引っかかる角度を注意しさえすれば、意外にしっかり登らせてくれるものである、ということも分かった。
岩場において、クラックが弱点になる、と言うのも分かったけれど・・・尾根、沢、雪稜、氷瀑とあるうち、岩稜や岩壁がどうして、弱点なのか?そこのところはよく分からない・・・。
水がなければ、階段で直登しやすい滝。
濡れたくない人は右岸から巻く。
巻く場合もロープは必要。
寒い日は巻いたほうがいい。
水圧もリスク要因。
どちらにしても、登攀力の問題ではなく、リスクがあるかないか?の問題だ。
秋は静かで紅葉がきれいだそうだ。
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