Friday, May 27, 2011

ロープ講習会



昨日は、地元の山道具屋で、ロープ講習会に出てきました。




すっごく出てよかった!




山の世界で、”ロープ”って、もうそれだけで”キケン”という言葉と連想が浮かびます。




私も夫も岩りょう地帯は好きでなく、頂上付近のせいぜい50mだけ。剣や槍なんて、人気と聞いたトタンに行く気持ちゼロ・・・

わたしのもっぱらのフィールドは北八ヶ岳の”ストックで歩ける道”限定です(笑)




ロープが必要 → キケン → 行かない




しかし、三歩さんのようなプロテクニックでなくても、”憧れ?”のロープ。 




そもそも私なんて、ロープ自体をさわったことがないし、なんだか、本格登山というイメージをもかもし出してチン、とお澄まし顔のイメージのロープがちょっと身近になった、という意味で、非常に行ってよかったです。




なんだ、ロープってただのロープじゃん!って感じ(笑)




実は、ホンネは、キャンプデビューをもくろんでいるので、テント張るときに便利な結び方とか教えてもらえるかも? って思っていたんですよね~




ロープの本や、山屋さんの本を読んでいると、本当によく使う結び方って実はとっても少ないらしいし、自分で本をみてやるのは辛気臭い、ということがありました。







■ シリアスなテーマを和やかな雰囲気で




しかし、そんないいヌルイ参加者の期待とは裏腹に、主催者の三上浩文ガイドの持ってきたテーマはシリアス!




「どんな状況でも一番弱っている人を基準に最悪の事態を避けるための技術」 でした・・・!きゃっ!それって緊急事態!




実際に結び方ではなく、カラビナも使って、例えば・・・




・一歩足を踏み外したら奈落の底というような鎖場をロープで確保しながら渡る




・・・(汗) を想定して、一人一人確保され(たつもりで)て簡易ハーネスをカラダに巻いて、歩いてみたり、




・実際、確保されながらの下降で体重をかける体験




をしたり、と盛りだくさんでした!確保してくれる人は汗びっしょり!大変なんだなぁ。










こんな体験ができるなら、ロープ講習会ってより、セルフビレイ体験会!




習った結び方は5つでした。そのうち、絶対覚えてくださいと言われたのは3つ。




1、エイトノット これは普通の結び方を一回ひねっただけ

2、ムンタ (ハーフクローブヒッチ) 

3、もやい結び  ダブルも

4、シートベント 簡易ハーネスを作るため

5、フィッシャーマンズノット。




ロープの結び方は、ちょっとした脳トレ。紙に書いてある図を見ながらやるとちゃんとできますが、それが自分のモノになるにはちょっと思考錯誤というか熟考が必要です。バレエのパの裏をやるときみたいな感じ(笑)




さて私がマスターしたもやい結びを披露しましょう。もやい結びで自分を確保する方法です。




 1、左手にロープの端、右手にロープをもってカラダにかける

 2、左手を右腕とロープの間にくぐらせ、左手首にロープをかけて抜く

 3、右手でその左手のロープの端をとり、右のロープの下からくぐらせる

 4、くぐらせたロープ先端を左手に渡し、その端をもったまま左手首を輪から引き抜く




コレでもやい結び完成。




で、ダブルにするには、




・ロープが抜けた場所から入れる。 




逆になぞるだけです。




多分、ロープを結ぶときには、どっちに端を持つか、輪や結び目を最初に作る時の方向、を決めておくのがポイントみたいです。輪が反対になっただけで、違う結び目になっちゃいますから、最初に決めて置かないと、アレ?となります。アレアレ?となっているときは、たいてい最初に入れた輪の方向が違う・・・




■ コレだけは持っていけ!




困った事態になりそうな山(鎖場やはしごがある山)に行くときはコレだけは持っていけ!というものを挙げてくれまいした。




・120cmのテープスリング テープが縫われて輪になっているもの(簡易ハーネス用)

・60cmのテープスリング

・カラビナ 2個 (安全管付きがベター)




カラビナは閉じるところに引っかかりのないタイプが圧倒的に使いやすいそうです。




カラビナか~一個1000円くらいします。高いんですね~。2個いるのはフィックスロープの結び目に来たとき、カラビナを架け替える瞬間に、確保ゼロの瞬間を1瞬でも作らないため。2個ないと1個抜いている間は確保ゼロになっちゃいます。




でも~ 早速120cmのテープスリング買おうとしたら~ 売っていないよ~(^^;)




でも、多分、行かないけどな~鎖場。私たちは自然に親しむがテーマだし、高い山岩りょう帯、キケンな箇所…そういう血圧の上がりそうなところではなく、血圧が下がりそうなところ専門なので・・・。




もしかしたら、赤岳に登るかもしれないので、そのとき用意するかも? 




帰ったらボーイスカウト出身の夫がすっごく上手にロープを束ねてくれました・・・なんだ・・・(笑)




この講習会は6mmのロープが5mついていました。




ツエルトを張るためのロープ、ちょうど買いたかったのですよね~




もっていても使わない道具、ツエルト、カッパ、にロープが参戦♪

Sunday, May 22, 2011

”日帰り未満登山” の大菩薩嶺



昨日は山梨登山ベテランオススメの大菩薩嶺に行きました。




昨日は甲府市内は視界が悪く、景色はどうかしら?と思いましたが

山の上はすばらしいお天気で、コースも気持ちよく、快適、景色もバツグンでした。




「山はみーんな違うから!」 




そう行って見るまでは、どんな山か分かりません。




大菩薩嶺はそうですね・・・名前に似合わず?(笑) カジュアルな山です。




事実上、てっぺんである賽ノ原には、のんびりとした「行楽ムード」が満点で

お弁当を広げたり、お花見のようにシートを広げてくつろぐ人たちの姿が

点在しています。




山頂あたりはくま笹の草原で、山梨と東京の境なのでしょうか、「東京都水道局」の

文字が・・・ 水源地を大事にしましょうとのことです。そのとおりですね。




山頂にも山小屋(みやげ物屋)があり、手ぶらでも難儀しません。




そこから上がすこし岩場ですが、難しいことはありません。




わたし達は寝坊してしまい、甲府を出たのは9時15分。

それでも、山頂に12時に着き、そして、1時半には下山し4時には自宅でした。




甲府では塩山方面、奥秩父に位置する山です。登山口までのアクセスは

一般道から30分ほど、U字カーブの続くキツイ山道で、九州と比べると

道が細く対向車があるとドッキリはしますがすれ違えます。




いつも思うのですが、山もすごいがこんなところに道路を作った人間もすごいですよね。




9:15 甲府市内初

11時前 長べえ小屋着 駐車

12時ごろ 山頂

12:30  雷岩 → 大菩薩嶺へ

1時すぎごろ 雷岩から唐松尾根沿いに福ちゃん荘へ下山 山菜ざるそば700円

2時ごろ 温泉へ







思い立ったときすぐに出かけられ、危険箇所がなく安心して登れる山。

それでいて、景色が良くて富士山がデカイ!




登山道は整備された登山道もしくは、握りこぶし大のザレ石道です。




この山の森は大変気持ちよく、モミの木が小さな芽を吹いて美しかったです。




この時期には茅が岳ではハエが青春時代真っ盛りでしたが、

大菩薩嶺は頂上が開けているためか、ハエに悩まされることはなかったです。

ただ標高はこっちが高いのでもう少しシーズンが遅いのかもしれません。




オススメ山行案内はこちら。

http://yasu-yamatabi.cocolog-nifty.com/ridgevalley/2010/05/post-20b5.html




帰りは 「大菩薩の湯」という公営の健康センター系の温泉に入りましたが

汗を流すと割り切って、温泉は期待せずに行くこと。塩素臭がします。




県外の人にはむしろ「ほったらかし温泉」もしくは「はやぶさ温泉」を薦めます。

Sunday, May 1, 2011

甲府の登山ショップ


甲府って山梨の中心、山梨は山岳県・・・だから登山用品の店が充実しているかというと・・・
してない・・・(笑)。写真はウチの裏山から見た甲斐駒ケ岳、本日快晴で視界良好。
雨が降って風が強い日の後・・・すなわち雲ひとつない快晴ですね!
このような青空でした・・・
富士山が見えるのもいいけど、私は南アルプスの姿が好き。甲府側からだとほんと垂直に立つ壁みたいに見える。
定番”石井スポーツ”の場所さえ発見するのに1年かかった・・・(汗)のですが、Googleで
”登山用品 甲府”で検索するとヒットするのはほとんど釣具屋さん・・・(笑)

甲府って多分何でもあるのですが、都会から転勤してきた人が都会で町を知ろうと、駅前の
商店街をブラッと歩いていたらユニクロにぶつかるって感覚では何の入手先も分からないんですよね。

店は、わざわざ探して車で出かけて行くもの。ユニクロだって、わざわざロックタウンという
ショッピングエリアまで出かけて行かないと分からない。ロックタウンがあるってことさえ、
車を運転しない主婦には分からない。

来てすぐの頃は知り合いがいないので教えてくれる人も少なくホント大変です。

最近、エルク、という登山用品店があるのを知りました。茶道の講習会に出たら、そこであった人が
店員さんだった。いつか遊びに来てね~ということで、出かけてきました。

ジーノ君買ってよかったなー。車がないと絶対に行けない。

そこで・・・

【知っているかぎりの甲府の登山ショップ比較~】
1.定番 石井スポーツ
甲府登山用品店のリーダー?一応20号線上だが、少々見つけにくい場所にある。
この立地は一体何山登山に有利な立地なのだろう?東京から来た人が降りるICは昭和や一宮・・・どっちからも近くはない。電車の駅からも近くない。
お店は小さくなく大きくない。駐車場は15台くらい?取り揃えは手堅い感じ。探せば輸入メーカーもあるんだけど店全体の雰囲気は昔の山屋さん風の体育会系硬派な感じ。 斜め向かいにデッカイスポーツデポがあるんだけど・・・ 

2.スポーツデポ 
スポーツ用品全般の量販店。安さとカバーするスポーツ種目の広さで対抗する。
でも登山用品はあまり商品数がない。広く浅い顧客層って感じ。

3.エルク http://www.elkinc.co.jp/top.htm
甲府では2番手?ビジネス風に言うならチャンレジャー。パタゴニア製品を取り扱っているので見に行って見た。石井スポーツと同じくらいの店舗面積だけど、こっちのほうが品揃えが若い。
若い人が登山ではなく、洋服としてきるウェア、を見に来る感じ。たしかに都会と違い甲府ではカジュアルウエアの出番が多い。HPはあまりつくりがよくなく、店の感じは分からない。

4.山交
駅前にある老舗デパート4階。メンズフロアの一角でコロンビアとかノースフェイスとか置いている。
無印良品の向かい。デパート自体が年齢層高めの構成ってこともあるが、置いているウエアも登山用品というより、オシャレウエアって感じ。メンズに混じってちょこっとレディースがある。
一緒にミズノとかの肌着や地味なマフラー、手袋などが特化で置いてある感じ。スポーツというより日ごろ野外で働くおじさんの転用用途ご用達?ザックなどは買えない。

5.岡島 
ココは山交より新しいデパート。でもやっぱり年齢層は高め。甲府には高島屋風の百貨店は
ここで2件目だけど、ロフト風とかハンズ風の店がない。スポーツ用品売り場にひっそり登山ウエアも置いているがあまり商売っけがなさそう。誰も声をかけてこないのでじっくり観察できるけど、商品数は少ない。どっちのデパートもゴルフウェアのほうが多いような気がする。ザックなどは買えない。

6.ストローハット http://blog.goo.ne.jp/strawhatgogo
小さい登山ショップ。ニッチャー。HPさえない・・・(汗)ここはツアーがとってもオススメ。ほぼ毎週どこかの山行がある。ここで最初に西岳に登った。その頃は西岳が八ケ岳の山とは知らなかった。

いつも行っているからではないが、小さいだけに商品は厳選してある。ホームセンターで買うと2000円と5000円で2000円を選ぶとハズレ、だが、多分ここで買う2000円のは吟味されていると思う。
ウエアは通好み?ホグロフスやORもちゃんと置いてる。地元焙煎ブランドのコーヒーも飲めて最近はパンも食べれるカフェ併設。名物オヤジさんがいる。

沖縄とかいくと、ダイビングショップがあるけどダイビング用品を店の脇においている。
その山版みたいな感じかもしれない。ツアーに参加するのに必要な道具は一通り揃う。ただツアーは催行人数が少ない(8人)ので急がないとすぐに埋まってしまう。 

閉店しました。

7.つり具の上州屋 http://www.johshuya.co.jp/shop/shop.php?s=143
番外。釣具屋さんなので登山用品はオマケ。でも結構置いてた。つりはじっとしている分寒いので
寒さ対策ではきっとかぶるんだろう・・・山スカートが置いてた。キャンプ用品も多い。ただ軽さは
重視されていなそう。4~5人用のデッカイテントが張ってあって夏を感じた。
このくらいしか登山用品を買える店は知らない・・・もっとあるのかな~?広い意味では、ユニクロも含まれるのなぁ?

■ 2万5千分の1の地図 
登山に使う2万5千分の1の地図は甲府で一番大きい本屋、朗月堂でうっている。岡島のジュンク堂が山本は充実している。駅ビルエクランの書店には置いていない。

■ 本屋
ちなみに、甲府は東京経済圏にあるハズなのに書店砂漠。丸善とか紀伊国屋とか、リブロなどのコンセプト書店はない。

本はどうも本屋というより、スーパーの片隅の書店コーナーで買うもののようだ。古書店もないが、なぜかブックオフは一杯ある。味のある古書店などは都会だけの楽しみのようだ。というワケでビジネス新刊書に関しても、個性派コレクターズ古本に関しても、たまには東京のを見に行かないと用を成さないのだ。

■ 物価
甲府も九州もパチンコ店は一杯あるので時間をもてあましている人はたくさんいそうなのに滞在型書店がないんだなぁ・・・ いつだったか孤高の人を全巻読みたくて、貸し漫画店をチェックしたら、すごくくたびれた本で10巻借りて2000円近くかかり、この価格なら新刊を買ってアマゾンで7掛けで中古で卸すのと変わらない値段になりそうだったので借りるのはやめた。

モノの価格はなんにしても都会とは違うモノサシで動いていて、全般に都会より高い。スーパーですら都会より高い。昨日は久しぶりにマックスバリュー(イオン系)に行って地元スーパーオギノの高さを痛感した(笑)

≪山梨で登山ツアーに参加したくなったら≫ http://blog.goo.ne.jp/osakahensyu05/e/1b4af4dd31320975df33d4fd5f01d74e