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Thursday, February 12, 2015

遭難しない方法について考える

今日は記事を連打している日ですが・・・ 阿弥陀の遭難は別として、遭難をしない方法を一般的に考えてみたいと思います。


  • リスクを具体的に落とし込む
  • 無理のない計画を立てる
  • 力量に合った山にする
  • ダメだと思ったら引き返す
  • オーバーペースで苦しいときは、その旨、リーダーに連絡する


■ 山の世界は、曖昧表現が一杯

私が、山のベテランと話をするときに気になることは、表現があいまい、ということです。

山の”怖ろしさ”と”素晴らしさ”って 言いますが、それって具体的に何でしょうか?

山って一口に言っても北アと八ヶ岳では、(怖ろしさ)の内容が違います。 具体的に話をしないで、漠然とした曖昧な話しかできないと、それは発信側の怠慢か、力量不足です。

八ヶ岳の場合、リスクは寒さです。

冬山で、寒さがリスクになるのは、他の山でも同じです。しかし、八ヶ岳は、特別、気温が低く、雪は多くないのです。北アみたいな豪雪の山とは違います。風は冬山全部のリスクですが、気温が低くて、風が吹くと、それだけで体感温度が(気温+風速)です。

”八ヶ岳の寒さリスクは (気温+風速) で考える” と、きちんと登山者に教えているでしょうか?

ただアブナイ、ただオソロシイでは、何を教えたことにもなりません。

私個人の経験からは、八ヶ岳のリスクを具体的な言葉で、教えられた記憶はありません。

体感温度が風が強いと低いことは誰でも知っていると思いますが、それが、一体具体的に何度だと行動を自粛した方が良いのか?そういう具体性が重要です。

例えば、風速19mは行動しない風速だと、最近理解しました(^^;)。そういう具体的で、基本的な知識が今の登山者には不足しています。

ちなみに私は、1年を単位とする講習会にも出席し、ガイド登山にも出て、なおかつ1年も山岳会に在籍しているくらいの、けっこう勉強熱心な登山者です。

一般に、あまり鋭くない人が、八ヶ岳が初心者の冬山だと聞いて、初めてアイゼン履くのにもかかわらず、一人でぶらっと出かけてしまっても不思議ではないかもしれません。

教え方が、超漠然としていて曖昧で、教えられた側は、具体的な行動に起こせないからです。

■ 具体的な行動に落とし込むのが大事

一般的に、山ヤさんの世界は、山の哲学や山の方針など、あいまいでポエティックすぎ、具体的な行動に落とし込まれていないことが多すぎます・・・・

一般に、行動できないことは、対策できないも同じ。

というわけで、良い子は、行動に落とし込みましょう☆

 1)山行前は、天気予報をチェックしよう

 2)天気が悪いときは計画を見直そう

 3)行って見て、やはりだめだと思ったら引き返そう

 4)山行後は、きちんと自分の行動をヒヤリハットではなかったか振り返ろう

山は、PDCAのサイクルです。

ちなみに、こういう風にするのが苦にならないで、楽しい人が山好きな人で、PDCAで山を振り返るなんて、めんどくさくて嫌だわ、誰か計画は立ててほしいわ、誰か別の人に振り返りはしてもらって、自分はそんな面倒なことヤラナイで済ませたいわ、という人は、たぶん、山が好きなのではないのです・・・

そういう意味で、古い山ヤさんが嫌う、ヤマレコユーザーは山が好きな人が集まっている、と言えます。

私はヤマレコ好きです。ネットの世界は、貢献の世界です。見るだけの人はタダ乗りしています。

■ ハロー効果は疑ってかかる

ハロー効果というのは、

ーーーーーーーーーーーー
ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。光背効果、後光効果とも呼ぶ。
ポジティブ・ハロー効果の例として、次のようなものがある。
・Aさんが有名大学を卒業しているということと、ビジネスパーソンとして優れているかどうかは本来関係のないことであるが、実際に確認などをせずに、Aさんを優れたビジネスパーソンであると評価する
・英語ができることと、仕事ができることは本来、関係のないことであるが、実際に確認などをせずに、英語のできる人を優れたビジネスパーソンであると評価する 。 
ーーーーーーーーーーーーーーhttp://gms.globis.co.jp/dic/00340.php より引用

です。

 登山歴〇十年を信用してはなりません。 

その証拠が遭難時の山歴です。山歴は、経験の量を示すのではなく、その人の力量の目安になるだけです。

いくら長い登山歴の人でも、きちんと山を観察しながら、リスクは何かを考えながら、歩いて来なかった人は、まったく知恵が積み重なっていません。

体力は、水ものです。結局は、人物を見て、話を聞いて、行動をチェックして、判断するしかありません。

優れた岳人は

 1)黙ってリスクから離れる

 2)力量以上の山には、何かと理屈をつけて、行かない

 3)質問に的確に答えることができる

 4)自己顕示欲のために山に登っていない

 5)どのような内容の山も楽しむことができる

 6)登山者を体力(クライミング力)で判断しない

 7)一緒に行く人に助力の労を惜しまない

勲章のように、ひとつの成功経験を持ちだすのは、ハロー効果を狙っているかもしれませんので、逆に要注意です。

■ 家に帰ったら

家に帰ったら、山行の報告を書く。 そういう習慣づけ、が大事です。それには、ネットは最適です。

ヤマレコでも、個人ブログでも 何でも良い。とにかく最初は書く習慣をつけ、次は、考える習慣につなげていきます。

2回同じ間違いをしない、という心掛けをするだけで、人は成長できます。

やりっぱなし、行きっぱなしにしてしまうと、もったいない。

また、山行の報告から、その人が山の何を見て、どう考えて行動したのかが、かいま見れます。

安心感があるのか、紙一重だったのか・・・

同じ山行でも、中身の質のほうが重要です。 今の時代は量ではなく、質の時代です。



西天狗へ・・・