■ どこから下山遅れか?
山岳会のもっとも重要な機能は、
山行管理
だと言われている。 どういう意味か?と言うと、
帰ってこなかったら遭難と認知してくれる、
と言う意味だ。
ところが困るのが、
下山連絡がめんどくさい、
こと。 これが嫌で、山岳会に入らない若い人は多い。山で怖い目に遭ったことがないと、たぶん、探しに来てもらえないかも?という不安は一生分からないに違いない。ちなみに私もビバーク経験はない。
■ 下山遅れと遭難の切り分け
それはともかく、待たされる側になると、困るのは、下山遅れだ。
下山が遅れているだけなのか?それとも、本当の遭難なのか?
そこが分からないと、捜索開始すべきなのか?そうでないのか?分からない。
■ 夫の心配
先日は、15時下山完了のところ、下山連絡を夫に入れたのが、21時過ぎ。
普段 (夕方、遅くとも19時ごろには連絡) → 先日 (21時)
これには、彼もびっくりしたようだ。
実は下山した尾根の末端(17時)でも携帯電話はつながらず、2時間の林道歩き中もつながらず(19時)、車回収の2時間の待ち時間でもつながらなかった(21時)ので、車に乗ってすぐ下山連絡したら、そうなってしまった・・・。
したがって、夫は、「ただいま!」と帰ってくると思っている時間に「今、下山した!」と言われ、面食らっていた。
そりゃそうだよな~ 夫を責めるわけには行かない。
■ 下山遅れ通知を何時に設定すべきか?
そこで、安全登山にとって最大の課題となるのは、
下山遅れ通知を何時に設定すべきか?
ということだ。
ヤマレコでは、下山遅れ通知システムを使うことができる。
この時間を過ぎたら、下山遅れという下山遅れの時間を設定することができる。
しかし、問題は、何時間の遅れを下山遅れ通知の時間と設定すべきか?ということだ。
■ 山の掟
最低限明らかな所から、出発すると・・・
「日没前に下山を終える計画を立てる」
が、山の掟、だ。 ここで足並みがそろわない山ヤはいない。
ところが、どの地点を”下山”と解釈するか?の解釈は大いに違うことが起りうる。
≪下山の解釈≫
あ) 尾根の末端
い) 林道歩きが終わった地点
う) 携帯電話の電波が入る安全圏
他にも、小屋がアタック基地になっているようなロケーションでは、小屋も下山地点とみなされるかもしれない。小屋まではアプローチ、という認識になるからだ。暗くなる前に小屋に入りましょう、と小屋も言っている。
例えば、上高地から、涸沢へ入り、北穂に登るとする。 どこが下山ポイントだろうか?
A) ベースの涸沢
B) 横尾からは車道なので、横尾
C) 上高地バスターミナル
の3パターンくらいは、容易に考え付く。意見は様々だろう。
ここで、何が安全か?の議論は難しい。
しかし、安全な順に並べなさい、と指示されたら、100人が同じ順番になる。つまり、
安全 → より一層安全
A)<B)<C)
の順で、より安全だ。これは間違えようがない。同じことが、あ)い)う)にも言える。
安全 → より一層安全
あ)<い)<う)
■ 歩行終了、という観点で切り分ける案
登山者の率直な気持ちとして、電車に乗れば一安心、とか、車に着いたら一安心、ということがある。もう歩かないからだ。
歩く=登山、という認識だ。つまり
・車を降りて歩き出し=登山、
・車に乗っている区間=アプローチ
この案で行くと、車を使う訳でない林道歩きは、非アプローチであり、登山の中に含まれる。
下山口を林道ゲートとしていれば、日没前に、林道歩きを終わり、車の前に着いていなくてはならない。
車が置いてあるポイントを下山口とするのは、非常に明快な分け方に思える。車というポイントに固定されるから、誰にとっても分かりやすい。
■ 駅
一方、電車派の人は、街灯がある街中の道でも、歩かねばならず、昨今は、山間部は過疎化が進み、下界と言えども、SOSが聞き届けられる環境か?つまり携帯が入るか?というと怪しい。
SOSが聞き届けられる環境か?どうか?ということは、単純な1点にかかっている。
携帯電話が通じるかどうか?だ。
しかし、携帯電話が通じる地点で下山完了とするのは、あまり現実的でない。携帯電波が入る場所が事前に特定できないし、キャリアによっても違うからだ。
電車はの人は、おそらく遅くとも、駅に着いたら、家に電話を入れるであろう。
■ 携帯が通じる時刻を想定する案
通常は、車に乗るのであれば、車で走り始めて、1時間以内程度には、携帯電波が届く範囲にいるだろう・・・
下山完了時刻 + 1時間 = 推定 下山連絡時刻
つまり、林道ゲート15時であれば、
15時 + 1時間 = 16時ごろ 下山連絡
となる。 大体、私の場合は、このような下山連絡時間で、今まで来ている。会に属していたときも、うっかり忘れたりしても、遅くとも19時くらいには、下山連絡をしていた。
■ 緊迫性の検討
雪山で遭難した場合、一泊のビバークは、生死を左右する。
学習院大学の阿弥陀岳での遭難では、ワンビバーク後、パーティが分かれ、1日遅れの阿弥陀山頂から、下山したメンバーが残りのメンバーが下山してこないのを通報した。
メンバーが業者小屋テントに帰還した時刻 18:00
他のメンバーの下山遅れが心配になった時刻 19:45
外部と連絡が取れた時間 21:40
救助要請 23:06
実に救助要請まで、5時間かかっている。今回の下山遅れ時間と同じくらいの時間だ。
日本では夜間救助はないので、例え18:00に救助要請したとしても、もうワンビバークは避けられない。
ということは、雪の山では、当日に救助開始される下山遅れは、何時になるのだろうか?
山小屋では14時には小屋に入ってしまうんだが、テント泊では14時行動終了では、寒くて、ちょっとしんどいかもしれない。
もちろん、夏山や秋山では、雪山と同じ緊迫性はない。真夏なら一晩ビバークしても、死に至ることはめったにない。
しかし、下山連絡の緊迫性が
緊迫性 低い → 高い
夏山 <春山 < 秋山 <冬山
の順であることに、異議を唱える人は、珍しいであろう。
つまり、夏山より春山が春山より秋山が秋山より冬山がより切迫している、ということだ。
■ 予備体力
予備体力と言うのは、普通に歩く体力とは違う、ピンチの時の体力のことだ。
予備体力は、20代で通常の4倍、40代で2倍、60代になると1倍と言われている。これも絶対的な体力の予備は、各個人によって異なるが、
予備体力 高い → 低い
20代 > 40代 > 60代
であることに異議を唱える人は少ないだろう・・・。
■ 山のスタイル
どこを下山と解釈するか?ということは、実は山のスタイルと密接に結びついているかもしれない。
アルパインスタイルは、山頂にちょっとタッチして、さっさと山を下りてしまうので、せわしない登山として、よく山旅派の人から非難を浴びている。もっと山を味わったら?という訳だ。
たしかに、その指摘も良く分かる。しかし、それは、アルパインの人が目指している山が、山旅派の人が目指している山とは、まったく危険の度合いが異なるからだ。
山の隔絶度 (安全圏から遠い山・携帯電話が入らない山)
山の困難度 (転滑落リスクがある山、バリエーション)
が高い山がアルパインの山で、
山の隔絶度が低い = ゲレンデ
山の困難度が低い = 一般ルート
となっている。
登山の初心者は、転滑落リスクを取ることができないので、勢い、転滑落リスクがない、バリエーションルートを目指すことになると、山の隔絶度が高いところが必然的に残る。
高齢者も同じで、転滑落リスクを最小化したバリエーションルートを目指すことになり、それは、山の隔絶度が高い、ということになる。
山の隔絶度が高い場合、万が一がより許されないのは、予備体力がより少ない、とされるほうだ。
■ まとめ
鉄則: 日没までに下山完了
要素:
(安全) → (より安全)
尾根末端 < 林道ゲート < 携帯の電波圏
涸沢 < 横尾 < 上高地
(緊迫性 低い) → (高い)
夏山 <春山 < 秋山 <冬山
(予備体力 高い) → (低い)
20代 > 40代 > 60代
(下山連絡時間) = (下山時間) + (1時間)
これらを組み合わせると、落としどころが見えてくるのではないだろうか?
≪参考≫
下山遅れ事例 三嶺下山遅れ
教訓が書かれている
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Friday, November 13, 2015
Thursday, February 12, 2015
阿弥陀岳 遭難 考察
今日は貴重なコメントをいただきました。
ひとりでは持ちえない視点をもらいました。貴重だと思いますので、本文の方に転記しました。これらの観点で考えてみることが重要だと思うからです。
■ コメント原文 重要な所に赤を入れました
--------------
ハゲオヤジ さんが投稿「阿弥陀の遭難 - 八ヶ岳は天候核心」にコメントを書き込みました。
ご冥福をお祈りします。
学習院大のルートが気になって調べていて、こちらにたどり着きました。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/13/4410/chart.html?c=2015&m=2&d=8
この天気図は、体力のあるさすがの大学山岳部でも登らないケースです。
体力やクライミングテクニックはおありだったでしょうけれど。
登山ではなく、困難な局面・限界に挑戦するトレーニングの感覚で登ってしまわれた、という印象です。
私も山岳部で山やってましたから、ヒマラヤ遠征とか想定すれば冬の八ヶ岳バリエーションはトレーニングってのはわかります。酸素はあるけど丁度いい突風が来るし寒いし。
でもね、生きて帰ってこなきゃ。
怖がっていいのに。逃げていいのに。恥さらしていいのに。
------------
bp-hiro さんが投稿「阿弥陀の遭難 - 八ヶ岳は天候核心」にコメントを書き込みました。
(´・_・`)
遭難された若人のご冥福をお祈りします。
たらればではどうしようも無いと思うけど、各方面からの情報や一般的な天気図、高層天気図等でも良いのは土曜(7日)午前中、場所によって夕方まで日曜(8日)はアウトで月曜(9日)明け方から風は強いけど天候は回復するのは予想出来たはずなんだけどね…………
経験の浅い子が予想外な現場の状況についていけなくなって主将さんがフォローしたけど、力及ばずだったんでしょうね囧rz
同じような事故が無くなる事を祈りたいです。
皆さん書かれてるように安全マージンを広く持つ事が大事な事ではありますが、その前に練習をする事はもっと大事ですね。
講習会にも参加され習得する為の努力をされてる方はまだ良いと思うんですが、ここ最近山をやり出した方の多くは流行りで始める人も多く、地図も読めない、コンパスすら持っていない。雪質チェックも出来ない。天候予想すら出来ないのに、講習会!何それ⁉︎私には関係無いと。
楽しそうだからと安易に入山する人が多いですね。
主さんが記載されてるハインリヒの法則ですが、これもわかっていない人が多いですね!
登ったんじゃなく、たまたま登れたんだと言う事。
雪山に入山するのに、地形を読む、雪質チェックが出来る、アイゼンワークは当たり前、これらが出来てないのに雪山に入るべきでは無いと思います。
快晴でも少し風が強ければ数時間でトレースなんて消えて無くなります。
夏山と違い冬山は樹木に雪が張り付き夏山のようにテープを追い掛ける登山をしてると、まず、目の錯覚もありリンデワンデしてしまいます。
こちらの主さんが何回も訴えてる、まずは地形図を見て現場の地形と照らし合わせてからコンパスで確認する位は余裕で出来ないと厳しいと思います。
売れる!からと、簡単に感じてしまうようなイメージを持たせる雑誌やメディアも悪いですが、鵜呑みにする登山者も然りですね。
山は全てがオウンリスクを勘違いされてるように感じます。
困難と危険の境界線が?の人が物凄く多い事が最近目立ちます。
多くの登山をする方々には、こちらの主さんのように何事に対しても徹底的に調べ且つ考えて実践するようになってもらいたいと思います。
聞いて、見て、アドバイスもらって、なるほど!って感心したままで終わってる方が多過ぎます。
やらないと自分のものにはならないですから(´・_・`)
長文になりすみません。
僕はこちらの主さんの考え方とよく研究し考えてちゃんと実践してるところが素晴らしいと思いますので、良い事は真似してどんどん取り入れて欲しいと思っています。
--------------
Damien さんが投稿「阿弥陀の遭難 - 八ヶ岳は天候核心」にコメントを書き込みました。
単独行とグループ山行の差で、グループ山行のほうに特有のリスクとして
「しんどくても無理して ついていってしまう」ということがあります。
もちろん単独行のかたでも無理してしまう人は居るでしょうけど
グループだと、日本人に特有なのかどうか分かりませんが
「迷惑をかけたくない。足を引っ張りたくない。」という思いが
結局、動けなくなるギリギリまで頑張ってしまう
ということが起こるリスクが高いのではと前から考えてます。
で、雪山の場合、例えば低体温症とかになっちゃって動けなくなっちゃうと
本当にヤバいですよね。
積み上げ式で 山に向かっておられて、
地図もってこんかったらナシ とか言うぐらいのかたなら
グループ山行であっても こうゆうリスクは低いのかもしれませんが
山岳会とか山岳部とかで、特に、強いリーダーの居るところなんかは
かえって こうゆうリスクが高まりがちではないかと勝手に思ってます。
強風や降雪の中、「行かない」という判断を何故しなかったのか?という論点も もちろん大事だと思ってますが、特に心理的な面について踏み込んだ上で、今後の事故の有効な回避策を提案して欲しいと思ってます(vs 学習院大学の登山部長さま)。
----------
■ まとめ
■ ダメ登山者例
■ 講習会
・オウンリスクを勘違い
・感心したままで終わってる方が多過ぎる
ひとりでは持ちえない視点をもらいました。貴重だと思いますので、本文の方に転記しました。これらの観点で考えてみることが重要だと思うからです。
■ コメント原文 重要な所に赤を入れました
--------------
ハゲオヤジ さんが投稿「阿弥陀の遭難 - 八ヶ岳は天候核心」にコメントを書き込みました。
ご冥福をお祈りします。
学習院大のルートが気になって調べていて、こちらにたどり着きました。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/13/4410/chart.html?c=2015&m=2&d=8
この天気図は、体力のあるさすがの大学山岳部でも登らないケースです。
体力やクライミングテクニックはおありだったでしょうけれど。
登山ではなく、困難な局面・限界に挑戦するトレーニングの感覚で登ってしまわれた、という印象です。
私も山岳部で山やってましたから、ヒマラヤ遠征とか想定すれば冬の八ヶ岳バリエーションはトレーニングってのはわかります。酸素はあるけど丁度いい突風が来るし寒いし。
でもね、生きて帰ってこなきゃ。
怖がっていいのに。逃げていいのに。恥さらしていいのに。
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bp-hiro さんが投稿「阿弥陀の遭難 - 八ヶ岳は天候核心」にコメントを書き込みました。
(´・_・`)
遭難された若人のご冥福をお祈りします。
たらればではどうしようも無いと思うけど、各方面からの情報や一般的な天気図、高層天気図等でも良いのは土曜(7日)午前中、場所によって夕方まで日曜(8日)はアウトで月曜(9日)明け方から風は強いけど天候は回復するのは予想出来たはずなんだけどね…………
経験の浅い子が予想外な現場の状況についていけなくなって主将さんがフォローしたけど、力及ばずだったんでしょうね囧rz
同じような事故が無くなる事を祈りたいです。
皆さん書かれてるように安全マージンを広く持つ事が大事な事ではありますが、その前に練習をする事はもっと大事ですね。
講習会にも参加され習得する為の努力をされてる方はまだ良いと思うんですが、ここ最近山をやり出した方の多くは流行りで始める人も多く、地図も読めない、コンパスすら持っていない。雪質チェックも出来ない。天候予想すら出来ないのに、講習会!何それ⁉︎私には関係無いと。
楽しそうだからと安易に入山する人が多いですね。
主さんが記載されてるハインリヒの法則ですが、これもわかっていない人が多いですね!
登ったんじゃなく、たまたま登れたんだと言う事。
雪山に入山するのに、地形を読む、雪質チェックが出来る、アイゼンワークは当たり前、これらが出来てないのに雪山に入るべきでは無いと思います。
快晴でも少し風が強ければ数時間でトレースなんて消えて無くなります。
夏山と違い冬山は樹木に雪が張り付き夏山のようにテープを追い掛ける登山をしてると、まず、目の錯覚もありリンデワンデしてしまいます。
こちらの主さんが何回も訴えてる、まずは地形図を見て現場の地形と照らし合わせてからコンパスで確認する位は余裕で出来ないと厳しいと思います。
売れる!からと、簡単に感じてしまうようなイメージを持たせる雑誌やメディアも悪いですが、鵜呑みにする登山者も然りですね。
山は全てがオウンリスクを勘違いされてるように感じます。
困難と危険の境界線が?の人が物凄く多い事が最近目立ちます。
多くの登山をする方々には、こちらの主さんのように何事に対しても徹底的に調べ且つ考えて実践するようになってもらいたいと思います。
聞いて、見て、アドバイスもらって、なるほど!って感心したままで終わってる方が多過ぎます。
やらないと自分のものにはならないですから(´・_・`)
長文になりすみません。
僕はこちらの主さんの考え方とよく研究し考えてちゃんと実践してるところが素晴らしいと思いますので、良い事は真似してどんどん取り入れて欲しいと思っています。
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Damien さんが投稿「阿弥陀の遭難 - 八ヶ岳は天候核心」にコメントを書き込みました。
単独行とグループ山行の差で、グループ山行のほうに特有のリスクとして
「しんどくても無理して ついていってしまう」ということがあります。
もちろん単独行のかたでも無理してしまう人は居るでしょうけど
グループだと、日本人に特有なのかどうか分かりませんが
「迷惑をかけたくない。足を引っ張りたくない。」という思いが
結局、動けなくなるギリギリまで頑張ってしまう
ということが起こるリスクが高いのではと前から考えてます。
で、雪山の場合、例えば低体温症とかになっちゃって動けなくなっちゃうと
本当にヤバいですよね。
積み上げ式で 山に向かっておられて、
地図もってこんかったらナシ とか言うぐらいのかたなら
グループ山行であっても こうゆうリスクは低いのかもしれませんが
山岳会とか山岳部とかで、特に、強いリーダーの居るところなんかは
かえって こうゆうリスクが高まりがちではないかと勝手に思ってます。
強風や降雪の中、「行かない」という判断を何故しなかったのか?という論点も もちろん大事だと思ってますが、特に心理的な面について踏み込んだ上で、今後の事故の有効な回避策を提案して欲しいと思ってます(vs 学習院大学の登山部長さま)。
----------
■ まとめ
- この天気図は、体力のあるさすがの大学山岳部でも登らないケース
- トレーニングの感覚
- 練習をする事はもっと大事
- 流行りで始める人も多く、地図も読めない、コンパスすら持っていない。雪質チェックも出来ない。天候予想すら出来ないのに、講習会!何それ⁉︎私には関係無い
- 雪山に入山するのに、地形を読む、雪質チェックが出来る、アイゼンワークは当たり前
- 雑誌やメディアも悪い
- 鵜呑みにする登山者
- オウンリスクを勘違い
- 感心したままで終わってる方が多過ぎる
- しんどくても無理して ついていってしまう
- 強いリーダーの居るところなんかはかえって こうゆうリスクが高まりがちではないか
- 今後の事故の有効な回避策を提案
考察します。
■ 天気図
教訓: 遭難が起きたケースの天気図には意識的でいよう
天気図ですが、リンクを張っていただきましたが、私も同じものをDlして持っていました。
遭難が起きたケースの天気図は後学のため、良く見ておくようにしましょう。
自分自身で判断力を付けて行く、そのようなプロセスを確立し、そのプロセスの渦中にいること
が、登山を趣味している、ということの意味です。
そうしたプロセスにいない人は、山には登っていても、登山を趣味にしている、とは言えません。ただ行って帰ってくるだけだからです。ツアー参加とおなじになってしまいます。判断力が積みあがらず、「ただ楽しいだけ」の登山だからです。
もちろん、誰だって正しい判断が最初からできるはずはないので、これをみて即座に、「さしもの大学山岳部も登らない天気図」と分からなくてもOKです。
でも、天気図を見ていると、誰かが教えてくれたときに、「そうなのか」と分かりますね(^^)。
それが大事です。 自分で学んでいない人は教えても分からないです。なので、何回教えても、何も積みあがって行かないです。登山をそのような活動にしないことが大事です。
■ トレーニング感覚
そう一般登山しか知らない人にとっては、冬山の八ヶ岳はすごい山ですが、一般的に登山の世界では、八ヶ岳は冬山登山の入門です。
阿弥陀岳はとくに「西面のバリエーションルート」と言われるエリアの代表的な山で、行者小屋から阿弥陀は北陵、北西稜があります。 北陵は入門ルート、北西稜は最終ピッチでエイドクライミングが必要になる中級ルートです。
ですから、トレーニング感覚は山屋にとっては普通ですが、山はいつでも本番です。肝に銘じないといけません。
亡くなった方は一年生と言うことで、ロープワークがある山を始めて1年目の私と同じくらいのスキルかもしれませんね。自分を顧みると、セカンドならいいけど、トップの時は多少まごついています。
≪オーダー≫
私が気になったのはオーダーです。
気になるのは、阿弥陀北陵と仮定して、5人パーティだったことです。ロープは普通は二人一組ですが、初心者がいたことを考えると、3人、2人で分けたのではと思います。
問題になるのは初心者の位置です。 前のパーティが無事行者小屋にたどり着いたことを考えると、初心者1年と、ベテランの主将が後続パーティになったのでしょう。
しかし、このオーダーだと弱い初心者に何かあったときにパーティ全体としてフォローができません。
私も初心者で前穂北尾根に連れて行ってもらった時、先輩だけが組んでいるベテランパーティに続き、先輩と二人で組んで、後続パーティとして登りました。 私だけ一人でビレイしている時の心細いこと・・・コルは風が冷たく、「ここで落石でロープが切れ、死んでも誰も気が付かないよな~」なんて考えてしまいました。 ロープアップしたら、末端が妙に軽い・・・あ、切れてた・・・なんて・・・。
ベテランが後ろが良かったな・・・ でも、初心者のビレイで登ってくれる奇特な先輩はありがたいですね。
余談ですが、一般的にオーダーは常に一番弱い人が2番というのが通説です。
■ 一般登山の初心者向けアドバイス
次は、初心者の一般登山の方々がどう考えたらいいかです。(私も登山5年目です)
・練習をする事はもっと大事
ですが、どう練習して良いか?が分からない人が多いのだと思います。
≪練習の仕方≫
・易から難へ積みあがる
・体験から実践へ積み上げる
≪練習の仕方≫
・易から難へ積みあがる
・体験から実践へ積み上げる
大手ツアーに参加してはいけません。大手ツアーには、マネしてはならない人たちが集まっています。(例はここへ) 山小屋でも10人以上のツアーは嫌われ者です。
まず冬山をしたい時は、GWからスタートを切ります。気温が高く、遭難リスクが小さいからです。そこから、少しずつステップアップします。私たち夫婦の山行も参考になると思いますし、普通はガイドさんはベテランで、「次にどこに行ったらいいか?」の指南が的確に出来るはずです。
そのとき、プロのガイドさんに、「将来厳冬期の八ヶ岳に行きたくてステップアップしたいと思っている」ということを的確に告げることが大事です。そうでないと、ほとんどのガイドさんは、ただのツアーガイドをし始めます。バスガイドと同じです。そんなものに大枚をはたく価値はありません。それくらなら、低山に何回も自分で行った方がいいくらいです。
アイゼンが初めてなら、GWの雪山ではじめ、1年目は丹沢、大雪の後を狙っての低山の一般道、そして、ロープウェーがある山などで、それぞれテーマを持って臨みます。
≪参考≫ 雪山ステップアップのモデルケース例
≪参考≫ 雪山ステップアップのモデルケース例
■ ダメ登山者例
・流行りで始める
・地図も読めない
・コンパスすら持っていない
・雪質チェックも出来ない
・天候予想すら出来ない
・講習会!何それ⁉︎私には関係無い
⇒ お心当たりの方は、講習会に参加しましょう。
■ 講習会
個人的経験で、大町の山岳総合センターがガチ系です。神奈川の総合センターは岩系のようです。また私は個人ガイドも薦めます。(おススメできるガイド)
ただ、雪崩れ講習会や雪上訓練は、大手の方が質が良いです。 労山の雪崩講習会は、高額ですが、その価値はあります。山岳会でも雪上訓練をやっていないところは多いので、登山学校を薦めます。公的な機関の方が価格も安く抑えられています。
驚くなかれ、当てはまる人は、山岳会にもいます。山岳会が無料のガイド登山と誤解されてきた歴史は、数年レベルでは効かないようです。
・雪山に入山するのに、地形を読む、雪質チェックが出来る、アイゼンワークは当たり前
⇒ 小さい山で始め、適切に講習会に出ていれば、できるようになります。
・雑誌やメディアも悪い
⇒ 雑誌は、最近、硬派の岳人がモンベルに買収され、なんと2月号の特集は・・・ロープウェーで登る山・・・没落も良いところです。
とはいえ、何かからスタートしなくては、という場合、ロープウェーで、たとえ登っても、何かをつかんで帰る心意気が重要です。一気に稜線に上がれば、強風、低温、を実感することができます。山がどれくらい厳しいのか、想像力をたくましくして、ウエアリングに対しての感性を研ぎ澄まして来てくださいね。
・鵜呑みにする登山者
⇒ 八ヶ岳の小屋の人が話していたのですが、最近、天狗岳に登る人は、硫黄岳を見て、北アの山の名前を言ったりと、はてな~?な方が多数だそうです。
雑誌の特集で山にきた、鵜呑みの登山者は、服装を見れば分かります。(by小屋バイト経験者)
すると何が起こるか?というと、そのような登山者が多い山には、ベテランは、寄りつかないので(変な遭難に巻き込まれると、救助しなくてはいけなくなる)、山での経験値を上げるベテランとの交流は、できなくなります。
周囲は、自分より経験があると思って見渡しても、周囲にも、鵜呑み系登山者しかいなくなります。
鵜呑みの人は鵜呑みの人としかつるめなくなり、さらに鵜呑み度アップです。そうなると、自分が損します。
小屋の人はどうせ言っても聞かないから、と放置しますので、リスクはさらにアップします。
・オウンリスクを勘違い
⇒ 山は自己責任ですが、遭難したら自己責任、取れません・・・
・感心したままで終わってる方が多過ぎる
⇒ 自分でできることでやれることをスタート。 千里の道も一歩から。
■ パーティ山行のリスク
・しんどくても無理して ついていってしまう
⇒ 私はこのリスクを感じます。
特に男性に女性が一人混じっていると、体力レベルに差がありすぎますので、女性は無理をさせられます。さらに難所も体の大きい男性にとってより、身体の小さい人にとっての方がより難しいです。
女性には「私だってできるもん」という意地が求められています。褒め言葉は「コイツは女じゃない」です(^^;) が、それは私がやりたい登山ではなく、男性との競争を要求されるとゲンナリします。
男性はおおむね、瞬発力があるだけで、持久力は、女性よりありません。 瞬発力があるので、登りでペースアップし、女性をオーバーペースに陥れます。が、長いコースでは、先に男性がバテている・・・はありがちです。
男性側から見ると、女性が遅く、それに合わせている間に自分も体力を消耗して、時間が長くなったためにバテる、となり、女性と男性の組み合わせは、問題が多いと思います。
ペースが遅いメンバーにイライラしますか? それは人間性の課題ではないかもしれません。ただ登山をより深く理解するとイライラしなくなります。最近、私もイライラしなくなりました。
というのは、雑で早い一歩を何回繰りかえてしても、雑さが身に付くだけです。そうではなくて、確実に体重移動した一歩をゆっくりでいいから、正確に繰り返していると、それは、いつかは早く歩ける、確実な一歩になります。雑(リスク多)で早いより、丁寧で遅いほうがうんと良い。
その人は将来パートナーになってくれるかもしれません。雑で早い人は、何回、山に行っても身について行かないので、パートナーになってもらう見込みはゼロです。
というのは、雑で早い一歩を何回繰りかえてしても、雑さが身に付くだけです。そうではなくて、確実に体重移動した一歩をゆっくりでいいから、正確に繰り返していると、それは、いつかは早く歩ける、確実な一歩になります。雑(リスク多)で早いより、丁寧で遅いほうがうんと良い。
その人は将来パートナーになってくれるかもしれません。雑で早い人は、何回、山に行っても身について行かないので、パートナーになってもらう見込みはゼロです。
・強いリーダーの居るところなんかはかえって こうゆうリスクが高まりがちではないか
⇒ そうかもしれません。強いリーダーと言うより、怖いリーダー?
日本人特有の遠慮がオーバーペースを生み出します。
私が思うには、登りにハイペースを要求するのは、エゴイズムです。将来、高所登山の目論みがあるのかもしれません。
一般登山なら、登りはコースタイム程度でOKです。 なにしろ、計画もコースタイムで立てていると思いますから、あまり早くても時間が余ります。
逆に下りが遅いほうが危険です。山から急いで退却したい時に退却できない・・・となるから。登りは体力、下りは技術。技術は上げていくことができますが、体力は、100%みんな下り坂です。老いない人はいないから。明日は我が身。
どちらにしても、自分たちの力量に自覚的でいるべきです。コースタイムで、その山に登れないなら、登らなくていいという意味です。
以前天狗岳で、私が2時間で上がる道を4時間かかるというオジサンがいました。でも、その方は良く分かっていて、それで計画を立ててきたのです。小さい山が大きくなって、よりじっくり味わえてよいではないですか。
- 今後の事故の有効な回避策を提案
⇒ 本当にそうですね。ただ有効な回避策、きっとないんですよね。
登山は、ヒューマニティを基本とする、という言葉があります。平たくすると、許しあい、です。
私は、不寛容な人間だと師匠には誤解されていますが、そうではありません。人に利用されたくないと思うのは自然なことです。ヒューマニティを口実に、真面目な人を利用する人は、世の中に多いものです。
余談ですが、地図を持ってこない人がいた時点で集合口敗退、は、かなり勇気がいる選択肢でした。これも日本人特有の、間違ったことを指摘することを避ける、という心理だと思います。
本当の心の優しさとは、未来永劫にわたって地図を持って行かないつもりの人を連れて行くことでしょうか?それとも、そうした登山は間違っているよ、という指摘をする勇気を持つことでしょうか?
指摘することは勇気も入り、時間もよりかかり、私には何の得もありません。一方、連れて行くだけなら、相手はいい人だと思い込んでくれるし、自分にとって、ついでの範疇で連れて行けばいいので、楽です。どちらが相手のことを思った行為か? よく考えてみて欲しいと思います。
そういう意味のヒューマニティが登山界全体で不足しています。
今では登山者を怒鳴ってくれた名物おやじはいなくなってしまいました。
Monday, February 9, 2015
風速19mは強い風
■ 晴れ
今日は、朝起きたらお天気が良く、昨日の雪は一瞬で消えてしまい、ちょっと残念に思っています(笑) あっという間に シュラフやテントが乾いてしまいました(^^)。
里山に雪降らないかな~。
やっぱり一番お得な雪山は、しっかり風を防げるくらい雪が積もって、特段寒くない山域。
■ お天気の反省
今回は、お天気の読みはあっていたのですが、帰りの道中、雪だったのは、寒冷前線の通過で一時的なものだ、ということを帰ってから理解しました。
以下はヤマテンから来ていた天気予報ですが、注目したところに赤を付けました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
7日:日本の南を移動性高気圧が東進する。日中は概ね晴れて、風も特に強まらない見込み。
夜から日本海の低気圧に向かって湿った空気が入るため、稜線では南西風が強まり、次第に雪が降りやすくなっていく。
8日:午後から日本海北部の低気圧からのびる寒冷前線が通過する。
■赤岳 山頂の天気 予報発表日時: 2015年02月06日 12時00分
◇2015/02/07 06:00
天気:晴れ
気温:-15 ℃
風向:北西
風速:6 m/s
◇2015/02/07 12:00
天気:晴れときどきくもり ⇒ 体感温度 -15℃
気温:-7 ℃
風向:西南西
風速:8 m/s
◇2015/02/07 18:00
天気:晴れのちくもり一時風雪
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:13 m/s
◇2015/02/08 00:00
天気:風雪のち霧
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:19 m/s
◇2015/02/08 06:00
天気:霧のち風雪 ⇒ ホントに風雪でした でも、雪は横向きでした
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:18 m/s
◇2015/02/08 12:00
天気:風雪のち霧
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:16 m/s
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★考察1 風
・風速19mというのは、木の上に積もった雪が、ミカン箱くらいの塊で、登山道に一杯落ちるくらいの風の強さらしい。
・風速19mというのは、前日のトレースが消えるくらいの風の強さらしい。
・風速18mは稜線の風速のはずですが、中腹の樹林帯でも雪が横向きに降っていた。
・しらびそ小屋のひとが昨夜は風が強かったと言っていた。
⇒結論: 風速19mは強風。
・風向きが変わる = 天候の傾向が変わる
・寒冷前線は午後からではなく、10時ごろから通過したような???
★考察2 気温
実際の気温は何度だったのか見れていない。が、夜半に-11℃というのは八ヶ岳としてはすごく温かいような気がする。が、普通に寒かった。
★まとめ
・夜半の風は強かったので、いい加減な設営で、フライシートが飛んだのは無理もない
・気温が高い予報でも、夜は行動していないので、寒い。
■ 前の週との比較
その前の週との比較です。(先輩が凍傷になったのが1日日曜)
今回は天気図を見てから行ったのに、寒冷前線の通過が一時的だとは後で気が付いた・・・
しかも、帰ってみたら前線は、2個もあった(汗) お天気はどれも一時的だけど、どうやったら、いつ通過するか分かるんだろうな~
今日は、朝起きたらお天気が良く、昨日の雪は一瞬で消えてしまい、ちょっと残念に思っています(笑) あっという間に シュラフやテントが乾いてしまいました(^^)。
里山に雪降らないかな~。
やっぱり一番お得な雪山は、しっかり風を防げるくらい雪が積もって、特段寒くない山域。
■ お天気の反省
今回は、お天気の読みはあっていたのですが、帰りの道中、雪だったのは、寒冷前線の通過で一時的なものだ、ということを帰ってから理解しました。
以下はヤマテンから来ていた天気予報ですが、注目したところに赤を付けました。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
7日:日本の南を移動性高気圧が東進する。日中は概ね晴れて、風も特に強まらない見込み。
夜から日本海の低気圧に向かって湿った空気が入るため、稜線では南西風が強まり、次第に雪が降りやすくなっていく。
8日:午後から日本海北部の低気圧からのびる寒冷前線が通過する。
■赤岳 山頂の天気 予報発表日時: 2015年02月06日 12時00分
◇2015/02/07 06:00
天気:晴れ
気温:-15 ℃
風向:北西
風速:6 m/s
◇2015/02/07 12:00
天気:晴れときどきくもり ⇒ 体感温度 -15℃
気温:-7 ℃
風向:西南西
風速:8 m/s
◇2015/02/07 18:00
天気:晴れのちくもり一時風雪
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:13 m/s
◇2015/02/08 00:00
天気:風雪のち霧
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:19 m/s
◇2015/02/08 06:00
天気:霧のち風雪 ⇒ ホントに風雪でした でも、雪は横向きでした
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:18 m/s
◇2015/02/08 12:00
天気:風雪のち霧
気温:-11 ℃
風向:西南西
風速:16 m/s
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★考察1 風
・風速19mというのは、木の上に積もった雪が、ミカン箱くらいの塊で、登山道に一杯落ちるくらいの風の強さらしい。
・風速19mというのは、前日のトレースが消えるくらいの風の強さらしい。
・風速18mは稜線の風速のはずですが、中腹の樹林帯でも雪が横向きに降っていた。
・しらびそ小屋のひとが昨夜は風が強かったと言っていた。
⇒結論: 風速19mは強風。
・風向きが変わる = 天候の傾向が変わる
・寒冷前線は午後からではなく、10時ごろから通過したような???★考察2 気温
実際の気温は何度だったのか見れていない。が、夜半に-11℃というのは八ヶ岳としてはすごく温かいような気がする。が、普通に寒かった。
★まとめ
・夜半の風は強かったので、いい加減な設営で、フライシートが飛んだのは無理もない
・気温が高い予報でも、夜は行動していないので、寒い。
■ 前の週との比較
その前の週との比較です。(先輩が凍傷になったのが1日日曜)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 31日:日本付近は強い冬型に移行していく。昼前からは雪が降りやすくなる。稜線では西風が非常に強まって荒れた天気に。気温も日中下降傾向で厳しい寒さになる。
1日:冬型の気圧配。引き続き稜線の北西風は強く、寒気も厳しい。 ■赤岳 山頂の天気 予報発表日時: 2015年01月30日 12時00分 ◇2015/01/31 12:00 天気:風雪のち霧 ⇒ 体感温度-40℃ 気温:-17 ℃ 風向:北西 風速:23 m/s ◇2015/02/01 06:00 天気:霧のち晴れ 気温:-20 ℃ 風向:北西 風速:16 m/s ◇2015/02/01 12:00 天気:晴れのち霧 ⇒ 体感温度 -34℃ 気温:-16 ℃ 風向:北西 風速:18 m/s ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★考察1 風
・風速18mで気温がー16℃あると、体感温度は-34℃。一方、条件の良い日だと、-15℃で済む。
・今週と総合的に勘案すると、風速18mや19mは、風が弱いとは言えないのではないか?風は強い。
★考察2 気温
・行動する際の気温は、風速とセット販売。
・体感温度で、-34℃の日は積極的な行動は控えた方が良い。
■ 気象庁の風の強さ
10~15m やや強い風 傘がさせない 吹き流しが横向き
15~20m 強い風 歩けない人も出てくる 高速では風に倒される感じがある
20~30m 非常に強い風 何かにつかまっていないと立っていられない
30~40m 猛烈な風 トラックが横転する
つまり、風速15m以上は行動しない日のことですね。
≪気象庁のリーフレット≫
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/amekaze/amekaze_ura.png
■ 天気図今回は天気図を見てから行ったのに、寒冷前線の通過が一時的だとは後で気が付いた・・・
しかも、帰ってみたら前線は、2個もあった(汗) お天気はどれも一時的だけど、どうやったら、いつ通過するか分かるんだろうな~
Friday, January 30, 2015
会心の山 女山
■ 力量にあった愉しい山
登山をするにあたって、私には一つの想いがありました。
それは、自然は懐が深いので、
それぞれの人の力量にあった愉しい山が必ずある
ということでした。
皆が同じところを目指さなくていい
ということです。 同じところを目指すのは一億総中流の時代の惰性かもしれません。
初心者も中級者もベテランも、それぞれの力量に合った楽しみがあるのが山です。
小さな山に行ったからと言って、学ぶことがない、ということはなく、なんなら、ザックを重くして行けば、歩荷トレーニングの山になります。ペットボトルトレーニングと言うそうです。
体力が無ければないで、山のサイズを小さくすればいいだけです。山に行けない、ということはない。10歳でも80歳でも、技量に合わせて、楽しめるのが山の良さだと思います。今ある資産を生かす山です。
そして、山の大小について、卑下する必要もありません。私が不思議で仕方がないのは、スゴイ!という内容の超曖昧な、他者承認を求めて山に登る人が大勢いるってことです。
それで結果だけを買う登山も多いです。登山は内容の方がより重要で、結果だけを問うのはナンセンスです。他人との競争に陥るのもナンセンスです。どうも百名山登山は、そのような性質が強いと思います。グレードを追いかける登山も同じです。
私は、低山だからと見下す人も大きい山を自慢する人も、本当は山が好きな人ではないのではないか?と思います。山に純粋でない人は危ないと有名な女性クライマーも言っています。
■ 会心の山とは何か?
私にとって、良い山、会心の山、 心にかない、期待どおりにいって満足できる山とは、女山北北西尾根のような山です。
では、なぜ女山がそのように会心の山になったのでしょうか?
期待と得た結果がぴったり合っていたからです。
・登山道の無い山を歩く(本格的な登山)
・山のレベルが参加者のレベルと合っていた
・自然のメリットを最大に生かせた(天候、雪、樹木、季節柄)
■ 月例山行
女山は、会の月例山行でした。
山岳会は、登山という趣味を共にする人たちの集まりです。 そして、登山は、『登山の文化史』の考えによると、指導標があるところを歩くだけのハイキングとは峻別されます。
山岳会が、まかりなりにも山岳会と自称し、”登山”を標榜していて、それは、”ハイキング”を標榜しているのではない以上、同じ山でも登山をすべきです。
例えば木曽駒はロープウェーで登れば登山ではなくなります。ちゃんと下から登れば登山です。内容が全然違います。
それで、地図読みの山というのは、山岳会が月例山行して行う山にふさわしい。
登山道がない山なのですから、地図を持ってこない人がいた時点で集合口敗退にする、としました。単なるハイキングではなく、”登山”をしようとしているからです。
■ 力量に合わせる
会山行では、個人の力量ではなく、パーティの力量に合わせるべきです。
会の山行は、本番の山のリハーサルです。本番の山は、力量を互いに正確に分かっていないと、できません。
易しいところで相手の体力や力量、考え方の癖をつかんでおかないと、本番の山で危険が増えてしまいます。力があるらしいけれども、どれくらいか分からない人と行くよりも、力量が正確に分かっている人たちと行くことが本番の山行では、安全性を高めます。危険な本番の山(冬山合宿など)を出来る限り、安全なチャレンジの山にしたければ、月に一度くらいは山行を共にして、相手をよく知っている必要があります。時間を掛けて、メンバーシップやパートナーシップを育てないといけない。
だから、私は、自分にとってより危険が増えたり、リスクが自分により大きく降りかかるのではない限り、会山行には参加すべきと思います。そうした山行から学ぶことがないということは言えない。
リスクを小さく設定した、小さい藪山でルートファインディングができない人が、よりリスクが大きな、大きい山でルートファインディングができるでしょうか?
山行の内容が易しすぎる、と思えば、ペットボトルに水を入れて担げばいいです。(ペットボトルの水は重くて疲れたら捨てることができます。しばらくはギアを担いでいましたが、ギアを担ぐと捨てられないと、アルパインクライマーに指摘されて水に変えました。)
■ 初級の山
この女山が良かったのは、パーティ全体の力量に合った山だったからです。
パーティの力量としては、
・山のサイズ 小さ目
・ラッセル負担
・地図読みは初級
・難路ではない
が自分たちの力量でした。
≪山のサイズ≫
山のサイズは、標高差500、距離往復8kmくらいで、体力に合わせています。
≪ラッセル量≫
雪山になるのでラッセルは当然ですが、ラッセルの負担量は、山のサイズ、雪の量できまります。
この時期は雪の量が少ないので、ひざ下ラッセルです。コースタイムは、
ひざ下=無雪期の1.5倍
ひざ上= 2倍
と昔読んだ山雑誌に書いてありました。が単なる目安です。勾配や雪の質(降雪直後は大変)にも寄りますし。
ラッセルや山の大きさというのは、そのまま心肺機能の大きさです(笑)。単純に若くて(若くなくても)体力があれば、たくさんラッセルできる、それだけです。
私は力で山をこじ開けるような行為…たとえば地形を読まずに、尾根だろうが藪だろうが、ただ直進するような山…は、あんまり知的には感じられず好きでないので、最初から力量に合った山を計画するのが人間の知性の使いようだと思っています。
≪読図≫
女山の読図は、登りだけですし、地形的に迷い込やすい箇所もない尾根なので、シンプル。つまり初級です。下の方で林道とぶつかる点がスタート地点なので、林道終点を利用できる点でも初級です。
初級地図読み
・登り
・シンプル地形
・林道利用 取り付きで迷わない
今回は、先輩が口頭で伝えてきたラインを、私が地図を見てラインを引きました。先輩が頭脳で、後輩の私が手です。頭脳と手の連携がうまく行っていることも重要でした。
今回、実際に行ってみると、林道は地図にあるより、延長されており、地図だけを信頼していると、林道が尾根沿いから離れる可能性がありました。そこで、尾根の形状が確認できた時点で、早めに尾根に乗るという安全策を判断として、しています。この判断は私がしました。
逆に、下山では林道の方が楽なので、林道が確認できた時点で早めに林道に乗っています。ので、往路と復路では、GPSの軌跡が違います。
この判断は正解で、後で地図を見ると、Googleの航空写真では延長された林道は、沢に沿って進み、ずんずん尾根から離れます。
≪道の困難度≫
道としての困難度も低いです。岩も、藪も、凍ったところもなく、ほぼ尾根通しに快適に雪の上を歩いています。これは、登山道の無い山をほぼ初めて歩くのではないか?という人もいたからです。つまり、初心者向きです。この山はそういう意味では、入門レベル、と言って良いと思います。
登山道と非登山道では、だいぶ歩きやすさが違います。無雪期は特に違いを大きく感じます。積雪期でもよく踏まれた八ヶ岳の一般道などは、無雪期より歩きやすいくらいですが、そういう意味での歩きやすさの度合いが、初めての人にとって、非常に歩きにくい、ということがない、というのは重要なポイント。
私が初めて登山道でない山を歩いたのは、地図読みツアーで行った高川山の西側の尾根ですが、トラロープが張ってあるような難路で、左右が切れ、黒戸尾根より急でした。地図読み初級という山行で行ったのですが、とても参加者の力量にあっているとは思えず、大勢の人が一度にトラロープをつかんでロープが暴れるので、ひとりで行くよりむしろアブナイと思ったくらいです。
■ All for One One for All
女山は先輩が探してきてくれた山です。
無名尾根の山を探してくるには、ベテランの経験の蓄積が必要です。私も地図読みを頑張っていますが、地図から歩くべき尾根を見つけて来て、またそれを実際歩けると確認するのは、豊富な経験が必要です。
地図を見て、尾根自体が歩けると思っても、アプローチが困難だったり、尾根の下部が法面で取り付きから困難ならまだしも、下山でアウトになってしまったら大変です。また地図からは植生は大まかにしか分からず、行って見たらハズレの山と言うこともあります。(興味がある人は横山厚夫さんの本がおススメです)
そういう意味で、地図読みで使えるような尾根の候補をどれくらいネタとして持っているか?は登山者の実力を測る一つの物差しになります。
そして、そういう力をこそ、ベテランにお願いすべきです。ベテランの出番は、こうした点です。
私は、自分が企画した山行は、一度不催行にしました。河原木場沢醤油樽の滝です。
その理由は、メンバーの内容を見て、私がリーダーとしてできることで、もっとも有意義な時間の使い方ではなかったからです。もっとも時間を有意義に使うには、地図読みの机上講習をすることだと思いました。会全体のレベルアップには、一番必要なことは何か?と考えた結果です。
しかし、先輩が助力してくれたおかげで、机上講習ではなく会の力量に合った山行を催行することができ、とてもよかったと思っています。
■ 地図を持ってこない人がいた時点で集合口敗退
また、地図を持たない人が一人でもいた場合、集合口敗退にすることにしました。
≪参考≫カッコいい山ヤの判断力
これは、同じ山でも全員にとって登山とし、ハイキングにはしないためです。いくら山行を重ねても学ぶところがない、そのような山にしない、という点で、”山岳会であるというプライド”を守れてよかったと思っています。
でも、これは、新人でしがらみがないからこそ取れる悪役でした。嫌われ役は誰だって取りたがりません。新人なら、まだ守るものは何もないので、できます。
しかし、ただ突き放すだけでは良くないと私だって知っています。
私の方でも、地図の準備に対する敷居を下げるためにだいぶ労力を投下しました。
しかし、今回もっとも時間を投下したのは、前日に地図とルートの説明をするために、メンバーの自宅に出向いてくれた先輩です。
私が地図を準備しない人が一人でもいたら、集合口敗退にすると宣言していたからです。
参加メンバー全員の休日が無駄になってしまうリスクがありました。しかし、そのリスクをとっても、やはり山岳会であるからには、地図携帯は参加の必須条件にすべきだと思います。
なぜなら、会山行は本当にシビアな山行の練習だからです。本当にシビアな山、例えば積雪期の北岳など…では地図を持たないメンバーなど考えられません。
■ 自然を生かした山
1月にしかできない山行、降雪の直後しかできない山行は?と考えると、低山の雪山ハイクがおのずと上がります。
逆に低山を愉しむには?と考えても、登山適期はやはり冬です。冬は藪が薄くなり、木々の樹冠の葉が落ちて、展望が利き、夏は暑くてたまらない不快な山々も快適そのものだからです。
自然を味方に付ける、とでも言いましょうか。
冬の山の一番の脅威は風です。
風だけは、どんなに強い岳人がいても、跳ね返すことはできません。だから富士山では毎年誰かが亡くなっています。
しかし、冬の低山では、樹林帯なので、樹林が風を遮ってくれます。それなのに頭上には日陰を作る木の葉がなく、お日様の光が優しく差し込み、冬の低山ハイクはまさに快楽登山です。
足元も雪があれば、無雪期より歩きやすい場所も少なくありません。雪=怖い、と頭から決めつけることがなければ、雪の道はむしろ、平坦でフリクションが良く利き、登りやすいことも多いです。怖いのは凍って滑りやすくなった場所で、雪にアイゼンが必要なことは少なく、薄く凍りついた滑りやすい道にアイゼンが必要です。
用心することがあれば、日が暮れる前に安全地帯に逃げ込む、ということだけでしょうか。
■成功体験 vs どーせむり
私は、小さなステップを重ねて、成長して行くプロセスが、人間にとっては大事だと常日頃から思っています。
それは、今の時代が、”どーせ無理”という時代だからです。
先日はFBでこのようなスピーチが回ってきて、強く共感しました。
”どーせ無理”と考えて何も努力しなかったら、”絶対ムリ”になります。
その反対は、何とかなる、ですが、どちらも自分の努力を放棄している点で似ています。
実際は、”何とかなる”のではなく、”何とかする”のが真実です。主体性です。
どーせ無理と考えて、何かをしない言い訳にするのは良くないことだな、という考えを持っています。
何が可能になるか?はやってみるまで分からない。
やりもしないで最初から投げ出す態度では山に行けない、というのが、山が人を育てる一つの面ではないでしょうか?
山というのは、きちんと向き合っていたら、いつも何かしか、答えてくれる、そんなものではないか?と思います。
それが山の良さ、である、と思うのですが、みなさんはいかがですか?
登山をするにあたって、私には一つの想いがありました。
それは、自然は懐が深いので、
それぞれの人の力量にあった愉しい山が必ずある
ということでした。
皆が同じところを目指さなくていい
ということです。 同じところを目指すのは一億総中流の時代の惰性かもしれません。
初心者も中級者もベテランも、それぞれの力量に合った楽しみがあるのが山です。
小さな山に行ったからと言って、学ぶことがない、ということはなく、なんなら、ザックを重くして行けば、歩荷トレーニングの山になります。ペットボトルトレーニングと言うそうです。
体力が無ければないで、山のサイズを小さくすればいいだけです。山に行けない、ということはない。10歳でも80歳でも、技量に合わせて、楽しめるのが山の良さだと思います。今ある資産を生かす山です。
そして、山の大小について、卑下する必要もありません。私が不思議で仕方がないのは、スゴイ!という内容の超曖昧な、他者承認を求めて山に登る人が大勢いるってことです。
それで結果だけを買う登山も多いです。登山は内容の方がより重要で、結果だけを問うのはナンセンスです。他人との競争に陥るのもナンセンスです。どうも百名山登山は、そのような性質が強いと思います。グレードを追いかける登山も同じです。
私は、低山だからと見下す人も大きい山を自慢する人も、本当は山が好きな人ではないのではないか?と思います。山に純粋でない人は危ないと有名な女性クライマーも言っています。
■ 会心の山とは何か?
私にとって、良い山、会心の山、 心にかない、期待どおりにいって満足できる山とは、女山北北西尾根のような山です。
では、なぜ女山がそのように会心の山になったのでしょうか?
期待と得た結果がぴったり合っていたからです。
・登山道の無い山を歩く(本格的な登山)
・山のレベルが参加者のレベルと合っていた
・自然のメリットを最大に生かせた(天候、雪、樹木、季節柄)
■ 月例山行
女山は、会の月例山行でした。
山岳会は、登山という趣味を共にする人たちの集まりです。 そして、登山は、『登山の文化史』の考えによると、指導標があるところを歩くだけのハイキングとは峻別されます。
山岳会が、まかりなりにも山岳会と自称し、”登山”を標榜していて、それは、”ハイキング”を標榜しているのではない以上、同じ山でも登山をすべきです。
例えば木曽駒はロープウェーで登れば登山ではなくなります。ちゃんと下から登れば登山です。内容が全然違います。
それで、地図読みの山というのは、山岳会が月例山行して行う山にふさわしい。
登山道がない山なのですから、地図を持ってこない人がいた時点で集合口敗退にする、としました。単なるハイキングではなく、”登山”をしようとしているからです。
■ 力量に合わせる
会山行では、個人の力量ではなく、パーティの力量に合わせるべきです。
会の山行は、本番の山のリハーサルです。本番の山は、力量を互いに正確に分かっていないと、できません。
易しいところで相手の体力や力量、考え方の癖をつかんでおかないと、本番の山で危険が増えてしまいます。力があるらしいけれども、どれくらいか分からない人と行くよりも、力量が正確に分かっている人たちと行くことが本番の山行では、安全性を高めます。危険な本番の山(冬山合宿など)を出来る限り、安全なチャレンジの山にしたければ、月に一度くらいは山行を共にして、相手をよく知っている必要があります。時間を掛けて、メンバーシップやパートナーシップを育てないといけない。
だから、私は、自分にとってより危険が増えたり、リスクが自分により大きく降りかかるのではない限り、会山行には参加すべきと思います。そうした山行から学ぶことがないということは言えない。
リスクを小さく設定した、小さい藪山でルートファインディングができない人が、よりリスクが大きな、大きい山でルートファインディングができるでしょうか?
山行の内容が易しすぎる、と思えば、ペットボトルに水を入れて担げばいいです。(ペットボトルの水は重くて疲れたら捨てることができます。しばらくはギアを担いでいましたが、ギアを担ぐと捨てられないと、アルパインクライマーに指摘されて水に変えました。)
■ 初級の山
この女山が良かったのは、パーティ全体の力量に合った山だったからです。
パーティの力量としては、
・山のサイズ 小さ目
・ラッセル負担
・地図読みは初級
・難路ではない
が自分たちの力量でした。
≪山のサイズ≫
山のサイズは、標高差500、距離往復8kmくらいで、体力に合わせています。
≪ラッセル量≫
雪山になるのでラッセルは当然ですが、ラッセルの負担量は、山のサイズ、雪の量できまります。
この時期は雪の量が少ないので、ひざ下ラッセルです。コースタイムは、
ひざ下=無雪期の1.5倍
ひざ上= 2倍
と昔読んだ山雑誌に書いてありました。が単なる目安です。勾配や雪の質(降雪直後は大変)にも寄りますし。
ラッセルや山の大きさというのは、そのまま心肺機能の大きさです(笑)。単純に若くて(若くなくても)体力があれば、たくさんラッセルできる、それだけです。
私は力で山をこじ開けるような行為…たとえば地形を読まずに、尾根だろうが藪だろうが、ただ直進するような山…は、あんまり知的には感じられず好きでないので、最初から力量に合った山を計画するのが人間の知性の使いようだと思っています。
≪読図≫
女山の読図は、登りだけですし、地形的に迷い込やすい箇所もない尾根なので、シンプル。つまり初級です。下の方で林道とぶつかる点がスタート地点なので、林道終点を利用できる点でも初級です。
初級地図読み
・登り
・シンプル地形
・林道利用 取り付きで迷わない
今回は、先輩が口頭で伝えてきたラインを、私が地図を見てラインを引きました。先輩が頭脳で、後輩の私が手です。頭脳と手の連携がうまく行っていることも重要でした。
今回、実際に行ってみると、林道は地図にあるより、延長されており、地図だけを信頼していると、林道が尾根沿いから離れる可能性がありました。そこで、尾根の形状が確認できた時点で、早めに尾根に乗るという安全策を判断として、しています。この判断は私がしました。
逆に、下山では林道の方が楽なので、林道が確認できた時点で早めに林道に乗っています。ので、往路と復路では、GPSの軌跡が違います。
この判断は正解で、後で地図を見ると、Googleの航空写真では延長された林道は、沢に沿って進み、ずんずん尾根から離れます。
![]() |
| 的確な所で尾根に乗っている 的確な所で尾根から降りている |
![]() |
| 実際は存在する林道が2万5千の地図にはない |
≪道の困難度≫
道としての困難度も低いです。岩も、藪も、凍ったところもなく、ほぼ尾根通しに快適に雪の上を歩いています。これは、登山道の無い山をほぼ初めて歩くのではないか?という人もいたからです。つまり、初心者向きです。この山はそういう意味では、入門レベル、と言って良いと思います。
登山道と非登山道では、だいぶ歩きやすさが違います。無雪期は特に違いを大きく感じます。積雪期でもよく踏まれた八ヶ岳の一般道などは、無雪期より歩きやすいくらいですが、そういう意味での歩きやすさの度合いが、初めての人にとって、非常に歩きにくい、ということがない、というのは重要なポイント。
私が初めて登山道でない山を歩いたのは、地図読みツアーで行った高川山の西側の尾根ですが、トラロープが張ってあるような難路で、左右が切れ、黒戸尾根より急でした。地図読み初級という山行で行ったのですが、とても参加者の力量にあっているとは思えず、大勢の人が一度にトラロープをつかんでロープが暴れるので、ひとりで行くよりむしろアブナイと思ったくらいです。
■ All for One One for All
女山は先輩が探してきてくれた山です。
無名尾根の山を探してくるには、ベテランの経験の蓄積が必要です。私も地図読みを頑張っていますが、地図から歩くべき尾根を見つけて来て、またそれを実際歩けると確認するのは、豊富な経験が必要です。
地図を見て、尾根自体が歩けると思っても、アプローチが困難だったり、尾根の下部が法面で取り付きから困難ならまだしも、下山でアウトになってしまったら大変です。また地図からは植生は大まかにしか分からず、行って見たらハズレの山と言うこともあります。(興味がある人は横山厚夫さんの本がおススメです)
そういう意味で、地図読みで使えるような尾根の候補をどれくらいネタとして持っているか?は登山者の実力を測る一つの物差しになります。
そして、そういう力をこそ、ベテランにお願いすべきです。ベテランの出番は、こうした点です。
私は、自分が企画した山行は、一度不催行にしました。河原木場沢醤油樽の滝です。
その理由は、メンバーの内容を見て、私がリーダーとしてできることで、もっとも有意義な時間の使い方ではなかったからです。もっとも時間を有意義に使うには、地図読みの机上講習をすることだと思いました。会全体のレベルアップには、一番必要なことは何か?と考えた結果です。
しかし、先輩が助力してくれたおかげで、机上講習ではなく会の力量に合った山行を催行することができ、とてもよかったと思っています。
■ 地図を持ってこない人がいた時点で集合口敗退
また、地図を持たない人が一人でもいた場合、集合口敗退にすることにしました。
≪参考≫カッコいい山ヤの判断力
これは、同じ山でも全員にとって登山とし、ハイキングにはしないためです。いくら山行を重ねても学ぶところがない、そのような山にしない、という点で、”山岳会であるというプライド”を守れてよかったと思っています。
でも、これは、新人でしがらみがないからこそ取れる悪役でした。嫌われ役は誰だって取りたがりません。新人なら、まだ守るものは何もないので、できます。
しかし、ただ突き放すだけでは良くないと私だって知っています。
私の方でも、地図の準備に対する敷居を下げるためにだいぶ労力を投下しました。
- 11月に読図の伝達講習(他のところで習ったことを会員に伝達する)を行いました
- 地図の本を差し上げていました
- この山行についての地図準備の敷居を下げるために、ヤマレコで山行企画を立て、リンクをクリックするだけで、国土地理院の二万五千の地図が表示されるように準備しました
- その後、標高差と距離を伝えて、自分自身で参加したいのかしたくないのか?判断できる材料を差し上げました(通常は登山者自身が、こうしたデータを自分で用意して自分で判断します)
しかし、今回もっとも時間を投下したのは、前日に地図とルートの説明をするために、メンバーの自宅に出向いてくれた先輩です。
私が地図を準備しない人が一人でもいたら、集合口敗退にすると宣言していたからです。
参加メンバー全員の休日が無駄になってしまうリスクがありました。しかし、そのリスクをとっても、やはり山岳会であるからには、地図携帯は参加の必須条件にすべきだと思います。
なぜなら、会山行は本当にシビアな山行の練習だからです。本当にシビアな山、例えば積雪期の北岳など…では地図を持たないメンバーなど考えられません。
■ 自然を生かした山
1月にしかできない山行、降雪の直後しかできない山行は?と考えると、低山の雪山ハイクがおのずと上がります。
逆に低山を愉しむには?と考えても、登山適期はやはり冬です。冬は藪が薄くなり、木々の樹冠の葉が落ちて、展望が利き、夏は暑くてたまらない不快な山々も快適そのものだからです。
自然を味方に付ける、とでも言いましょうか。
冬の山の一番の脅威は風です。
風だけは、どんなに強い岳人がいても、跳ね返すことはできません。だから富士山では毎年誰かが亡くなっています。
しかし、冬の低山では、樹林帯なので、樹林が風を遮ってくれます。それなのに頭上には日陰を作る木の葉がなく、お日様の光が優しく差し込み、冬の低山ハイクはまさに快楽登山です。
足元も雪があれば、無雪期より歩きやすい場所も少なくありません。雪=怖い、と頭から決めつけることがなければ、雪の道はむしろ、平坦でフリクションが良く利き、登りやすいことも多いです。怖いのは凍って滑りやすくなった場所で、雪にアイゼンが必要なことは少なく、薄く凍りついた滑りやすい道にアイゼンが必要です。
用心することがあれば、日が暮れる前に安全地帯に逃げ込む、ということだけでしょうか。
■成功体験 vs どーせむり
私は、小さなステップを重ねて、成長して行くプロセスが、人間にとっては大事だと常日頃から思っています。
それは、今の時代が、”どーせ無理”という時代だからです。
先日はFBでこのようなスピーチが回ってきて、強く共感しました。
”どーせ無理”と考えて何も努力しなかったら、”絶対ムリ”になります。
その反対は、何とかなる、ですが、どちらも自分の努力を放棄している点で似ています。
実際は、”何とかなる”のではなく、”何とかする”のが真実です。主体性です。
どーせ無理と考えて、何かをしない言い訳にするのは良くないことだな、という考えを持っています。
何が可能になるか?はやってみるまで分からない。
やりもしないで最初から投げ出す態度では山に行けない、というのが、山が人を育てる一つの面ではないでしょうか?
山というのは、きちんと向き合っていたら、いつも何かしか、答えてくれる、そんなものではないか?と思います。
それが山の良さ、である、と思うのですが、みなさんはいかがですか?
Thursday, October 30, 2014
かっこいい山ヤの判断力
■ 優れたリーダー = 優れた判断力
先日、アルパインクライマーの天野さんの地図読み講習で、雨の予報なのに、レインウェアを持ってきていない参加者がいました。
天野さんいわく
「それを集合で聞いていたら、今日は連れてきていなかった」
う~っ、かっこいい~!って思いました。さっすが~!!
これだけで 4000円払った甲斐があった!
これって実際やろうとしたら、すごく難しいです。
という理由です。
でも、この日は予報が雨の予報だったので、雨に降られずに済んだのは運でした。
でも、レインウェアを持ってきていないって、よく口に出して言えるな~。それって、「私は非常識登山者です」って、自分で言っているのと同じですよ…。
でも、それも分からないくらいの初心者だから、平気で言うんですよね、きっと。
最近、私は、優れたリーダーから、判断を学びたくて、山岳会に来たんだなぁ~と改めて、再確認しています。
■ 地図なしで、登山口敗退
これは、また聞きですが、師匠が見たことのある事例で、
登山口についたら、リーダーが地図を忘れていた。メンバーのだれも地図を持っていなかった。
それで、登山口敗退にしていた、若い登山リーダーがいたのだそうです。
このリーダーをぶっちぎりで、師匠は褒めていました。
私もエライな~と思います。
■ 赤岳6本アイゼン事件
実は、私も「ああ~今日は登山口敗退だ~、トホホ…」と、思ったことが一回ありました。
それは、雪の赤岳に、6本アイゼンで参加した人がいたときです。無知がなせる技。
でも、これは、登山口敗退になりませんでした。
今でも、あの時登山口敗退にしていた方が、その後の活動にとって、本人にも会としても、良かったのではないだろうか?と思う時があります。
リスクを軽視する登山者を作ってしまうと、本人が自分の命を軽く扱うだけでなく、周囲の人の命まで軽くなる。落ちたら助けないといけないのですから。
その考え方を続けると、山がステップアップするにつれて、いつか滑落して怪我をすることになります。根本原因が考え方にあるからです。
それが一番怖いことです。いわゆる、山を舐めている状態ですね。
今は本人も反省されているようです。
しかし、こういう風なことをすると、自分がどんな登山者なのか、知らずに宣伝する効果がありますから、要注意です。雨合羽忘れた人と同じです。
■ クリティカルな忘れ物
装備の中でも、
があります。
たとえば・・・
です。
でも、ヘッドライトを忘れたら? うーん、アウトですね~(笑)!
■ お守り化しやすいアイテムほど、必要な時は重要アイテム
登山では
・ヘッドライト
・雨具
・地図
は必携です。地図はどんなやり方でもいいけど、雨に備えて防水してあることが大切。
・レスキューシート
・コンパス
・救急キット
・笛
・ナイフ
も必携。 山では何があるか分かりません。リスクに備えるのが山です。
ヘッドライトは使わない人は使わない。のは日帰りで、保守的な行動時間にしているからで、良いことです。
雨具もそうで、”晴れの日専門登山”の1年目など出番がないと思います。私も出番がないまま、ずっと背負って歩いていました。
山って不思議で、出番がないからって持ち歩かないと、その後ステップアップした時に困ります。
そこのところは、「将来いるような山に行くのだ!」と思うのが大事なのかも?
担いでいれば、ちょうど良く体力もつくし。
持ってきていない人は 「ねん挫して歩けなくなり、暗くなったらどうしよう?」と考えると必要性が分かると思います。
登山は、「〇〇になったらどうしよう?」と考えることができる想像力の勝負のところがあります。
つまり、シナリオの想定力、です。
■ 簡単な山では水を担ぐ
一方、山をステップアップしていくと、日帰りの山の時、あんまりトレーニングにならないなーという気持ちになってしまうことがあります。
そういう時は、水を担ぐといいのだそうです。
バテたら捨てることができるから。
なるほどねーって思いました。
そういえば、こないだ伝丈沢行った時、やたら大きなザックでしたよね~若い先輩。
易しいルートは、易しいからって馬鹿にしないで、重くすればトレーニングになります☆
■ 愉しみな山行二つ
今週末は前から楽しみにしていた女子会山行です。 やっぱ女子会っていいでしょ!
八ヶ岳権現編笠。青年小屋にお泊りしたことがないので、前から行ってみたいと思っていました。
去年師匠が青年小屋前に雪洞を掘っていた・・・去年は雪洞泊、大チャンスだったのに、チャンスを生かせず、残念でした・・・ 100年に一度のチャンスだったかもしれない・・・
雪洞泊は、ベテランの知恵が必要な山なんですよね・・・今年はできるかなぁ・・・。寒ければアイスは充実するけど、雪がないかもしれない。
もう一つは地図読み山行です。これは、復習山行。
優れた岳人や会の先輩から、教わったことは世に広める義務があります(笑)。
山はペイフォーワードの世界です。
先日、アルパインクライマーの天野さんの地図読み講習で、雨の予報なのに、レインウェアを持ってきていない参加者がいました。
天野さんいわく「それを集合で聞いていたら、今日は連れてきていなかった」
う~っ、かっこいい~!って思いました。さっすが~!!
これだけで 4000円払った甲斐があった!
これって実際やろうとしたら、すごく難しいです。
- 参加者の人がガッカリすること必須
- その分収入が減る
という理由です。
でも、この日は予報が雨の予報だったので、雨に降られずに済んだのは運でした。
でも、レインウェアを持ってきていないって、よく口に出して言えるな~。それって、「私は非常識登山者です」って、自分で言っているのと同じですよ…。
でも、それも分からないくらいの初心者だから、平気で言うんですよね、きっと。
最近、私は、優れたリーダーから、判断を学びたくて、山岳会に来たんだなぁ~と改めて、再確認しています。
■ 地図なしで、登山口敗退
これは、また聞きですが、師匠が見たことのある事例で、
登山口についたら、リーダーが地図を忘れていた。メンバーのだれも地図を持っていなかった。
それで、登山口敗退にしていた、若い登山リーダーがいたのだそうです。
このリーダーをぶっちぎりで、師匠は褒めていました。
私もエライな~と思います。
■ 赤岳6本アイゼン事件
実は、私も「ああ~今日は登山口敗退だ~、トホホ…」と、思ったことが一回ありました。
それは、雪の赤岳に、6本アイゼンで参加した人がいたときです。無知がなせる技。
でも、これは、登山口敗退になりませんでした。
今でも、あの時登山口敗退にしていた方が、その後の活動にとって、本人にも会としても、良かったのではないだろうか?と思う時があります。
リスクを軽視する登山者を作ってしまうと、本人が自分の命を軽く扱うだけでなく、周囲の人の命まで軽くなる。落ちたら助けないといけないのですから。
その考え方を続けると、山がステップアップするにつれて、いつか滑落して怪我をすることになります。根本原因が考え方にあるからです。
それが一番怖いことです。いわゆる、山を舐めている状態ですね。
今は本人も反省されているようです。
しかし、こういう風なことをすると、自分がどんな登山者なのか、知らずに宣伝する効果がありますから、要注意です。雨合羽忘れた人と同じです。
■ クリティカルな忘れ物
装備の中でも、
- 忘れてもなんとかなるものと、
- 忘れたら非常識登山者だと自分を宣伝してしまうもの
があります。
たとえば・・・
- サングラスを忘れたら…段ボールに切れ込みを入れたもので代用、
- 箸を忘れたら、その辺の枝で箸にする、
- レインウェアを忘れたら、ゴミ袋を被る
です。
でも、ヘッドライトを忘れたら? うーん、アウトですね~(笑)!
■ お守り化しやすいアイテムほど、必要な時は重要アイテム
登山では
・ヘッドライト
・雨具
・地図
は必携です。地図はどんなやり方でもいいけど、雨に備えて防水してあることが大切。
・レスキューシート
・コンパス
・救急キット
・笛
・ナイフ
も必携。 山では何があるか分かりません。リスクに備えるのが山です。
ヘッドライトは使わない人は使わない。のは日帰りで、保守的な行動時間にしているからで、良いことです。
雨具もそうで、”晴れの日専門登山”の1年目など出番がないと思います。私も出番がないまま、ずっと背負って歩いていました。
山って不思議で、出番がないからって持ち歩かないと、その後ステップアップした時に困ります。
そこのところは、「将来いるような山に行くのだ!」と思うのが大事なのかも?
担いでいれば、ちょうど良く体力もつくし。
持ってきていない人は 「ねん挫して歩けなくなり、暗くなったらどうしよう?」と考えると必要性が分かると思います。
登山は、「〇〇になったらどうしよう?」と考えることができる想像力の勝負のところがあります。
つまり、シナリオの想定力、です。
■ 簡単な山では水を担ぐ
一方、山をステップアップしていくと、日帰りの山の時、あんまりトレーニングにならないなーという気持ちになってしまうことがあります。
そういう時は、水を担ぐといいのだそうです。
バテたら捨てることができるから。
なるほどねーって思いました。
易しいルートは、易しいからって馬鹿にしないで、重くすればトレーニングになります☆
■ 愉しみな山行二つ
今週末は前から楽しみにしていた女子会山行です。 やっぱ女子会っていいでしょ!
八ヶ岳権現編笠。青年小屋にお泊りしたことがないので、前から行ってみたいと思っていました。
去年師匠が青年小屋前に雪洞を掘っていた・・・去年は雪洞泊、大チャンスだったのに、チャンスを生かせず、残念でした・・・ 100年に一度のチャンスだったかもしれない・・・
雪洞泊は、ベテランの知恵が必要な山なんですよね・・・今年はできるかなぁ・・・。寒ければアイスは充実するけど、雪がないかもしれない。
もう一つは地図読み山行です。これは、復習山行。
優れた岳人や会の先輩から、教わったことは世に広める義務があります(笑)。
山はペイフォーワードの世界です。
Wednesday, March 5, 2014
ポッと出の人が登山ガイドになるべきでない理由 ・・・ 山の世界を考える その3
今日は大荒れ予報で、予報通りじゃんじゃん雪が降っています。
こんなに雪が豊富な年なのに、雪山(雪稜)がなぜか充実していない今年… なんか物足りない。
まぁ甲斐駒にも行ったし、鳳凰三山では地蔵まで行ったし、贅沢を言ってはダメですね。
何しろ、今年は多雪の年なのに、アイスクライミング元年になっちゃいましたから…多雪の時はアイスには向いていませんね~ 滝、すぐ雪で埋まって短くなっちゃう。 でも、埋まったら埋まったで、怖くないのでリード練習には向いているかも(^^)?
■ 縦走のロープワークは、基本のスタカットより難しい
私は今ロープワークを身に着けようとしています。(だから師匠はアイスのルートに連れて行ってくれるわけです。)
ロープワークと言うのは、不思議な技術です。
というのは、登山の基礎である尾根歩き(=縦走)、その縦走で難所が出てきたときに、安全を確保するためのロープワークである
・フィックスロープ
・ショートローピング
・退路を断たないための懸垂下降
などの技術は、一般的なスタカットと比べ、むしろ難しい、のです。
・道具を使わないから
・支点が自然物だから
理由は、ロープワークを簡単確実に行うための、各種の器具、確保器やハーネスなどを使わないからです。あるもので何とかする。となると、普通の登山者はカラビナを持っていたら良いほうなのです。確保器を使わない懸垂の方が使う懸垂より難しいですし、フィックスロープを張るにしても、固定にスリングとカラビナを使うほうが、ただロープだけでフィックスロープを作るより簡単です。普通のハーネスを使う方が、スリングで簡易ハーネスを作るより楽なのは当然です。
ショートローピングなんて確保とは言えません。心理的な問題。
そして、支点が自然物です。立木や岩角、氷・雪などの自然物で支点を取るのは、整備されたゲレンデの埋め込みのアンカーで支点を取るより難しい…バックアップなどに、より念入りな配慮が要ります。
つまり、ロープワークとしては上級です。
というわけで、縦走は言うまでもなく登山の基礎なのに、その危険を担保するお助け紐的ロープワークは、単純なクライミングでのロープワークのその先にあるのです。
■ その先
で、その先が、どれくらい先かと言うとですね…これがうんと先です。というのは、
1)ゲレンデでのクライミングで基本的なロープワークを身に着ける (ノット、カラビナの扱い、ロープ操作)
2)外のルートに行って、基本のスタカットを身に着ける (支点、ロープがジャムりやすいこと、ロープの摩擦抵抗、振られる方向、複数の作業を一つにまとめる、バックアップ)
3)一通り信頼できる支点も作れ、ランニングの取り方も学んだら、より自然度の高いルートで習熟する (沢など)
4)やっとどんな状況でも確実にロープで安全を担保できるようになる
というわけです。
何年かかるんだ?
安全のためのロープワークなので、ルートはクライミングの難易度が高いところである必要はなく、自然度を徐々に上げていく必要があるだけですが、しかし、一般に、自然度が高いのと、ルートのクライミングの難易度は正比例です。
こういう事情ですから、ある程度クライミング歴が長く、クライミング力もあるしっかりしたクライマー以外の人が、ロープワーク習熟者であることはまずありません。(A0クライマーOK(笑)!)
しかし、クライマー歴が長いことはロープワーク習熟者の必要条件であっても十分条件ではない。
整備されたゲレンデ(つまり支点が整備され安全性が高く自然度は高くない)で、クライミング能力をどんどん向上させて行っても、ルートに出なければ、安全を担保するためのロープワークには習熟できません。支点を自分で作らないから仕方ないですね。
という訳で、クライマーだからって支点を確実に作れなければ、縦走路でピンチに陥った時に仲間を安全に通過させることはできない。
しかし、クライマーであることは(たとえA0クライマーでも・・・)、絶対的に必要なプロセス… というわけで、私の今シーズンの冬山は、アイス元年になったのです。
■ アイス元年
師匠がアイスのルートに誘ってくれるのは、懸垂下降を覚えさせるためです。懸垂下降は、自分でテキトーに尾根を歩いていて、進退窮まった時に退路を絶たれないための技です。まぁ登り返すつもりがあれば要りませんが。
で、私はまだ支点は自分で作らせてもらえません。トップで降りるのもさせてもらえません。何しろ、何か不測のことが起こった場合、途中停止などしないといけないですし、もし下の足場が良いところまで行くのに、ロープが足りなかったら? 頭真っ白です(笑)。懸垂下降はもっとも事故が多いのですし。
私は小柄で、体重が軽いので、懸垂下降の支点が確実かどうかをチェックするのは、体重が重い側の人、となると、私はパーティで登っている限り、懸垂では最後の懸垂下降者になりそうです。
■ 安っぽくなったガイド資格
私が主張したいのは、登山ガイドになる人たちのことです。
ただツアー添乗員のように、人を一般道の山に連れて行っている経験だけの、ぽっと出の人が登山ガイドになるのは私は大反対です。
理由は登山ガイドで必要になる安全を担保するためのロープワークは、登攀ガイドのその先にあるからです。
(知らない人のために補足すると、ガイドにはランクがあり、自然ガイド、登山ガイド、山岳ガイド、登攀ガイド、国際ガイドとなっています。登山ガイドはランクの低いガイド資格で、非一般道はルート案内できません。したがって基本的には、ロープワークが必要な山が含まれるはずがありません。仮に必要になったとしたら、それはすでにお客さんが登山道から落ちた、というシチュエーションである可能性が高く、それでは、すでにレスキューの類に入り、フィックスロープが張れる程度のことではどうにもなりません。)
巷では、ガイドの社会的地位が低い、ということが叫ばれたりしています。が、ポッとでの人が登山ガイドになることこそが、ガイドの社会的地位の低下を招いています。
山岳部出身でもなく、山岳会出身ですらなく、登山歴も10年満たず、ただ山道具屋で働いています、というだけの人を登山ガイドに育成している様子をみると、これは自ら社会的地位をおとしめているとしか言えません。
登山ガイドなんて誰でもできるんじゃん・・・ どうりで良く誘われるはずです。しかし、そんな安っぽい資格、なんでわざわざお金を払って取りたいのでしょう?
一般道を連れて歩くなんて、ガイド資格がなくても立派にやっている人はたくさんいます。むしろそうした人の方が、バテないペース配分に詳しかったり、山小屋でのマナーを指導したりして、リーダーシップ満点で、事故を起こさず信頼できる。
逆にガイド資格があっても全然ダメな人は一杯います。そりゃ駄目なのが当然で、山岳会にいたこともなければ、重い歩荷をして苦労したこともなく、ルートを経験したこともなく、いわゆる岳人の基礎行程を知らないわけですから、お客がマナー違反をしても、登山のイロハなんて伝えられるわけがありません。その人たちの狙いは客のポケット、つまりお金だけだからです。お金が欲しい相手に、厳しいことが言えるはずがない。
何しろ、登山ガイドであっても、日給はガイド規定で3万円です。しかし、そのようなポッと出の登山ガイドに、3万円に値する技術がありますかね? 無いでしょう。スタカットも知らず、自分で支点を作ったこともなく、ただ金魚の糞のように後ろをついて歩くだけの登山が登山だと思っている人たちの先頭に立って歩いた経験だけでは…
ちなみに、一般道にハイキング初心者を連れて歩くのは、山岳会では2年目くらいの新人の役目です。先輩に教えてもらったことを復習がてらってわけです。
良い子の登山者の皆さんは、ゆめゆめ、そのようなポッとでの登山ガイドに、貴重な虎の子をお支払いにならないよう・・・金魚の糞ガイドツアーに参加なさらぬように… 完全にお金の無駄です。
金魚の糞の一列歩行は ”なんちゃって登山”です。
最も大事なのは、自分で山行を計画し、何キロ歩くのか、標高差は何百メートルなのか、お天気はどうなのか、リスクは何かを考え、判断し、リスクに対する判断力を磨くことです。
その道が歩けるか歩けないか?は自分で判断しましょう。
行って見て歩けなかったら帰ればいいのです。それはある意味、安易に得た山頂より、貴重な体験です。
こんなに雪が豊富な年なのに、雪山(雪稜)がなぜか充実していない今年… なんか物足りない。
まぁ甲斐駒にも行ったし、鳳凰三山では地蔵まで行ったし、贅沢を言ってはダメですね。
何しろ、今年は多雪の年なのに、アイスクライミング元年になっちゃいましたから…多雪の時はアイスには向いていませんね~ 滝、すぐ雪で埋まって短くなっちゃう。 でも、埋まったら埋まったで、怖くないのでリード練習には向いているかも(^^)?
■ 縦走のロープワークは、基本のスタカットより難しい
私は今ロープワークを身に着けようとしています。(だから師匠はアイスのルートに連れて行ってくれるわけです。)
ロープワークと言うのは、不思議な技術です。
というのは、登山の基礎である尾根歩き(=縦走)、その縦走で難所が出てきたときに、安全を確保するためのロープワークである
・フィックスロープ
・ショートローピング
・退路を断たないための懸垂下降
などの技術は、一般的なスタカットと比べ、むしろ難しい、のです。
・道具を使わないから
・支点が自然物だから
理由は、ロープワークを簡単確実に行うための、各種の器具、確保器やハーネスなどを使わないからです。あるもので何とかする。となると、普通の登山者はカラビナを持っていたら良いほうなのです。確保器を使わない懸垂の方が使う懸垂より難しいですし、フィックスロープを張るにしても、固定にスリングとカラビナを使うほうが、ただロープだけでフィックスロープを作るより簡単です。普通のハーネスを使う方が、スリングで簡易ハーネスを作るより楽なのは当然です。
ショートローピングなんて確保とは言えません。心理的な問題。
そして、支点が自然物です。立木や岩角、氷・雪などの自然物で支点を取るのは、整備されたゲレンデの埋め込みのアンカーで支点を取るより難しい…バックアップなどに、より念入りな配慮が要ります。
つまり、ロープワークとしては上級です。
というわけで、縦走は言うまでもなく登山の基礎なのに、その危険を担保するお助け紐的ロープワークは、単純なクライミングでのロープワークのその先にあるのです。
■ その先
で、その先が、どれくらい先かと言うとですね…これがうんと先です。というのは、
1)ゲレンデでのクライミングで基本的なロープワークを身に着ける (ノット、カラビナの扱い、ロープ操作)
2)外のルートに行って、基本のスタカットを身に着ける (支点、ロープがジャムりやすいこと、ロープの摩擦抵抗、振られる方向、複数の作業を一つにまとめる、バックアップ)
3)一通り信頼できる支点も作れ、ランニングの取り方も学んだら、より自然度の高いルートで習熟する (沢など)
4)やっとどんな状況でも確実にロープで安全を担保できるようになる
というわけです。
何年かかるんだ?
安全のためのロープワークなので、ルートはクライミングの難易度が高いところである必要はなく、自然度を徐々に上げていく必要があるだけですが、しかし、一般に、自然度が高いのと、ルートのクライミングの難易度は正比例です。
こういう事情ですから、ある程度クライミング歴が長く、クライミング力もあるしっかりしたクライマー以外の人が、ロープワーク習熟者であることはまずありません。(A0クライマーOK(笑)!)
しかし、クライマー歴が長いことはロープワーク習熟者の必要条件であっても十分条件ではない。
整備されたゲレンデ(つまり支点が整備され安全性が高く自然度は高くない)で、クライミング能力をどんどん向上させて行っても、ルートに出なければ、安全を担保するためのロープワークには習熟できません。支点を自分で作らないから仕方ないですね。
という訳で、クライマーだからって支点を確実に作れなければ、縦走路でピンチに陥った時に仲間を安全に通過させることはできない。
しかし、クライマーであることは(たとえA0クライマーでも・・・)、絶対的に必要なプロセス… というわけで、私の今シーズンの冬山は、アイス元年になったのです。
■ アイス元年
師匠がアイスのルートに誘ってくれるのは、懸垂下降を覚えさせるためです。懸垂下降は、自分でテキトーに尾根を歩いていて、進退窮まった時に退路を絶たれないための技です。まぁ登り返すつもりがあれば要りませんが。
で、私はまだ支点は自分で作らせてもらえません。トップで降りるのもさせてもらえません。何しろ、何か不測のことが起こった場合、途中停止などしないといけないですし、もし下の足場が良いところまで行くのに、ロープが足りなかったら? 頭真っ白です(笑)。懸垂下降はもっとも事故が多いのですし。
私は小柄で、体重が軽いので、懸垂下降の支点が確実かどうかをチェックするのは、体重が重い側の人、となると、私はパーティで登っている限り、懸垂では最後の懸垂下降者になりそうです。
■ 安っぽくなったガイド資格
私が主張したいのは、登山ガイドになる人たちのことです。
ただツアー添乗員のように、人を一般道の山に連れて行っている経験だけの、ぽっと出の人が登山ガイドになるのは私は大反対です。
理由は登山ガイドで必要になる安全を担保するためのロープワークは、登攀ガイドのその先にあるからです。
(知らない人のために補足すると、ガイドにはランクがあり、自然ガイド、登山ガイド、山岳ガイド、登攀ガイド、国際ガイドとなっています。登山ガイドはランクの低いガイド資格で、非一般道はルート案内できません。したがって基本的には、ロープワークが必要な山が含まれるはずがありません。仮に必要になったとしたら、それはすでにお客さんが登山道から落ちた、というシチュエーションである可能性が高く、それでは、すでにレスキューの類に入り、フィックスロープが張れる程度のことではどうにもなりません。)
巷では、ガイドの社会的地位が低い、ということが叫ばれたりしています。が、ポッとでの人が登山ガイドになることこそが、ガイドの社会的地位の低下を招いています。
山岳部出身でもなく、山岳会出身ですらなく、登山歴も10年満たず、ただ山道具屋で働いています、というだけの人を登山ガイドに育成している様子をみると、これは自ら社会的地位をおとしめているとしか言えません。
登山ガイドなんて誰でもできるんじゃん・・・ どうりで良く誘われるはずです。しかし、そんな安っぽい資格、なんでわざわざお金を払って取りたいのでしょう?
一般道を連れて歩くなんて、ガイド資格がなくても立派にやっている人はたくさんいます。むしろそうした人の方が、バテないペース配分に詳しかったり、山小屋でのマナーを指導したりして、リーダーシップ満点で、事故を起こさず信頼できる。
逆にガイド資格があっても全然ダメな人は一杯います。そりゃ駄目なのが当然で、山岳会にいたこともなければ、重い歩荷をして苦労したこともなく、ルートを経験したこともなく、いわゆる岳人の基礎行程を知らないわけですから、お客がマナー違反をしても、登山のイロハなんて伝えられるわけがありません。その人たちの狙いは客のポケット、つまりお金だけだからです。お金が欲しい相手に、厳しいことが言えるはずがない。
何しろ、登山ガイドであっても、日給はガイド規定で3万円です。しかし、そのようなポッと出の登山ガイドに、3万円に値する技術がありますかね? 無いでしょう。スタカットも知らず、自分で支点を作ったこともなく、ただ金魚の糞のように後ろをついて歩くだけの登山が登山だと思っている人たちの先頭に立って歩いた経験だけでは…
ちなみに、一般道にハイキング初心者を連れて歩くのは、山岳会では2年目くらいの新人の役目です。先輩に教えてもらったことを復習がてらってわけです。
良い子の登山者の皆さんは、ゆめゆめ、そのようなポッとでの登山ガイドに、貴重な虎の子をお支払いにならないよう・・・金魚の糞ガイドツアーに参加なさらぬように… 完全にお金の無駄です。
金魚の糞の一列歩行は ”なんちゃって登山”です。
最も大事なのは、自分で山行を計画し、何キロ歩くのか、標高差は何百メートルなのか、お天気はどうなのか、リスクは何かを考え、判断し、リスクに対する判断力を磨くことです。
その道が歩けるか歩けないか?は自分で判断しましょう。
行って見て歩けなかったら帰ればいいのです。それはある意味、安易に得た山頂より、貴重な体験です。
Tuesday, February 18, 2014
ひとり?ふたり?それともみんなと?
■ 冬山・・・スルーしそう
今シーズンは夫と歩いている山が少なく、夫はまだ八ヶ岳に一回も行っていない!これはちょっと!
というわけで、15,16は、赤岳展望荘に予約をいれていましたが、大雪で愛宕山の二人ラッセルになりました(笑)
こういうことがあると、少しくらい風邪気味でも、鉱泉のアイスキャンディフェスティバル行っておけばよかったな~とか考えてしまいます。
ひとりで歩くべきか、それとも二人で歩くべきか、それともみんなと歩くべきか…?それが問題だ!!っていうのは冗談です。
一人でも歩ける人が、二人以上集まったら、愉しい仲間になる。
相手の考えることが大体分かるからです。
そうでないとたぶん楽しい仲間にはならない。 まぁ結婚と同じですね。
0.5 + 0.5 = 1ではないのです。 1 + 1= 2より大きい、それがパーティ。
■ 命題 ひとりの方が山は楽しいのか?
たまにそうかもしれない…と、私なんかは思ったりしてしまうのですが、よく振り返ってみると私は一人ではそんなに歩いていません。だから山の成長に時間がかかっていますが、焦らず行くことにしています。
人は一人では生きていけない。
けれど、一方的に与え続けないといけないと言う関係はやはり違うと思う。
私はソウルメイトというような親友を持ったことが2度あり、それは一人よりは確実に素晴らしいもので、かつ、お互い我慢がほとんどいらないくらい快適だった。
クライミング山行は絶対に一人では行くことができない。
Z式とかソロイストとかありますが、そもそもクライミングシステムは二人がスタンダードな単位。そこまでして一人にこだわるのは、二人より一人が良いと言っているようなものです。それはそれでかっこいいけど、そういえるだけの技術が要ります。メスナーみたいな人ですね。
一人で行っても安全な山はいっぱいある。
単独行がダメ!なのは、山の常識が身についていない初心者の段階の人です。
初心者の人は行ってはいけない山に行ってしまう。そもそも、そこに単独で行くことが初心者の証っていうことをしでかします。(たとえば小屋がない厳冬期の三ツ頭に単独とか)
そう、山と言う山が全部、”一人で行けない山” ではない。
たとえば高尾山に一人で行けないか?
まぁ高尾山はルートが多い山らしいので(行ったことがない)ひとけのないるーともあるのかもしれませんが、一般的には、一般ルートで人がわんさか登っているような山に一人で行ってはいけないと言うのは正直行き過ぎている。
年中人の足が絶えない山というのはある。冬の八ヶ岳というと、知らない人が聞いたら「そんな危険な!」と十派ひとからげだが、そういう人はスキー場に行くというと安心する。
が赤岳鉱泉周辺は、もはや、冬のスキー場と何ら変わりない。実際、北横岳にはスキー場があり、歩く時間なんて山頂まで、45分くらいであり、正直な所、先日登った膝上ラッセル状態の裏山より歩行時間としては短いくらいなのである。開始点と終了点に人の気配があると言う意味では、山のキワモノ度は北横岳の方が低い。
■ ひとりのメリット
≪ひとりのメリット≫ (『ひとり歩きの登山技術』より抜粋)
・自然をじかに味わえる
・楽しい
・マイペースを守れる
・いつでも好きな時に行きたい山に行ける
・好きな時に休憩して、好きな時に歩き始めることができる
・撮りたい時に写真が撮れる
・好きな場所でコーヒーを沸かして飲める
・陽だまりで昼寝できる
・静かに俳句を読むことができる
・ウグイスの声を聞いて立ち止まれる
・自然への観察力が鋭くなる
・植生の分布や刻々と変わる雲の動きが面白いように見えてくる
・山を歩いて自然と対話すると、自分を取り戻せたような気になる
・組織の中で見えなかった自分が見えてくる
・いかに自分の力がちっぽけなものか気づく
・自然を一人で歩くことによって、その向こうには自分が見えてくる
・自立心が出てくる
■ 観察力の問題
こうしてみてくると、“観察力”というのはひとつのキーワードのような気がしてくる。
仲間と歩くと、仲間に合わせることに人間は注意力の何パーセントかを向けなくてはならなくなる。そうすると、自然への注意力はもちろん、そがれることになる。
そうすると、天候の悪化の予兆を読み逃したり、悪いことの前兆に気が付かなかったりして、危険が増すことになりかねない。
自分の実力一杯一杯の山でも注意力はそがれる。 これはクライミングも同じで、ギリギリグレードだともう周囲のことは目に入らない。誰だってそうなる。
でもステップアップして実力の余裕が出てくれば、自然と注意力のキャパシティも大きくなり、この問題は解消されると思われる。
だから、観察力の問題は、実力の少し下のランクの山を選んでいれば大丈夫なはずだ。特に初めて一緒に行く人とは、実力よりだいぶ下の山に行く方が良いと思う。
■ 好きな時に…の問題
これは気の合う二人なら、たいがい問題ない。
パーティ登山で問題になる…人数はおおむね5人以上だろうか…8人とか9人とか、もうウンザリで、私は4~5人以上の登山はごめんだな~と思う。
最大許容できて6人くらいだな。それ以上になると人に合わせるにしても、合わせる幅が広すぎてどこにも合せようが無くなり、みなが勝手にし始める。グループが幼稚園化してしまうのだ。
山小屋でバイト中何組もそんな大の大人を一杯見た。そういう人たちが使った後の部屋というのは、まくら投げパーティでもして、過ごしたんじゃないか?という荒れようだ。
30人を束ねようと思ったら軍隊式以外不可能だと思う。
■ 自己との対話
単独行でのもっとも大きなメリットは、残りの部分 ”自己との対話”だと思われる。
でも人と出かけて自己と対話していたら、その人は相手を無視していることになる。
誰かと出かける山で自己と対話する、なんてありえない。そういう人はコミュニケーション不全症だ。
しかし、もし単独のメリットが自己と対話すること(山と向き合うこと)にあるのなら、その人はそういう山を選ぶべきだということになる。
つまり自分と向き合うことだけに集中できる山、だ。裏山でもいいわけだ。
■一人歩きは危険か?
不安な単独行 を 幸福の一人歩き に変えるポイントは
・事故があった時に助けてくれる人がいない
というリスク。
それには 行く山を選べばよい、ということになる。
たとえば私も単独で最初に行った山は大菩薩嶺。その次は北岳に行った。次は八ヶ岳。厳冬期八ヶ岳。北アのテント泊ソロ縦走。
どれも登山道で単独になりようがない。誰かがいるのである。なので厳密には単独行とは言えない。
単独で行ける雪山なら、八ヶ岳がある。小屋がある山。あるいは人足が絶えない山。それが単独を選ぶ人の山だ。
近所の山では、大菩薩嶺、瑞牆山、茅が岳などは大概誰かが入っており、平日に入らなくても、土日には誰かが通っている。
そういう山は単独のリスク=事故があっても誰にも発見してもらえない、がないので、こういう山を選べばよいと言うことになる。
それは間違っても真冬の誰も来ないようなマイナーな山ではないし、非一般道から歩く山でもありえない。
■ 事故に備える
また、事故になった場合、単独の人は
事故の原因は転滑落が最も多い
と言われている。 が、これはリスクをカバーしようがない。
どんなベテランだって足を踏み外す時には踏み外すし、それは危険な所ではなく、普通の危険がないところでむしろよく起こるのである。
だから、転滑落は運みたいなもので、登山者自身ができることと言ったら、日ごろのクライミング練習と、よく注意して登る(下る、下りの方が事故が多いので)くらい。
後は滑落した時にどうするか?だ。
■ 慎重さ
・・・というわけで、一人で歩く資格というのは必ずある。
その1)第三者に迷惑を掛けない (所属山岳会を含めて)
その2)山を選ぶ
・人が多い山
・一般ルート
・小屋がある山
その3)万全の準備
・遭難しないために慎重に計画を立てる
・装備に抜かりがない
・岩場などの難しいところでは臆病なまで慎重に対処する
・起こる可能性は全部を考えて行動する
その4)気力
・たとえ骨折しても這ってでも自力で降りてくる気力
・事故を起こさない慎重さと弱気、常識
その5)事故の備え
・登山届を出す
・山で出会った人に話しかけて印象に残っておく
・携帯電話などの連絡手段を常に確保している
・山岳保険に入る
その6)山に対して謙虚に構える
最終的には、山に対して謙虚であること、に集約されると思います…
私はよく一人で歩いているように見られます。が、ほとんどは夫と二人で歩いており、一人で歩いている山は、手あかがついたと先輩に悪口を言われようとメジャーな山ばかり。藪山を一人歩きするように誘惑?されても頑としてはねつけてきました。
別に今、地図も地形も読めるけど、地図が読めたところで、ひとけがない山で遭難しても誰にも見つけてもらえないという現実は変わらないので行きません。
ただ変わったのは、行けない、のではなく、行かない、ということに真実味が出てきた、ということです。
地図も読めるし、懸垂下降も出来るけど、行かないよ、そんなとこ。
一人歩きの自由さだけを見て一人歩きを始めるとけっして良い結果を生まない、と思います。
そこには、何かからの逃げ、が含まれているような気が・・・。
ちなみにこの本にはひとり歩きの心構え十か条と言うのがありました。そのまま、登山グループに当てはまると思うのですがどうでしょう?
≪一人歩きの心構え十条≫
1.第三者に迷惑を掛けない
2.自分のレベルを常に客観的に見れるようにし、レベルを超える無謀なことはしない
3.計画、装備、体力、知力、などレベルアップに努める
4.計画を簡単に変更しない
5.天候悪化や体調悪化など、無理をしないで引き返す
6.分からないことは自分だけの判断に寄らず第三者に尋ねる。遠慮しない
7.他の登山者の良いところは吸収するように常に注意深く観察する
8.計画表を作成する
9.山は場数。間を置かないで登ること。慣れが怖い。
10.万が一遭難しても、常に冷静でいられるように日ごろから訓練し、事態を正確に判断し、自分の力で切り開く能力を身に着けておく。
今シーズンは夫と歩いている山が少なく、夫はまだ八ヶ岳に一回も行っていない!これはちょっと!
というわけで、15,16は、赤岳展望荘に予約をいれていましたが、大雪で愛宕山の二人ラッセルになりました(笑)
こういうことがあると、少しくらい風邪気味でも、鉱泉のアイスキャンディフェスティバル行っておけばよかったな~とか考えてしまいます。
ひとりで歩くべきか、それとも二人で歩くべきか、それともみんなと歩くべきか…?それが問題だ!!っていうのは冗談です。
一人でも歩ける人が、二人以上集まったら、愉しい仲間になる。
相手の考えることが大体分かるからです。
そうでないとたぶん楽しい仲間にはならない。 まぁ結婚と同じですね。
0.5 + 0.5 = 1ではないのです。 1 + 1= 2より大きい、それがパーティ。
■ 命題 ひとりの方が山は楽しいのか?
たまにそうかもしれない…と、私なんかは思ったりしてしまうのですが、よく振り返ってみると私は一人ではそんなに歩いていません。だから山の成長に時間がかかっていますが、焦らず行くことにしています。
人は一人では生きていけない。
けれど、一方的に与え続けないといけないと言う関係はやはり違うと思う。
私はソウルメイトというような親友を持ったことが2度あり、それは一人よりは確実に素晴らしいもので、かつ、お互い我慢がほとんどいらないくらい快適だった。
クライミング山行は絶対に一人では行くことができない。
Z式とかソロイストとかありますが、そもそもクライミングシステムは二人がスタンダードな単位。そこまでして一人にこだわるのは、二人より一人が良いと言っているようなものです。それはそれでかっこいいけど、そういえるだけの技術が要ります。メスナーみたいな人ですね。
一人で行っても安全な山はいっぱいある。
単独行がダメ!なのは、山の常識が身についていない初心者の段階の人です。
初心者の人は行ってはいけない山に行ってしまう。そもそも、そこに単独で行くことが初心者の証っていうことをしでかします。(たとえば小屋がない厳冬期の三ツ頭に単独とか)
そう、山と言う山が全部、”一人で行けない山” ではない。
たとえば高尾山に一人で行けないか?
まぁ高尾山はルートが多い山らしいので(行ったことがない)ひとけのないるーともあるのかもしれませんが、一般的には、一般ルートで人がわんさか登っているような山に一人で行ってはいけないと言うのは正直行き過ぎている。
年中人の足が絶えない山というのはある。冬の八ヶ岳というと、知らない人が聞いたら「そんな危険な!」と十派ひとからげだが、そういう人はスキー場に行くというと安心する。
が赤岳鉱泉周辺は、もはや、冬のスキー場と何ら変わりない。実際、北横岳にはスキー場があり、歩く時間なんて山頂まで、45分くらいであり、正直な所、先日登った膝上ラッセル状態の裏山より歩行時間としては短いくらいなのである。開始点と終了点に人の気配があると言う意味では、山のキワモノ度は北横岳の方が低い。
■ ひとりのメリット
≪ひとりのメリット≫ (『ひとり歩きの登山技術』より抜粋)
・自然をじかに味わえる
・楽しい
・マイペースを守れる
・いつでも好きな時に行きたい山に行ける
・好きな時に休憩して、好きな時に歩き始めることができる
・撮りたい時に写真が撮れる
・好きな場所でコーヒーを沸かして飲める
・陽だまりで昼寝できる
・静かに俳句を読むことができる
・ウグイスの声を聞いて立ち止まれる
・自然への観察力が鋭くなる
・植生の分布や刻々と変わる雲の動きが面白いように見えてくる
・山を歩いて自然と対話すると、自分を取り戻せたような気になる
・組織の中で見えなかった自分が見えてくる
・いかに自分の力がちっぽけなものか気づく
・自然を一人で歩くことによって、その向こうには自分が見えてくる
・自立心が出てくる
■ 観察力の問題
こうしてみてくると、“観察力”というのはひとつのキーワードのような気がしてくる。
仲間と歩くと、仲間に合わせることに人間は注意力の何パーセントかを向けなくてはならなくなる。そうすると、自然への注意力はもちろん、そがれることになる。
そうすると、天候の悪化の予兆を読み逃したり、悪いことの前兆に気が付かなかったりして、危険が増すことになりかねない。
自分の実力一杯一杯の山でも注意力はそがれる。 これはクライミングも同じで、ギリギリグレードだともう周囲のことは目に入らない。誰だってそうなる。
でもステップアップして実力の余裕が出てくれば、自然と注意力のキャパシティも大きくなり、この問題は解消されると思われる。
だから、観察力の問題は、実力の少し下のランクの山を選んでいれば大丈夫なはずだ。特に初めて一緒に行く人とは、実力よりだいぶ下の山に行く方が良いと思う。
■ 好きな時に…の問題
これは気の合う二人なら、たいがい問題ない。
パーティ登山で問題になる…人数はおおむね5人以上だろうか…8人とか9人とか、もうウンザリで、私は4~5人以上の登山はごめんだな~と思う。
最大許容できて6人くらいだな。それ以上になると人に合わせるにしても、合わせる幅が広すぎてどこにも合せようが無くなり、みなが勝手にし始める。グループが幼稚園化してしまうのだ。
山小屋でバイト中何組もそんな大の大人を一杯見た。そういう人たちが使った後の部屋というのは、まくら投げパーティでもして、過ごしたんじゃないか?という荒れようだ。
30人を束ねようと思ったら軍隊式以外不可能だと思う。
■ 自己との対話
単独行でのもっとも大きなメリットは、残りの部分 ”自己との対話”だと思われる。
でも人と出かけて自己と対話していたら、その人は相手を無視していることになる。
誰かと出かける山で自己と対話する、なんてありえない。そういう人はコミュニケーション不全症だ。
しかし、もし単独のメリットが自己と対話すること(山と向き合うこと)にあるのなら、その人はそういう山を選ぶべきだということになる。
つまり自分と向き合うことだけに集中できる山、だ。裏山でもいいわけだ。
■一人歩きは危険か?
不安な単独行 を 幸福の一人歩き に変えるポイントは
・事故があった時に助けてくれる人がいない
というリスク。
それには 行く山を選べばよい、ということになる。
たとえば私も単独で最初に行った山は大菩薩嶺。その次は北岳に行った。次は八ヶ岳。厳冬期八ヶ岳。北アのテント泊ソロ縦走。
どれも登山道で単独になりようがない。誰かがいるのである。なので厳密には単独行とは言えない。
単独で行ける雪山なら、八ヶ岳がある。小屋がある山。あるいは人足が絶えない山。それが単独を選ぶ人の山だ。
近所の山では、大菩薩嶺、瑞牆山、茅が岳などは大概誰かが入っており、平日に入らなくても、土日には誰かが通っている。
そういう山は単独のリスク=事故があっても誰にも発見してもらえない、がないので、こういう山を選べばよいと言うことになる。
それは間違っても真冬の誰も来ないようなマイナーな山ではないし、非一般道から歩く山でもありえない。
■ 事故に備える
また、事故になった場合、単独の人は
事故の原因は転滑落が最も多い
と言われている。 が、これはリスクをカバーしようがない。
どんなベテランだって足を踏み外す時には踏み外すし、それは危険な所ではなく、普通の危険がないところでむしろよく起こるのである。
だから、転滑落は運みたいなもので、登山者自身ができることと言ったら、日ごろのクライミング練習と、よく注意して登る(下る、下りの方が事故が多いので)くらい。
後は滑落した時にどうするか?だ。
■ 慎重さ
・・・というわけで、一人で歩く資格というのは必ずある。
その1)第三者に迷惑を掛けない (所属山岳会を含めて)
その2)山を選ぶ
・人が多い山
・一般ルート
・小屋がある山
その3)万全の準備
・遭難しないために慎重に計画を立てる
・装備に抜かりがない
・岩場などの難しいところでは臆病なまで慎重に対処する
・起こる可能性は全部を考えて行動する
その4)気力
・たとえ骨折しても這ってでも自力で降りてくる気力
・事故を起こさない慎重さと弱気、常識
その5)事故の備え
・登山届を出す
・山で出会った人に話しかけて印象に残っておく
・携帯電話などの連絡手段を常に確保している
・山岳保険に入る
その6)山に対して謙虚に構える
最終的には、山に対して謙虚であること、に集約されると思います…
私はよく一人で歩いているように見られます。が、ほとんどは夫と二人で歩いており、一人で歩いている山は、手あかがついたと先輩に悪口を言われようとメジャーな山ばかり。藪山を一人歩きするように誘惑?されても頑としてはねつけてきました。
別に今、地図も地形も読めるけど、地図が読めたところで、ひとけがない山で遭難しても誰にも見つけてもらえないという現実は変わらないので行きません。
ただ変わったのは、行けない、のではなく、行かない、ということに真実味が出てきた、ということです。
地図も読めるし、懸垂下降も出来るけど、行かないよ、そんなとこ。
一人歩きの自由さだけを見て一人歩きを始めるとけっして良い結果を生まない、と思います。
そこには、何かからの逃げ、が含まれているような気が・・・。
ちなみにこの本にはひとり歩きの心構え十か条と言うのがありました。そのまま、登山グループに当てはまると思うのですがどうでしょう?
≪一人歩きの心構え十条≫
1.第三者に迷惑を掛けない
2.自分のレベルを常に客観的に見れるようにし、レベルを超える無謀なことはしない
3.計画、装備、体力、知力、などレベルアップに努める
4.計画を簡単に変更しない
5.天候悪化や体調悪化など、無理をしないで引き返す
6.分からないことは自分だけの判断に寄らず第三者に尋ねる。遠慮しない
7.他の登山者の良いところは吸収するように常に注意深く観察する
8.計画表を作成する
9.山は場数。間を置かないで登ること。慣れが怖い。
10.万が一遭難しても、常に冷静でいられるように日ごろから訓練し、事態を正確に判断し、自分の力で切り開く能力を身に着けておく。
Monday, January 27, 2014
雪崩れ事故を防ぐための講習会 Day2
■ Day2
夜の机上講習で、みんながあんまりふらふらなので、夜の懇親会は 「10時で中締めしますので寝たい人は寝てください」と言われていましたが、結局大盛り上がりし、結局中締めはなく、全員12時就寝でした。楽しい山の仲間と話すと話題が尽きません。
朝は7時朝食。 この日は、前線の通過があり、雨の予報でした。ので、前線通過中と思われる午前の早い時間帯は、机上講習に回し、1時間ほど、講習をしてもらいました。
雪崩れ事故に遭遇して救助を求められた際、具体的にはどのような行動をとれば良いのか?
そのチェックポイント、手順がまとめられていました。
■ 雪崩れ事故が起こったら?
埋没者をどこで探すか? もちろん、デブリのあたりが埋没可能性が高いところですが、二次遭難を避けるのも重要です。
仮に 3人いれば、一人は見張り役になります。
遺留品が残っている場合は、遺留品は拾わずにそこにおいて置く。
これは知らなければ、持って歩いてしまいそうです。
デブリ以外にも、本流の流れが変わるところや、岩や木の上を流れれば、その下なども可能性があります。
・デブリ
・流れが変わるところ
・岩や木の下
そして、やっとビーコンです。 ビーコンは、きちんとサーチモードに切り替えます。他の人が発信になっていれば、埋没者以外を探索してしまいますので、全員がサーチにするか、オフにしないと行けません。
一人がビーコン探索をしたら、一人はプロービング担当をします。そして一人が掘り出します。掘り出したのちは、救急救命法に従いますが、注意点は以下。
・頸椎保護
・雪は保温材にもなっているので全部避けず、ツエルトをかぶせてから避ける
・窒息がいちばん大きなリスクなので人工呼吸と胸骨圧迫をする。(町の救急救命では人工呼吸はなしで良いというのが最新の手法ですが、山では違う。血流酸素量が分からないため。)
「仲間が埋まってしまいました!助けてください!」
とリアルな演技で講師がケースを作ってくれます。
さっそく走ってゆき、掘り出しです。 V字の体制を組んで掘り出す。
・埋没者より1.5mほど下を掘る。上から下ではなく、斜面の横方向に掘る。ツエルトをかぶせ・・・安静の姿勢を取らせるために頸椎を守りながら、肩、腰をもって、仰向位にする。
あとは救急救命法に従う。
・意識の確認
・呼吸の確認
・外傷の確認
・胸骨圧迫
6人で搬送もしました。ヒューマンチェーンです。
これは私は日赤の救急救命でやっていたので、しっていました。
まずは膝に挙げて、持ち上げる。
ヒューマンチェーンでラッセルだと大変。
4人1チームになり、ビーコン探索実験。
一人がビーコン、二人目がプローブ、三人目がショベル、4人目が見張り役。
で、講師が埋めてくれたビーコンを何分で探せるか?実験します。
ビーコン探索はとりあえず、方角は気にせず距離が短くなる方向に最短でたどり着ける道を行く。
ラッセルになるよりは、歩かれている場所の方が早く埋没者にたどり着ける。
0.5mまで近づいたら、プロービング担当者にバトンタッチ。
スパイラル法でプロービングする。
ヒットしたプローブは抜かない。 コレ、重要!
掘り出しまで、5~7分でした。ただ0.5m下程度だったので
これがリアルなケースだとどうなるかは未知数。
ビーコンに頼りすぎて、そもそも遺留品を見つけられなかったら、本末転倒。
さらに雪面観察です。この日はザラメの層がありました。
再度ショベルコンプレッション。
顕著な弱層が分かるでしょうか・・・
この通り。 大まかに3つは層があります。
ひとしきり、観察を終わり、ヒット君による探索も済ませ、終了です。
雪崩れ救助犬は、ビーコンがない場合の救助方法です。
ヒット君は必死に掘り出してくれます。
見つけてくれたら、よしよし、してあげるのが重要とのこと。
最後に反省会をして終了です。
この講習会は、
・机上もあるし
・宿題もあり・・・
・記入しなくてはならないことも多く・・・
・実技の日も講習が合って・・・、
大変勉強熱心な講習です。
問題意識をいかに持たせるか? とてもよく考えられている、と思いました。
問題意識というものは、問われないと湧いてこないもの・・・
■ 悪天候でした
帰りは吹雪・・・(汗)
と思ったら 西(山梨方面)は晴れ・・・
同じタイミングで、車窓から東側は厚い雪雲・・・
ホントに妖しい雲ですね~ 大気が不安定。
地上でも風が強く、埼玉の乾いた畑から土が舞い、砂嵐の中を通る場面も・・・
高速は50km規制・・・
ガンガン飛ばして帰ったのですが、4時間強かかった・・・ 行きと同じですねぇ。
とっても勉強になり、谷川岳の地に夫と一緒に出掛けられて良かった。
私にとって山は、山梨にいるからこそのアクティビティであり、山梨にいるのは夫に付き合ってのことなので・・・
来月は谷川岳で雪洞泊をしますので、さっそく学んだ知識が役に立つと思いました。
■ 来年行く人のためのアドバイス
・ビーコンを買ってから参加しなくても、買う前に参加しても良い
・装備は大げさなものはいらない。ヘルメットは埋没体験用。2人で参加なら二人で一個でもよい。
・手袋は雪堀で濡れがちなので、登山用より、腕の部分をすっぽり覆う長さがあるものや、寒冷地用ゴム手「はなな」がおススメ。
・装備のうち、ショベルは必携。 わかん、アイゼンは念のため。プローブは借りれる。
・行動食は一日目と二日目は半日分で良い
・お宿の食事は十分だが、お酒とおつまみ類はあまり充実していない。余裕があれば持参がベター
・天気の勉強は大まかで良いのでしてきた方が、よく話が理解できる
・講師陣は山のオタクぞろいなので、ここぞとばかりに色々質問すべし!
・夜の歓談用に登山ズポン以外にリラックスズボンがあると楽。ほかは山小屋泊と変わらない。
・雪山未経験者で参加するより、雪山数回くらいは経験してからの方がより実感できると思われます。
地形を地図を見て読めることなどがその理由。
・一人で参加するより、山行の仲間と参加がベター。知識共有がレスキューのミソです。
≪関連記事≫
雪崩れ講習会のススメ
雪崩れ事故を防ぐための講習会 Day1
机上講習 感想
ヤマレコ
雪崩事故を防ぐための講習会 Day1
■ 週末は雪崩講習会でした
週末は雪崩の講習会に出ていたので、詳細をリポートします。
正確には、
第21回関東ブロック 「雪崩事故を防ぐための講習会」
が正式名称。 主催は日本勤労者山岳連盟 関東ブロック協議会です。
こちらが去年のヤマレコ
山梨は関東にかろうじて入るのですが、谷川岳は遠い。”近くて良い山”、谷川岳は、”遠くて遠い山”…(汗)。朝は8:30集合でしたので、前夜泊で夜移動しました。
■アプローチ
Google先生によると、約250km、3時間17分で着くはずでした。
中央道から青梅経由で埼玉へ入り、関越道で行ったのですが、全部、高速道路でも、4時間17分かかりました…(汗)。朝は混むので、早朝移動はおススメできません。
前夜泊は土合の家でシュラフで寝せてもらいました(無料)。
■当日
朝は車窓から、日山協のほうの雪崩講習会が、駐車場わきの雪原でやっているのが見えました。
我々は、谷川岳ロープウェーで天神平へ。
ロープウェーに乗車中も、雪崩の痕跡を目を皿のようにして探すべし!と講師の弁。
リスクマネジメント=
(リスクを認識する力) + (観察力) + (対応力)
(リスクは認識する力)がないと、対応力だけつけても、意味がない。
つまり、
(雪崩に遭ってからどうにかする力) < (雪崩れに合わない力)
ということです。予防が重要。
天神平到着。
こんなお天気でした。高曇り。
時々日差しも出て、風はそよ風、平和な日です。
足元の雪もツボ足で。
ビーコン、プローブはレンタルできます。無料。
私はピープスを借りました。
ビーコンを買う時の注意点:
① 手袋をした手で、ON、SEND、SEARCH に切り替えが楽にできるかどうかをチェックするのが重要です。
アンテナはトリプルアンテナ。
私は自動復帰モードはキライなタイプです。
機械系はおせっかいな機能は排し、シンプルが好みです。

天神平からの眺め。
このようにのんびりしています。
早速ですが、トマ耳、オキの耳直下の斜面は、岩が露出しています。
よく見ると破断面が出来ており、すでに雪崩があった痕跡があります。
拡大しました。ぼわーとした日だったので、写真だと見づらいですが、
肉眼だともっと顕著に破断面が見えます。
要するに、雪崩と無関係の山ではない、という意味です。
この山では、雪崩れは、すぐそこで、日常的に起こっているってことですね。
下が岩場になっているのは要注意です。
岩場=急斜面=雪がつきにくい=上部の雪の重さを支える支持力がない=雪崩れる
逆に、灌木や樹林だと、支えがあるので、雪が安定して、雪崩れにくいです。

気温は2度。あったかい・・・厳冬期とは思えません。
というわけで、体に着いた雪が水滴になってしまいます。
まずは雪面観察に、ピットを掘ります。
掘る場所は、歩こうとする(滑ろうとする)斜面の代表となるのにふさわしい場所を選びます。
特殊な場所を選ばないように。
斜面の上部の平坦な場所が適地です。斜面に向かうように掘ります。(当然ですが・・・)
結構深く、180cmほど掘り下げましょう。3人で15分くらいかかりました。
この日はこの時点では顕著な層は出てきていません。
つまり、圧密がゆっくり進んで安定化へ向かっている状態。斜度を図ります。 ここで13度ほど。私は5度くらいかと思いました・・・斜度の感覚はまだ育っていない・・・。
刷毛で雪面をきれいに整えていくと、層がより見やすくなります。
10cmごとに割り箸を差し、食品用の精密な温度計で雪の温度を測ります。
大体40cmから下は、ー7度から0.1度下がっていくくらいで安定していました。
さらに雪面に、げんこつ、指5本、指一本、と刺してみて、
固さ
から、
弱層の存在
を探ります。 均一に見える雪にも層があることが分かります。 顕著な弱層はない、ということもすごく良い情報です。
これは、CT(ショベルコンプレッション)テスト。
ショベルに切り出した雪の塊を乗せ、下から叩いて安定度を見ます。
崩れない安定した雪質。
CTのための 雪柱を切り出し中。 30cm角で。
スノーソーがないとできませんので、スノーソーを買いましょう。
スコップの柄に内蔵できるものもあり、便利そうでした。
登山では、基本的な冬道は尾根なので、沢地形や斜面の下を歩くことはないし、雪洞泊もテントが軽い今、あまり利用されることはないと思いますが、弱層の判断のために、テストをするには必要です。
これは、ショベルコンプレッションテストです。
スコップの面を斜面と同じ斜度で当て、上から荷重します。
1)そっと手首から下だけで10回たたいて荷重
2)肘から下で10回
3)方から下で10回
破断面が横につながって一気にはがれないか?がチェックポイント。
つながらず崩壊すれば、面発生にはならない。この日は非常に安定した雪でした。
ああ~きれいだな~☆
谷川岳、普通に登山できそうでした。
人喰い山とか、魔の山とか言われますが・・・
谷川に通い詰める人は一ノ倉沢に通うクライマーさんたちなんでしょう。
それは海外の高い山を目指す人たちでしょう。
私たちはそういう山は目指しておらず、積雪期の雪山に快適に登りたいだけですが・・・
それでも、行き先は同じ山。同じ自然。
クライマーか、ハイカーかで、天気が変わるわけではないので、知識としては同じものが必要です。
ただ、岩場に行く気はないだけで。
冬は尾根専門。(アイスクライミングも始めちゃったけど・・・(^^;) アイスは冬の沢登なので尾根よりさらに寒いし危険!)
これは、簡易的な形式で、円柱テストです。
直径三十センチの円柱を手で掘ります。
手で掘れるところが優位性。
他の人がラッセルしていて、自分が暇な時などに、サッと掘ってみて、雪の安定性を見ます。
背景が白なので見づらいですが、こんな感じ。
だっこするように抱えてみて、後ろからそっと叩き、ずれる面を発見します。
指の跡が付いてますが、雪の固さを観察した跡です。
ちなみに雪の結晶も、ルーペなどで観察すると良いのですが、この日は気温が高すぎ観察に不向きでした。
なにしろすぐ溶けちゃうので。それでも円柱テスト、CTなどでは、かなりただの白い塊って以外のことが分かる。
これは雪庇の断面観察です。
奥に見えるのはガイドの雪山講習らしき一団。 こんな快適な雪面だと歩行練習にはイマイチだろうなぁと思いました。歩きやすすぎて、危機感ゼロになりそうです。
どれくらいフリクションが効くかというと、この2mほどの雪壁を高所恐怖症の夫が登れるくらいです(笑)。
この日は本当に安定していて雪庇が崩れる気配ゼロ。これは、最初に掘ったピットに戻り、プローブで人を探索した時の感触を知る体験。
刺しても、分からなかったら、意味がないので。
ヒットしたプローブは、残しておく。これ鉄則。
入ってくれているのは講師です。
肩とか、腰とか、ヘルメットとかで感触が違います。
埋めちゃいます。
救助犬ヒット君、雪崩れ埋没者を救助中!
3歳になるヒット君は去年より成長し、ちゃんと人を見つけたら、ワンワン!と吠えます。
けど、リーシュでつながれている間、通過する登山者に媚び売りまくり(笑)! 人間が大好きなヒット君でした☆
(実は人間を家来だと思っている模様・・・)
埋没者をプローブでヒットしたら、
スカッフ (左右 で雪を搔き)
コール (おーい!と言う)
ヒアリング (耳を当てて聞く)
で号令で3名が同時に同じ動きをします。
基本的に3名でのコンパニオンレスキューのシチュエーションです。閉所恐怖症がない、それぞれの参加者が埋没体験をして、埋没したらどんなに暗いか、寒いか、怖いかを経験し、16時ごろ下山。
帰ったら熱い風呂が待っていました。正直、熱すぎて湯船は10秒が限界。
夕飯は18時。なんとカニが出た!
カニ剥きスキルの差が出る瞬間でした・・・
美味しかったけど、ビールそっちのけでカニと格闘です!
19時からは、21時まで2時間みっちり復習です。
雪崩れのリスクマネジメントは
① 天候を2~3週間分把握し、天候から弱層の存在を予測する
② ルートの地形から、リスクを予測する
③ 弱層テスト結果から、リスクを予測する
の3つです。
まず
①で行くか行かないか判断し
②で行くか行かないか判断し
③で行くか行かないか判断し
さらに アバランチギア(三種の神器)を携帯する。
いくらアバランチギアが合っても、①~③で判断していなければ、リスクマネジメントしたことにはなりません。
そこのところが、アバランチギアがあるから大丈夫、などと勘違いしないことが重要です。
①は手間がかかり、めんどくさがりは省きがちですし、
②は地形図を読む力が必要で、勉強しない人は分からないですし、
③は教えてもらっていないとできません・・・
アバランチギアはお金がありさえすれば買えるけれど、重要な知識はお金では買えない価値、なのだ・・・と思った一日目でした。
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Monday, December 9, 2013
労山 雪崩講習会(机上)に出てきました☆
労山主催の『雪崩講習会』の机上講習に夫と二人で参加しました。
雪山…土曜日は、アイスクライミングで赤岳の南沢小滝に行きました。
滝にほど近い場所に少々開けたギャップがあり、テントが4~5張、張ってありました。しかし、友人によると、そこは以前雪崩があったところ…
「ここはね、前に雪崩があったところだから、いまみんなテント張っちゃってるけど、自分たちが張るならこっちね」
テントを張るロケーション選びなどは本当に知識と経験、それになにより観察力が必要です。
■ 学ぶタイミング
私は雪稜が好きです。
ただ今までは雪がある山でも、保守的に判断して、雪崩のリスクが少ないか、もしくは、ない、と言われるところや時期を選んで出かけて行っています。
ただ、初級の雪山で行けるところは、おおむね近所の八ヶ岳でも行ってしまったし、さらに八ヶ岳の山に出かけたいとなると、人が歩かないルートとなり、八ヶ岳たりともラッセルもあり、雪崩のリスクもあります。さらに他の山域の初心者向け、谷川岳や唐松岳などになると雪の量が多いので、雪崩のリスクが高まります。
どちらに進化しても、雪崩をリスク判断する必要が今後出てくる可能性が濃い、わけですね。
そういう訳で、雪山を始めた時点で当然ながら、『雪山100のリスク』などは読了していますが、これから向かいたい山が
・太平洋気候以外に属す可能性が射程範囲に出てきた
・バリエーションも想定の範囲に入ってきた
ので、本格的な雪崩リスクの知識とトレーニングを入れることにしたのでした。
■ 4つの要因
雪崩事故、先日立山で大きなものが起こりました。
が、あれも雪崩が発生する条件に詳しい人にとっては、”しばらく悪天候で雪が降り積もった後の大快晴…つまり気温低下というのは、やはり雪崩発生の好条件”ということ・・・で、それは経験則などの曖昧なものでなく、少し勉強した人ならば、合理的推測の範囲内にあることだったようです。
そういう日は「行かない」 という判断ができなくても、せめて「谷筋を滑らない」という判断をすれば雪崩に遭うリスクはかなり低減できたようです。
雪崩れ事故が起こるには4つの要因が必要です。
1)雪の量
2)天候
3)地形
4)人
今回の立山はその4つがすべてそろってしまったのでした。
■ 雪崩れそのものは頻繁に起こっている
雪崩が起こっても人がその中に存在しなければ、雪崩れ事故とはならないため、雪崩れそのものは自然現象としてしょっちゅう起こっているのだそうです。ただ事故にならないと報道されない。
なので、経験則のみによる判断に頼るのは危険なのだそうです。
「この場所で雪崩が起こったことはない」というベテランの言葉は信用してはいけない、のだそうです。
つまり、雪崩事故が起きて報道されていないだけなのです。
十分な雪の量があり、天候により弱層ができ、雪崩れたときの流れに当たる地形の下に人がいれば、
当然雪崩事故になる。
■ 天候判断
去年、私と夫は、お正月は天候を判断して、鳳凰三山に出かけました。
その日は温かく、年末なのに雨が降り、その後強い冬型の寒気が入って翌日凍結。
私には、この正月の鳳凰三山は、それまで雪の山に傾けてきた努力が実ったともいえる山でしたが、一方で責任というものも痛感させられました。夫と二人で行く場合、私が二人のパーティでは判断担当だからです。
実際、同じ日に、北アルプスに入山したパーティ4つあり、3つ撤退、残り一つは、尾根に取り付く間もなく、標高1300のあたりで雪崩に飲まれました。去年はお正月の遭難がとても多い年でした。
私たちは雪崩には合いませんでしたし、素晴らしい山行を愉しみましたが、基本的に天候判断して山に行くと言う行為は同じ。
私だっていつか自分が雪崩のリスクを回避できる知恵があると勘違いし、同じような過ちをしないとも限りません。
もちろん、鳳凰三山に出かけたときも私は天候の崩れも知っていたし、鳳凰三山はこの時期、積雪量が少なくほとんど雪崩れのリスクがないことも知っていたから出かけたのでした。私は悪天候の初日は、ほとんどが樹林帯歩きだと知っていたから、出かけたのです。
つまり
≪雪崩条件≫ 鳳凰三山 北ア
1)雪量 × 〇
2)天候 〇 〇
3)地形 × 〇
4)人 ○ ○
というわけで私と夫は雪崩には合っていない。
けれども、お天気や地形、雪の量などを判断して出かけているという1点においてはやっている行為は同じです。
つまり、判断の優劣が生死を分けた、のです。
■ 心配
最近、私はあまり心配されなくなりました。このブログで勉強している成果かもしれません。
が、登山を始めた最初の頃はみんなにアブナイと心配してもらいました。
私自身は、危なくないと判断しているので、ちょっとその評価には不服を感じていましたが、心配はありがたいものです。
最近、山友達ができました。が、彼女も 「アブナイアブナイ」と周囲から言われているそうで(笑)、
私も本当を言うと「ちょっと心配だな~」と思うことがあります。
それはなぜか?
その人が登山においてどうリスク判断しているか見えないからですね。判断の根拠とプロセスが見えないと人は心配になるわけです。
たとえば、
・行っている山にふさわしくない服装で行っているんじゃないか?とか、
・ろくに地図も持たずに行っているんじゃないか?とか、さらに
・登山計画もなく、何時間かかる山(ルート)かも知らずに行っているんじゃないだろうか?
とか・・・
その人の性格を知らないと余計心配になります。ビビりの性格の人はすぐ帰るので心配になりませんが、負けず嫌いの性格の人は無理をして突っ込むので心配です(笑)し、あとは家族に告げてこない人も心配になります。平たくいうと、無計画&無防備に出かける人が多い。
なので、心配は、
1)心配してくれる側が心配する相手をよく知らない
のがひとつの原因です。それ以外の要因として・・・未組織登山者が心配なのは、やっぱり、
2)登山に計画や防御が必要だということを一般登山者に教えてくれる機会や場所が今の日本では、ほとんどないのを登山業界みんなが分かっている、知っているから
ですね。
なので心配される人は、「○○山に出かけてきました」だけでなく、何時に下山したかも話してくれると周囲の心配は減るかもです。下山時間が分かれば、その人の山常識度はほぼ分かるので(笑)
私たち夫婦は、登山1、2年目、定説の3時下山どころか2時には下山もしくは行動を終了していました(笑)。
ちょっと話が逸れましたが、雪崩についてリスク判断する、ということは雪山に赴く人みんなの共通の知識であるべきだと思いました。
要するに
1)雪について知る → 弱層のでき方
2)天候について知る → 弱層のでき方
3)地形について知る → 雪崩の通り道について知る
4)人について知る → 心理について知る
です。4つの要因であっても結局、勉強することは1つです。 地形は谷筋ならすべて可能性があるからです。
弱層のでき方
天候も雪ついて学ぶのもすべては弱層のため(笑)
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机上講習 感想
ヤマレコ
Wednesday, December 4, 2013
初めて読んだ山の本 『北八つ彷徨』
■ 図書館は山書豊富です
今日は朝から県立図書館に来ています。山口輝久さんの『北八つ彷徨』を読むため。
年上の山の友人が、明日、阿弥陀中央稜に連れて行ってくれることになっていますが、『北八つ彷徨』の中の『岩小屋の記』を読んできて欲しいと言うので、読みに行ったのですが、昨日に限って貸し出し中だったと話すと「岩小屋の記、読んで欲しかったです」という返事。
こういわれたら読まないわけにはいかない、と図書館です(笑)。県立は都合の良いことに『八ヶ岳研究』も隣に置いています。
■ 新しい登山の愉しみを見つけたい
新しい登山価値とはなんだろうか?と最近、特に考えます。
従来型のアルピニズムがすでに末期症状を呈していることは、登山4年目の門外漢にも感じられるほど濃厚な空気感ですし、かといって中高年が活路を見出した山のスタンプラリーゲームの百名山行脚にはまったく魅力は感じません。なにより、財布が持ちません(笑)。
登山という”総合芸術”から、スポーツという面だけを取り出したフリークライミングにもまったく魅力を感じません…。何しろ、私は女性で雄叫びあげて岩に飛びつくのが、かっこいい!とはどうしても思えないのです。
登山の映画などで出てくる登山の価値観は、どれも“命知らず”を賛美するもので、現実離れしており、そんなものをリアルにやろうものなら、私みたいなひ弱な女ではなく、屈強な若者であっても命が何個あっても足りません。
大体なんで映画では、アイスアックスを持てば、からなず空中ジャンプして氷壁に着地なんでしょうか(笑)?
槍穂に登った中高年の山自慢と同じくらい、煮ても焼いても食えないものはありません。
標高1700mに過ぎずアイゼンの必要のない茅ヶ岳の山頂で、「俺にはアイゼンがある!」と、ことさら”アイゼン”を声だかに叫ぶ御仁や(どこで使うん?)、五竜岳の山頂で「穂高でぇ~」と穂高穂高とウルサイ山ガールや「鶏冠でぇ」とウルサイ山おばさん(もう、五竜が気にいらないなら、そっちに行ったら?)、ダダの残雪の溶け残りが多少沢に残っているだけの場所で「雪渓があぶないから~」と触れて回るアンちゃん(そうじゃなくて丸太橋が壊れたんですよ)など、出会う度にウンザリさせられます。
そういう人に会いたくないからもう一般ルートの山には行きたくないくらいです。
”山の凄さ”を競うことほど、ガキ大将がけしかける「お前階段10段跳べる?」に近いものはありません。子供じみている。
基本的に登山者の山自慢の大部分は、”山の名前の響きの威嚇力”(=ネームバリュー)と”周囲の無知”につけこんだ、庶民的な誤解に基づくものです。
■ 魅力がない
一方、ホントにすごい登攀は今では専門的知識がないと理解できないものになってしまいました。
そうした先鋭的な登攀者の世界は、当然ながら一般登山者にとっては全く知覚の外でありますし、かといって一般登山者の知覚の範疇に入る山の世界には、今の日本ではどっちを向いても魅力的なものがありません。
下界がそのまま山上に移動したような、そんな環境で、どうやって自然と対話しろっていうんだ?って感じです。
それでも、日本で暮らす日本人にとって、日本の自然は、心のふるさとであることは疑いようもない真実です。
日本で自然がありのままに残された場所は、土地の8割が森林という国にあっては、山の中以外にありようがありません。
しかるに、日本で暮らす喜びの純粋なものは、やっぱり山の中にあるんではないか?と思うので、生まれ育った土地を愛するということはすなわち、その地を、つまり自然を、よく知るということなのかなと思います。
特に海外で水が乏しい生活をすると水の豊かな国に生活できるありがたみを強く感じます。
■ 自然に対する身の処し方
大昔に大勢の若者が憧れたように真摯にアルピニズムの情熱を傾けようとも、あるいは老後の、お金のかからない楽しみとしての山歩きを始めようとも、あるいは、オシャレして向かう山でも、向かうところは一続きで同じ山。
私はハイキングしかしないから遭難しないというわけにはいきません。
そこで行う行為の目的が違っても、舞台となる場所の、特徴、性質、そういったものは同じです。
たとえば、八ヶ岳の嶮しい山、権現岳の麓は天女山という、たおやかな女性的な名前の山があります。
天女山までならだれでも歩けるハイキングコース。
権現まで登る人はアルパインコース。
ですが、山域は同じなので、権現で嵐になれば当然天女山でも天候は荒れ、八ヶ岳おろしと言われる烈風が身体を吹き飛ばさんとする勢いです。
だから、自然の脅威から身を守る術において、ハイキングコースの人は知らなくて良くて、アルパインコースなら、知らねばならないということがあるはずはない。
知るべき内容は同じで、結局のところ、違いは困難度と体力度ということになります。
環境という意味の厳しさでは同じです。むろん森林限界以上の稜線上か森林限界以下の樹林帯の中かという違いはあっても、無防備で良いというほどの環境差にもならないし、もちろん丸腰で行く言い訳にもならない。
というわけで、”自然に対する身の処し方”という意味で、基本的な登山技術というものは、ハイキングであれ、登攀者であれ、すべての登山者に共通に必要な知識のはずです。
それが私が山における技術を求めた理由でした。
自分自身を守る術を知らずに、丸腰で山に入るのはアブナイなと思ったからです。
■ 人との出会い
山では特別に人との出会いが、その人の山の色を決定するものかもしれません。
私が人との出会いに想いをはせるわけは、この『北八つ彷徨』が、私が初めて読んだ山の本だからです。
スマートICがある双葉にプラテーロと言う天然酵母のパン屋さんがあります。ドイツ料理とフレンチのレストランが併設されています。たまたま出かけ、山の帰りだと言うと、このレストランの古老のオーナーからこの本を貸し出されたのでした。
北八ヶ岳が私はこのころ気に入っていたからです。山の帰りにパンを買いによるから、しょっちゅう行っているのがバレバレ(笑)「また行ってきたの?!」「はい!」「北八つが好きなら、いい本を持っているよ。この本を持って行きなさい」
そして、この古老のオーナーからは「私が書いたんだよ」と古い岳人の記事をオーナー自身が寄稿したものなどを借り、そこには、これもまた偶然を演じた記事がありました。それは古いツルネ東稜の紹介記事で、この年私たち夫婦は登ることになります。
ですから、私が古い山の本をよく読むのは、ひとつには、もともと私がブックワームであることもありますが、人との出会いも強く影響しています。
長谷部オーナーとの出会いの後、私たちはガイドさんに教えを乞うたのですが(だって普通の登山者にはガイドさん以外誰に教えを乞えというのでしょう?) その時、「どこに行きたいの?」と聞かれ、「川俣尾根」と返事をしたら貸してくれたのが 『八ヶ岳研究』です。独評登高会。 だから、これも出会いが引きつけた本です。
■ にゅうから川俣尾根へ
私と夫は北八ヶ岳のスノーシューハイクがすっかり気に入ったのですが、にゅうや中山展望台から硫黄岳や天狗岳が見えます。見えると行ってみたくなるのはもう、これは人の情というものです(笑)。
天狗岳は3回も登りました。すっかり満足していましたが、3度目で小屋で出会った男性が、若いガイドさんでした。「ストックでは杖にはなっても滑落を止めることはできない」と指摘されました。ごもっとも。
まぁ「丸腰だよ」とやんわり指摘されたわけですね。さわやかな青年、と思っていたら、同年だったことも反省を促しました(汗)。
そこで、山の教えを乞うことに相成ったわけですが…それが韮崎在住の三上ガイドでした。
三上さんとは以前に山道具屋で開催されたロープワークの講習会でも一度面識はあり、その時も不思議にご縁があるのではないかしら?と感じた覚えがあります。
しかしこの一瞬の出会いから、山行に参加することは思いもよらず(ガイド登山には興味がないので)、1年後の再会という感じでした。先方はもちろん、覚えていなかったと思います。
だだ、「ピッケルを購入したので使い方を教えてください」と言うと、「ピッケルより読図でしょ」という答えで(笑)、差し戻し審判をされているような恰好で、地図読みから出直しでした。
と言っても、あんまり地図読み教えてくれなかったんですけど… 三上さんの教え方は、それとなく、気づかせる、というような教え方なので、教えられているという実感に乏しく、感受性が鋭くない人には三上さんの指摘の的確さはたぶん分からないと思います。
たとえばの事例ですが…私は慎重な性格なので、山技術を教えてもらうにしてもいきなり雪山なんて行きませんから、最初に資質を見るために三つ峠の山行に日帰りで参加しました。なにしろ、何かあれば、命を預けるんですから、ちゃんとしたガイドでないと困ります。
この時、三上さんは途中のルートを変更して、無名の尾根を降りたんですが、これは私たちの山行の幅を広げさせるためですね。道なき道を歩くという発想には全くなかったからです。(ちなみに夫は元ボーイスカウトなのでオリエンテーリング大得意で、大会でいきなり2位とかなので、私より的確に山を見ていたと思います) このように今その登山者に不足している登山技術を的確に把握するのが上手なガイドさんです。
で、ピッケルの使い方を教わろうとしたわけですが…ピッケルって知らなかったけど、山男の命みたいな道具なんです。山男曰く、マスターオブクライムだそうです(汗)
恐れ多くもそんな大それた道具を気軽に手にして「ストックにするには短いし、この先っぽを突き刺して歩くほど、急な所、行かないし…」と、私たち山素人にとっては、微妙に使いづらい道具だなぁという感想でしかありませんでした。
アイゼンなんてものも、同時期に使用しはじめますが、アイゼン歩行って難しいって言われても、どこが?くらいの感想でしかありませんでした。
技術的には、このような、稚拙な、認識の無い状態であったわけです。当時の私たちは…
それでも…私たちは自分たちだけの力で、天候判断し、ルートの情報を集め、気温の低さや風の強さなどの環境の過酷さに備え、地図を用意し、そこに赤線でルートを書き込み、谷と尾根に線を引き、素人なら素人なりに、「安全だ、大丈夫だ」と思われるときにしか出かけていないので、山の神様はそのような勉強熱心な登山者に牙をむくことはないようです。
むしろ私たちを驚かせたのは、そのような”楽しい判断”をガイド任せにして、まったく登山の判断スキルの無い参加者がほとんどだと言う事でした。
私たちは天気図なんて何枚も見てましたから。雪がなさそうだとみると、予定山行日を変更させたくらいです(笑)。
私たち夫婦はその後三上ガイドの案内で川俣尾根を歩くことができました。これはとてもバランスのとれた過不足ない良い山行で、素晴らしい好天に恵まれ、お山の神様がもろ手を挙げて微笑んでいるように思われたのでした。
■ 私たちの求める山
三上ガイドは面白い山ヤです。川俣尾根に行きたいと言ったらツルネ東稜へ、八幡尾根を歩きたいと言ったら、金峰山黒平ルートへ、ロープワークの確認をしたいと言ったら、黒富士東尾根に連れて行ってくれ、こちらのリクエストを山行に仕立てるのが得意なガイドです。
でも、普通に「初心者なんで北横岳」とかいうのは苦手なようです。なので、三上ガイドに依頼したい人は今の自分の率直な登山者像と将来自分がどんな山をしたいのか伝えておくと、そのための山を組み立ててくれるかもしれません。
この出会いは私の山のカラーをある種方向づけたようで、私は難しい山にどんどん手を出していく、そうした技術追求型の山には興味がありません。
どんどん高い山に行く、という高度追求型の山にも興味がないようです。
ただ自然度が高いところに行きたいと思うと、岩稜という岩の要素がどうしてもでてきてしまうので、多少の岩登りは甘受しなければならないようだということで、クライミングジムには少し通いました。
成果は夏山の縦走が楽だったこと、それと先月はクライミング強化月間で一か月通い、初めて壁でリードできたことでした。
スキルを高める活動には、なかなか興味が持てません…でも山登りするなら、それは義務だと思います。
何しろ、山では女だというだけで足手まといですから。努力してもできないことはありますが、努力できることをなんとかしておくのは、もうマナーとでも言うべきものでしょう。
でもまぁこれ(クライミング)は当人の資質もあるかもしれません。永遠のトムボーイ(お転婆娘)を心地よく感じる女性は少なからずいますから。
私はお転婆ではありませんでした。ただ、弟がいたのでよく喧嘩はしてましたけど。
では、私たちが求める山はどういう山なのか? それはまだ模索中です。よく分かりません。
ただ私たち夫婦は山頂を買うガイド登山には興味がなく、実際、誘われても断って行かないくらいです。
私にとってはガイド登山はなんというか背中を押す感じのものです。
やはり経験の不足により、リスク判断が保守的なので、行けない場所がたくさんあるのです。そうした経験不足による、保守的判断で行かないようなところに、「行ってもいいよ、大丈夫だよ」というようなものが、私たちのガイド登山です。
私たち夫婦が求める山の方向は、低くても自分で登った山であり、多少間違っていても自分でリスク判断した山であり、それは結果として身の丈の山にならざるを得ません。
実際のところ、今年一年講習会などに出て身に着けようとしていることは、雪山2年目で連れて行ってもらったツルネ東稜にどうやって自分たちだけで行けるようになるか?ということと全く同じです。
そういうわけで、初心者コースの高見石に登って、仰ぎ見た天狗岳に登るのに2年、そして、その天狗岳で仰ぎ見た赤岳に登るのに3年ってわけです(笑)
■ のぼれちゃった、そこはかとない自慢
そういう登山をしているので、事前にあこがれを温めることもなく、ただ何となく、晴れているから、八ヶ岳にでも登ろうか、と出かけて、他の登山者の後をついて歩き、登って行った先が赤岳だった、という登山者に、私たちが拍手を送ることができなくても仕方ありません。
以前、どこを歩いているかも知らず前の人について行ったら、鋸岳だったという、おばさん登山者に辟易した覚えがあります。 そこはかとない、のぼれちゃった自慢です(汗)。
でも、そんな登山、何が面白いの・・・?
たとえば、屈強な若い男性であれば、赤岳~横岳~硫黄岳の八ヶ岳縦走路の核心部も雪の状態が良ければ(他の登山者が歩いた跡であれば)、別に特段の困難もなく、歩けてしまうのが普通です。
たぶん確率で言えば私だって歩けます。実際、八ヶ岳では80%のケースはそういう状況であり、悲しき哉、それが八ヶ岳が人気がある理由でもあります。
それは結局、道のコンディションによっては、ロープを出すコースだという知識がないまま、リスクが何か?を全く知らぬまま、歩いてしまえるのが山だからです。
そこで人は増長し、自分には雪山のリスク判断能力がないのだと気づかないまま、山に向かわせてしまいます。そうした機嫌のいい時の山に騙されないようにしないといけません。
そうした、無知と無知ゆえの増長を増長と気づかぬまま進んでしまう人間の姿は、下界で放射性廃棄物の処理方法の確立しないまま、次々に建設される原発と同じメンタリティを感じさせます。
事故が起こってから初めて気が付く。
長く山男時代を過ごした、多くのガイド諸氏は無知による失敗の痛手をこうむり、苦い経験を通じて生き残り、生き残った人だけが、備えと用心の大事さを覚え、保守的な判断をするようになります。
生き残りというのは、大げさではない言葉です。山で死んだ友達を持たないガイドはいない。
(その事実を知っていたがために、私自身今年知人を一人山で失い、私のような稚拙な初歩的な登山者にも山で死んだ知人が出来てしまったこと・・・に戦慄を覚えました。私とてラッキーの生き残りかもしれないのです。というかこれから入ろうとする道はラッキー以外の生き残り策がない世界もしれないのです。)
けれども、私が思うには、そうした死を伴う試行錯誤ではなくても、先人の失敗から学び、最初から保守性的な判断の重要性や、備えることの大事さを学んで、小さな山から、下から山を積み上げていく山スタイルがあってもいいんじゃないかと…。
象徴的に言うならば、向こう見ずと命知らずを競う男性的な登山ではなく、確実な判断力とその判断の的確性を競う女性的な登山です。
■ 想像が当たった時にうれしい
登山は3回楽しいものです。
一回目は企画するときが楽しいです。2度目はもちろん、山行自体が楽しいです。3度目は今度は山行記録を書いて反省している時が楽しいです。
3度目は1回目で想像していたことがどれくらい的中したか、私は自分自身をそんな視点で評価しています。
成功裡に終わり、予想が当たっていたら満足です。一回目の企画の段階で、どれだけ熱心に細部まで企画したか?が、山行が予想どうりに進むか進まないかの分かれ目なので、企画の充実度が、山行そのもの充実度を決めるともいえます。(とはいえ、未知の要素があまりにない山はタノシクナイですが)
そういう意味で、山の企画を温める時間もなく、山から帰ったら帰ったで、山を振り返る時間もないような登山は一体何が楽しいんだろう?と思うのですが・・・。
山に憑かれたように次から次に行く人は何が楽しいのかしら?と思います。
もちろん、私と夫が北八つに通ったように、同じ山域に行けば、企画は1回で山行は3回も4回も出来るのですが、それは一種の地域研究のような感じで、通ったことのないルートを通って同じピークを踏む、というようなケースです。
■ 赤岳西面の山域
今回は実はそのケースに当たり、赤岳さんが私を呼んでいるかもしれません(笑)
先日赤岳に登頂したところなのに、また明日、阿弥陀中央稜です(中尾根でもいいです…笑)、そして土曜日は知人と南沢の滝めぐりです。
このエリアは実は冬季は避けていました。というのは人がとっても多く、うんざりさせられるからです。
(2月の赤岳近辺は大都会です… その分初心者には安全安心です)
例の『岩小屋の記』ですが…山口輝久さんの書いたところでは、
・八手の藤吉
・マムシ仙人
・中尾根に岩場
とあります。中身は読んでいただくとして、岩小屋というのは、泊まり場として魅力的ですね。私はまだ泊まったことがありません。
11月に予定していた別の山の岩小屋探検山行は、体調が悪くて流れてしまいました。
実は『八ヶ岳研究』の方にも”中山の岩小屋”として同じ記載がありました。これは山口さんの記載ではありませんでしたが。
明日、岩小屋確認できるでしょうか・・・ 今回のスパイスは岩小屋かもしれません(笑)
今日は朝から県立図書館に来ています。山口輝久さんの『北八つ彷徨』を読むため。
年上の山の友人が、明日、阿弥陀中央稜に連れて行ってくれることになっていますが、『北八つ彷徨』の中の『岩小屋の記』を読んできて欲しいと言うので、読みに行ったのですが、昨日に限って貸し出し中だったと話すと「岩小屋の記、読んで欲しかったです」という返事。
こういわれたら読まないわけにはいかない、と図書館です(笑)。県立は都合の良いことに『八ヶ岳研究』も隣に置いています。
■ 新しい登山の愉しみを見つけたい
新しい登山価値とはなんだろうか?と最近、特に考えます。
従来型のアルピニズムがすでに末期症状を呈していることは、登山4年目の門外漢にも感じられるほど濃厚な空気感ですし、かといって中高年が活路を見出した山のスタンプラリーゲームの百名山行脚にはまったく魅力は感じません。なにより、財布が持ちません(笑)。
登山という”総合芸術”から、スポーツという面だけを取り出したフリークライミングにもまったく魅力を感じません…。何しろ、私は女性で雄叫びあげて岩に飛びつくのが、かっこいい!とはどうしても思えないのです。
登山の映画などで出てくる登山の価値観は、どれも“命知らず”を賛美するもので、現実離れしており、そんなものをリアルにやろうものなら、私みたいなひ弱な女ではなく、屈強な若者であっても命が何個あっても足りません。
大体なんで映画では、アイスアックスを持てば、からなず空中ジャンプして氷壁に着地なんでしょうか(笑)?
槍穂に登った中高年の山自慢と同じくらい、煮ても焼いても食えないものはありません。
標高1700mに過ぎずアイゼンの必要のない茅ヶ岳の山頂で、「俺にはアイゼンがある!」と、ことさら”アイゼン”を声だかに叫ぶ御仁や(どこで使うん?)、五竜岳の山頂で「穂高でぇ~」と穂高穂高とウルサイ山ガールや「鶏冠でぇ」とウルサイ山おばさん(もう、五竜が気にいらないなら、そっちに行ったら?)、ダダの残雪の溶け残りが多少沢に残っているだけの場所で「雪渓があぶないから~」と触れて回るアンちゃん(そうじゃなくて丸太橋が壊れたんですよ)など、出会う度にウンザリさせられます。
そういう人に会いたくないからもう一般ルートの山には行きたくないくらいです。
基本的に登山者の山自慢の大部分は、”山の名前の響きの威嚇力”(=ネームバリュー)と”周囲の無知”につけこんだ、庶民的な誤解に基づくものです。
■ 魅力がない
一方、ホントにすごい登攀は今では専門的知識がないと理解できないものになってしまいました。
そうした先鋭的な登攀者の世界は、当然ながら一般登山者にとっては全く知覚の外でありますし、かといって一般登山者の知覚の範疇に入る山の世界には、今の日本ではどっちを向いても魅力的なものがありません。
下界がそのまま山上に移動したような、そんな環境で、どうやって自然と対話しろっていうんだ?って感じです。
それでも、日本で暮らす日本人にとって、日本の自然は、心のふるさとであることは疑いようもない真実です。
日本で自然がありのままに残された場所は、土地の8割が森林という国にあっては、山の中以外にありようがありません。
しかるに、日本で暮らす喜びの純粋なものは、やっぱり山の中にあるんではないか?と思うので、生まれ育った土地を愛するということはすなわち、その地を、つまり自然を、よく知るということなのかなと思います。
特に海外で水が乏しい生活をすると水の豊かな国に生活できるありがたみを強く感じます。
■ 自然に対する身の処し方
大昔に大勢の若者が憧れたように真摯にアルピニズムの情熱を傾けようとも、あるいは老後の、お金のかからない楽しみとしての山歩きを始めようとも、あるいは、オシャレして向かう山でも、向かうところは一続きで同じ山。
私はハイキングしかしないから遭難しないというわけにはいきません。
そこで行う行為の目的が違っても、舞台となる場所の、特徴、性質、そういったものは同じです。
たとえば、八ヶ岳の嶮しい山、権現岳の麓は天女山という、たおやかな女性的な名前の山があります。
天女山までならだれでも歩けるハイキングコース。
権現まで登る人はアルパインコース。
ですが、山域は同じなので、権現で嵐になれば当然天女山でも天候は荒れ、八ヶ岳おろしと言われる烈風が身体を吹き飛ばさんとする勢いです。
だから、自然の脅威から身を守る術において、ハイキングコースの人は知らなくて良くて、アルパインコースなら、知らねばならないということがあるはずはない。
知るべき内容は同じで、結局のところ、違いは困難度と体力度ということになります。
環境という意味の厳しさでは同じです。むろん森林限界以上の稜線上か森林限界以下の樹林帯の中かという違いはあっても、無防備で良いというほどの環境差にもならないし、もちろん丸腰で行く言い訳にもならない。
というわけで、”自然に対する身の処し方”という意味で、基本的な登山技術というものは、ハイキングであれ、登攀者であれ、すべての登山者に共通に必要な知識のはずです。
それが私が山における技術を求めた理由でした。
自分自身を守る術を知らずに、丸腰で山に入るのはアブナイなと思ったからです。
■ 人との出会い
山では特別に人との出会いが、その人の山の色を決定するものかもしれません。
私が人との出会いに想いをはせるわけは、この『北八つ彷徨』が、私が初めて読んだ山の本だからです。
スマートICがある双葉にプラテーロと言う天然酵母のパン屋さんがあります。ドイツ料理とフレンチのレストランが併設されています。たまたま出かけ、山の帰りだと言うと、このレストランの古老のオーナーからこの本を貸し出されたのでした。
北八ヶ岳が私はこのころ気に入っていたからです。山の帰りにパンを買いによるから、しょっちゅう行っているのがバレバレ(笑)「また行ってきたの?!」「はい!」「北八つが好きなら、いい本を持っているよ。この本を持って行きなさい」
そして、この古老のオーナーからは「私が書いたんだよ」と古い岳人の記事をオーナー自身が寄稿したものなどを借り、そこには、これもまた偶然を演じた記事がありました。それは古いツルネ東稜の紹介記事で、この年私たち夫婦は登ることになります。
ですから、私が古い山の本をよく読むのは、ひとつには、もともと私がブックワームであることもありますが、人との出会いも強く影響しています。
長谷部オーナーとの出会いの後、私たちはガイドさんに教えを乞うたのですが(だって普通の登山者にはガイドさん以外誰に教えを乞えというのでしょう?) その時、「どこに行きたいの?」と聞かれ、「川俣尾根」と返事をしたら貸してくれたのが 『八ヶ岳研究』です。独評登高会。 だから、これも出会いが引きつけた本です。
■ にゅうから川俣尾根へ
私と夫は北八ヶ岳のスノーシューハイクがすっかり気に入ったのですが、にゅうや中山展望台から硫黄岳や天狗岳が見えます。見えると行ってみたくなるのはもう、これは人の情というものです(笑)。
天狗岳は3回も登りました。すっかり満足していましたが、3度目で小屋で出会った男性が、若いガイドさんでした。「ストックでは杖にはなっても滑落を止めることはできない」と指摘されました。ごもっとも。
まぁ「丸腰だよ」とやんわり指摘されたわけですね。さわやかな青年、と思っていたら、同年だったことも反省を促しました(汗)。
そこで、山の教えを乞うことに相成ったわけですが…それが韮崎在住の三上ガイドでした。
三上さんとは以前に山道具屋で開催されたロープワークの講習会でも一度面識はあり、その時も不思議にご縁があるのではないかしら?と感じた覚えがあります。
しかしこの一瞬の出会いから、山行に参加することは思いもよらず(ガイド登山には興味がないので)、1年後の再会という感じでした。先方はもちろん、覚えていなかったと思います。
だだ、「ピッケルを購入したので使い方を教えてください」と言うと、「ピッケルより読図でしょ」という答えで(笑)、差し戻し審判をされているような恰好で、地図読みから出直しでした。
と言っても、あんまり地図読み教えてくれなかったんですけど… 三上さんの教え方は、それとなく、気づかせる、というような教え方なので、教えられているという実感に乏しく、感受性が鋭くない人には三上さんの指摘の的確さはたぶん分からないと思います。
たとえばの事例ですが…私は慎重な性格なので、山技術を教えてもらうにしてもいきなり雪山なんて行きませんから、最初に資質を見るために三つ峠の山行に日帰りで参加しました。なにしろ、何かあれば、命を預けるんですから、ちゃんとしたガイドでないと困ります。
この時、三上さんは途中のルートを変更して、無名の尾根を降りたんですが、これは私たちの山行の幅を広げさせるためですね。道なき道を歩くという発想には全くなかったからです。(ちなみに夫は元ボーイスカウトなのでオリエンテーリング大得意で、大会でいきなり2位とかなので、私より的確に山を見ていたと思います) このように今その登山者に不足している登山技術を的確に把握するのが上手なガイドさんです。
で、ピッケルの使い方を教わろうとしたわけですが…ピッケルって知らなかったけど、山男の命みたいな道具なんです。山男曰く、マスターオブクライムだそうです(汗)
恐れ多くもそんな大それた道具を気軽に手にして「ストックにするには短いし、この先っぽを突き刺して歩くほど、急な所、行かないし…」と、私たち山素人にとっては、微妙に使いづらい道具だなぁという感想でしかありませんでした。
アイゼンなんてものも、同時期に使用しはじめますが、アイゼン歩行って難しいって言われても、どこが?くらいの感想でしかありませんでした。
技術的には、このような、稚拙な、認識の無い状態であったわけです。当時の私たちは…
それでも…私たちは自分たちだけの力で、天候判断し、ルートの情報を集め、気温の低さや風の強さなどの環境の過酷さに備え、地図を用意し、そこに赤線でルートを書き込み、谷と尾根に線を引き、素人なら素人なりに、「安全だ、大丈夫だ」と思われるときにしか出かけていないので、山の神様はそのような勉強熱心な登山者に牙をむくことはないようです。
むしろ私たちを驚かせたのは、そのような”楽しい判断”をガイド任せにして、まったく登山の判断スキルの無い参加者がほとんどだと言う事でした。
私たちは天気図なんて何枚も見てましたから。雪がなさそうだとみると、予定山行日を変更させたくらいです(笑)。
私たち夫婦はその後三上ガイドの案内で川俣尾根を歩くことができました。これはとてもバランスのとれた過不足ない良い山行で、素晴らしい好天に恵まれ、お山の神様がもろ手を挙げて微笑んでいるように思われたのでした。
■ 私たちの求める山
三上ガイドは面白い山ヤです。川俣尾根に行きたいと言ったらツルネ東稜へ、八幡尾根を歩きたいと言ったら、金峰山黒平ルートへ、ロープワークの確認をしたいと言ったら、黒富士東尾根に連れて行ってくれ、こちらのリクエストを山行に仕立てるのが得意なガイドです。
でも、普通に「初心者なんで北横岳」とかいうのは苦手なようです。なので、三上ガイドに依頼したい人は今の自分の率直な登山者像と将来自分がどんな山をしたいのか伝えておくと、そのための山を組み立ててくれるかもしれません。
この出会いは私の山のカラーをある種方向づけたようで、私は難しい山にどんどん手を出していく、そうした技術追求型の山には興味がありません。
どんどん高い山に行く、という高度追求型の山にも興味がないようです。
ただ自然度が高いところに行きたいと思うと、岩稜という岩の要素がどうしてもでてきてしまうので、多少の岩登りは甘受しなければならないようだということで、クライミングジムには少し通いました。
成果は夏山の縦走が楽だったこと、それと先月はクライミング強化月間で一か月通い、初めて壁でリードできたことでした。
スキルを高める活動には、なかなか興味が持てません…でも山登りするなら、それは義務だと思います。
何しろ、山では女だというだけで足手まといですから。努力してもできないことはありますが、努力できることをなんとかしておくのは、もうマナーとでも言うべきものでしょう。
でもまぁこれ(クライミング)は当人の資質もあるかもしれません。永遠のトムボーイ(お転婆娘)を心地よく感じる女性は少なからずいますから。
私はお転婆ではありませんでした。ただ、弟がいたのでよく喧嘩はしてましたけど。
では、私たちが求める山はどういう山なのか? それはまだ模索中です。よく分かりません。
ただ私たち夫婦は山頂を買うガイド登山には興味がなく、実際、誘われても断って行かないくらいです。
私にとってはガイド登山はなんというか背中を押す感じのものです。
やはり経験の不足により、リスク判断が保守的なので、行けない場所がたくさんあるのです。そうした経験不足による、保守的判断で行かないようなところに、「行ってもいいよ、大丈夫だよ」というようなものが、私たちのガイド登山です。
私たち夫婦が求める山の方向は、低くても自分で登った山であり、多少間違っていても自分でリスク判断した山であり、それは結果として身の丈の山にならざるを得ません。
実際のところ、今年一年講習会などに出て身に着けようとしていることは、雪山2年目で連れて行ってもらったツルネ東稜にどうやって自分たちだけで行けるようになるか?ということと全く同じです。
そういうわけで、初心者コースの高見石に登って、仰ぎ見た天狗岳に登るのに2年、そして、その天狗岳で仰ぎ見た赤岳に登るのに3年ってわけです(笑)
■ のぼれちゃった、そこはかとない自慢
そういう登山をしているので、事前にあこがれを温めることもなく、ただ何となく、晴れているから、八ヶ岳にでも登ろうか、と出かけて、他の登山者の後をついて歩き、登って行った先が赤岳だった、という登山者に、私たちが拍手を送ることができなくても仕方ありません。
以前、どこを歩いているかも知らず前の人について行ったら、鋸岳だったという、おばさん登山者に辟易した覚えがあります。 そこはかとない、のぼれちゃった自慢です(汗)。
でも、そんな登山、何が面白いの・・・?
たとえば、屈強な若い男性であれば、赤岳~横岳~硫黄岳の八ヶ岳縦走路の核心部も雪の状態が良ければ(他の登山者が歩いた跡であれば)、別に特段の困難もなく、歩けてしまうのが普通です。
たぶん確率で言えば私だって歩けます。実際、八ヶ岳では80%のケースはそういう状況であり、悲しき哉、それが八ヶ岳が人気がある理由でもあります。
それは結局、道のコンディションによっては、ロープを出すコースだという知識がないまま、リスクが何か?を全く知らぬまま、歩いてしまえるのが山だからです。
そこで人は増長し、自分には雪山のリスク判断能力がないのだと気づかないまま、山に向かわせてしまいます。そうした機嫌のいい時の山に騙されないようにしないといけません。
そうした、無知と無知ゆえの増長を増長と気づかぬまま進んでしまう人間の姿は、下界で放射性廃棄物の処理方法の確立しないまま、次々に建設される原発と同じメンタリティを感じさせます。
事故が起こってから初めて気が付く。
長く山男時代を過ごした、多くのガイド諸氏は無知による失敗の痛手をこうむり、苦い経験を通じて生き残り、生き残った人だけが、備えと用心の大事さを覚え、保守的な判断をするようになります。
生き残りというのは、大げさではない言葉です。山で死んだ友達を持たないガイドはいない。
(その事実を知っていたがために、私自身今年知人を一人山で失い、私のような稚拙な初歩的な登山者にも山で死んだ知人が出来てしまったこと・・・に戦慄を覚えました。私とてラッキーの生き残りかもしれないのです。というかこれから入ろうとする道はラッキー以外の生き残り策がない世界もしれないのです。)
けれども、私が思うには、そうした死を伴う試行錯誤ではなくても、先人の失敗から学び、最初から保守性的な判断の重要性や、備えることの大事さを学んで、小さな山から、下から山を積み上げていく山スタイルがあってもいいんじゃないかと…。
象徴的に言うならば、向こう見ずと命知らずを競う男性的な登山ではなく、確実な判断力とその判断の的確性を競う女性的な登山です。
■ 想像が当たった時にうれしい
登山は3回楽しいものです。
一回目は企画するときが楽しいです。2度目はもちろん、山行自体が楽しいです。3度目は今度は山行記録を書いて反省している時が楽しいです。
3度目は1回目で想像していたことがどれくらい的中したか、私は自分自身をそんな視点で評価しています。
成功裡に終わり、予想が当たっていたら満足です。一回目の企画の段階で、どれだけ熱心に細部まで企画したか?が、山行が予想どうりに進むか進まないかの分かれ目なので、企画の充実度が、山行そのもの充実度を決めるともいえます。(とはいえ、未知の要素があまりにない山はタノシクナイですが)
そういう意味で、山の企画を温める時間もなく、山から帰ったら帰ったで、山を振り返る時間もないような登山は一体何が楽しいんだろう?と思うのですが・・・。
山に憑かれたように次から次に行く人は何が楽しいのかしら?と思います。
もちろん、私と夫が北八つに通ったように、同じ山域に行けば、企画は1回で山行は3回も4回も出来るのですが、それは一種の地域研究のような感じで、通ったことのないルートを通って同じピークを踏む、というようなケースです。
■ 赤岳西面の山域
今回は実はそのケースに当たり、赤岳さんが私を呼んでいるかもしれません(笑)
先日赤岳に登頂したところなのに、また明日、阿弥陀中央稜です(中尾根でもいいです…笑)、そして土曜日は知人と南沢の滝めぐりです。このエリアは実は冬季は避けていました。というのは人がとっても多く、うんざりさせられるからです。
(2月の赤岳近辺は大都会です… その分初心者には安全安心です)
例の『岩小屋の記』ですが…山口輝久さんの書いたところでは、
・八手の藤吉
・マムシ仙人
・中尾根に岩場
とあります。中身は読んでいただくとして、岩小屋というのは、泊まり場として魅力的ですね。私はまだ泊まったことがありません。
11月に予定していた別の山の岩小屋探検山行は、体調が悪くて流れてしまいました。
実は『八ヶ岳研究』の方にも”中山の岩小屋”として同じ記載がありました。これは山口さんの記載ではありませんでしたが。
明日、岩小屋確認できるでしょうか・・・ 今回のスパイスは岩小屋かもしれません(笑)
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