■ 自分なりの課題を持つ
私はバレエを約20年間習っていたのですが、毎日毎日、バレエのおけいこでやることと言ったら、バーレッスンと言って、反復練習でした。それで良く飽きなかったものだなーと思いますが、考えてみると、一回一回ののおけいこで、自分の中のテーマが尽きなかったのです・・・。毎回同じことしているのに・・・です。
ヨガも同じことで、ポーズは毎回同じですが、
自分の課題
というものを持って取り組むと、生徒さんのほうも上達が早いです。例えば、今日は呼吸をテーマにしようとか、ハムストリングスを伸ばすことに取り組んでみよう、などです。
これは、生活態度全般に何に対しても言えることかもしれませんね。自ら課題を発見し、自ら取り組むようになる=主体性、です。
■ 岩で自分の課題を持つ
三つ峠は誰が行っても、本チャンの足慣らしになるゲレンデ。本チャンに行く予定がある人は、ベテランでも毎年三つ峠をやっています。
ところで、ロープワークは誰でも最初はアタフタするものです。
結び目を作るのは、裏か表か、良く分からなくなるし、ムンターとクローブヒッチ、ひねりが一個多いだけって言われたって、意味が分からないのも皆通るところ・・・。
そう言う段階の時は、普通に人工壁でリードしているだけで十分楽しいし、エイトノットに慣れることで、ロープそのものにも慣れてきます。
初めて先輩に三つ峠に連れてってもらったら、次は同じくらいのスキルの者で行くことができますが、落ちないくらい易しいところで、ロープワークの確認をする必要があります。
そう言う風に、今何が自分に必要なのか?自覚しながら、テーマを持って進むのが大事なこと。
同じ三つ峠通いするのでも技術的到達目標を持つと何をマスターすべきなのか明確になります。
一方、ただ慣れへのスピードは、人それぞれですから、自分で自分の進捗度を自覚し、無理のない本チャン目標を立てるのが大事なことかもしれません。
例:
目標技術 適切な場所
レベル1: 基本技術の確認 天狗岩
レベル2: ランニングビレイの取り方 屏風岩 右フェイス/中央カンテ
レベル3: ビレイポイント構築 屏風岩
レベル4: プルージックやアッセンダーによるロープ登高 屏風岩
レベル5: できる限り多くのピッチをこなす。 屏風岩
例えば、単純な懸垂下降でも、トップで降りようとすると、ロープジャムが起って、巻き直している間に、時間が来てしまうなど、不慣れであることが起こす不具合は、たくさんあります。
懸垂でのロープの投げ方にも、
・全部束ねて投げる
・途中まで半分束ねて投げる
・繰り出す
の3つの方法があります。ジャムらないのは繰り出し方ですが、落石を起こしやすいという欠点もあります。
中間支点、ランニングの取り方などは、うまくロープの流れを作れないと、ロープが出なくて登れなくなります。それを直している間に、あっという間に時間がたってしまいます。
そういう訳で、最初は人間のほうがロープに使われてしまいますから、そうならないためには、人間の方がロープを使いこなせるように頻繁に使うしかありません。
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