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Friday, October 13, 2017

本チャンでリードが取れるまで5年

最近、図書館で借りてきた、古い岳人(2007年9月号)に、菊地敏之さんが寄せた記事がある。

「いまどきの、なんともせっかちな人々」

という記事。記事の要旨はこうです。

ーーーーーーーー
物事を考えるスパンが短い。あれができたらすぐにこれ、というだけでなく、ある物事にも、たった一つの経験で、すべて納得し、すぐ次、という発想の人が、あまりにも多い、ということなのだ。

略

平日は週に1日はジムに行くとして、ビレイやそれに伴うクライミングのあれこれが理解判断できるようになるまで1年、それから外岩でもリードを始め、もちろん最初は支点のしっかりしたスポーツルートから始めて、やがて小川山などの「あれやこれや」が混じったルートのおおかたでそつなくできるようになるまで3年、さらにクラック系で3年、同時にマルチピッチルートも人に連れられて、20~30は経験し、トータル5年でリードが取れるようになるなんて、随分早いほうだとおもうんですけどね。

略

ジムでトップロープすら危うい状態なのにリードし出す人
ジムからいきなり外岩に向かう人
小川山などのトラッドルートに「ジムで5.11が登れたから」のノリでとりつく人
 (※全員見ました!)

など見ていて、ええ!?と驚かされるような人たちは、決して少なくない。

略

(10年、5年が)本当に必要な事なら、あるいはその時、自分では必要性が分からなくても、「必要だ」と実際に考える人がいるのなら、それが「クライミング」というものだと、思うのが普通のような気がするんだけど…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ 命題: 死なないアルパインクライミングとはどのようなものか?

一般登山から、”本格的”という形容詞がつく登山をするようになった初期の登山者にとって、もっとも大きな壁は、

死なない

ということです。 せっかちな人たち…というのは、昨今、登山者本人だけではなく、教えてくれる人も、そのような場合があります。

まぁ、リードしないと、ビレイが上手くならないので、リードと言うことが格段にトップロープよりリスクが大きいことを理解するのに、人工壁やボルトのスポーツルートで、リードへ進むことは正しいと思います。

が、そういう理解がない段階の登山者…まだ一度もリードしたことがない人…以外は、たぶん、どこが登れ、どこが登れないのか?と言う本チャンルートの判断は、慎重にするべきです。

例えば、ロープが出る山の初年度で、イキナリ、ルートグレード3級(現代は4級と言う人もいます)北岳バットレス四尾根は、急すぎます。

(ちなみに大学山岳部はそのような急すぎる登山計画が多く、そのプロセスで命を落とす人も、結果として多いと言うことになっています。しかし、これは、体力面がその頃はピークであり、それを活かしきるということを考えると、トレードオフになりますし、登山界の伝統を考えると、ほぼ回避不可能な伝統と言えます。なにしろ、”記録”を作ってきたのは、そうした先鋭的な登山をする山岳部だったからです。したがって、大事なことは先鋭的な登山とそうでない登山…ほとんどの大人の人…を分けて考えることかもしれません)

上記の菊地さんの記事を分解しますと・・・

1)平日は週に1日はジムに行くとして、ビレイやそれに伴うクライミングのあれこれが理解判断できるようになるまで1年、

2)それから外岩でもリードを始め、もちろん最初は支点のしっかりしたスポーツルートから始めて、やがて小川山などの「あれやこれや」が混じったルートのおおかたでそつなくできるようになるまで3年

3)さらにクラック系で3年

4)同時にマルチピッチルートも人に連れられて、20~30は経験し、

5)トータル5年で(本チャンで)リードが取れるようになる

= 随分早いほう

さて、このブログでは、1)のプロセスについては、週2・半年と掲載してきましたが、大体においてあっていますね。

このプロセスでつまづく人が大変多いです。人工壁、通ってください!!この時期は、自分の身を守るための知識を蓄積する非常に重要な時期です。

これは山岳会に属していても、その会に1)の時期の人がいないとか、人工壁へ通っているメンバーがいない、となると、何年属しても、1)の時期に学ぶべきことが十分学べてないことになります。

新人の側が、「今自分が習得しなくてはならない技術はビレイや、クライミングに関するあれやこれやだ!」と自ら理解して、動かない限り、十分学ぶことができないかもしれません。

1)の時期をすっ飛ばして、2)の外岩時期へ突入した人を知っていますが、岩場で非常に危ないです。ビレイをマスターしていないだけでなく、リスク管理自体が、あやふやな感じです。危ないことが何かを理解はしていないと思うので、危ないことが危ないと分からない状態です。

3)クラックで3年、については、特に記述する必要はないと思います。

4)マルチ・・・については、現場を知る、充分な観察力を磨くと言うことだと思います。

私は大体、今20ルートを越えたくらいな地点です。

5)リードを取れるまで5年で早い方…

一般的にお仕事をしている大人の場合、すべての土日を費やしても、山に行ける日は限られます。そのペースでということであれば、山に行けない人ならば、もう少しかかるかもしれません。

■ 古い岳人礼賛

古い雑誌と比較して、最近の山と渓谷や岳人は、かなりハイキング寄りだと思います。

さらに、同じ岳人でも、読み比べると、やはり古い時代の岳人の方がアルパイン向けつまり山ヤ向けの記事が多いです。

もし、古い岳人のバックナンバーを置いているような、大型の図書館がある方ならば、ぜひ一度、古い岳人を手に取って見られることをお勧めします。



■ 関連記事

小刻みなステップで成長しましょう

Tuesday, January 27, 2015

山岳会の記事 2005年岳人

■岳人2005年 6月号

ちょっと古い岳人をネット検索した折に、また別の古い岳人を発見した。

その号の特集が

  • 歩きを科学する
  • 補助ロープの活用術
  • マルチピッチのルートに挑戦してみよう
  • 平山ユージ 30の質問

と興味をそそられた上、180円くらいと格安だったので、購入してみたら、中に別の面白い特集があった。

『社会人山岳会の内在的課題に対する一考察』 

と題する記事だ。 ハードフリーという言葉を昔は使っていた、と先輩から聞いていたが、それが使われている様子を初めて見た(笑)。 2005年。今から10年前だ。

ハードフリーは今で言うフリークライミングのことだ。

この記事によると、山岳会の様子は10年間全然進捗していないようだ。今とあまり変わっていないみたいだ。

■ 記事の要約 

この記事を要約するとこうなる。

1)社会人山岳会の制約

  衰退の原因= 閉鎖性、封建制、反進歩性 ⇔ 会員個人の自己実現・ポテンシャリティーに対する制約

 ①二重在籍の禁止
 ②活動の制約 年間計画への強制参加、参加資格の制限、個々人の山行に関する制約

2)山岳会という社会集団

  ・趣味の「山」を通じて、自己満足できる組織
  ・本質的に排他的
  ・アイデンティティ

 今日、細分化された山の一分野で自己のポテンシャリティーをとことん追求するため、山岳会の束縛を嫌う者が増加しているのが現実である。

3)衰退への対策

 ・新人獲得
 ・入会希望者に会のコンセプトとキチンと話す 巧言令色は後で高くつく
 ・会員同士の交流を図る 
 ・年間山行計画の工夫 今日の時代では年間の山行計画は極力少なくして、出来るだけ束縛を軽くした方が時代に対応できる少なくした計画は厳密に実行すべき 最低限必要な仲間としての結束力は確保しなくてはならない

4)会員の自己実現

 組織としてのアイデンティティーの喪失 = 同人化

 同人化 = 他人との競争原理、実績主義、緊張感、= 自己実現全面展開

5)ハードフリーと山岳会

 ・ハードフリーは避けて通れない
 ・ハードフリー = 超個人主義・一人主義的、極度の競技性
 ・どこの組織にも属さないで一人で十分やって行ける
 ・アルパインと違い徒党を組む必要がない
 ・アルパインと異なり、困難ではあるが危険ではないことによる
 ・ルートは短く、支点は強固なので、アルパインと違ってクライマーにとり、ビレイヤーはさほど変わりがない
 ・フリークライマーは100%自分だけの世界に入って行く
 ・天上天下唯我独尊 極度の結果主義、実績主義

6)仲間意識vs超個人意識

 ・フリークライミングの超個人主義にとっては山岳会は不要であり、障害物でさえある。
 ・人と人の競争を回避する体質を破壊するもの

その相克を融和する手段は?

 ・フリークライミング、アルパインクライミングとも社会的には限りなく無価値、無意味な行為であることを強く意識すること
 ・これらの行為はたかがレジャーであり、単なる自己満足である。
 ・山に過大な意味を与えすぎる
 ・謙虚さとつつしみ深さが肝心である

フリークライミングの位置づけ
 ・本チャン、沢、冬壁、アイスなどの手段と位置付けるべき
 ・本人の努力
 ・フリーしかやらない者はハイキングしかやらない者と同様に入会すべきではない

以上、筆者要約。

■ 感想

感想その① 封建的というのはどういうのだったんだろう?

感想その② 半進歩性は良くないですね、常に進歩するほうが良いのになぜ?

感想その③ フリークライミングって超個人主義だったんですね~ 

感想その④ 山はやっぱり自己満足ですよね

感想その⑤ 山は自己満足と行っても、ハイキングしかしない、クライミングしかしないは不可、なんだな~

感想その⑥ これら対策は効果的なのだろうか?

感想その⑦ 会のアイデンティティを表現するのって、集団のアイデンティティの表現は非常にむずかしいのでは?

感想その⑧ フリーは手段に過ぎない 納得。

■ 山行管理は誰のためか?

私と夫は二人で山を始めた。山行の最初から、きちんと登山計画書を出して、登山口でポストに入れていた。

そういう感性からすると、登山計画書を出して、山岳会に山に行きます、という連絡をするのは、特に拘束と感じるほどの束縛ではない。

何しろ最近はメールで「下山しました」と言えばいいだけだからだ。ただついうっかり忘れる、というのは、何度かやらかしたことがあった。パートナーが出来てすぐは二人とも浮かれており、すっかり家についてくつろいでから、”あっ!”という訳だった。

でも、山行管理を嫌う人は多い。

山で会って気が合いそうな人を何人か、山岳会にスカウトしてみたけれど、山行管理が嫌だから、入らないと言う。

みんな遭難、怖くないのかな…。

私は遭難を怖がっているので、単独だと小屋があったり、下界との遮断度が低いようなところしか行かない。逆に小屋さえあれば、無雪期も積雪期も単独は平気だ。むしろ歓迎。

以前、ベテラン山ヤに「山梨県境を一周したら?そしたら、みんなが尊敬してくれるよ」というような提案?挑戦状?をされた。とんでもないと一蹴した。

みんなに尊敬してもらうための山は、若き日のアルパインクライマーがやるべき山だ。

「山梨に来ちゃったから」みたいな理由で、趣味で本格的な登山をやろう、といような初心者の女性登山者がやるような山じゃないんでは?

むしろ、そんな危険な山を薦めてくるなんて、非常に無責任だと思った。

■ スキルアップするとリスクヘッジできる

とは言っても、最近は、お腹を空かせた熊がいる時期を外せば、藪山(登山道の無い山)も平気になりつつある。 昨今、熊の気配は濃厚なので、動物リスクは高い。

一方、厳冬期の登山道の無い山に、犯罪者が入ってくる余地は少ない。

つまり、私の登山技術が、犯罪者のそれを上回ってきたということで、私の当初の目的を達しつつある。

つまり「おばちゃんが団体で登ってこない山に登れる自分になる」、「犯罪者が登ってこれない山に登れる自分になる」だ(笑)。

そういう意味では、まっとうな路線に成長中か(ホッ)。

■ 山岳会=実家?!

私は、親の庇護のある家庭に育っていない。なので、親元から自立した時も、結婚した今も、何かがうまく行かなくなったとき、「ワタクシ、里に帰らせていただきます」という選択肢はない。逃げ場がない。

学生で18歳で親元から自立したけれど、自立そのものは容易ではあっても、何が困難か?と言うと、万が一失敗した場合の保険がないこと、だった。失敗は許されない。

自分で住むところを決め、自分で家賃を払い、自活する、そういうのは、何も困難はなかった。

しかし、やりたいことをやろうにも、思い切ったリスクが取れないのが、困難だった。

例えば、創業したばかりの会社のスターティングメンバーなどに誘ってもらったが、景気の悪い時代で、最低保障月収が生活費を下回ると、その仕事を取ることができなかった。(あとで結構大きな会社になった。外資)

チャンスにはリスクが付き物だが、リスクがマスクできていないとチャンスをつかめない。

それで、親元から職場に通う人が羨ましく、失敗した時、頼るあてさえあれば、リスクが高いが、リターンも大きい仕事をどんどん取れるのに…と思っていた。

リスクを取りたいのに取れない…という構造は、山の単独行と同じだ。

山岳会に属すことは実家がある、というのと似ている。

会に属しておけば、突発的な問題が起きたときに身を寄せる場がある。

■ 会の束縛

手前味噌になるが、御坂山岳会には、束縛がない。それにはいささか逆に失望するほどだ。

私が、山岳会へ期待した機能の一つは、

Aという一つの山に行っていいかどうか?という判断が、自分では、なかなか難しいという時の判断力を補ってもらう、

ということがあった。

例えば四尾根などは、ルート情報を読み込んだけれども、やはり、今の実力でリスクを回避できる、という保証には感じられなかった。四尾根と間違えて二尾根に迷い込んだ人は遭難ギリギリのようだった。

山を選ぶとき、危険個所の有無は、皆調べると思う。

調べて危険個所がなければいいが、あった場合、どのような危険なのか?ガイドブックの書き方から、自分のスキルと比較して判断するには、行間を読む経験がいる。独特の用語使いがあるからだ。

たとえば、「初心者がいる場合ロープを出す」という用語使い。”アイゼンワークが怪しい人がいると、その人は他の人にとっては、なんでもないところで転ぶかもしれないので、ロープを出すべきで、ロープがないと、転んだら死ぬかもしれない場所がある”という意味だと分かるまでに3年くらいかかった。

私にとっては一般縦走路以上のルートは、未知の世界であり、自分で判断するには限界を感じる。

■ ベテランの方が視野が広いはず

私の師匠は山歴40年のベテランで、そうした人が持っている経験量と山歴5年がもっている経験量では、明らかに違うはずだから、視野は師匠の方が広く、私が見えないリスクが、はっきりと見えるはずだ、と考えるのが論理だと思う。

そういう場合、ダメと言われたら、どの点がどうダメなのか?ということが次の成長につながる。

ダメと言われたときに、いや行ける、という自信の根拠は何になるのだろうか?

私の会では、基本的に誰と山に行ってもいいし、どこに行くか?も、任せられており、逆に、行ってはいけない山(当人の実力以上の山)にも特に拘束がないので、それは逆に不安を感じる要因だ。

その不安は、個人的に先輩や、師匠に相談に乗ってもらって解決している。

いくつか相談に乗ってもらえる先をもっているということは資産だとかんじている。

■ 責任

ある会では、新人は一年間は破線ルートはダメ、ということになっているそうだった。

入会前にそれが束縛に感じるかもしれないよ、というアドバイスをもらったことがある。(実際はその会には入会していない。残念だったような、そうでないような・・・)

でも、その会は新人に対して責任感のある対応をしている、ちゃんとした会なんだな、とその時、思った。

一方で、入会前から破線を歩けるような人には来てもらいたくない、という意味かもしれないとも思った。

■ 知識を授ける側のむずかしさ

レベル分けと言うのはどこでも悩ましい。

アメリカに行った時、最初アダルトスクール(英語学校)に入ったが、入学するときのレベル分けがある。101~109まであるのだが、108で入った。日本人で、106より下に入る人はいない。

登山でも、バラバラな実力の人が、一つのカリキュラムに入るのは、難しすぎる人と易しすぎる人の差が出てしまうだろう。

また覚えるスピードと言うのがある。ロープワークは50歳を超えると覚えるのが大変のようで、おことわりの掲示をしている登山学校の参加資格をみたことがある。しかし、結び目の練習こそ、一人でも、できる分野だともいえる。

本格的な登山をするときに知っておかねばならないこと(知識)は、一定なので、教える内容は一定だから、レベルが違っても、同じ内容で問題がないはずだ。雪崩れ講習の内容が、ベテランと初心者で違うことはなく、繰り返し学んで身に着けることが大事だ。それに同じことを学んでも身に付く度合いの多い・少ないはある。

■ ベンチマークは読図とクライミング

本格的な登山と一般登山、登山とハイキングを分ける境界線の第一番目は、読図だ。次がクライミング。

だから、

 読図をヤル気がない人、
 クライミングをヤル気がない人

は、山岳会ではお呼びでないんだな~と上記の記事を見て思った。

だから優れた山ヤは読図が皆きちんとできるし、クライミング力もバッチリだ。

■ アイデンティティ

私がもっぱらわからないのは、自分の会のアイデンティティ。

私自身は自分のアイデンティティをできるだけ明確に出すようにしている。ときどき、批判ももらうので、至らない点は修正して行きたいと思っているが、アイデンティティはきちんと出しておかないと、求めるものが違うと結局はうまく行かない。

しかし、そうすると必然的に、的が絞られてしまうので、広く浅くという訳にはいかない。

最近は、山に行く機会が減っても、自分の山をする方が良いと考え始めている。単独のリスクを自分の読図力でカバーできるようになってきたからだ。

■ どの程度、共有するか?

山を単独で歩いていると、色々な人に声を掛けてもらえる。単独で歩いている方が同行者ができる。心配はありがたいものだ。

私も山梨で出来た知り合いのほとんどが、山で会って、一緒に山を歩いた人だ。

そういう風に山で出会いがあるので、一度会っただけで次からいきなりテント泊山行や、ソロテント二つ、というのは、当人たちにとっては、あまり突拍子もないことではないのかもしれない。

私も初めて一緒に行く人とは、ソロテント二つの方が二人きりでテントの中に入るより安心できる。

登山口集合は、所在地がバラバラな集団にとっては、普通だし、ガイド登山では、本来はピックアップはガイド山行の行程に含まれていないが、現状は、慣行に流されてサービスで皆やっていることだ。都会のお客さんは車がないことが普通だからだ。

だから、登山口集合でない山を山岳会に入ってやるようになり、交通費が節約できることに、初めて気が付いた(笑)。

■ 成長の障害

2005年の山岳会の不人気の分析によると、要するに

個人の成長が犠牲になる

ということらしい。山岳会が、行きたい山に行ってはいけないと制止する事態が、若い山やにとっては煩わしいということなのだろう。

私も、個人の成長が集団の足並みそろえのために犠牲になるのは、ちょっと窮屈だなぁと思うタイプなので、なんとなく分からないでもない。

正直、土日は限られており、限られた個人の貴重な時間を、自分は得るものが少ない山行に費やすのは、ボランティアだ。

だから、成長したい人が成長でいないインキュベータ(保育器)は、インキュベータと言えない。

同行してもらった方が安全が高まらないパートナーはパートナーと言えないのと同じだ。

やはり、相手にとっても得るものがあり、自分にとっても得るものがある、というWIN:WINの関係を短いスパンでも、長いスパンでも維持して行くのが大事なのではないだろうか?

どちらかがWIN:LOSEだと考えていると関係はどんなことにしろ、うまく行かない。

Saturday, January 24, 2015

古い岳人記事: 小川山ステップアップ

■古い岳人礼賛

今日は図書館で 古い岳人を借りてきた。

私は時々、古い岳人を借りるのだが、岳人の編集が現代の物とは、

 視野の広さ

という点で大違いなのを時々感じる。

しばらく前の記事で、

  • 八ヶ岳のステップアップが廣川健太郎さんに指南され、
  • 冬山のステップアップが菊池敏之さんに指南されていた

件は記事にした。

今の岳人、また、山と渓谷には、

  山上駅から始まる山

という特集や

  ソロ登山特集

あるいは

  山ごはん特集

という特集があったとしても、(何も食当特集が役立たないとは言わないが・・・)

  • ワンシーズンを単位として、どう登山者がステップアップして行けばよいか?
  • 1年を単位として、どう登山者がステップアップして行けばよいか?
  • そのステップを上がったら、次はどこへ行けばよいか?

を指南する記事は非常に少ない。平たく言うと視野が狭い。

雑誌を連載する編集者の視野が狭くなったのか、それとも寄稿を寄せる人たちの質が落ちたのか知らないが、基本的に、

 一時的で刹那的な喜びや勝利を語った記事

しか見ないので、そういう雑誌に率いられる登山者も、いきおい、そうなるのだろう。

■ソロが一番安全

まだ登山1、2年の頃、つまり山岳会も想像だにせず、クライミングもたしなむ程度、ギアも持たず、講習会も視野に入らない頃、どういう登山スタイルが最も安全だろうか?と山のベテランと議論して、それは

単独か夫と行く山

ではないだろうか?という結論が出たことがあった。

依存的な人と行けば、こちらの負担が増える。高齢者と行けば、救急箱替わり。初心者と行けば、ガイド代わり。弱い人と行けば、シェルパ代わり。

一般的な登山が可能な、健康で、なおかつ体力と判断力が健全な人にとっては、

 誰かと行くほうが安全になるとはあまり言えない、という結論

だった。

そのことを示しているような、2015年2月号の各山雑誌の特集だと思った。

■ 山にはその人の生き方が現れる

そういう風潮の中で、初心者の時期から、古い雑誌に出会え、八ヶ岳研究に出会え、北八つ彷徨を読むことができたのはラッキーだ。

でも良く考えると、私は特別な幸運に出会えたわけではない。多くの人が私と同じ機会を得ても、それを素通りしただろう・・・と思う。実際その現場を目撃したことすらある。

私が古い山の本を読むことになったのは、古老の岳人との出会いが元だ。

八ヶ岳研究を読むようになったのは、ピッケルの使い方を学ぼうとした人が渡してくれたからだ。

岩場で老練なクライマーに会ったら敬意を表するべきだ。

岩でも山でも、心ある人は皆が互いの安全を心配してくれている。

私は私が持ったのと同じ出会いを素通りしている人を何人か見ている。

最近思うのだが、その人がどんな登山をしているかを見れば、その人の生き方が見える。

依存して生きてきた人は何年たっても依存的な山をし、コツコツとした努力で積み上げることで成功を勝ち得てきた人は、その成功哲学と生き方が山に反映されている。

自分を過大に評価してきた人は、やはりどんな内容の山をしても、自分のことを顧みないし、山そのものは見ていない。

ブランド主義の人はブランド主義者のままで、日和見主義な人は、都合の良いパートナーシップを求める。

生き方が現れるの山だ。 山にはそういう側面があるのだから、恥じない山を続けていくことがより一層大事だと思う。

≪参考 岳人629号≫
「フリークライミングの故郷 小川山の味わい方」と題する、菊池敏之さんの記事がある。初心者からステップアップする小川山のルート名が記されている。

 特集はロープウェーで登れる山。

Thursday, January 22, 2015

夢踊る2月の八ヶ岳

■ 岳人 2004年2月号

私の八ヶ岳通いは、この1冊の岳人から始まった。

現代と違って地味な表紙の本だが、ヒロケンこと、廣川健太郎さんが、

「魅力いっぱいの八ヶ岳」

として、八ヶ岳の各ルートのグレード表を、初級、中級、クライミング、としてアップしている。

この本を得たとき、私と夫はすでに初級上☆☆にランクインされている、北横岳~高見石は行っていた。

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初級 雪上歩行の基本、キックステップ、アイゼン歩行に慣れる
    初級 ☆ Or ★
    初級上 ☆☆

中級 雪山ステップアップ ラッセル、岩場の登下降に慣れる
    中級 ☆★~☆☆☆
    中級上 ☆☆★

上級 ロープを使ったクライミング  
    ライトバリエーション    ☆★★
    バリエーション    ★★★

★は☆の1.5倍ランク上。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみに ☆の数を数値に換算して、載っているルートを一部紹介すると 

 蓼科山              ☆  1
 赤岳 文三郎道~地蔵尾根 ☆☆ 2
 稲子~天狗~硫黄       ☆☆☆ 3
 川俣尾根~権現        ☆☆★ 3.5
 阿弥陀中央稜          ☆★★ 4
 中山尾根             ★★★ 4.5

となる。★★★には、旭岳東稜も入っているのだが、ホントに★三つくらいでいいのだろうか?

ライトバリエーションとバリエーションは、だいぶ違うのではないか?という気がするが・・・。

☆☆の中級クラスには、天狗岳西尾根や、阿弥陀御小屋尾根と一緒に、県界尾根、ツルネ東稜も入っていて、私はツルネ東稜は、歩いているのだが、その実感からしても、ホントに一緒でいいのかしら?と思う。

県界尾根と真教寺尾根は私にとっては長く体力が必要な上級ルートのイメージなのだが・・・。まだ行っていないから、規模が分かっていないだけなのか?

ともかく、この特集から、私と夫の山が始まった。

■ 〇〇に登るためには、何をしなくてはならないか? 山の因数分解

夫は、言いだしっぺで、赤岳に登りたいと言っていたのだが、結局、登っていない。

赤岳に登るには、雪上訓練を受けて、キックステップをマスターしないといけない。 

しかし、彼は雪上訓練を受けて、キックステップをマスターする、というほどの努力を山に傾ける気持ちや時間もなかったので、結局、赤岳に登ることができる、十分な下地が作られず、冬の赤岳は今のところ棚上げだ。

そんな彼でも行くだけなら行くことはできる。が、その場合、一か八かはないわけだから、ガイドをつけないといけないので、4~5万円の登山になる。同じ4~5万円なら、セックンにかける4~5万円の方が価値がある、というのが私の考え方だ。 魚を与えるのではなく、魚釣りの方法を与えるべきだ。

■ 普通の人が言い出す、無謀な山

考えてみれば、夫が言い出す山はいつも、いきなりデカい。

夏山だが、彼が、初心者の初めての穂高で、奥穂を白出沢から提案したとき、私は思案して、1泊二日の岳沢からの前穂に変更した。

11月の西穂丸山は彼の山。でも独評から先へ行きたいと言っていたのは、どこへやら・・・。その先にいくために、支払わなければならない努力…が分かると、彼の行きたい!は、潮が引くように引いて行った。

以前は、甲斐駒に登りたがっていたが、今では話題にも上がらない・・・(笑)。

彼はいつも、力量以上の山、派手で、誰もが知っている山、を提案してきていた。きっと単純に、それしか知らなかったんだろう。

それを私が思案して、自分たちの力量で行ける山に仕立て直ししていた。

そのまま行っていたら、二人で遭難だ。

彼の山の選択は、無知がゆえに、山を舐めていたのだろう。

■ フツーの人の無謀な山

もちろん、彼は山を舐めるという言葉が連想させるような、傲慢な、イケイケタイプには到底見えない、むしろ、わたしなんかより、常識人を連想させ、弱気に見えるくらいの人だ。

山を舐めているつもりは毛頭なかったに違いない。それでも、出てくるルートは、赤岳行きたい、奥穂行きたい、西穂行きたい、それがスタート。

ハッキリ言って、山を舐めている。それは否めない事実だ。

フンフンと鼻息荒い暴れ馬ではなくても、止めてくれる人がいなければ、とんでもないところに、スキルゼロで行ってしまうのだ・・・、無知な人ってものは。

だから、初心者の場合、一番怖いのは無知だと思う。

■ スキルアップ

この岳人2004年2月号の凄いのは、菊池敏之さんの寄稿で、

  「1月からGWまでの過ごし方」

が指南されていることだ。それも初心者と中級者の2パターンで。

例えば、初心者は
              テーマ
1月 丹沢表尾根  冬山とはなんぞや?を知る
2月 北八つ     雪がいかに夏道を消してしまうかを知る
3月 金峰山     ペース配分を知る
4月 天神尾根    ピッケルアイゼン入門
5月 八方尾根    雪山に自信を持つ

となっていて、翌年の中級者へつながるように出来ている。 その月その月で何をテーマに登ったらよいかも分かる。

つまり、山の性格、金峰山はペース配分の重要性を理解するために行く山だ、と狙いも分かる。

行った先々で何を学んで来ればよいのか?も、きっちりと理解ができるように、5ヶ月間が組まれているのだ。

私は、この特集で、そうした考え方も学んだと思う。

どの月に何をテーマにすれば、トータルで山力が付くのか?そういうステップアップ方法が分かれば、あとは山を変えても、同じ性格のを持って来ればよいだけだ。

■ 暫定パートナー

ところで、ここのところ、クライミングしていないのはパートナーがいないためだ。

誰か雪山に一緒に行くひとがいないかしらとと思っていたら、現れた。 

神様は、心の声が聞こえるらしい。

しかし、現れたその人は、女性なのに、単独 北岳~農取を今年の正月に縦走して来たそうだ(汗)

■ チャンスの女神の前髪

このところ、体力が落ちているな~、山を歩きたいな~と思っていたので、突然のこれは焦る。 

ちゃんと日ごろから、爪を研いでおかないと、チャンスが来た時にチャンスの女神の前髪をつかみ損ねる。

追い風でない環境にいるから・・・と、自分を甘やかしてはいけないってことだ。 反省、反省。

■ 積雪期北岳

しかし、北岳・農取を積雪期に単独とはすごい・・・

私も、せっかく山梨にいるからには、積雪期の北岳くらいには行きたいと思った。

でも、暗いトンネルを一人で寂しく歩くのなんてヤダし、厳冬期は単独は無謀だ。

ガイド登山?ガイド登山で行くくらいなら、行かないでいい。

去年はバットレスのアプローチの下見も兼ねつつ、無雪期にテント泊で池山吊尾根から北岳に登って、冬の登路もついでに偵察をしよう!と、偵察山行を、何人か、大体同じくらいのスキルの人で、北岳に行きたいと日ごろ漏らしている人たちに声を掛けた。

ところが、偵察山行は実現しなかった。

みな、いきなり行きたがるんだなあ・・・どうしてなんだろう?

休みが少ないことを上げる人もいるけど、休みは人工壁に消えたりして、人工壁に消えるくらいの休みなら、本番の偵察のほうがより目標に近づけるに決まっている。

その辺の感覚は、私には謎だ。夏に冬の山の下見をする、というくらいのことは、常識だと思っていた。

北岳は長い長い林道歩きがあるので、ベテランには人気がない。

初めて行くか、ガイドとして対価がもらえるから、耐えられる場所だ(笑)。だから、先輩の同行は、期待できず、行くなら初見同士で行くしかない。

先輩と言うものは、疲れる山はもうしないのだ。もっとご褒美が大きい山を知ってしまっているのだ。

初対面の人と初対面の雪山に行くって言うのは、私にはないー。

しかし、この女性、すごすぎるので、私の周辺のワタシより体力がありそうな人、何人かに声を掛けたのだが、みな彼女がすごすぎて引いてしまう・・・ 

わたし自身も、体力的に一人ではもたなさそうなので、どうしよう・・・(汗)、と言う感じだ。

半ば、うれしい悲鳴?というところ。

早く風邪を治さねば! もう鼻水が緑色になってきたのでもうすぐだ。


Saturday, December 6, 2014

11月の反省&セルフレスキュー

今日は図書館に来ています☆ 県立図書館は岳人の古いバックナンバーがいっぱいあります。

■ 11月の反省

雪が降っていること確実な南ア 甲斐駒方面




11月はこれまで夫と雪山足慣らしの月にしていたのですが、今年は夫が昇格研修で忙しくしており、月末に予定していた燕山荘をキャンセルしたため、まだ足慣らしに行っていません…。

マズイなぁ…。アイゼン歩行を練習しなくては…なのですが。

登山は山梨での生活を充実させるため。

なので、山に振り回されることは嫌なのですが、最低限のことはやっておかないと、肝心の”自分の山”にも影響がでます。

ので、要反省かな?!

11月は雪山足慣らしの他、何ができるか?というと、藪山の月です。

が、今年も藪山派の同好の士を見つけられなかったので、熊が出ない時期まで待とう、と言うことになりました。やっぱり山梨は獣の気配濃いんですよね・・・。行きたいな、という山を検索するといきなり熊に会った話とかが、ヒットしてしまいます(笑)。これは秘境も一般ルートも変わりないんですよね。熊は5月は高山、11月は低山なんです。

■ 焚火&ホットワイン@藪山?!に取り組み中

藪山方面の私の希望は、”焚火&ホットワインの会”山行です(笑)。 今研究中です。

しかし、となると、電車で行ける藪山が良いと言うことになり、研究中です。車だとお酒は飲めない。しかし、焚火したいとなると藪山限定です。

■ 背中を押すもの・・・

さらに、ここのところ、お寝坊続きです。一人だと、ちょっと背中を押すものがないと…、甲府盆地は山が荒れていても、ポカポカ日和りなので、つい、山に行きそびれてしまいます(^^;)。

結果、あまり11月は山行が充実できなかった…(汗) 11月はやっぱりクライミングジムの1か月券を買って、ジムに通いまくるのが良かったかなぁ・・・できること、あまりないので。

■ 古い岳人おススメ!

今日は岳人の1998年7月号を読みたいと思ってきたのですが、17年前の古い岳人…のほうが私が読みたい技術的な情報が満載のような気がします。

登山の歴史を知らないので、なんとも言えませんが、現在って、なんだか登山の盛り上がりではかなりローな感じなのかも?

良く分からないですが、今の『山と渓谷』や『岳人』より、なんだか内容が充実しているような気がします。どうしてなのかは謎ですが。

■ セルフレスキュー

その中に 『山のセルフレスキュー』という連載記事があり、菅原愛里さんというセルフレスキュー研究会の方が、「一歩間違えば危なかった私のお粗末お話しします」という記事を書いています。

仲間の度肝を抜いた異常なセッティング、と称して…彼女が何をしたのか?というと、

 1)リード後、終了点で「カラビナのゲートが開く」ということがすっぽり抜け落ち、
 2)ロープ末端をカラビナに通した (つまりアンザイレンを解いた)

のだそうです… ひえ~! 確保ゼロ。セルフも取っていなかったそうです。

 初心者は想像もつかないことをしでかす

まさにその通りですね! 

実は、私もまったくの初心者で沢に行った時、アンザイレンを解くという致命的な判断をしたことがありますが、それでもカムの支点にセルフは取っている状態でした。カムは信用できていないから、体重を預けられず、すごい火事場の馬鹿時からで乗り越えました。その時の詳細はこちら。

http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/06/blog-post_24.html
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/06/blog-post_23.html


さて、古い岳人の、この記事によると

・ゲレンデデビューから半年目、
・万年セカンドからの脱皮をはかりつつあったある日のこと、
・セカンドで経験済みのルート
・セカンドでスムーズに登れるのだからリードも問題ないはずと思っていた
・それまで立木に下降点を作ったことがあっても、壁の途中に作るのは初めてだった

です。つまり、この時期はアブナイってこと?

さらに

 無意識にやっていたのではなく、当人の意識は始終はっきりしていた、

にもかかわらず

 常軌を逸した行動をとっていた

そうです。やはり初心者はとんでもないことをしでかすものですね!

対策

・パニック状態なので、黙って見守る

です。あとで教える方がパニックている人にその時、教えるより良いということですね。

パニックに陥る。その本当の怖さは、本人が自覚できないことにある

そうです。私もそう思います。

■ 初心者がいるときは2名以上で

最近師匠に初心者を連れて行くときは、かならず2名以上で、と言われました。

私も先輩には世話になり、今度は自分が誰かに恩返しする番だと思ったので、初心者の方をマルチに連れて行ったことがあります。

岩場で一度懸垂のセットを見せて、私が先に降りてから、足があって立てる立木で懸垂下降のセットを自分でやってもらおうとしたら、全然分かっていないことがありました。

初心者の人の「分かっています」は言葉でなくて、行動そのもの、を見ないといけませんね。

■セルフレスキュー

私は最近、技術のための技術に陥っているよ、と師匠に指摘されて、そうかしら…と不安になっているのですが、やはり、岩をやる限りは、最低のセルフレスキューは知っている必要があるという意見は変えることができません。防御の技を作ってから、攻撃が私の順番です。


  • 宙吊り脱出
  • ビレイヤーの自己脱出
  • 3分の1引き上げ 
  • 救急救命法


は最低の最下層かも・・・? しょっちゅう使う技術でないので、シーズン初めにどこかで確認が必要で、それが11月ってことになりそうですが(笑)。家で3分の1システムを作れる柱がないのが悩みなのですが…テーブルの足かなぁ…(笑)。

救急救命法は日赤で格安で受けることができます。私も受講済みです。実は止血得意(笑)

今年は、指導員のほうの講習に出ても良いカモとは思ったのですが辞めました。これから先は、守りの業ではなく、自分のしたいこと、つまり子供たちの冬キャンプボランティアをしたいと思っています。私の作戦は、守りの技を作ってから、したいことをする、という作戦です。

■ ヤマケイの技術書

ヤマケイテクニカルブック『セルフレスキュー』からの抜粋です。

1)リスクの分析
・2大遭難事故原因は、転滑落と道迷い
・甘い認識

2)各登山形態においてのリスク分析

中高年登山
・自己の能力の過大評価
・プライドとメンツ
・持病による突然死
・加齢による記憶違い

→対策 誤った判断をしそうになったときは、はっきり指摘する

パーティ登山&単独登山
・登山届
・リーダー以外はどこに登るのか、どういう山なのかについて知らない
・勝手気まま登山下山もバラバラ

ツアー登山
・ガイドの経験不足
・見知らぬ者同士のパーティ
・お金を払っているのだから登らせてもらって当然

→ 受け身の山登りではなく、主体的に山と係ろうという姿勢

ハイキング
・道迷い
・下山遅れ
・危険生物

→ヘッドライトを持つ

沢登り
・増水の危険
・徒渉
・落石
・低体温症
・危険生物
・救助が困難

→レスキューの実践

雪山
・雪崩れ
・無知&慢心
・低体温症
・凍傷
・アイゼン歩行
・ホワイトアウト

→雪崩れレスキューを実践しておく

クラミング
・転落
・プロテクションの崩壊
・落石
・すっぽ抜け
・慣れ&慢心

→良く理解する、ヘルメットを被る

≪一般登山でのレスキュー装備≫
補助ロープ
スリング 120cm ×2 60cm×1
カラビナ 安全環付1 × ストレートゲート2

≪クライミングでのレスキュー装備≫
デイジー
スリング 120cm 1 
フリクションノット用のスリング(40cm) 1
プーリーつきカラビナ
ATCガイドタイプの確保器
プーリー
タイブロックとオーバルカラビナ
ユマール

今日は早寝しなくては~。明日はクライミングです☆

Thursday, September 25, 2014

岳人100ルート

■岳人100ルート

いつも岳人は図書館で見ていますが、岳人の最終号は購入しました。

なぜなら、岳人のこれまでのバックナンバーのどの号を見たら、何が載っているかの目録の役目を果たす一冊だったからです。

深田久弥の日本百名山に代わる、日本の近代登山を代表するようなルートが、岳人100ルート、なるものではないか?という指摘です。

私は、聞いたこともないところが一杯。北ア興味がなかったんで・・・というのはいいわけで、北アの一般ルートは行き尽くしたような人でも行っていないのは一杯と思います。

なにしろ、深田百名山と違い、スキルがないと行けないルートばかりです。いわゆる本格的登山を少しでもやっていることが前提になる、ガチなルート揃い。

ここには小屋泊の気配は、限りなく薄い・・・

No掲載号ルート名ジャンル
12014年5月号北アルプス/剱岳北方稜線積雪期縦走
22014年5月号北アルプス/剱岳早月尾根雪稜
32014年5月号北アルプス/剱岳源治郎尾根登攀
42014年5月号北アルプス/剱岳チンネ左稜線登攀
52014年5月号北アルプス/剱岳八ツ峰主稜登攀
62014年5月号北アルプス/剱岳周遊ツアー山スキー
72014年5月号北アルプス/黒部黒薙川北又谷沢登り
82014年5月号北アルプス/黒部川上ノ廊下沢登り
92014年5月号北アルプス/金木戸川双六谷沢登り
102014年5月号北アルプス/鹿島槍ヶ岳北壁積雪期登攀
112014年5月号北アルプス/鹿島槍ヶ岳東尾根雪稜
122014年5月号北アルプス/後立山縦走無雪期縦走〇
132014年5月号北アルプス/五竜岳遠見尾根冬山登山
142014年5月号北アルプス/白馬三山周遊山スキー
152014年5月号北アルプス/白馬岳主稜雪稜
162014年5月号北アルプス/日本オートルート山スキー
172014年5月号北アルプス/不帰1峰尾根雪稜
182014年5月号北アルプス/槍・穂高岳縦走無雪期縦走
192014年5月号北アルプス/北穂高岳滝谷登攀
202014年5月号北アルプス/槍ヶ岳北鎌尾根登攀
212014年5月号北アルプス/涸沢岳西尾根~奥穂高岳冬山登山
222014年5月号北アルプス/南岳横尾尾根雪稜
232014年5月号北アルプス/奥穂高岳南稜登攀
242014年5月号北アルプス/前穂高岳北尾根登攀
252014年5月号北アルプス/奥又白池~A沢~前穂高岳無雪期登山
262014年5月号北アルプス/西穂高岳~奥穂高岳無雪期縦走
272014年5月号北アルプス/明神岳東稜雪稜
282014年5月号北アルプス/錫丈岳前衛フェース登攀
292014年5月号南アルプス/仙丈岳三峰川岳沢登攀
302014年5月号中央アルプス/中央アルプス縦走無雪期縦走
312014年5月号南アルプス/甲斐駒ヶ岳黄蓮谷沢登り&アイス
322014年5月号南アルプス/甲斐駒ヶ岳鋸岳尾根冬季縦走
332014年5月号南アルプス/北岳バットレス第4尾根登攀
342014年5月号南アルプス/大井川源流東俣無雪期山旅
352014年5月号南アルプス/白峰三山縦走無雪期縦走
362014年5月号南アルプス/南ア南部縦走無雪期縦走
372014年5月号南アルプス/大井川赤石沢沢登り
382014年5月号南アルプス/北岳池山吊尾根冬山登山
392014年5月号南アルプス/白峰南嶺縦走無雪期縦走
402014年5月号南アルプス/深南部縦走無雪期縦走
412014年6月号大雪山系/表大雪縦走無雪期縦走
422014年6月号大雪山系/クワウンナイ川沢登り
432014年6月号日高山脈/ヌピナイ沢右俣~ピリカヌプリ沢登り
442014年6月号日高山脈/日高山脈縦走沢登り&縦走
452014年6月号道北/利尻山縦走雪稜
462014年6月号道東/知床連山縦走無雪期縦走
472014年6月号夕張山地/芦別岳登山
482014年6月号白神山地/赤石川沢登り
492014年6月号八幡平/葛根田川沢登り
502014年6月号和賀山境/生保内沢沢登り
512014年6月号朝日連峰/朝日連峰縦走無雪期縦走
522014年6月号朝日連峰/八久和川沢登り
532014年6月号朝日連峰/三面川岩井又沢沢登り
542014年6月号飯豊連峰/飯豊連峰縦走無雪期縦走
552014年6月号飯豊連峰/飯豊川本流沢登り
562014年6月号日光/皇海山~日光白根山縦走藪漕ぎ
572014年6月号御神楽岳/広谷川御神楽沢本谷ルンゼ岩登り
582014年6月号南会津/大幽西ノ沢~丸山岳沢登り
592014年6月号南会津/只見川袖沢御神楽沢沢登り
602014年6月号南会津/奥会津縦走雪尾根
612014年7月号奥利根/奥利根本谷沢登り
622014年7月号奥利根/利根川源流山地縦走雪山縦走
632014年7月号上越/宝川ナルミズ沢沢登り
642014年7月号会越国境稜線/毛猛山塊縦走雪山縦走
652014年7月号川内山塊/早出川沢登り
662014年7月号谷川連峰北面/荒沢山~足拍子岳雪稜
672014年7月号上信越国境/中津川水系魚野川沢登り
682014年7月号上信越国境/苗場山~佐武流山~白砂山残雪期縦走
692014年7月号谷川連峰/朝日岳~巻機山無雪期縦走
702014年7月号谷川連峰/馬蹄形縦走無雪期、残雪期縦走
712014年7月号谷川連峰/赤谷川源頭山スキー
722014年7月号谷川連峰/仙ノ倉山北尾根雪稜
732014年7月号谷川連峰/谷川岳東尾根雪稜
742014年7月号谷川連峰/一ノ倉沢南稜岩登り
752014年7月号谷川連峰/一ノ倉滝沢第三スラブ氷雪登攀
762014年7月号谷川連峰/一ノ倉沢4ルンゼ(本谷)登攀
772014年7月号谷川連峰/一ノ倉沢衝立岩グリズリー登攀
782014年7月号谷川連峰/幽ノ沢中央壁正面フェース登攀
792014年8月号奥秩父/奥秩父主脈縦走縦走△
802014年8月号奥秩父/笛吹川東沢釜ノ沢沢登り〇
812014年8月号奥秩父/荒川水系入川真ノ沢沢登り
822014年8月号奥秩父/瑞牆山十一面岩登攀
832014年8月号八ヶ岳/小同心クラック積雪期登攀
842014年8月号八ヶ岳/八ヶ岳全山縦走積雪期縦走
852014年8月号八ヶ岳/赤岳西壁主稜登攀
862014年8月号八ヶ岳/阿弥陀岳南稜雪稜
872014年8月号頸城/焼山北面台地山スキー
882014年8月号戸隠/本院岳ダイレクト尾根雪稜
892014年8月号白山山系/大畠谷沢登り
902014年8月号両白山地/笈ヶ岳雪山縦走
912014年8月号御嶽/濁河川兵衛谷沢登り
922014年8月号鈴鹿山系/愛知川本流沢登り
932014年8月号大峰山脈/大峯奧駈道縦走
942014年8月号大峰・台高山地/東ノ川沢登り
952014年8月号南紀/白川又川沢登り
962014年8月号山陰/伯耆大山縦走雪稜
972014年8月号四国/三嶺~剣山縦走縦走
982014年8月号九州/祖母山・傾山系周回無雪期縦走
992014年8月号屋久島/永田岳~宮之浦岳無雪期縦走
1002014年8月号富士山積雪期登山△

ざっと眺めてみます。私の家からの近所で行ける山で・・・

 北ア 29ルート
 中央アルプス 1ルート
 南ア 11ルート
 奥秩父 4ルート
 八ヶ岳 4ルート
 御坂  1ルート

なんか、中央アルプスかわいそう・・・(笑) 奥秩父より冷遇されています(笑)奥秩父の山梨側、大菩薩のあたりなどは、東アルプス、なんて呼ぶ人もいますよね。

■ジャンル別

この表はネットからもらってきたものだが、岳人の日本100ルートに忠実に書かれているようだが、ジャンルのところは突っ込みどころ満載だ(笑)。

たとえば、34大井川源流。 これって”山旅”に分類されている唯一のルートなんだが、無雪期縦走では、だめなのか(笑)。縦走を山旅と感じる人もいるだろうし、登攀だって、ベテランにとっては登攀を含んだ山旅だったりして・・・。

そして、沢登りが27もランクインしている。岳人は沢好きですね(笑) でも、沢をする人はとっても珍しいですけど・・・私も沢をする女性パートナー募集中です。

登攀もざっと18ルート。これは一般の登山者はまったく範疇外です。

それに冬山も一般的には、一般登山者の人はできないから、それも除外すると、無雪期の縦走くらいになり、一般の人に普通にたどり着けるルートは、ほんの少し(17)となってしまう。

無雪期の縦走は、17個しかない(笑)。それにルートなので、ピークハントとは違うので、スタンプラリーができないかもしれない・・・(笑)。

また、積雪期縦走と冬山登山は、雪がない山域の冬の登山なんだろうか?藪漕ぎというジャンルがあるんだけど、藪漕ぎってそれを目指していくピークなんだろうか?岩登りと登攀は違うのだろうか?などなど・・・。

■ 選定の基準を考えるのが一番面白い!

一番面白いのは、ルート選定委員会かもしれない。あーだこーだ、と言って山の良さを語り合うのが、山という趣味の最大の愉しみかもしれない。

私は次に行く山は、山でゲットすることにしている。

たとえば北岳に行ったら、次は燕岳に行くことになったり。

それで以前、山に行って、「今まで行って良かったところ教えて」って言ったら、「白馬岳」と言われ、
「なんで?」と聞いたら、「まるでホテルみたいだったから」と言われ、私は行くまい・・・、と思った。

人の価値観は人それぞれなので、その価値観を色々に主張するのが楽しい。

深田久弥は

 ・山容
 ・山の歴史
 ・標高1500m以上

を選定の基準としたそうだ。 百名山をする人は、歴史に関心がない。すると、骨抜きだな。

■ 硬派なルート

岳人100ルートは、日本で一番硬派な雑誌の、きっと硬派な山をやり続けていた人たちに違いない編集部が、事実上の閉刊にあたって、その集大成として、選定した100ルート。

そういう意味で、このルートに全部行っている人がいたら、スゴイ山ヤだな~と思います。

そんな人、いるのかな~?



← 来年はダイレクト尾根行けるのかな~?

歩荷散歩しなくちゃなー














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