Wednesday, July 9, 2014

ロープの径が異なる時に効率よく懸垂下降するセット方法

 ■ シングルピッチでもマルチ練習

先週、クライミングウォールで、ダブルの練習をしました。室内壁は距離が短いので、30mのロープでいいや、ということで、10ミリシングルと8.5ミリダブルの30mを使いました。

マルチの練習なので、シングルピッチであっても、セカンドを終了点まで引き上げ、みなで懸垂下降して下降します。

≪1ピッチしかなくてもマルチを練習する方法≫

1)リードする

2)終了点を作る

3)セカンドが登る

4)全員で懸垂下降する 

■ ロープ径が違いすぎるとき

で、懸垂下降ですが、10ミリシングルと8.5ダブルで径が違いすぎたので、通常のように二本まとめてエイトノットを結ぶという方法ではちょっと嫌な感じだったのです。

さすがに1.5ミリも差があるとね~

ロープの径が違いすぎるときは、エイトノットオンアバイトで結びカラビナで連結します。

さらに回収可能な懸垂下降のセットを組み合わせると、太いほうの一本のロープの長さをフル活用して、懸垂下降することができます。

私の軽量シングルは9ミリで、ダブルは8.5ミリなので、5ミリ程度の差では、シングル1本で懸垂下降するより、通常のようにノットにし、細いほうの末端にしっかりしたバックアップを作って懸垂下降した方がカラビナが節約でき、ダブルの懸垂で安心感もあるかもしれませんが・・・。

≪セット方法≫

1)太いほうのロープを支点に通す(2か所、または立木など)。

2)両方のロープの末端をエイトノットオンナバイトにし、カラビナで連結する。

3)そのカラビナを太いほうのロープにかける。

※カラビナはかならず安全環付を使う。


下降器をセットしたところ。

下降器はシングルでのセットになります。

これだと

緑のロープで降りて、

終了点で青を引けば、回収できます。

メリットは長さをフル活用できることです。

これが応用前の基本形。

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