Tuesday, April 27, 2021

私がスゴイのではなく、 レベル低下がヒドイ

 ■ スゴイのではなく、ヒドイ

今日読んだ記事のセリフ…

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例えば、スキージャンプの葛西紀明選手。

45歳でオリンピック出場を果たすという偉業を成し遂げているわけだが・・・

45歳で日本代表に選出される葛西がスゴイのか?

それとも、45歳に代表枠を奪われる日本の選手層がヒドイのか?

どっちなのかが分からないので、あまりピンとこないんですよ。

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というセリフがありました…

私は38歳で登山をスタートしていますが… 

 私がスゴイのではなく、登山の世界の人たちの

 レベル低下がヒドイ

ってほうです。

念のため。

Be The Love You never received

■Be The Love You never received 

受け取らなかった愛になりなさい…

これが私がクライミングでやっていることです。

私はお金を払って山岳総合センターで雪上確保から講習を受けて、山の技術を受け取りました。”何が分からないかも、現時点ではわからないな”と自覚があり、そして山の技術を学びたいのだと、強い自覚があったから、です。そこに必要な知識を持っている講習があれば、人は学びに行きます。

しかし、教え方が… まずロープに対する信頼を作るために、ロープに体重を預けてみる、なんて丁寧なステップはなかったです。

ので、講習生はいつまでたっても、

 セルフにはずっと体重を預けているほうが安全

ということが分からないわけで、私の講習仲間や大学山岳部とかだった人でも危なくて、三つ峠くらいでも連れて行けない…。それは、

 平地の安全と足場がないところの安全は違う

からです。そこを教えそこなって、講習が進むので、行く山や、やることが高度になっても、肝心の基礎が…で、事故につながります。

私が自分で登った山で最も高度なのは、たぶん、積雪期の阿弥陀北稜単独、で、この程度だと一日2回、登ったり降りたりできそうな、楽勝系テクニカルルートの入門ですが…それでも大学山岳部でも遭難して大ニュースにしていますからね…要するに大事なのは、

理解


 体力ではない

ってことです。

ではなぜ、山やは体力に結論を求めてきたのか? 体力、体力、と結論を体力に求めるのは、単純に事故った時の生存率を高める、というだけです。つまり、そもそも、事故らないテクニックではない。雪山で耐える能力ってだけです。

しかし…それと同じ保険…つまり体力…を、事故ってもヘリを呼ぶだけで済む現代の岩場でのクライミングでやっている…日本の山の世界のおじ様連中…時代錯誤がここにもあります。

アプローチゼロ分の岩場で体力いくらあっても…関係ないですよね。それより、現代の若者の事故原因は

 自分でセルフを外してしまって落ちている

んですよ?保科ガイドでは、すでに3例くらい出ています。ガイド山行ですら、そうですからね…

いくら指導者の能力が高くても、

 自分で自分を落とす奴は守れない


っていう意味です。言われてみたら、そりゃそうだ、です。なので大事なことは、

 平地での安全と高いところでの安全は全く違う

と最初に叩き込むことです。

これが、自分が受け取らなかった愛、です。




Monday, April 26, 2021

ローワーダウンとラッペルの教え方

■ ローワーダウンとラッペルの教え方

ロープに体重を預けても安心だ

と言うことを教えるには、

平地

を使います。

具体的手法は以下です。

1)ビレイヤーがコントロールするローワーダウンを平地で教える(バディの関係を直感的に納得させる)=命は相手の手中にある

2)グリグリで自分でコントロールしながらローワーダウンすることを教える(つまりラッペル)

=命は自分の手中にある

3)同じことをATCで教える ダブルストランドで。

=命は自分の手中にある

以上で、懸垂やローワーダウンで、

自分の責任で自分の命を守ることができるクライマー

が一日で作れます。

14歳でも、これでやれば、降りれませーん、なんてことにはなりません。20代の男子でも、降りれませーんになっていますからね。あるいはコンペの選手でも懸垂下降ができない選手がいます。

そんな無責任クライマーを作ったのは、大人の無責任、です。

まずは、全部平地、でやることが大事です。ギアにも、ロープにも信頼がないのですから、フェールセーフが必要です。

次に、本当の懸垂下降の場所に連れて行き、高度感、を体験させ、

 高度感に対する対応力

をつけてもらいます。高度感があって怖い、というのは、懸垂下降をし始めた途端に減じます。高度は下がるからです。

ぶら下がっていれば安全

という感覚を持つのは、立っていれば安全という平地感覚とは全くかけ離れた非日常感覚ですので、当然、しばらくかかります。壁をトラバースする感覚なども、実感してもらいます。

(ギアや懸垂セットへの信頼の量)>(見せかけの恐怖) 

ということを納得するのが大事です。

ここで、セルフを2か所取る、というのも大事です。

リアリティがある設定でないとセルフの大事さは、なんとなくしか、分かりません。

初心者にとっては、まずは、自分が岩場で、快適に怖がらずに過ごせないと、ビレイなど人の分の命の責任を持つことなど、不可能でしょう。

Saturday, April 24, 2021

君もかっこいいクライマーになろう!スライド

 こちらに初心者クライマー向けのスライドをまとめました。

テキスト1 君もクライマーになろう! 生きる強さを作る

https://docs.google.com/presentation/d/18YVHnLuTWWlOnqgtec6ObiXBL1vDvO6gKUkCm6KBBEE/edit?usp=sharing

テキスト2 君も”かっこいいクライマー”になろう!行動指針

https://docs.google.com/presentation/d/1hdlI6ZX8Wk6l9RH8nYnQvmzOCkCyXUlFl-H1jfIhi4E/edit?usp=sharing


Monday, April 12, 2021

タケノコ取り

■タケノコvs花粉

タケノコに文句を言うような山主には、花粉被害による損害賠償を求めるべきです

というのは、日本人の私有観、自己責任論、はアメリカから輸入される時点で、ご都合主義に偏り、

 私有による権利は主張されるが責任はない

とゆがめられているからです。権利あるところ、責任あり。

開拓クライマーは、ルートにネーミングする権利を主張するのであれば、そのルートの安全性にも責任があります。

Monday, April 5, 2021

PASで作る支点

■ PASで作る支点

これをデファクトスタンダード化したらいいんでは?

間違いを内包する、スリングでの支点作りは、正しく作るのに必要な知識がたくさんあり、エリート向きかもしれないので、知性に劣る人には、難しいらしい…と、ここ数年の経験で分かったので、これなら、間違える要素が少ないので、一般向けなのでは?


https://www.lostarrow.co.jp/metolius/support/manual/OM2014_ME_PAS-Ultimatedaisy-Anchorchain.pdf?fbclid=IwAR2U3PyQnntnzaKr_vfADqCmOucb_fCSdg7jtZXQE1aWRGxhnjKN9eUBbYg