以下、『ハイグレード・・・』より抜粋です。
自分が非常識登山者にならないよう、注意したいものですね。
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1)支点を一本で使う
2)怪しげな支点を使う
3)形だけのビレイ
いくら確保器を使っていても強い衝撃に備えて集中していなかったり、引かれる方向を考えずに、むやみにただ突っ立ってやっていたら、失敗することも大いにありうる。
事前に必ず、本当の人の墜落を止める経験をしておくこと、
ビレイ中は神経を集中していること
4)セルフビレイを施さずにビレイする
懸垂のセットでも同じ
5)補助ロープでのリード
6)ロープをつないだままで全員で安全地帯に入る
7)初心者を先に懸垂下降させる
8)落石の来る場所にいる
コルは落石が多い
落ちる場所にいる方が悪い。山の中では常に周囲に注意を払うこと。
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■ 考察
本を読むと、こういうリストを見たりして、自分の山行を振り返ることができる。
1)支点を一本で使うというのは、さすがにやったことがありませんが、
・自然物からバックアップを取るというのは、練習や経験が必要ですし、
・スポーツクライミングでは、信用ができる支点を一本で使うこともよくあるので、スポーツクライミングしかしていないと、支点については知らないで済んでしまう
ので、山での経験とは別です。
スポーツクライミングはあくまで、クライミングを、安全配慮なしに楽しむためのもの。
春のもどり雪の終了点 |
これはだいぶ研究しました。 春のもどり雪の終了点で、です。何が怪しげで、何が怪しげでないか?初心者はそこから分からない。
3)形だけのビレイ
「先輩は落ちないから、ロープを持っているだけでいい」という発言をする人のビレイでは、たとえスポーツクライミングでも落ちれませんね~
心構えがなっていない。
4)セルフ
これは分かっていない人多数。
・ビレイヤーのセルフビレイが、最後の砦だと言う事や
・メインロープでセルフを取ること
・懸垂支点とセルフを別にすること
など、分かっていない=初心者と言えるかもしれない。
5)補助ロープ
懸垂はできます。 スタティックだから。 登るのはアブない。これも分かっていなかったら、かなり勉強不足でしょう。ダイナミックロープとスタティックの違いを知らないって意味です。
6)ロープをつないだまま・・・
これは、危険回避という発想が抜け落ちて、ロープワークのためのロープワークになっているんだろうな。
GWの仙丈ヶ岳で見たような気がします。中高年の登山者が、5~6人でコンテで小仙丈尾根を歩いていました。一人で歩くよりむしろ危ないと思いました。多人数のコンテはアブナイです。
7)初心者を先に懸垂
初心者を連れている時は、先輩が2名必要です。
8)落石
一度、南沢大滝で、落氷のあるところにセルフをとってしまったことが。あぶないなぁ。メンツより安全。
■ 自分で安全管理できる範囲を検証
1)~7)を見ると、自分がしっかりしていれば、一緒に行く相手がしっかりしていなくても、予防できるのもあります。
自分で安全管理できるか?
1)支点を一本で使う 〇
2)怪しげな支点を使う 〇
3)形だけのビレイ ×
4)セルフビレイを施さずにビレイする △
5)補助ロープでのリード 〇
6)ロープをつないだままで全員で安全地帯に入る 〇
7)初心者を先に懸垂下降させる 〇
8)落石の来る場所にいる 〇
やはり、セルフビレイと確保の2点が、連れて行く人が自立してもらいたいところ、つまり自立したセカンドになるにあたって最低限必要な点ですね。
初めての人を連れて行くと、2人だけだと、ビレイは監視できないので、やっぱり、リードする人は命がけですね(^^;)☆
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