南アのアプローチは野呂川沿い。上高地に行くにも、梓川沿いの道路を使う。
山へは川が連れて行ってくれる。
最初は立派な道路。やがてだんだんと細くなり、そして、ついには、徒歩の道になり、水が涸れ、源頭部から、コルへ出て、そこから山頂・・・。
そう思うと、沢登りというのは、山頂へ至る、もっともベーシックな手段なんですよね。
だから、なんで外国には沢登りがないんだろうなぁ・・・と思います。これを全部尾根でやろうと思うと、すっごく大変です。
■ ひっかけ問題
先日の地図読みで、一つひっかけ問題がありました。
下のオレンジの〇から、上のオレンジの〇に行くのに、ピンクの〇を通らない。実際に歩いた線が赤で、赤の線は登山道です。
九十九里折に、①の尾根の左の斜面にトラバース気味に道がつけられています。
もし、まったく登山道がなければ、登山者は、
- ①の尾根を行くか、
- Aの沢を行くか
の選択肢があります。
■ 林業の道はピーク無視!
この道を見て、わたし、「林業の人は尾根には興味ないんだな~」と思ったんですね(笑)
”アルパインクライミング”とか、”山登り”って、一応、
ピークを目指す
ことになっています(笑)。 それは、登山をするときに、道の間違えようがないからです。
■ 弱点を突く
次のルールは
山の弱点を突く
です。つまり楽な方を行く。が、この場合、
- Aの沢を遡行するのと、
- ①の尾根を上がるのと、
どっちが楽だったんだろうなぁ?どっちもどっちか。
- Aの沢 → 最後の詰めが急
- ①の尾根 →尾根上に小灌木が生えていて、藪漕ぎ
そうなると、林業の人がつけたトラバース道は
- 藪がない点で、①の尾根より有利
- 詰めの急登もないので、A沢より有利
となります。 結局歩きやすさではNo1に・・・。
でも、登山する人が全く踏み跡の無い尾根をこう歩くかと言うと歩かないだろうなぁ・・・
ルートファインディングって奥深いですね~。
B沢は枯れていたので、しばらくB沢を利用して、①の尾根に乗りあがると楽かな~。
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