先日は、御神楽尾根から権現に行くついでに、青年小屋に一泊してきました。
権現や編笠、西岳は、山梨から近いので泊まりに行く山ではなかったので、泊まったことがなかったのです。
北岳のレインジャーをしている時、山頂で会った女性がいました。すごい健脚さんだったので、なんとなく、ご一緒に山を歩いたら、楽しそうだな~と思っていました。
私が一緒に歩きたくなる人は大体、山を一人で歩いている単独女性です。
たまたま、青年小屋に縁がある人だったので、きっと興味があるに違いないわと、御神楽尾根にお誘いしたのです。これはピッタシかんかんでした!
おかげで、青年小屋には、知人の紹介という感じで泊まらせていただきました♪ プチコネ(笑)?
■ 遠い居酒屋
もう店じまい(笑)? |
でも、私はお酒を飲むために山に登っているんじゃないので、そこはあんまりポイントにならないな~と思っていました(笑)
でも、今回は、お酒をちょっと(だいぶ?)優遇してもらいました。
いや~、だいぶ飲んだかもしれない・・・。オーナーさんがどんどんコップについで来るので、最低4杯は日本酒を飲みました。
こたつでお隣の女性がルミエールワインを一本飲みきれないと言うので、半分頂き、ビールは一本自分で買いました。
今、計算して、思いましたが、結構飲んでませんか? いや~超久しぶりに飲みましたョ。
オーナー自ら配膳 |
青年小屋は、お食事がおいしい小屋でした!
夕食 |
ワインはルミエール! 日本酒はこの3種 |
縄文名水(青森)、田酒(青森)、わしが国(宮城)のお酒みたいです。
リザーブしてある?お酒 |
青年小屋と検索すると、なんと小屋のHPはないのに、食べログが出てくるんです(笑)
朝食に焼売が出ます。 |
ココ。
山小屋って、グルメを味わいに行くところだったっけ?
■ 酒だけでなくコーヒーもおいしいノダ
≪気に行ったポイント≫
・コーヒーが本格派
・日本酒が純米しか置いていない
・食事が加工食品・冷凍食品の解凍ものではなく、手作り
・音楽がクラシック音楽
・水場が近い
です。
■ コーヒーもグルメ!
軽食のメニューなど・・・ |
私は、コーヒーはいつも豆をスペシャルティで買っています。甲府の寺崎コーヒーさんとか、有名どころの堀口コーヒー。スタバのも豆を買えばおいしいです。
お酒も純米しか飲まない。
(こないだ涸沢にも純米酒を一瓶担いで行きました。依田酒店でしか買えない青こうというお酒です。先輩たちがあまり飲まなくて残念でした。)
編笠ブレンドは、中村コーヒーさんで買った豆を2種、ブレンドしているのだそうです。
いや~コーヒーがおいしい小屋っていいです。だってテント泊だと持って行けないもん、豆。
■ 食べログチェック
他の小屋も食べログにあるのか?と不審に思ったので調べました(^^)。 こんなにあった・・・
八ヶ岳山荘
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200405/20015337/
硫黄岳山荘
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20018298/
オーレン小屋
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20018038/
赤岳展望荘
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20017429/
行者小屋
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20017167/
本沢温泉
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20009611/
高見石小屋
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20018435/
黒百合ヒュッテ
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20011462/
根石岳山荘
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20018436/
夏沢鉱泉
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20013546/
シラビソ小屋
http://tabelog.com/nagano/A2003/A200303/20016370/
麦草ヒュッテ
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20011461/
みんな載ってた・・・ いや~山小屋が近所のレストランみたいになったら困りますね!
今まで行った小屋でお食事がおいしかったのは、高見石小屋です。 オーレン小屋は桜鍋で知られています。後は、赤岳展望荘はビュッフェで知られています。
他の小屋は食事で頑張っているのは、知りませんでした・・・。小屋では出されるものは何でもありがたくいただくことにしています。(が、手抜きの小屋は冷凍食品の解凍だというのも知っています・・・だいぶ違うよなぁ。)
■ 登るのを忘れた!編笠山
実は今回も、編笠山に登るのを忘れてしまいました! リベンジに行かねば!
権現には、7回も登っています。うち冬季が5回です。隣の西岳は地味な山なのに、4回も登っています。
なのに、権現小屋も青年小屋も知りませんでした(笑)
山梨からだと権現は、日帰りの山なので、泊まりで登るという発想がなかったんですね~。
青年小屋は縦走路からも離れているので、縦走でも通らない。
となると、青年小屋はどういう位置づけになるのか? 権現までのアタック基地、という位置づけでしょうか。
黒百合ヒュッテなど、完璧に天狗岳までのアタック基地の位置づけです。本沢温泉も硫黄岳までのアタック基地だし、赤岳鉱泉もそうです。
権現はそういう視点で見ると、八ヶ岳の山の中ではダントツに難しい山に入るかもしれません。
背負子が凍っていた |
別れを惜しむ人たち・・・
みんなとっても仲良しな感じ!
■名物オーナー竹内敬一さん
山小屋って今は市営になったり、会社組織だったり、個人経営だったり、色々あります。
個人経営の山小屋は、小屋番とオーナーは同一人物です。
でも権現は、”小屋番”を季節バイトが務め、オーナーさんは自ら歩荷しているみたいです。一番つらい歩荷をオーナーが担当しているのがエライな~ホンモノだな~と思いました。
竹内さんは、国際山岳ガイドなのだそうです。ガイドって、普通の人は知りませんが色々ランクがあるのです。
その一番上が国際山岳ガイド。イモトを案内することができる人は、少ないってことです。
大まかに言って
自然ガイド → 登山ガイド → 山岳ガイド → 国際山岳ガイド
です。ガイドステージⅠとⅡがあります。 冬山は登山ガイドは連れていけない。本チャンは連れて行けないですね。
一般登山者も同じような成長プロセスをたどると考えたらいいかもしれません。
最初は、自然について学び、次に一般縦走をステップアップして、登山ガイドレベルの山は自分で行けるようになり、次に、冬山やクライミングを学んで、本チャンにステップアップし、最後に、ご褒美で海外登山する。
海外登山、それもネパールの山々に非常に近い小屋である、というのが今回の発見でした。
海外登山好きの人は、青年小屋からネパールへの扉を開いてみたらいいのかもしれません。
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