Thursday, November 20, 2014

山の本三冊

■パン、製菓材料店、バター 

今日は冷たい雨の日です… せっかく一日予定がないと思ったら、雨…(^^;)。
今日が歯医者の日だったら、良かったのになぁ…なんて、都合の良いことを考えています(笑)

今日は買い物の日だったので、出かけてきたら、山梨では、バターがどこも売り切れで、ぜんぜん売っていません…。 バター品薄です。

いつも、発酵バターを買うのですが、500gのを一回買うと1~2か月持ってしまうのですが、ないなら、ないで、なんだかとっても欲しくなり、いくつかスーパーを回りましたが、業務用スーパーにもない…売り切れです。

しかし、久しぶりにパン屋のヴァルトさんに出かけたら、アディーさんがなぜかいました… 聞くと、スイスから戻って、またパン屋で働くことになったそうです。

ヴァルトのパンは、真骨頂は、ライ・ブレッドなのですが、ライブレッドって、日本の人はあまり
好きではないです。硬くて、薄くて、ボロボロ、崩れるパン・・・です。が、これは食事として食べるものですから、献立と一緒に合わせて考えなくてはいけないパンなのです。つまり、食事の内容全体が洋食化してこそ、のパン。ドイツの人は夕食はコールドミートです。つまり、ハムとかそういうの。で軽めです。日本では、そういう習慣がないので、ライブレッドはどこに入れるのかというとランチになり、ランチになれば、サンドイッチになり、という具合です。

甲府に来てまだ間ももないころ、さっそく検索してパン屋に出かけた私は、ドイツに留学経験がある友人にヴァルトのパンをまとめて送ったくらいですから、ここのパンはおいしいです。

パンと言えば、私が思い出すのは、神戸の元町通い。

学生時代は毎週のように阪急と阪神電車を乗り継いで2時間かけて、神戸まで通っていました。元町の高架下は、どの店にどんな欲しいものがあるのか、知り尽くしていました。雑貨屋さん通いが趣味だったのです。当時は、古着を来たり、アニエス・bを着たり、若い女の子らしく、オシャレしていました。米軍払い下げの店で、選びに選んで一本のリーバイスを買っていたりもしました。

人も変われば変わるもの。今では、まったく洋服には頓着なし。登山の服以外は、化粧品さえ買い渋るくらいです(笑)

が、変わらないのは、やっぱり神戸グローサリーで、製菓材料のドライフルーツやナッツを1kg単位で買ってしまう事や、輸入品のベーグルを買っていたように、今も、パンにはつい目がなくて、色々買ってしまうことです。今日はパン長者です。

■ 読了 山の本3冊

今日は3冊本を読みました。


です。

どれも登山を楽しむには、どういう角度、アングルがあるかな?と思って購入した本です。

■ 柏瀬祐之さん

柏瀬祐之さんと言えば、『日本登山大系』で有名な方です。私のイメージは古典的山ヤというもの。

この方が書いているインタレストグレードを、時々思い出します。

一般に、どこに行って良いか分からないとき、人はやっぱりグレードを多少の参考にします。

が、グレードだけを頼りに登山していると、いつの間にやら、グレードを追いかける山になってしまい、どんどん困難化して、燃え尽き症候群に…その反省で、難易度だけではない、山の面白みを加味して…という”反応的”と言っても良い、試みですが、でもインタレスト(面白さ)をグレーディングしたら、今度は面白みがなくなるかもしれない…(汗)というジレンマです。 

山は、色々な楽しみ方があり、100の頂に100の喜び、です。が、それも100のうち、どれかをえらばなくてはならないわけで、メニューを前にうんちくを垂れる、というような、愉しみ方も、ちょっと違うかなぁ…と思うのです。ルートコレクターになるのも違うよな…と。ちょっと待った、が、かかります。

山は、どんな山に行っても何かしら発見がある。が、そういってしまえば、どこでもよいとなってしまう。

その間に自分なりの山、というストライクゾーンを取らなくてはなりません。

が、一方でストライクゾーンは、できるだけ広く取るのが、山を長く楽しみ続けるコツかな~と言う気がします。

例えば、沢はしない、と決めてしまわない、ことですね。アイスはしないとか、丸々はヤラナイ、としないほうがよいのかもしれない。 雨なら行かない、なども入るかもしれません。

テーマを持って山に登るけれど、喰わず嫌いせずに、どんな山にも、行ってみる、というようなことですね。

でも、登り方で味わいが違うので、単純なピークハントばかりを数こなす、というような登り方だと、山の味わい方を知らない人のような感じがします・・・。

最近は、私は、〇〇という山に登るにはいつが良いだろうか?ということだけでなく、どのルートが良いのだろうか?ということを考えるようになりました。

■ 横山厚夫さん

横山厚夫さんは、藪山大家です(笑) 低山ばかり行っているのに、『岳人備忘録』にも取り上げられている方です。

山は、高くなければならない。大きくなければならない。困難であって、指の一本や二本惜しんではならないという、ある意味、登山のオーソドックスでありながら、一種の脅迫が伴っているような、山の概念とは、一味違う山を提唱しているのかな?と思ったりします。

山はその人の体力に合わせて、いかように楽しめます。

が、アルピニズムが、より高く、より困難を目指してきたのも、真実で、一個人の登山者も、易しい山から、難しい山へという流れを踏襲することで、この流れの上にいます。

となると、どんどん山を困難にせざるを得なくなるのですが、それも疲れますよね。チャレンジばっかりでは。

私は、中高年と言われる年齢で山を始めているし、困難度をこれ以上、上げることは、必要もないし、あまり想像もできない感じですので、困難よりも、面白さを高めていくには、どういう作戦があるのか?が、もっぱらの関心です。

もともと地形には興味があるので、このあたりの地図を読む必要がある山は、才能の面でも、ありうる山かもしれません。が、地図読みの山は一人では放浪できないのがつらいところですね。

クライミング力は少しずつ上げながら、一方で体力を落とさないために、愉しめる面白い山を続けて行きたいですが… 

山って登り続けること、それ自体が難しいことなのですね!

■ 原真さん

最後の、原真さんは、お医者さんでエリートの見本のような方です。ヒマラヤへの遠征も多く、まさしくエリート登山の話でした。

唯一、ウィキペディアがあった

ヒマラヤって、何度も行ける場所なんですね。今でも70~80万円くらいで行けるそうですが、70~80万あれば、日本でも3か月は暮らせるので、それだけあれば、世界のどこでも暮らせそうな気がしないでもありませんね(笑)

海外の暮らしをどこの国でもいいから知っている、ということの強みは、世界を”観光旅行”の視野でみないで、”暮らし”の視野で見るようになる、ということかもしれません。

このタイトルにある、快楽登山、っていうのは、何のことかと思ったら、単独登山でした(笑)

ヒマラヤ遠征に行くような人の快楽登山が、ソロっていうのも、さもありなん、ですね。

なんだかんだ言って、色々勉強した挙句、元々一人で歩いていた私は、またひとり歩きに戻って行くのかもしれません(笑)

やっぱり、ひとり歩きの本には、気が付いたら読みふけってしまいますし・・・結局一人でいるのが好きなのかも?


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