まだしつこく、先日の御神楽尾根の復習をしています(笑) しつこい性格のおとめ座です。
なんと師匠が貴重な情報をくれました!さすが師匠、歴史通です!!
- 武田久吉(超有名人、尾瀬の父)が、明治38年(1905年)に 材木尾根から登り、御神楽尾根から下山している。
- 材木尾根には出合観音がある
- さらにイゲー水という水場がある
- 十ニ山尾根は笹嵓尾根(ささぐら)とも言うらしい
ふーむ。出合観音は見ましたが、”イゲー水”って??? どこなんだろう?だいぶ下の方かな~。
今回あるいたのは、八ヶ岳横断歩道の番号を最初に辿りましたが、それを正確に記すと
登山口 → 中尾根 → ツバクラ岩 → 御神楽尾根(展望台) → 踏み跡なしの御神楽尾根 → 十二山尾根との合流点 → 十二山尾根 → 前三ツ
出合観音と思います |
風の無い日限定ですが・・・。
この道は始まりと終わりが一般道なので、ヤブ山というか、変わった山のグレードとしては易しい山です。
ホントにまったく何も踏み跡のない里山や踏み跡の無いのんびりした丘のような雪山の方が難しいです。
■ 『変わった山歩き手帳』
実は今回は、ちょっとルートファインディングに難ありでした。
地図は読めていますから、道迷いはありませんが、細かいルート取りで、もっとも歩きやすいところを通ったのかどうかが問題です。
そこで、ベテランの本で、お勉強! 藪山大家?の横山厚夫さんの本です。
横山さんも、赤岳に登り、人の多さにうんざりして西岳まで行ったら静かで満足した、と書いています。
赤岳ってそんな山だったんですね~ どうりで私が鉱泉周りを好きになれないはずです。
『変わった山・・・』より抜粋。
≪変わった山の歩き方 総論≫
- 一般道がない場合、下山は往復登山を旨とすべし
- 藪漕ぎは最後の手段
- 沢ではなく、尾根を使う
- Point of no returnを決めておく
- 尾根を一つ間違えたら、登り返す(ここが決め手)
- 行き詰まってもビバークしないで歩きづづけること。待っていても救援は来ない。
- 樹林帯と伐採地を分ける尾根では、その境界を、両側を縫うように歩くと良い。
- 緑のじゅうたんを敷き詰めたように見える笹の斜面は歩きづらい
- 送電線=巡視路が使える
- ゾンデ棒役と羅針盤役を決める
≪藪の分類≫ 下に行くほど難しい
- 笹ヤブ
- 篠竹
- 小灌木
- ハイ松 最悪と心してできるだけ避けるべし
≪藪のむずかしさの分類≫
- 丈の高低 高いほうが難しい
- 粗密 密な方が難しい
≪身支度≫
- 襟を立てる
- 袖を長くする
- 手袋
- カメラはしまう
- スパッツ
- 鉈
≪森林の歩き方≫
- 迷いやすい
- とにかくルートを見失いやすい
- 息詰まったら尾根に逃げる
≪ガレ場の歩き方≫
- そっと歩く
- ラクはすぐ声に出す
- 近づくか、離れるかして、前の人の落石の通り道にいないようにする
- トラバースが一番危険
- トラバースは横一列に並んで登る
- 危険個所では一人ずつ登る
≪沢の利用≫
- 出来れば避ける
- 身に着けた技術を存分に発揮できる場
≪雪の利用≫
- 藪が隠れるので特におススメ
- 残雪期の徒渉は水量が増えるので注意
- 午前と午後では歩きやすさが違うので注意
≪地形図の誤り≫
- 実際の道が地形図にない
- 破線が実は無くなっている (峠に多い)
- 地図にない道がある
- 車道が延長されていることもある (破線の末端)
■ 高山でも役に立ちますよ~
これは前穂北尾根4峰です。赤の線が正規のライン。後続パーティは黄色で登っていました。
トラバースは一番危険なルート取り。明らかに踏み跡がないのが分かりますね。(でもガイドパーティのようでしたが・・・3人で一本のロープだったので)
ルートファインディングは、地図読みのさらに緻密なものなので、地図読みができなくて、ルートファインディングだけができると言うことはない、と思われます。
地図読みも、一般道だけ行っていると、ぜんぜん身につかない。
身につかないのにいきなり本番!になっちゃうのが、他の技術と比べて、プロセス的な欠陥ですね。
歩けない人はそもそも穂高に来れないから来ないだろうし、クライミングをしない人は本チャンルートにはまず来ないけど、地図読みできない人は普通に来れてしまうし、山歴20年くらいでも読めない人は全く読めないまま登山歴を重ねてしまいます。
プロセス的なリスクがあるのが、地図読みとルートファインディングで、それは意識的に勉強しても、なかなか追いつかないモノだと思いました。
≪参考URL≫
八ヶ岳のお中道
横山厚夫さんの提言
ロッジ山旅のHPから
横山さんのサイト
≪参考URL≫
八ヶ岳のお中道
横山厚夫さんの提言
ロッジ山旅のHPから
横山さんのサイト
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