■富士川川下り&ワイン講座
昨日は色々と忙しく、富士川町へ行ったり、夕方からはワイン講座に出ていました。色々と面白い一日でした。 詳細は後程・・・。
大雑把な感想では、山梨と言わずとも、地方では、地域資源が、埋もれがちですが、まぁ、中で楽しんでいる人がいればいいのかな~なんて思いました。あんまり躍起にならなくても。
山岳会も同じで、山岳会の衰退に危機を叫ぶ声もありますが、歴史というのは、時代の要請の上に成り立っていることで、時代の流れに竿を差しても、時流には勝てないかな~と。
例えば少子化とかも同じです。少子化はいかん!と、頭から信じ込んでいる人には、子供がいない夫婦なんて社会の敵!となります。子だくさん=是、みたいなことになりますが、子だくさんの人で楽しんで生きている人って、あんまり見たことがないような???・・・(のは、別の問題で、自分が自由に生きれないのを子供のせいにしている人が多数なのは、人間的成熟の問題と思えますが・・・。いやなら、作らなければいいのだし)
時代の流れと言うのは、基本的に
「今、何が面白いか?」 なのかもしれませんね。
カネがあるところにカネが集まるように、面白いことには、さらに面白いことが集まる、という”面白さ資本主義”が時代の流れの形成には成立しているのかも?
そういう意味では、残念なことに、山の世界では、山岳会は衰退の流れにあり、例えば、クライミングコンペなどは興隆の流れにあります。
- 山岳会 → 面白さ減少傾向
- コンペ → 面白さ増加傾向
端的な観察にすぎませんが、
ヨガも登山と同じように個人で行うものですが、一人でヨガできる人は少なく、先生クラスで、ヨガにハマらないと難しい。ほとんどの人は自分では習慣を作ることが出来ないので、クラスに来たいと思うものです。つまり、皆で集まることに、ブームはあります。
イベントブームの流れと同じです。
ヨガってのはイベント化して、ブームになったのです。
要するに、
”一人で出来ることでも、皆で集まってやりたい”時代なのかもしれません。
■ 自立した登山者になりましょう
一人でやることを皆でやっていてもいいのですが、登山の場合、問題なのは、一人一人が自立した登山者である人たちの集団であるべきなのに、自立した登山者にならない人が出てくることです。
その出現率は、都会より田舎が、外国より日本がパーセンテージが高そうです。
自立という意味では、山の総合力が大事です。
つまり、
- 計画の立案
- 当日行くか行かないかの判断、
- 登山道のどこを歩くかの判断(道迷いしないこと)、
- 衣類の調整などの自然の脅威から身を守るための判断、
- 行程管理
など、すべての
判断が自分ででき、無事に下界に帰ってこれることが自立です。
いつも誰かと行っていて、自分でこれらの判断をしてこなかった人は、自分の実力を過信しています。
連れて行ってもらった山を自分の山だと思っています。
例えば、前穂北尾根に山岳会の先輩と行けても、私の今の実力は、厳冬期は北八つ縦走です。岩という意味では人と連れて行けるのは、三つ峠までです。
専属パートナーでいつも同じ人に連れて行ってもらっている人(Mでスタートするイニシャルの人ではアリマセン)は、育てた側、連れて行く側の苦労というものは、本当に分からないモノなんだろうな~と、最近つくづく思います。
それは不義理をしていることで分かります。不義理をそうと気が付かずしているのは、感謝がないからです。なぜ感謝がないのか?というと、心底は、相手の大変さを理解できないからです。
連れて行く山をしていない人は、大変さや
責任の重さが分からない。ので、一緒に行っても恩を仇で返すことさえしかねません。すべて理解が足りないことがスタート。
ガイド登山で知り合った人と一緒に歩いたことがありますが、山のお誘い返しがない・・・ のは、つまるところ、連れてってもらったと言う理解がない。
ギブアンドテイクが成立しない。ガイド登山だと、当人も気が付かないで、ガイドしてもらうのが普通になってしまうんですよね。
突き詰めると、登山における自立とは、ギブ&テイクが成立可能なこと、とも言えます。
なぜ ギブ&テイクがきちんと成立できないのか?
という疑問符になりますが、
相手の視点に立ってものを見ると言うことが、できないということになります。
だから、登山は人を育てると言われるわけですね。先輩・後輩システムは、いつかは自分が相手の立場に立つ、という意味です。
後継者が入らないので、万年セカンド化しているのが今の現状ですが。それに疑問を抱かなくなります。
■NGトーク集
今年は山、色々な人と登りました。登山での会話って色々な話をすると思いますが、私がこれまで一緒に登ってきて、NGだと思ったトークとその理由を上げておきます。
1)妻の愚痴
夫婦仲が悪いことを、そもそも、なぜ人に言いたいのか、分かりませんが・・・。一言、一緒に登っている女性登山者の立場からすると、「この人は浮気したくて山に登っているのだろうか?」と警戒させられます。かなり困る話題。
2)学歴
「俺、〇高でさ・・・」など。 でも、昨今は男性より女性の方が学歴が高い場合もあるし、そうなったら、バツが悪い。さらに、地域でしか通用しない勲章を見せびらかしても、分からなかったりもする。
3)浮気願望
「浮気したい」と言われても・・・。私は中高年には恋愛はないとか、無粋なことは言いませんが、「浮気したい」と言われて、「そうですか、じゃあ、しましょう」ってなる女の人っているんですかね(笑)?
百歩譲って、「浮気したいが、どうしたら可能か?」という相談?議題?(笑)で、議論してもいいのですが、浮気可能性は、その人の人間的魅力によることになり・・・なんだか浮気できない=魅力がないという結論に陥ったらマズイような?!
浮気できるが敢えてしない、ってのが、つまり、かっこいい路線になるのでは?
4)子供のせいで経済的に苦しい話
世の中には色々な生い立ちの人がいます。私は経済的に困窮していた家庭の出身です。そういう人が、万が一聞いていたら、心痛で、楽しいはずの山行もしんみり悲しくなること必須。
自分が話したい話をすればいいってもんじゃないってことです。自分の子供に聞かせられない話はしないようにしましょう。子供は宝物です。
5)テント泊可否
男性が、女性Aさんとはテント泊できるが、女性Bさんとはできない、となると、その差は何か?って話になってしまいます。突き詰めない方が良い系統の話になるかも・・・。
山小屋も男女同じ部屋だし、テントも同じのに寝るのが山では普通なので、女性が気にするより先に男性が気にすると、まずいかもしれません。
女性の場合、男性Cさんとテント泊できるが、Dさんとは嫌だ、というのは、Cさんからは襲われそうにないが、Dさんからは襲われそうなので嫌だ、もしくは体臭がきつくて一緒にいられない、とか、いびきがうるさくてやってられない、など、テクニカルな課題があるって意味です。
まかり間違っても、自分がCさんの場合、「OKって意味かな~」などと、ウキウキしないように。安全パイって意味です。
ちなみに、私にとっての安全パイの規定は、既婚である、社会的に守るものがある、互いにリスペクトがある、の3点です。年下の男性は有望。年下のほうが恋愛にまだプライドがあるからです。
男性はオヤジ化すると羞恥心を失うようです。逆にいうとオヤジ化していないことが重要です。
6)下ネタ
まぁ、多少は許せるのですが、男性はその”多少”の兼ね合いが、分からないのでは?
女性同士の会話で、この方面に話題が発達することはまずありません。
7)時事ネタ
基本的に、時代に憤怒する話が男性はお好きなようです。しかし、女性は傍観者より、実行者が好きなので、時代への嘆きは、新聞記者に任せておいた方が、実質的に女性にモテるかも?
女性は、戦っている男性が好きで、評論家は好きでないカモ?
8)会話がない
一緒にテント泊なのに、そもそも会話がないのはどうなのでしょうか?本を読むのは、お互いにそういう事なら良いでしょうが・・・。あと、昼寝してしまうとか。まぁ相手に一言を入れるくらいの気遣いは必要でしょう。
私も夫と居るときは別にずっとしゃべっているのではないですが。そこまで行くのに関係を作ってからの話かもしれないです
■ OK会話集
じゃあ、一体何の話をすればいいんだ?!ってことになりそうなので、OK会話集も・・・
1)過去の山
登ってよかった山の話は絶対に聞きたい。やっぱりどこに行くか?は登山者の最大の関心事です。
未踏峰の話とかいつか聞きたいな~と思っているのですが、なかなか聞かされていない・・・まぁ聞く側にも知識がないと、話す側も何も面白くないのかもしれない。
その山に登るべき時期、見どころ、泊まってみて分かった山小屋の感想、危険個所の情報など。
その山の近所のバリエーションなどもかなりポイント高い。
花や樹木が好きな人と歩くと、本当に勉強になります。
2)トレーニング法、歩き方
自分がどうやって成長して来たかを教えてくれると、後輩の参考になります。先輩も苦労して、ここまで来たんだ、と思うと、自分もまだまだだ、頑張ろうと思える。
「岩をすると歩き方が変わるよ」って言われたときは、「どうなるんだろうな~」とワクワクしました。
「沢の岩の登り方と岩の登り方は違う」と言われたときは、「よし!どう違うか知りたい!」と思いました。
先輩が日ごろどうやって山と両立させているのか?は難しい課題だけに、興味があります。
山岳総合センターの先生は、足首につけているアンクルウェイトをちらっと見せてくれ、感動!超ヤル気に。私は、歩荷散歩していたから、こっそり教えてくれました。皆には秘密なのだそうです(笑)。
3)山のコツ
山でのちょっとしたコツなど。山で美味しい食べ物とか。地図の防水袋、100円ショップのを使っていて、折り曲げたら、そこから水がしみてしまった時、「DMとかで送られてくる透明の封筒いいよ」と言われ、今ではDMはゴミ箱に行く前に、袋を取ります。
牛乳パックは焚火の炊きつけようにとってありますし・・・。
山の行動食はいつも悩んでいるので、先輩のやガイドさんのは、いつも興味津々です。
4)山のポリシー
自分の山のポリシーとそれがなぜかを教えてくれるといいですね~。ゴミは、なぜザックの中なのか?
いつも〇〇することにしている、というのは、経験が教えたことなので、貴重な財産が詰まっている。
5)山の怪我、事故、ピンチ
山で会った怖い話とか(笑) ピンチをどう切り抜けたのか?とか。色々知りたいものです。いつか役に立つかもしれないし。
怪我をした話は、挫折の話なので、そこから立ちあがったということで、尊敬する気持ちを呼び起こすことが出来ます。
6)好みの女性?男性?クライマー?
妻の愚痴は問題になるけど、好みの女性の話は、当たり障りがない。ただ芸能人の顔が浮かばないので、スルーしそうにもなりますが・・・
好きなクライマーや岳人の話を聞かせてくれるとうれしいです。その時知らなくても、あとでつながることが多い。
7)山紀行文の感想
最近、師匠と最大の共通の興味は、山の感想文だと思いました。
山の記録って、記録とすると味気ないし、でも叙情的なのは、要点は何?といいたい気持ちになるし・・・
感動した山は感動を正確に伝えるのが難しい・・・ 前穂北尾根は頑張ったけど頑張っていない・・・山は超快適で、でもバテた・・・けど、苦しみを乗り越えたのではない・・・けど、苦しくなかったとは断じて言えない・・・
伝わっているか、いないか?は非常に客観視が難しいので、感想は助かります。
まぁ、どんな話題でも、
建設的で率直さがある、というのは重要なのかな~。