Monday, July 14, 2014

17Pにどのくらい時間がかかるだろうか?

■ 検証…

今の目標は

 ・三つ峠マルチピッチを1日20pくらい
 ・小川山マルチピッチを継続(屋根岩2峰3峰)したうえ、ゲレンデで遊んで帰れる

です。

ちなみに屋根岩2峰は7Pのマルチピッチ、3峰も5Pで、トータル12Pです。プラス遊んで帰ってこないといけない(笑)

そこで、これまでのマルチピッチ練習を検証してみます。

■ データ
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①三つ峠マルチ1回目 師匠、全くの初心者女性2人の3人パーティ。
岩角にメインロープで支点

 8:00 北口登山口 
 9:15 三つ峠山荘前
 9:30 屏風岩下部岩壁 
 
 10:00 右フェイス登り出し  ⇒ 2H
 12:00 天狗の踊り場 
 13:00 下降終了 

 中央カンテ登り出し 2ピッチ目までで下山 14:40 
 下山開始 15:00 
 下山口 16:00

②三つ峠マルチ2回目 初心者同士のマルチピッチ(2名)
 
 12:40 右フェイス登り出し
 16:00 天狗の踊り場
 16:10 下降開始
 17:40 下降終了

 17:50 下山開始
 18:30 下山

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■ 渋滞

2回目の三つ峠マルチピッチは渋滞がありました。ので、単純に比較はできないのですが

1回目 登り2時間    懸垂下降 1時間     =合計 3時間
2回目 登り3時間20分 懸垂下降1時間30分  =合計 4時間 50分

です。 渋滞分が1時間として

1回目 トータル3時間   (3人 ダブルロープ)
2回目 トータル3時間50分(2人 シングルロープ)

です。

ロープワークは二人パーティだったので軽量シングルで行っているので、少し易しくなっていると思います。

結論: 3ピッチのマルチに4時弱。

一回目はベテランの師匠と行きました。3人目の人は女性でしたが、全く戦力になっていなかったので、二人パーティならもっと早かったと思います。

8割として、2時間半くらいですね。これくらいで行けるようになるべきなのかもしれない。


■ 小川山

小川山も比較したいのですが、一回目は時間の記録がありません(汗) カメラを忘れて行ってしまったのです。

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③2度目の春のもどり雪 

 9:50 登り出し
 11:00 山頂
 12:00 懸垂下降終了

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2時間強です。 ここも3ピッチ。 ここは三つ峠より、見通しが良いルートです。標高差も低いです。

登り1時間。下り1時間。

ここも屈曲が大きくない、素直なルートで2人パーティで軽量シングルをダブルで使う理由はないので、シングルで行きましたので、ロープ操作としては易しくなっています。

■ 17Pに置き換えると…

今の場合、

 少なく見積もって、3Pの登りに1時間 
 
 多く 見積もって、3Pの登りに2時間半

ということで、17Pなら、

17÷3=5.666… なので、5.7倍すると

 少なく見積もって、6時間弱。

 多く見積もって、14時間強。

バットレス四尾根、『チャレンジ!アルパイン』には、2~3時間で出ているんですが…(汗)

最低でも、6時間は見ておくのが安全なようです

…一体、どうやって2~3時間で済ませられるんだ??

無論、赤本のタイムは核心であるアプローチを省いた、7Pの計算なのでしょうが・・・。

まだまだ 北岳バットレス四尾根までの道のりは遠いみたいですね・・・・(--;)

これは、アプローチと最終ピッチから先の2Pの、ルートファインディングなどを含んでいない数字ですし・・・

四尾根、遠し・・・



4 comments:

  1. yosemiteです。

    ◆ 「バットレス四尾根、『チャレンジ!アルパイン』には、2~3時間で出ているんですが…(汗)」

    これは「四尾根主稜」だけの標準時間です。 バットレスには下部岩壁があります。 四尾根の場合は普通は5ルートあり、1~2時間とされてます。 『チャレンジ・アルパイン』を持ってないので具体的に指摘できませんが、下部岩壁が説明されてない筈がありません。 ここはどれも3、4ピッチを確保して登る侮れないところで、バットレスの一部です。

    いずれにしても、上級者の同行を廃して、初級者同志がバットレスに行くのなら、三ツ峠のようなゲレンデでつるべを50ピッチはやって、登攀・ロープワーク・懸垂などをスムースにできる力をつけてから挑戦すべきと思います。

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    1. ヨセミテさん、これ、相方向けに書いています。 あと私下部岩壁経験済みです。3Pかかりました。

      批判ではなく例としてあげるのですが、赤岳主稜、裏同心、北陵などは済んだ人です。しかし、楽観的で、これを書いた後もこの年に4尾根は無理な相談だと自覚してくれませんでした。太刀岡に行って、ダブルで流れない、時間がかかる、そういう事態になるまで自覚が生まれなかったのです。

      都いうことはどういう事か?というと、連れて行く側からすると、いくつかVルートに連れて行っても、、結局自分で行くためのこうした行動時間の計算まではしないということです。実力に対する冷静な目というのは生まれないということではないでしょうかね?

      あと4尾根は私が行きたい場所だったわけではなく、相方が行きたかっただけで、私は今年4尾根に行く予定はないですから、これ以上のアドバイスは不要ですよ。

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  2. yosemiteです。 返信ありがとうございます。

    スミマセン、昨年のクライミング発展途上のブログに今頃コメントして。 また、その後コンビを解消した元相方さん向けに書いたものとは分かりませんでした。

    昔(少なくとも80代末までは)、八ヶ岳西面の諸ルートは、総じて脆い火山岩ため大同心・小同心以外は無雪期は好まれず、「多雪や雪崩を避けた冬期登攀技術習得のための初級・中級者向けの実戦的な練習場」といった位置づけでした。 なので無雪期の岩登りで初級レベルをいくつか経験した後で足を踏み入れる領域というのが関東・甲信・東海のクライマーたちの道筋でした。 しかしながら近年の記録を見ると、ペツル・ボルトに打ち替えられて確保条件が良くなり、無雪期もよく登られてるようです。 なので、元相方さんがその序の口の阿弥陀岳北稜や横岳裏同心ルンゼ、および序二段の赤岳主稜が経験済みとしても、昔のように無雪期の北岳バットレス四尾根レベルが十分射程内という状況ではないようです。 
    太刀岡や三ツ峠でのもたもた具合からするとは、クライミングの基礎練習が明らかに不足していて、とても自力で四尾根に行くレベルには達していません。
    八ヶ岳のはたぶん「連れってもらった山行」で、それも厳冬期ではないだろうと推定します。 
    いずれにしても、四尾根に行くのは時期尚早という判断は正解でした。 

    ところで、下部岩壁では落石やルートファインディングはいかがでしたか? 

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    1. 下部岩壁、怖かったんですよ。Dガリーからの取り付きでは、先輩の頭上をブーンと低い音をしている落石がかすめ、本人は知らないから呑気だけど、ぜったい当たっていたら死んでいました。クライミングはなんてことなかったですが雨で敗退。翌日バットレス沢からのほうに変えてみたんですが、取り付きそのものが見つからず。予報も悪く11時まで登る予定でしたが朝5時に敗退決定です。取り付いても雨が分かっていたのです。

      相方はいい人で人工壁でのクライミングを見ていると、私も鼻が高かったくらいです。それにルートの経験があるように言うので、大体同じくらいのスキルと思っていたら、懸垂下降などは初めて練習するようでした。ルート経験の浅い私の方がむしろ現実的な山行プランを組むことができました。なにしろ、ずっとその夏に行くつもりみたいでした。だから私は焦って、四尾根は時期尚早、と何度もブログに書き、山はクライミング力だけではない、と口が酸っぱくなり、クライマーに嫌がられるほど書いているわけです。それは私が予想できるフォーストビバークをさせられる羽目に陥りそうで、困っていたからです。

      私はカサメリ沢で滑落して直後練習がツラくなり、2日連続の予定を辞めてもらったのですが、わたしにとってはその日一日が無くなっただけでは、四尾根はまったく遠くも何ともならない、一日でしたが、彼にとってはそうではなく、貴重な時間とスケジュールされていたようで、叱られました。その日は白馬に行ったそうです。

      以上2点、ヒューマニティ&山の成長の考え方、が合わずに解消となりました。三つ峠なんて、まったくクラミングしていない4月になんの問題も感じず登ったところなのに、どうしても登りたくない、という気持ちが勝ってしまったのです。

      彼の四尾根への自信が何に基づくのか?は一般的に、こうしたルートを目指す男性クライマーに共通のものに思います。

      そうした人たちは、ベテランを避ける傾向にあるような気がします。私はベテランについて学んでいます。さらにベテランが好みで、山でベテランを見たら、わざわざ教えてもらいに行きます。

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