Thursday, July 31, 2014

股関節を開くことと膝の故障の関連性

うーん、今日はどうも夏風邪をもらったみたいで、喉が痛いです・・・ ジンジャーワインを飲んで安静状態です・・・(汗)

そして、またクライミングの本を読んでいます♪

クライミングの本を読むと、どうも、クライマーがバレエに熱いラブコールを送るわけは・・・

 股関節の柔軟性

のためのようです。 バレエで股関節の柔軟性(横の開脚)を増すための運動と言えば、

 プリエ

です。プリエとはバレエ式のスクワットのことです。

■ 何が違うの?

バレエ式のスクワットと、バレエ式でないスクワット、何が違うの?というと、

 ・股関節の外旋を主たる目的とし
 ・内転筋を使い (大きな筋肉である大腿四頭筋をつかわない)
 ・背筋はまっすぐ

と言う点がまったく他の通常のスクワットと違います。これは

 重力を味方に付けたスクワット

です。通常のスクワットは股関節の外旋を要求しません。では、

 外旋すると何が良いのでしょうか?

外旋すると股関節が大きく横に開き、床を押す力でジャンプや回転ができます。

■ 動きの原動力

プリエは、バレエの基本のキなので、誰でもプリエを身に着けないとジャンプやターンに支障が出ます。熊哲(日本で一番有名な男性ダンサー)だって、ロイヤルバレエスクールに入った時、ドゥミプリエを覚えなおしされたくらいです。

とりあえず、一般市民のバレエに対する誤解は根深いので、ガツンと一発、普通みんなが思っているのとバレエは違うよって映像を送ります(^^)。 

プロの男性ダンサーがジャンプやザンレール(バレエの回転技。すごく難しい)を披露していますが、全部これは、プリエと言われるバレエのスクワット、を原動力にしています。




で、これらの動きの基本が以下のビデオのプリエという基本動作です。単純にスクワット。バーレッスンと言われる基本レッスンで毎回出てきます。プリエのマスターだけに10年って感じです。




見て分かるように、1番、2番、3番、4番、5番を5つの足のポジションでスクワットします。

それぞれ、重心位置が違います。 バレエで最も重要なのは5番です。

が、クライミングで出てくるのは、2番の足を開いた状態だけだと思います。

■ 膝の故障

で、私がプリエがクライミングに近しい、役立つと思う点は、

 クライミングでも、ACL(前十字靭帯損傷)が問題なんだ~

という点です。 プリエは言うまでももなく、ボルダリングのスターティングポジションで、股関節が開けば開くほど、腰の位置、つまり重心が壁に近くなり、バランス保持に有利です。

■ ACLの原因

バレエではよく知られていますが、前十字靭帯や半月板の損傷など、膝の故障(ついでにいうと腰の故障)の原因は

 つま先と膝の向きが不一致

だからです。

骨は一直線に並ぶのが最も自然で無理がないのです。その骨の並びを支えているのが靭帯や腱などですが、コツ(骨)の並びが不一致だと、余計な力が腱や靭帯にかかります。道理ですね?

ですが、あまり、この”道理”は、登山界でも、ウォーキング界でも知られていないようで、まして
クライミング界では、まったく一顧だににされていないようです・・・

膝の故障が多いというのが分かっていることなのに、なんでなんでしょう?

コツ(骨)の並び(アライメント)が重要なのは、ヨガでもバレエでも常識です。

つまり、私が主張したいのは、歩くときでもクライミングでも

 膝の向きとつま先(せめて足首)の向きは同じにしましょう

と言うことです。 

股関節は人体の中でもっとも硬い、堅牢な靭帯で容易には柔らかくなりません。これも常識。

ので、それを無理して開くと、からなず膝の靭帯が無理を引き受けるということになります。

ちなみに、股関節は外旋しないと開かないことはバレエではよく知られています。股関節のソケットに、コツ(骨)が当たるからです。

そしてストレッチ界というか、肉体の原則に置いては、外旋したら、内旋する、というのが常識です。

拮抗筋もセットでストレッチしないといけないからです。伸ばしたら縮め、縮めたら伸ばす、は常識です。

これはヨガの仰臥位のバタコナーサナ(がっせきのポーズ)
これは外旋のうつぶせのストレッチ。強度が強く、一発目には向きません。

が、体が温まった状態という限定で、よく効きます。





私は正直言うとクライマーの猫背が気になってしょうがありません(笑) 

猫背ってバランス保持にいいの? なんでみんなあんなに猫背で、胸筋が委縮していて平気なの???











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