Sunday, July 13, 2014

小川山でマルチの練習&クラックデビュー

 ■ 今日は小川山

今日は、相方とマルチピッチのロープワークの練習で小川山にまた行ってきました。

北岳バットレスのための練習です。 北岳バットレスにチャレンジするためには、

・三つ峠マルチで20ピッチくらいラクラクで往復できる

・小川山なら屋根岩2峰~3峰を継続したうえ、ゲレンデで遊んで帰れる

というくらいの習熟度が求められるそうです。 

そこで、20Pくらいを一日でできるくらいのあ・うんの呼吸を相方と育てているところです。

今年はバットレスにいく適期の8月後半9月前半までに、そこまで、マルチピッチに習熟する時間的ゆとりがないかも・・・?
なのですが、それでも出来るだけのことはしましょう、というので、12、13と連続で相方と二人だけで(つまり先輩の監視なしで・・・)つるべの練習です。

超・あぶなっかしい二人ですが(^^;)。

昨日は、それで三つ峠にいたのですが、学生が4~5大学も集まっていて、あまりに混雑していたし、学生たちは今日も三つ峠ということだったので、今日は小川山にしてみました。

春のもどり雪です。 

ここしか相方と一緒に連れてきてもらったところがないので、ここ。

春のもどり雪は先輩に連れられて1回。相方、私とHG隊員の3人で1回(時間切れで2Pまで)

そして、今回の3度目です。

7時出発で、途中高速の出口を間違えるなど、アクシデントはありましたが、9時到着。

10時少し前に登り始め。

1ピッチ目のスラブは、わたしがリード。

ここはリードできると確信があるというか、分かっている場所なので。

さらに3P目は最後のクラックのところが私はまだ怖いので、相方にリードしてもらわないといけないし・・・

というので、朝一のリードってホントいやですが、頑張ってリードしました。ここしかできるところがないもんねぇ・・・(笑)

結構心拍数上がりました(笑)

2P目、3P目は相方リード。

山頂で11時。

登っていたら3P目くらいから、小雨が。

結構風も強く、肌寒いくらいだったので、さっさと下りることにしました。 降りたら12時でした。3Pで2時間強です。

50mの軽量シングル1本で行ったので、帰りは4Pの懸垂下降となりました。

昨日の三つ峠では懸垂は私がトップを行くことの方が多かったのですが、今日は合方に4Pともお願いしました。

相方とのコンビだと、懸垂支点にバックアップを付けた場合、体重的に私が軽いので最後の懸垂下降者となり、バックアップ支点を回収する立場になることが予想されるので。

枯れ木テラスへの懸垂は私が行くつもりですが。

懸垂下降と言うのは、基本的には敗退の技術です。

 これが、前に連れて行ってももらった時にちょっとヤダな~と思った、腐ったスリングの束。




その時の記録:
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/05/blog-post_4403.html

オレンジのスリングは、我々の支点です。
 腐ったスリングの束ははこんな感じ。

でも、ベテランによると、”全体で大丈夫”なのだそうです。

そうなのか~

その辺の感覚は、経験が教えるもの、のような気がします(^^)

これがOKっていうのか~という一つのベンチマークみたいな感じです。

とはいえ、我々は隣のハンガーボルトの支点にかかっているリングを使っておりました。

トップが降りている間はバックアップを取り、私が降りるときに外しました。

こういうしっかりした信用できる立木にかかる、信用できるかどうかよくわからないスリングにかかった懸垂支点(リング)とハンガーボルトはどちらが信頼性が高いのでしょう?

私は立木に直接ザイルを掛けるのが良いような気がします。


 4Pで降りたら、降りた途端に、ザーザー雨が。

すぐに荷物をまとめ、東屋に避難しました。

東屋は大混雑でした。

今回も、高校生くらいの若い男の子が一杯でした。

もう夏休み入ったのかなぁ?

雨だし、岩が濡れて、もう一つのマルチ、屋根岩2峰まで行ってもスラブを登りたいと思わないだろうと思い、雨でもOKと聞いている小川山レイバックがある親指岩に相方を案内することにしました。

私は先々週クラックデビューしたところです。

相方はクラックはまったくやったことがないし、私はTR張ることができないし、見るだけ、の予定で。

すると先客が2名いて、なんとご親切にも、

ハンドジャム用のテーピングテープをくださった上、
トップロープを張ってくれました!

ありがとうございました!!

いや~悪いな~。山岳会の先輩状態ですね~(^^;)

あまりにすいすいと美しい登りなので見惚れてしまいました。

また、一見して超ベテラン!と思われる山ヤのおじさんに、登り方から、カムの使い方まで、色々なことを教えていただきました。(蒼氷という会の方なのだそうです。)

いや~岩場っていいところですね!!

ありがとうございました☆

相方とそれぞれ1トライ。 私は前回出来なかった、マントリングで上まで行けました☆

反対側のクレイジージャムを見て、おお~!と言って帰りました。

≪マルチ練習山行≫
十二ヶ岳の岩場
小川山 八幡沢 春のもどり雪
三つ峠 天狗岩、屏風岩


4 comments:

  1. 懸垂支点の最初の写真のような場合は、立木でもいいと思います。また写真と似たような場合は、立木のほうがいい場合が多いと思います。ただし、写真もそうですが、ラッペルリングが付いているとき、ラッペルリングを介したほうが、ロープの回収が楽です。もちろん、ラッペルリングなんて、さびてたりして強度が弱そうな場合もあるので、心配な時は少し荷重をかけてみたりしテストしたほうがいいですが。また、今日話をした通り、心配ならば、自分のスリングを足すことも時には必要です。要は単純な強度だけでなく、木がお辞儀しそうなときにはその向きも考えたり、回収のしやすさも考慮に入れたり、いろいろな状況を考慮したほうがいい場合もあります。何しろ懸垂は失敗できないですから。

    ReplyDelete
  2. 岩田さん、コメントありがとうございます!
    懸垂支点の考慮点をまとめてみました。  1)強度、2)複数化、3)荷重の向き、4)回収しやすさ
    難しいのは、強度を取ると回収しやすさが犠牲になったりするときです。

    あとは、ハンガーボルトより、立木がやっぱり信頼できるんだな~と思いました。

    ReplyDelete
    Replies
    1. ただ、ボルトが複数あって、全部吹っ飛んで事故が起きたというのは聞いたことがありません。その一方で、写真のような立派な木ではありませんが、木の支点に起因する事故は何件か知ってます。

      Delete
    2. そうなんですね! 立木は立木の信頼性そのものをしっかりチェックしないと。 

      支点については、まだまだ分からないことが多く、自分でやっていてもこれで良いのか?と謎が多く、もっとベテランにくっついて歩いて、ベテランが作成した支点を観察したい分野です。

      Delete