Monday, July 7, 2014

北岳

■ レインジャー

週末は、2泊3日で、レインジャーの日でした。

レインジャーと言うのは、各山岳会に割り当てられる高山植物調査の仕事です。必要経費の謝礼が出ているそうですが、いくら出ているのか私はよく知りません。それで、今回は北岳に行ってきました。

しかし、台風の日に当たってしまいました・・・。まぁ花を見るのにそんなに天候は重要ではありません。

しかし、相方に心配をかけていたようで、メールがちらほら入っており、ありがたいな~と思いました。

今回は、しっかり北岳バットレスの下見?してきました☆

■ 初日

行程は、2泊3日です。しかし、振り返ってみると、1泊二日で十分な行程だったような・・・?

私は初めて、高い山に単独で出かけたのは、夏の北岳なんですが、その初めての時でさえ、13時には稜線についていましたが、今回は13時に御池小屋。 えらいかかったな、という印象です。 全然歩き足りない・・・。

今回の歩荷は、謎だった。55歳の男性と行ったんだが・・・米4合、テント一式、ワイン1リットル、ビール500ml2缶、350ml2缶、日本酒1合、2泊3日分の食事+保冷材になっているゼリー飲料2個。全部私の分担・・・まぁ歩荷訓練と言うことですな~。

こんだけ担いでも登れるという自信にはなったかも・・・(^^;) 

しかし、これだけ担いでも休憩が多すぎ!相方はコッヘルガスしか持っていないのに、すぐに休憩というし、これには参った。もうちょっと歩けるようになってから北岳に来たほうがいいのでは?


≪夏山1シーズン目≫

6:30出発 → 7:30芦安 → 8:20広河原 → 10時半 御池小屋で休憩・給水→ 草すべりコース(直登) → 13時半 肩の小屋着

≪今回 夏山4シーズン目≫
6:10 甲府待ち合わせ 7:30芦安バス出発 →広河原出発 9:30 → 御池小屋着 13:00

まぁ雨だったので、御池小屋に早くついてもすることがないというので、広河原のインフォメーションセンターでブラブラした、というのがありますが、今回の反省は、どちらにせよ雨であっても、小屋に早く着いたほうが良いということです。御池小屋は談話室をテント泊の人にも開放しているようです。

ただ普通の小屋は談話室をテント泊の人には解放はしていません。たいていは、テント泊の人はテント内や外で過ごすのが普通です。

■ 御池小屋情報 

御池小屋では、甘酒(300円)が新設?されていました(笑) とりあえず御池小屋情報。

 ランチは 900円~1000円

御池カレー 800円。

 生ビール 850円

缶ビール500円(広河原山荘では450円)

コーヒー 400円 
 食べ物もズラリ。
お酒類。

ワンカップ 500円
ワイン 800円

この辺は、好みがあるので、持ってくる甲斐があるお酒かもしれません。

本日の豪華メニュー

海鮮丼。

ご飯は4合炊きましたが、多すぎましたね。

まぁ二人分だからなー。

たまごに

いくらに

紫蘇ちりめん

味噌汁もプラス。

ビールは各自、500缶と350缶。

さらに各自、日本酒ワンカップ。

さらにワイン1リットル。

これは二人分のお酒にしては、ちょっと多いようでビールは余らせて帰りました。

雨で寒かったので、ビール!って感じではなかったので、嗜好品は最低限プラスを現地調達がいいのかも。

テント泊は3張でしたが、屋根のあるベンチを使いたい人が他に誰もいなかったので、独占して使いました。


小屋の談話室で、ストーブに当たり、関西から来たおばちゃんたちとひとしきり。 おばちゃんたちは、第二ベンチの上あたりで、私たちが見つけられなかった高山植物を見つけていました。同行者は高山植物に詳しいと豪語していたのに・・・。

さすがおばちゃん。 最近山おばちゃんってすごいなーと思っています。

■ 北岳バットレス

テントに入ると、両隣のテントから、北岳バットレス、の話題が聞こえてきました。

私はバットレスを目指して今頑張っているところなので、耳ダンボ・・・(笑) 


とはいえ、テント泊の夜は長く、することもないので、さっさと就寝。 

朝は隣のパーティは、3時起床4時出発。

私たちは、翌日は午前中だけ晴れと知っていたので、朝の良い時間に歩きたいですが、暗い中をヘッドライトで歩くほどの必要はないので、普通に4:30起き。

起きたら、テント泊では大抵の人がすぐシュラフを片づけます。 私は起きて一発目にシュラフを畳むように教わった?というか、皆がそうするのでそうしています。

翌日の朝食は残りごはんでチャーハン。

二股から大樺沢コースで八本場のコルへ。途中北岳バットレスを見ると、下部フランケに取り付いている人と、四尾根に取り付いている人が見え、ときどき、コールが聞こえました。

御池小屋でぬんちゃくを持っている人を見たので、情報収集したのですが、北岳バットレスは、取り付きが核心、だそうです。また、上部の崩壊で、最終の2Pも、他のルートの人も合流することになり、核心化しているようです。

■ 大樺沢の雪渓

大樺沢は雪渓です。私は斜度が寝ていると思いましたが、錯覚かもしれません(^^;) 

6本爪アイゼンで問題を感じず歩きましたが、雪の斜面をまっすぐしか歩かない人は前づめがあるほうが楽ができるかも・・・。

私はクロスレッグで歩くのが好きで、ジグザグ登高しますので、6本爪とストックでいいのですが、前づめ&ピッケルの人もいます。私はピッケルは持って行ったものの必要を感じず、使いませんでした。斜度が寝ていて、ストックでないと杖にならないので。

御池小屋の談話室では、HNKの北岳の収録が流れていましたが、山岳総合センターで私の班を担当してくれた講師がガイドとして出演しています。村上先生。

後で、このビデオをみると、やっぱり先生もストック。雪渓歩きは、人によって安全度が違いますし、コケないことが一番大事ですから、コケてから止める、というより、コケない装備、推奨。 

また、雪渓はどんな雪渓でも、落石に要注意。

去年は後立の縦走で、白馬の大雪渓を歩いたので、あとは扇沢を歩けば日本三大雪渓を歩いたことになります。 白馬の大雪渓より、大樺沢は規模がありません。 また西穂高沢鹿島槍鎌尾根とくらべると、ホントにまったく斜度がないです。 ご参考に。

後で比較してみようと思いますが、大雑把に大樺沢雪渓は1Km、標高差500mほどです。 白馬大雪渓は、2.5km、500m。 西穂高沢は3km、標高差900mです。鎌尾根なんて、2.5kmで標高差1100mです。白馬の雪渓の倍ですね。

■ キタダケソウは北岳山荘までのトラバース道に一杯

キタダケソウを今年やっとみました。 

去年は講習会&バイトで夏は時間が取れなかったので、夏山は夫とは出かけられず、おと年、両股小屋から入った裏北岳でのテント泊デビューが夫と出かけたこの時期の北岳ですが、テント泊デビューなのに暴風雨だったので(^^;)、トラバース道は安全を見て避けていました。

八本歯のコルも通らなかったのです。 雨の日は梯子が滑りやすいので・・・。(初回は八本歯下山)

それに、両股小屋起点とロングルートだったので、北岳山頂は、なんだかついでになってしまっていました・・・(汗)。

山頂に着いたときは、もう3日目で下山っていう気分で・・・。

というわけで、初めてのキタダケソウ・・・ ハクサンイチゲと間違える人が多いそうですが、見ればハッキリ違うと分かる感じでした。

キタダケソウのあるトラバースで、めっちゃ健脚な女性の登山者に会いました☆ 

茅野のI本さん。 もし見られていたら、ぜひご連絡くださいね☆

■ 北岳肩の小屋

あとはトラバース道を元来た道を戻り、山頂へつながる直登ルートを上がり、山頂から、北岳肩の小屋へ・・・。

もうガスっていたので何も見えません(^^;)。

肩の小屋に着き、小屋番さんに「こんにちは~」と挨拶すると、「アレ?レインジャーできたの~?」と。

ハイ!というと、色々小屋の話題を話してくれました☆

まずはトイレがピカピカに・・・ビックリですね~☆

 北岳山頂には雪だるまが10体・・・。
 肩の小屋、生ビール900円。

まったり休憩していたら、なんといつもクライミングウォールで会っている、白鳳会の人たちに会いました。

アレ~?

なんと八本歯のコルから見ていたクライマーだったらしい・・・

13時肩の小屋で、さすがですね!

けっこう、取り付きが悪そうだったし、枯れ木のテラスから上もどうなっているかイメージも出来ず・・・

彼らはさくっと降りて、かえって行きました。 白峰御池小屋に降りると、彼らのテントはもうなかった。

 うどん 900円

おでん 600円

ホットココア300円(安い!)

甘いレモンティ(って白峰御池小屋にもあったけど、流行っているのか?)

手作りおしるこ 500円 (たべてみたい)
 稜線の小屋は水が貴重ですよね。1リットル100円は安い。



 トイレはこんなにきれいに!

100円くらい入れましょう・・・
















■ 晩御飯

晩御飯は、スパゲティとサラダ。

私は、普通、朝と夕は食当が持っても、行動食は各自だと思っていました。

が、登山計画書が回ってこなかったので、確認もせず、そうだろうと準備したら、行動食まで孝行者が用意してくれていました(汗)

行動食くらいは各自がいいのでは・・・好みもありますし。

植物の多い二股方面にも行かず、この日は草すべりで降りたので、だらだら時間を引き上しながら、降りても、15時御池小屋。


■御池小屋の山の本

御池小屋ではのんびり談話室で本を読んで過ごしました。山の本が充実した小屋でした☆

リン・ヒルの『クライミングフリー』が置いてありました。保科ガイドの『アルパインクライミング』に、小川屋山の屋根岩2峰セレクションが載っていて、行ったところだったし、先日先輩と小川山へ行ったとき、保科ガイドにその屋根岩2峰で合ったので、ふむふむと読みふける・・・

やっと4時になり、夕飯。 

反対側のテントが撤収中だったので、みると、どこかでお会いした感じ・・・知り合いでした(笑)いつも小瀬のクライミングウォールで会う、梨大生君たちでした!なんだ~!おねえさん、ビックリ!!です。

聞くと、4尾根に行っていたのだとか・・・。結構お疲れのようでしたが、なんとしても今日中に家に帰りたいそうで、バスはもうないのに、林道歩きを甘受して帰るのだと・・・。若さですね~! 私にはない選択肢だな~!! 梅酒とナンありがとう!

■ 3日目

3日目は下山だけなので、サクッと下山して帰ってきました。 

朝、テントをたたく雨音がやまない。

4時には起きていましたが、6時半までは寝ようと思っていたので、わざと寝坊。

重くなったテントを撤収して、8:10出発。

10:40広河原山荘着。 

帰りは芦安の山岳館に立ち寄りました。

← 広河原山荘の自販機は変わったお酒も置いていました。
 山崎まさよしが流れてた・・・音楽の趣味が合いそうです。

打ち込み系や演歌系は苦手です・・・。

聞きたいのは、リラックス系なんですよねぇ・・・

家では、ジャズかクラシックしかこのところ聴いていません。

そういえば、山岳館ではエンヤが流れていました。

私も自分のヨガレッスンでエンヤを流しています。ケルト音楽です。
 白峰館では、味噌カツ定食730円がおススメです。

ここの温泉はあまりおススメではありません。

温泉なら、掛け値なしに源泉かけ流しの桃の木温泉がおススメです。


 山岳資料館。 国立公園の展示をしていました。

知床と南アは同時に国立公園の指定を受けたのだそうです。


ロープワークの本を300円で売っており、知らない結びが載っていました。

へぇ~。

小1時間ほどブラブラして、帰宅。 15時。

甲府は近いですね~!山好きのみなさん、スミマセン。

 バットレス情報があった。




受付にこんなパンが。

北岳型のパンだそうです。おいしそう。

山には向かなそうですが・・・

他に櫛形山アンパンってのがあるそうです。

ベーカリー「ルーブル」さんだそうです。

今度行ってみましょう・・・。


という、2泊3日でした☆



■ 反省?

今回は、初日、歩荷が18kgくらいでした。仙骨に重さが来る感じですが、こんどどれくらいか計ってみます。

ここのところ、クライミングが多かったので、歩荷の必要も感じていたのでちょうど良かったかも?

夏は食事は持って行くと悪くなりやすいので、小屋の軽食を活用するのは良い案と思います。

また、この時期の北岳は知り合いだらけ! 

合う人ごとに知り合いです。 3テントのうち、3テントともが山梨の山岳会です・・・(笑)

≪データ≫

芦安~広河原 バス代 片道 1200円。 トイレは各山小屋ともに100円。御池小屋テント泊一人500円。