マイペースは非常に重要だ。マイペースでないと苦しくなるから、というのが、その理由。
山岳総合センターが、そのマイペースの把握の仕方、
『マイペース登高能力テスト』
を出している。
そこでは、驚きの体力評価基準が提出されている。
登山では、1時間当たり300m登ることが一般的とされているが・・・
1時間あたり、稼げる標高差が300mでは、
”信州山のグレーディング”の山に登るには、体力が不 足してリスクが大きくなります。リスク回避の方法 3の内容を参考に安全な登山をしてください
となってしまうのだ・・・(^^;)。引用元はこちら。
http://www.sangakusogocenter.com/topics/docs/201506mypace.pdf
条件は、体重の10%の荷物を担いだ場合、とあるので、体重50kgの人は5kg、60kgなら6kg。
■ 評価
(3)登高標高差から自分のメッツを知る
登高標高差 | メッツ | 体力面の評価 |
500m以上 | 8メッツ台 | 全ルートを 登れる体力 |
420m以上 | 7メッツ台 | 一般的な登山ルート (技術的難易度 A~C の範囲)を登れる体力 |
330m以上 | 6メッツ台 | 易しい登山ルート” (体力度 2.5 以下で、難易度 A・B の範囲)を登れ る体力 |
330m未満 | 6 メッツ未満 | 信州山のグレーディング”の山に登るには体力が不 足 |
※ 評価は、体重の10%程度の荷物で標準的なコースタイムで歩く場合
一般的に、1時間で標高差300を登れれば、登山者としては合格とされていたのだが、この体力評価だと、それでは、まったく易しい山にも登れない、ということが分かる。
■ マイペースの標高差の出し方
(1)できるだけ単調な登りが500m以上続くルートを選ぶ
(2)マイペースで登り、所要時間から 1 時間あたりの登高標高を求める。
■ マイペースとは?
・ きつさを感じる手前のスピード
・ 息がはずまないで、話しをしながら登れるスピード
・ 休みながら、数時間程度、同じ早さで登れるスピード
まぁ、要するに一人で歩いてみることですね。一人で歩くと、勝手にそうなります。
■ ホームベースの山を持て
こうした自分のペースを知るには、ホームベースの山を持っていることが大事です。
ホームベースの山を持て、と言われるのは、このマイペース登高テストを経験則的にやっていた、ということなのでしょう。
自分のホームベースの山で検証します。
まず西岳。 西岳は標高差1000m 距離5kmの山です。
1回目 09年 不明 登山自体も初めてだった
2回目 10年 登り180分 330m/H
3回目 14年 登り140分 420m/H
最近の乾徳山 標高差1200m 距離7.5kmの山 扇平から上は岩登りがあるので測定に不適の為、割愛。扇平までの標高差890mに、のんびり歩いて120分。
乾徳山 登り 120分 445m/H 岩場も入れると・・・450m/h
うーん? 1時間500mには届かず。もっと体力が必要かもしれませんね~!445mが楽勝ということは、とりあえず ”420m 7メッツ”よりは、上ではありますが。
ま、年々順調に成長したんだな~。最初の頃は、330mですから。
きっと夫は、まだトレーニング不足で、この段階なのかも?
ちょっと今のホームベースの山、茅ヶ岳には物足りなさを感じる・・・ので、どこか探さないと、いけないです。
ちなみに、こちらが山のグレーディング表。 体力にあった山にのぼりましょう☆
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/documents/yamanogure-dexingu20151016homepagekousin.pdf
■ 登山に必要な体力の目安 他の資料
登山に必要な体力とトレーニング ベテランも過信があるという指摘
登山の運動生理とトレーニング 大学生登山部員は平均で年間30日前後入山だそうだ
六甲タイムトライアル
■ 関連記事
健脚さん?
登山と体力
自分のコースタイムの見積もり方
体の力が登山を変える