山岳会に入会する人は
・教育
・同行者
に山岳会入会の意義を見出すものだ、と思うが、教育という点では、やはり人材面や余暇の少なさから、会だけに頼るのは、現実的には相当な無理がある。
だが、その部分は、ガイドさんや各種山岳関係の団体の講習会で有償で補われているような気がする。
さらに、同行者という点でも、山岳会はあまり機能していない・・・。普通にフリークライミングをする仲間を山岳会の中に発見しようとすると非常に困難だろう。
同行者は結局は、非常に見つけるのが困難で、自分で探す努力が欠かせない。探し出した同行者は、探し出した人が育てなくてはならない。
■ 遭難対策
あまり新人さんは重視していない機能の一つと思われるが、山岳会の重要な機能の一つは、
山行管理
だと言われている。
しかし、遭難するかもしれない・・・という心配があまりないと、まったく重要性が認識できない点かもしれない・・・。
山行管理、という言葉自体が、”管理”という名前が付いているので、なんとなく、”あーしろ、こーしろ”とコントロールされているような気がして、どうも好きになれない、という言葉であったりもする。
また、山岳会に所属しない理由の一つとして、山行管理がうざい、というものがある。
山行管理がうざいというのは、本当に本末転倒した見かたで、山を怖いとは思っていない、ということを証明するしかないのだが、でも、本音としてはよく下山報告はするのを忘れる(笑)。
それで、便利なのが、ヤマレコの下山報告システムで、下山報告をするのを忘れると、忘れていますよ、というメールが来る。
その上、各警察署に直接ネットから登山計画書を提出することができる。きっと登山ポストに入れるより、検索で便利に探してもらえるに違いない。
■ ニュージーランドのこと
山岳会に所属していれば、もし下山してこなければ、探しに来てくれる。
でも、例えば、アイスクライミングにいくというような、行くのにそもそも、スキルが必要な山であれば、探しにくることができる能力も、それなりに必要だ。
結局探しに来てもらえないような実力しかなければ、その会に所属している意味自体がないかもしれない。
以前、ニュージーランドの登山を企画した時に、ニュージーランドでは、登山者全員に登山計画書の提出が義務付けられ、下山してこないと、すぐにヘリが飛んでくる、ということに感心した。
日本でも、登山口に計画書のポストがあるときは入れている。
のだが、下山したってことはいつも報告しない・・・ので、意味ないよなぁ~と感じていた。
しかし、ニュージーランドでは、全登山者が入山時に補足されている。これは外国人かどうかも関係がない。入った人はいつ入り、いつ出たかまで知られるところとなり、下山してこない場合には、レスキューが自動的に出動してしまうのだ。
こうしたシステムなど、とても進んでいるのではないだろうか?
そうすることで、登山者は人の援助の手の届かない、隔絶されたところへ行くのだという意識が浸透して、地図の不携帯などによる、下界意識を山に持ち込んだことによる遭難はとても減るだろうし、遭難した場合も初動の遅れが無くなるだろう。
しかも、全山域に携帯電話網を整備しよう、などという自然環境保護と逆行したことをしなくても良くなる。
自然は自然のまま保存され、人の安全は互いの助け合い協力で守るべきなのだから。
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