もう購入したのは2か月も前なので、自分の中では、とっくに陳腐化してしまった話題で、ブログに掲載する機を逃した感があるのですが、
ザンバラン パイネ |
2年越しのお買い物です。
ザンバランのパイネと言うモデルです。よく見る靴だと思いますが、買うのに2年もかかりました・・・(汗)。
その理由は、サイズが、なかなかないのです。
サイズは38です。女性サイズのダブルのブーツは、メーカーもあまり出さないようで、なかなか買い物が難しい商品のようです。
既に、十二ヶ岳の岩場と越沢バットレス、大同心稜~横岳で履いていますが、快適。
どこも痛くなく、なかなか調子が良いですが、アイスで履くとどうか?はまだ分かりません。
クライミングに備えて、きっちり目、ゆとり少な目を買ったつもりでしたが、やっぱりヒールカップは、少し大きく、かかとが浮くような気がするのは、古いほうの冬靴のスカルパサミットライトと変わりがありません。
スカルパのファントム6000も候補にありましたが、履いてみてこっちになりました。
■ 指が凍傷に
ダブルのブーツにしたのは、2年連続で、指先が黒くなったからです。
登山を始めて以来、毎年、親指の爪は、はがれるし(特に血まみれでもない&痛くない)、豆ができる程度は普通のことなので(豆ができない歩き方もマスター)、足に多少の負傷があるのは、あまり気にしないでいたのですが・・・。
あるときクライミングジムで、私の指先を見た人が、「それ凍傷の後だよ~」と。
これは凍傷の跡だと教えてもらって知った |
ええ~?!凍傷?!
・・・ということでビックリして、& 反省しました。
私が最初に買ったサミットライトと言う靴は、軽さをとって、保温性を犠牲にしている靴だったのです。それでも、雪山にいっていて何ともなかったのでしたが、それはずっと縦走中で歩いているからでした・・・。
この靴は残雪期の雪稜とか、普通の小屋泊の雪山には問題がないです。
しかし、アイスのゲレンデで、メンバー数が多いと、待っている時間が長い。その待っている時間は血行不良になり、凍傷になったようです。
別になんともないのですが、これよりひどい凍傷にはなりたくないので、指vs高いダブルのブーツでは、ダブルのブーツでしょう!と
買うことにしました。
今年は、2年分の反省を生かして、商品が売り切れる前の10月5日に買いました。
石井の登山本店で買ったのですが、購入した時に対応してくれた、若いお兄さんがアイスもする人だったので良かったのです。
思うに、昔の人は偉いですが、今も登り続けている昔の人でないと、色々情報が古くなっているというか・・・昔の常識から今の常識にブラッシュアップされていなかったりするというか・・・
最近、MY山の先輩のギア、ちらちら見ていたら新しくなってるんですよね~(笑) マイクロトラクションとか持ってたりして。前は、ATCガイドを馬鹿にしていたのに。
ま、いいんですけど~。
■ 八ヶ岳は、日本一の寒さが核心
その前の年の同じ指 |
八ヶ岳は、日本で一番寒い場所です。
そこが雪山としては初級と言われる点と矛盾してしまうので、つい初心者は、入門モデル的なギアで済ませてしまいそうになりますが、やっぱりギアの不足は良くないです。
雪山で最も削れないギアは
・靴
・手袋
・アンダーウエア
・シェル
・靴下
というわけで、八ヶ岳での遭難を毎年見聞きするにつけ、最初からダブルを買っても良かったかもなーくらいに思っています。
”高かったけど、買って良かったギア”
になりそうな、ダブルブーツ。
夫にもネパールエボを買いたい!
初心者ほど手厚いギアが必要だよ、ということに、夫はなかなか納得してくれないのですよねぇ・・・。
でも、どんな本にもそう書いてあるのだから、
初心者は、やっぱりお金がかかっても、きっちりギアを揃えた方が良い
と思います。
2度買い替えるよりは、きちんとしたものを1回だけ買う方が、結局はトータルでは安くつきますし・・・。
ちなみに、私のスカルパサミットライトは、購入時4万円、ザンバランパイネは6万円。トータル10万円です。なら、最初からザンバランパイネで良かったのでは?とも言えますよね。
まぁどこの店にも女性用ダブルは基本的に置いていないので、特に初心者の頃は山も良く分かっていないし、ネパールエボ(冬靴定番中の定番、取り違えが起きそうなくらいたくさんの人が履いている靴)クラスを一足、ということを薦められてしまいそうですが・・・。
自分がどこまで山をやりたいか?を把握していないと、買えないのが冬山ギアですが、靴は特にそうです。
一般的には、
ネパールエボクラスの冬靴
モンベルの冬山用グローブ
モンベルのアンダー
モンベルのハードシェル
スマートウールの最厚手のソックス2足
ストレートシャフトのピッケル
12本爪アイゼン
いいのかな~という気がします。うーん、揃えると20万円はかかってしまうかも・・・?でもやっぱり揃えないと山には行くに行けないかも?
でも、これをすぐに納得するのは難しいですよね。
私たち夫婦も、登山靴に6本アイゼン&ストックで、最初は天狗岳に行っているので、気持ちはわかります。
でもそうやって山に行きつつ、周囲の人のギアを見て、落としどころを発見し、ギアを揃えましたが、周囲の人が何を使っているかをよく見ることで、出費に対して、免疫ができたかもしれません。
≪関連記事≫
凍傷について
冬用の登山靴探し進行中
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冬靴購入は夏山も込みで考える
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アイゼンころりん事件
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