■ 講習会
27~29日は、講習会に長野まで行っていました。
が・・・講習に費やすには惜しい素晴らしい快晴でした。
1泊はセンター泊、1泊二日のテント泊・・・。 こうした講習に費やすには、もったいない山日和で
山に行っているべきだと思いました・・・ああ~素晴らしい景色でした。
■ 1日目
2泊3日ですが、1日目は室内での机上講習と食事の買い出しのみ・・・なので、里に宿泊です。
翌日に1泊二日のテント泊。でも、テントサイトまでたったの90分・・・(^^;) ラクラク登山とはこのことですね!!
まぁ、大きなテントで宿泊する合宿型のテント泊は、すでに厳冬期の豪雪の山で経験済みだったので、ただ雪に覆われただけで降雪も、寒さもないような残雪期の山は、夏のテント泊と変わらないか、むしろトイレが近く、水がどこにでもある分、楽なくらい・・・
というわけで、テント泊はそんなに目新しいことがなかったのですが、テント泊のイロハ、を説明するということはきっと難しいことなんだなぁ・・・と思いました。
教えるというのは方法が二つあります。
①あらかじめ、手順や概要、何をするのか?など、相手に理解させる。
②とりあずやらせて、やってできないところを注意する。
どっちが教える方が楽かと言うと、②です。今回は②だったので、本当に初心者だったら、どうするべきか、よく分からないで周囲に合わせているうちに終わってしまうと思いました。
私自身は、①を好むので、なんだかな~と思いました。言ったらできることだったら、言ってやってもらえばいいのに。 そうしないと核心の問題点、分かるけれどできないこと、が見えてこない。
道端のスミレ |
なんだか期待できる山の様子 |
だんだん晴れてきた~ |
扇沢へ・・・以外に大きな登山口でした |
登山者の群れ |
実は私はオスプレーのバリアント38を使っているのですが、パッキングしてみてそれに入った。けれど、カラビナなどは外付け。 共同装備の負担が少ないように思いましたが、一体どうだったのかなぁ・・・
共同装備は、見ただけでは大したことはなかったのです・・・スノーバーは確かに邪魔そうでしたが。
大型テント以外はごく普通のありきたりなテント泊装備・・・ 食事も私は冬で4人分4kgを持っていったことがありましたが、バリアントで済みました。
けれど、皆さんに申し訳なく感じたので、とりあえずモンベルのアルパイン60のSを買いました。15800円。ザックは色々ありますが、こんな大型を担ぐのは自主山行では必要ないので、年に数回ならこれで十分かと・・・1か月も山を歩いているなら、グレゴリーに投資しても良いと思いますが。講習が終了後に夕食の時間をつぶして買いに走ったのですが、事務所に電話したのに、連絡がついていなかったようで、エライ剣幕で叱られました。
バリアントに入っていた分を、アルパイン60に入れてみました。大型ザックのメリットは、かさばるものを入れることができる、ということだと理解しました。かぶっていれば、入れる必要のないヘルメットも入れることができるし、カラビナもロープもツールフックにひっかけずにザックに入れておくことができる。
こんな風に隊列がみえる |
快晴!わざとトレースの横を歩いたり・・・ |
長い尾根・・・こういうのを見ると歩けそうな気がして歩きたくなる |
雪質はしっかりした湿雪 |
前日に降雪があり、20~40cmだそうでした。新しい雪なので、足元は安定していて、心配されていた雪崩も大きなものは起きない感じでした。快晴だし、訓練には惜しい日。
前日は悪天候で、遭難も心配されるほど。山はほんの少しの時間差で、快適と危険が隣り合わせ。
向こうの尾根は、うっすらと雪が流れた跡が一杯 |
雪のテーブルを作った班もあり、うらやましかった |
こんな大快晴! |
初めて確保器をセットして懸垂下降・・・ |
今回入手したATC |
つばめが死んでた・・・親指姫を思い出しました |
今回は、懸垂下降、プルージックによるバックアップ、スノーバーでの支点の作り方を見せてくれる、フィックスロープの作り方を見せてくれる、スタンディングアックスビレイの荷重体験、
以上でした。 初めて確保器で懸垂下降したら、滑りが悪いのにビックリ。しっかり足を踏ん張らないと降りれない・・・
キレイだな~ |
ああ稜線に出たい・・・ |
■ 翌日
翌日は4時起きで、6時出発。 大勢いると時間がかかるから、かな?私は一人だったらのんびりしても40分くらいなので、2時間というのはゆとりだな~と思いました。
テント内・・・メニューは鍋でした |
29日は晴れのち曇り |
針ノ木岳は初心者も登れるのだそうです |
こんな沢沿いの斜面で訓練します |
雪を切ってみたら、ザラメの層がありました |
訓練の様子 |
木についた雪が落ちて、ころころ転がると雪のロールケーキができて、小規模な雪崩のようになる。 そんな程度の雪崩でも「くるぞー!みてろよ~」という声が上がるのは、常に危険を認識している習慣づけが山では必要なんだろうな・・・ って、ホントは日常生活でもそうなのにね、日本人は平和ボケだからな。
ここで滑落停止訓練を |
滑落停止は、前にガイドさんにやってもらいましたが・・・今回は、よりメニューが多く、
うつぶせ、あおむけ、で頭から落ちるバージョン。これはちょっと最初が怖い・・・
こういうのは、自転車に乗れる系のスキルなんでしょうね。一回できるようになればいいだけなんだけど、年を取ればとるほど、身につけ辛くなる・・・
鎖骨にあざができてしまいました・・・ あらら。
けど、この日のこの雪は滑ることが難しい雪でした・・・ 講習って難しいですよね。
本番に役立たないと困るけど、かといって本番並みのシビアな環境でも困る・・・リアリティがない状況でいかにリアリティを認識できるように説明するか?が講師の力量なんだろうな、と思いました。
とくに滑落停止なんて使わなくて済むならその方が良い知識。
今回は、雪の質もだし、ロープが要るような山でもないので、教える方もどうしたらいいかな、と言う感じで、あまりガチガチに構成されていない、のんびりした講習でした。
沢から水汲み |
3時に下山してもまだキレイ! |
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