Tuesday, November 24, 2015

楽しい湯河原幕岩クラック講習



このような大快晴
■ 初めての湯河原幕岩

クラック講習に行ってきました。

友人が出るという、菊地敏之さんの講習に誘ってもらいました☆

菊地さんは、アルパインの人にはおなじみの方です。

クライマー御用達本の著者。

有名人に合うので、ちょっとドキドキ?

と思いきや、なんだか初めてとは思えないほど、リラックスしてしまいました・・・すいません。

初めての湯河原だったので、”湯”河原と言うくらいだし、温泉がいいのかな~と温泉宿での休養をセット☆

・・・したつもりでしたが、温泉旅館はどこも満員で、マンダリンハウスと言うペンションに泊まりました。なんと、幕山公園まで車で2~3分でした。

■ 1日目

公園入口のベンチ ここで待ち合わせよう
今回は、1日目クライミング、2日目講習会、3日目 観光、の予定。

1日目は10時ごろに幕山公園に到着の予定でしたが、御殿場で東京方面に向かう高速道路に乗ってしまい、あえなく撃沈・・・。

小田原でスタバ休憩・・・ 結局東京方面からの人と同じように海岸沿いの道路を使って湯河原幕山公園へ・・・。

駐車場が一杯で上に停めれなかった・・・。

正面壁遠景 梅林の向こう側です
支度して、正面岩壁に着いたら、10:50でした。

公園入口には、

 トイレ
 自販機

があります。

正面岩壁は、公園入口から見えていますので、誰でも行くのはできますが、梅園を通ると、かなり草ぼうぼう・・・。

入り口でベテラン風のクライマーがいたので、「あれって正面壁ですよね?」と聞くと、「登山道一本目を左」と教えてくれました。

入口付近の看板
一本目左・・・と思って細い踏み跡をたどると・・・別のクライマーが戻ってくる・・・彼はボルダラーでしたが、ボルダ―を探していたようです。どうも正面壁の道からボルダ―に行けるみたいですね。

No3クラックのある岩
しっかし、草ぼうぼうで、草の棘だらけになった・・・(汗)

久しぶりの再会に喜ぶ間もなく、ハリネズミのようないでたちで、ご対面・・・

「まずは毛づくろいから・・・」(^^;)。

着いた場所は、コナンの前でしたが、No3クラックの方に、仲間はいましたので移動しました。

ご夫婦で登られている方たちです。羨ましいですね♪

No3クラックには取り付きで観察中でした・・・これがそうなのかなぁ~とトポと見比べです。

私もトポを用意して行きましたが、トポって、色々と情報が抜け落ちている部分があるので、よく分からなかったりします。

あれがきっとベビーピナクルだろう・・・とか・・・。 岩場の写真をネットで拾ってくる、ということも良い手ですが、登っている人が間違っていることもあります。

この日は、久しぶりの再会を喜んで、

 No3クラック 5.9
 コナン 5.9

をそれぞれリード、トップロープで登りました。

No3クラックは、私は取り付いてみたものの、最初のテラスから一段上がるところで、すぐにパンプしてしまいました。

ムーブが分からないで、耐えている時間=パンプ。

こりゃマズイ、1本目で”本日お終い”になっては・・・とすぐに降りて、パンプを取りました。

要するに岩を見る目がまだできていないので、こうなってしまう訳なんですよね・・・

このように初見ルートで3分の1も行かないで、下りなくてならなくなる私でも三つ峠はリードでき、人を連れて行けるくらいの段階です。(ま2回目からリードしていますが)

No3クラックを下から見る
一回目はこれが越えられなかった
それを思うと、クラックの5.9をリードして、登れるということは、



 ・確実に落ちない一歩を出せるほどにムーブが読め、洗練されている
 ・確実にプロテクション(カム)を取れる
 ・落ちそうになったら敗退できる

No3クラック登攀中
ということで、とてもすごいことです。これをリードできる人と、トップロープで登れるだけの人との実力の距離は非常に遠いです。

私はまだカムのサイズやセット、及びクライミング技術の問題で、リードはできない。
コナン

この日は、取り付きの偵察やアプローチもあり、早めに切り上げました。


コナンを含む岩取り付き付近から全景
コナンはとってもクラックらしい感じ

















■ 楽しく宴会

しとど庵は廃業していましたが、オーナーさんの好意でテント泊。と言っても贅沢キャンプです。

今回は、シチュー&米から炊くご飯。 コッヘルを用意したら、卓上コンロの五徳よりもコッヘルが小さく結局炊けず、普通に山用ガスコンロを使うことになりました・・・。

ワインは2本も開けて、皆で乾杯。 おつまみに、生ハム&モッツァレラ &クラッカー。 プチトマト。

温かい飲み物で締め、温泉のこごめの湯に入ってお終い。

こごめの湯は7時以降行くと500円で入れるので、ちょうど良かったです。

テント泊とはいえ、街灯もついているし、寝るだけなので気楽で、今回はぐっすり熟睡してしまいました☆

■ Day2

二日目は朝から、ホットケーキで大フィーバー。ホットケーキを焼くフライパンが最初チタンだったので焦げてひやりとしましたが、アルミホイル&蒸し技で、ふんわりホットなおいしいホットケーキを頂くことができました♪ しかも生クリームつき!バクバク食べてしまった。

コーヒー&紅茶で締めて、サクッと岩場へ。 しとど案には15人の団体様で、山岳会も入っていました。

15人は多いですね~。岩でもアルパインでも、大人数はあまり小回りが効かず、効率も落ちます。

私的には岩もアルパインも山も、4人がベストです。

4人なら、二人パーティ× 2組。 一人がけがをしても、一人が付き、一人が救援に走っても、あと一人余るので、ゆとりができます。

これが二人だと、クライミング系だと写真が取れないんですよね。クライミングは、3人がいいです。
二人だと順番がすぐ回ってきて、くたびれるってのもありますし。

二日目は、講習日だったのですが、講師到着前に、団体のクライマーが出発して、焦りました。

公園ガイドの札を付けたおじさんによると、これからの季節、クライマーが100人くらい訪れ、岩場は早いもん順の取り合いになるのだそうです。

神奈川って言えば、なんとなく岩っていうイメージがあります。・・・がなんとなく、事故が多い県ってイメージもあります。

No3クラックに移動して、

 ベビーピナクル
 No3クラック
 

またNo3クラック 回数こなすとこなれてきました・・・
を登りました。片足スメアの課題です。ベビーピナクルの方は、典型的なクラック登りでした。こっちを数やれば良かったかなぁ・・・。

私は新しい課題に取り組むよりも、回数をこなす方が今の時期に合っているので、No3をもう一回。

べぴーピナクルというのは、この小さい角っこのことです
そっちはリードできる人たちは、隣の凹角ハングを1回で、日没・・・暗くなるギリギリ本日終了。

楽しいクライミングデーでした。楽しく、かつ考え方などが勉強になった。

自分への信頼を高めていこう!と、やっぱり思いました。

■ Day3

マンダリンハウスと言うお宿に予約を入れていましたが、今回は、クライミングがメインだったので、お宿の印象は薄い。

お食事が一杯でお腹いっぱい・・・朝の朝食がすごく量が多かった。ハワイ風のお宿でした。

翌日は、また幕山公園へ行き、幕山に登り、桃源郷エリアなど、登山道から見える範囲で偵察。


山としては見るべきところが少ない、近所のウラヤマ風のところでした。 まぁ標高も626mですしね~。展望が良いかと言うと、んー。登山道の途中の方が開けている箇所がありました。

山頂付近から懸垂して岩場にトップロープを張る、というのはなさそう・・・。

このような小さい山であるにも関わらず、遊べる岩が一杯で、それがすごいです。

桃源郷
ここはクライマーを歓迎するように、駐車料金を300円くらいとっても良いので、少し整備したら、もっと地元にも恩恵があるようになる気がしました。

小川山なんて、駐車場名目で300円かかりますが、それで文句を言う人、いませんしね。

最近はクライミングは大衆化し、岩場を一部の愛好家だけが利用する・・・というスタンスよりは、時代を先取りし、共存共栄を図るほうが、時代の流れにマッチしているように思いました。

岩場が荒れているわりに、クライマーは花盛り。

登山道は、閑古鳥が鳴いており、山頂には山ガール風のウエアを着た中高年カップルがお弁当を食べているだけでした。

いや、私も夫も中高年ですが・・・スイマセン・・・ただ明らかに山ガールウエアの奥様が年輩でびっくりしたんです・・・旦那さんはどこ吹く風で普通のウエアでした。626mだったら、ウエアは普通の服で十分ですしね。で、神奈川って都会なんだなぁ~を感じさせられました。

帰りは、厚生年金会館の温泉、ニューウェルシティいずみの湯に立ち寄りました。設備が整っているクアハウス風の施設で、お食事もでき、化粧水やせっけんなどのお化粧品も揃っているのでおススメです。5時間まで駐車無料。 湯の方は、源泉はちょっとで塩素の湯ですが、体の汚れ落としを目的にした場合、源泉はあまり重要ではないかと・・・。 1000円です。ここは朝まで過ごせるらしい。

そうこうしているうちに、2時、帰らなくては、と芦ノ湖経由で帰りました。お天気がイマイチだったので、富士山が見えず残念でしたが、見えたら非常に良いシーニックドライブだったような?

夫と走って、また思い出が一つ増えました♪ ここ2年ほど、忙しく、夫と過ごす休暇が削られがちだったので、また二人で思い出の山を作りつつ、登って行きたいと思いを改めています。

須走、富士吉田、三つ峠、甲府と順調に帰り、スタバで休憩して(また~)、帰宅は19時。

湯河原方面は、冬にはお世話になりそうです。甲府は真冬での登れる岩場もありますが、課題が面白いかどうか、講習があるかどうかも多少課題になります。

まぁ私は地元の岩場を大事にするように言われているので、兜山で成長するのが良いのかな、と思っていますが・・・。うちから30分ですし。

というわけで、夫にはカメラマンとして活躍してもらい脇役でしたが、わたしにとっては得るものが多い、楽しい週末でした。


 

≪参考情報≫
・しとど庵 廃業中
・テント泊一泊 1500円
ゆとろ嵯峨沢の湯 温泉、レストラン、バンガロー
・こごめの湯 19時以降 500円
・いずみの湯 22時間営業 休憩所あり 5時間まで駐車無料

≪関連記事≫
湯河原の講習で思ったこと

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-773363.html

同行者の記録

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