■ クライマーと登山者で行く場所が違う 瑞牆山
すっかり滑落で、色あせてしまった感じですが、月曜に瑞牆山、カサメリ沢にクライミングに行きました。
一般登山者にとって、瑞牆山は単純に、”名前がかっこいい!” & ”百名山” というだけの山です。
小川山もそうですが、瑞牆山も、登山者とクライマーでは、知っていることも、出没するエリアもまったく違う山です。
私はもちろん、登山者側に去年までは、いたわけですが、その当時から、そのような立場にある山だと言うことは、よく知っていました。
なぜなら、私は日本登山大系などを読んでしまう暇人登山者だからです(^^;)。
瑞牆山には、カンマンボロンを歩くマイナールートがあり、知人に歩くように薦められたりもしましたが、なんとなく、どこかに誘導されているような不審感が募り(笑)、行っていませんでした。
今度、夫と行ってきます。
■ アスレチックなルート? スポーツクライミング的なルート?
小川山と比べて、瑞牆山は、アルパインカラーの強い岩場だと思っていました。
岳人で、横山勝丘さんが、「ベルジェエール」やら「アレアレア」やらの、パチンコ(継続登攀)をやって、くたびれてノックダウンされていたりします…(汗)
・・・という印象が強烈で、十一面岩も、カンマンボロンも、不動沢も、なんだか私の中のイメージは 横山ジャンボ、なんですから(^^;) つまり、ワタクシとは一生関係ない世界です。
・・・というようなイメージを持っていた、瑞牆山ですが、先輩に連れて行ってもらった、カサメリ沢のモツランド、レーザーズエッジは、岩の造形がなかなか見ものでした。
一応調べて行きましたが、先輩がいなかったら一生触ることがなかっただろう岩に触りました(^^)。
これがモツランド。
実際、行くと、驚くような岩場です。
上のほうはルーフになっています。
まるで、小川山レイバックの複雑版みたいです。
岩の造詣がホントにすごい。
レーザーズエッジの横にはクラックもありました。
こちらが、ゴジラの背のような、レーザーズエッジ。(5.10 c/d)
「ええ~?! マジ?
これ登るの?」
と、やっぱり思うんですが・・・
最近は、そう思うのは一種の通過儀礼。
シカトします。
連れて行ってもらったら、
食わず嫌いしない
ことにしています。
やってもいないのに、できないって言わない!
っていう教育を受けました。
私はこの凹凸の凹のほうが、簡単ルートに思えたのですが、なんとルートは、凸をいくんですよ~(驚!)
ロデオのように馬乗りです(^^)。
先輩、終了点につきました。
このルートは、核心が二つあって、最初のハング越えと4ピン目の終了点に上り詰める一個前のところです。
一回先輩がフォール。
止めれて良かったです~
確実に増えつつある、ビレイ経験。
私は登るほうは、イマイチなので、ビレイくらいは上手になりたいです。
この時、ちょうど、すごく、きれいな蝶々がひらひらと舞っていました。
太陽の光に透けて、とってもキレイだったんですが・・・。
クライミングって2人だと、写真を撮るのが一苦労です。
3人がベストだな!
これは、ワタクシ。
実は、一回目のトライでは、まず離陸困難に(笑)。
何しろ最初の一ピン目が、越えられないんですよ・・・
先輩のムーブと比べると、ハングを超えるためのガバの1手が、私には届かないんです。
それも左手。右手は岩のエッジをもつ。
で、2回トライするも・・・うーん、と唸って、退却。
次のトライでは、早々にあきらめ(笑)、A0.
ヌンチャクを握ることをA0って言うんです。
で、1ピン目でA0でしょう?
もう、ずっとA0してもいっしょだな~って感じ(笑)
でも、上まで行けて、感無量。
だって、まさか行けるとは思いませんからね~!!
信じられなーい!!
気をよくして、次の課題に取り掛かるも・・・
私は、たぬき(5.10A)が、いかにも登れそうに見えたので、とりあえず、トップロープをかけてもらいました。
核心はたったの一個で、最後のハング越えのマントリングなんですが、左手にポケットを取ってから、右手が何にもないんです~。
それで、やっぱり越えられず。
2度目のトライでは、なぜか核心でない、ラクラクスラブのところも
「えっと、さっきどうやったんだっけ?」となっており、結局、上まで行きましたけど、マントリングはAゼロでした。
うーん・・・ でも、自然の岩場で、5.10Aを触ることに意味があるよねっ!!と自分を納得させました。
■ ジャガバター
その後、先輩は
「ジャガバター」(5.10d)へ・・・。 ジャガバターは最初の出だしが核心で、ポケットから、次のカチが遠い。
私もやってみましたが、デッドです(汗)
さらに、ルートが屈曲しており、上にぬんちゃくかけてから、右の「ミルクミルク」に合流するんですが、その上にも核心が待っています・・・
なんというか、エラく、ストレニュアスなルートでした・・・フェースって難しいんですね~。
私は十二ヶ岳の岩場の5.7のフェースみたいなのをたくさん登りたいんですけど(笑)
でも、この日はこの壁のムーブ解決に、あーだこーだと、無い知恵を絞りだす感じで、楽しいクライミングデーでした。
この核心部、上手な人はどう越えるのか?みてみたい・・・。
けど、私としては指の負担が多そうなので、この系統のやつはあんまり熱中してはいけなそうな気がする・・
後で、相方にこの写真を見せたら、「あ、顔がある!」って言っていました。
その、”顔”の左目がポケットで指2本くらいしか入らないんですが、それとその上の一手が核心です。
■ 宿泊
後で、遠藤由加さんのブログをみたら、なんと、前の日にカサメリ沢で登っていたらしい・・・そのブログで、五郎舎(ごろうや)という民宿を発見した。
山梨に住んでいると、この辺に泊まることはないのだが、良さそうな場所です。
瑞牆山はテントサイトが、小川山と比べて充実していないので・・・それも商売上手な長野と、せっかくのビジネスチャンスもそうと気が付かない山梨のコントラストを感じさせます。
あとは、こちらのアプローチ図が役に立つかも・・・。
http://www.pump-climbing.com/areaguide/data/japan/pdf/Date-J-Kasameri-1.pdf
瑞牆山は、良い山です。 岩登りしない人も、岩を見て感激すると思います☆
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