■ なんともないけど、まだ頭痛がしています・・・
先日、月曜日に、瑞牆山で滑落し、頭を打ちました(T_T)。
それでも、昨日はクライミングに行っているところが、懲りないわねぇと言う感じですが・・・昨日は、さすがに、リハビリデーとしました(^^;)。
幸い、昨日、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらいましたが、まったくどうということもなく、先輩曰く3Dで、空手の受け身のように、斜面を8メートル近くも転がった割には、平常のままです。
ただ今日もまだ少し頭痛がします。硬いものはまだ噛めません。
骨太で頑丈に出来ていて感謝、感謝です。
また、私は、普通の人より、体が柔らかいので、よく小さな転倒をする割には、怪我らしい怪我も、今までしたことがありません。
でも、今回は、ヤバかったです。
■ 転ぶが、重症化しない
私はよく転ぶ方です。
梅田でもつるん!とやっていました…(^^;)でも、敏捷性が結構良くて、転んだところから、正常位に回復するのは上手です。
それが登山で何に現れるか、と言うと、滑落停止訓練です。なんか滑落停止、上手だったんですよね…。でも、そんなのが上手でも転ばない方が重要なんですよ…(^^;)。
よく転ぶ = インナーマッスルが不足している
転んでも軽傷 = 体が柔らかい
という、この2点は、自分自身振り返っても、合っているような気がします。
■ 体組成…上半身が弱い
私は、スポーツジムに長いこと通っていたので、自分の体組成は、結構よく分かっています。
ジム通いを辞めてからもう4年ですが、24歳から36歳までの通っている間の12年間、体組成はほとんど変化がありませんでした。通常は、加齢で骨量も筋量も減りますから、ジムの効果はあったということです。
ジムでは、このような図で、体組成を表してくれます。
私は、上半身がいつも水色でした。
つまり、上半身の筋力が標準より弱いという意味です。
逆に下半身は黄緑色で、下半身の筋肉は、標準より強いという意味です。
これは、女性の平均を基にしているので、一般に男性と比べて女性が上半身が弱い、というのに、輪を掛けて、女性の中でも上半身が弱いほうに入る、という意味です。
というのは、バレエって上半身の筋肉は、ホントに使わないんですよね。
それで、危機感を感じ、重いダンベルを持ち上げるような筋トレもやってみましたが、まったく面白くないので、続かず、結局上半身の強化というのは、実現しないまま、来てしまいました。
クライミングは、ダンベルを持ち上げるよりは、面白い活動です。ダンベルと比べて、ごめんなさい。
私は、脊柱起立筋やハムストリングス、大腿四頭筋、足の裏力は、標準以上の筋力を持っていますが、握力や腕力は標準以下です。
腹筋力は、強くもなく弱くもなく、というところだと思います。これは私がヨガを教えていて、色々な生徒さんを見ての感想です。
ちなみに、左手の握力18kgです。女性の標準が30kgです。右手はかろうじて28kgありました(ほっ)。
いくらクライミングで、筋トレは最後にやるものだ、と言っても、もともとない保持力が、足を引っ張っているのは、否定できないかもしれません(^^;)。
ハングしたルートは私にはルート自体のグレードより、辛いハズです。
■ ちびに辛いクライミング
クライミングは、他の面でも、私の肉体的条件にとって、思ったよりも、実は、かなり敷居が高いかもしれません・・・(^^;)。
というのは、スポーツクライミングと違って、外岩は、肉体的条件に、かなり有利・不利が明らかになる、ということが分かってきたからです。届かないものは届かないという事態はいかんともしがたい。
身長152cmの私にとっては、クライミング、特に、外岩は、一皮剥けるまでの…つまり、自分なりのムーブ解決法を編み出すまでの…敷居が、おそらく、一般的に男性クライマーがクライミングにハマる場合より、困難度がかなり高い活動かもしれません。
つまり、一般的な身長の人が傾ける努力より多くを傾けないと、普通に一般の人が登れるところが登れるようには、ならないのかもしれない、ということです。
■ 身長とクライミング
というのは、実は先月、143cmの女性と沢をご一緒する機会があったのですが、その方はベテラン山ヤでしたが、私が難なく超えた小滝で、ずぶぬれになりながら、スメアリング苦労していたのです(さっさと超えると濡れない)。
その方は、体力はまったく遜色ないというか、私の上を行く方でした。クライミング歴も私より長いはずだったので、ちょっとびっくり。
考えられる要因は、リーチの差しかありません。
というのも、私はムーブ解決で登っているようなクライマーでは、まだないからです。目についた、ありきたりなフットホールドを使ったにすぎません。
彼女との慎重差は9cm。突っ張り棒だって、9cm足りなければ、突っ張り棒として役に立ちません。
結論すると、身長150の人が登れるところを140の人は登れないことがあります。
であれば、170cmの人にとって、5.9の課題は、150cmの人にとって同じグレードであるはずがありません。
参考: リーチ別階級制
■ 人工壁のホールド
一般にクライミングは男性が多いので、男性の身長160~170cmに合わせてホールドが設置してあるのではないか?と思います。
外岩の場合は、グレーディングが、これくらいの身長の人の感想に基づいているはずです。
会にいる女性の先輩クライマーは、身長158cmです。私より6cm背が高い。それでも不利と思いますが、男性クライマーは小柄な人が多いので、165と男性にしては小柄な方人と比較しても、7cmはリーチに差があることになります。
その女性クライマーが、他の男性クライマーに対して感じる不利の大きさは、私がその女性クライマーに対して感じる不利の大きさと、同じくらいかもしれません。
ある先輩が教えてくれたのですが、5.9から10代に乗り越えるときに、とても苦労したそうです。身長が有利な先輩ではないので、私も同じように5.9から10に行くのに苦労するかもしれません。
その苦労は、背の高い人が理解できない苦労かもしれません。
■ 外岩の遠いホールド
一方で、外岩ではフットスタンスが常に自由です。
と言っても、使えるスタンスは、大体限られていたりしますが…より小さいスタンスに乗れるようになることが、リーチが短い人の唯一の道です(笑)
なので、細かいスタンスに乗るというのが学ぶべきことであり、今人工壁でやっている、かぶった壁で、フリながら登るというのは、実は登り方としては、腕力がない私には、苦手克服課題ではあっても、努力のわりには、外岩ではあんまり役に立たない努力かもしれません。
■ 健脚と一般ルート
ちょっと、方面が変わりますが、いわゆる健脚と自称する人であっても、健脚ルートを歩くには、十分な体力とは言えない、ということが一般によく知られています。 (こちら)
つまり、一般ルートがラクラクだから、と言って、健脚ルートにむかうと痛い目を見る、ということです。
一般に、山でリーダークラスであるような人たちは、一般登山者より格段に体力レベルが上ですが、その体力レベルをもってしても、健脚ルートは体力を消耗させ、結果危険が大きい、ということです。
■ 非連続
レベルというのは一般的には、ひとつずつ上がって行きます。 レベル1から一つずつ・・・一般的にステップアップというと、そのようなイメージであると思います。
が、1から始め、2、3、4と順調にステップアップしてきたとして、おそらく一般登山道の最高難度を5、程度とすると、バリエーションは、易しいといわれているスタート地点が、8くらいなのではないでしょうか?
つまりそこには3段階もステップが、飛び級になっているのです。
これは、クライミングも似ています。 一般道で必要なクライミングは、5,2、3、4というようなレベルですが、クライミングジムの一番易しい課題で、5.7です。
つまり、一般登山で体力がある、と評価されるようになっても(たとえばコースタイムの8割で歩けても)、あるいは多少の登攀的要素があるところで大丈夫、となっても、それくらいの体力、あるいは登攀力では、体力が必要なバリエーションルートに挑戦するには、まだまだ体力や登攀力が足りない、ということです。
■ 一般道の性格
ルートは性格が色々あります。
・ストレニュアス 危険が大きく神経を使う
・エンデュアランス 危険は少ないが長くて持久力を要する
・テクニカル系 技術が必要。急な下りなど。
・パワー系 肺活量や瞬発力が必要。急な登り、ラッセルなど。
これは、一般登山でもある程度当てはまりますが、一般登山だと、エンデュアランスではあっても、特に危険や技術度が高まるわけではありません。
ストレニュアスさや、テクニカルさ、というのは、一般登山道を出て初めて身に着ける登山技術であり、最初のところをじっくり焦らず、成長するのが良い作戦かもしれません。
■ まとめ
・コアマッスル強化のこと
・体力は全般的にアップのこと
・クライミングは、テクニカル系を強化のこと (パワー系は後回し)
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