Tuesday, May 6, 2014

男女の強みを生かしたチームビルディング

■ 登山三昧ですが・・・なにか(笑)?

私は山梨に夫の転勤により来て、それまでフルタイムで働いていた仕事を失職したため、登山をしています。

山梨にいる間は登山さえできたら結構、と、腹をくくっている。(どれだけいるかワカラナイ)

山梨に来た直後は状況に抗い、メルボルンに留学したり、東京に出稼ぎに出て週末に甲府に帰るという二重生活をしてみたりした。(大変すぎて死にそうでした・・・)

私は、たいした職歴はないが、歴としてみると、大企業育ちだし、さもなければ英語を生かした仕事というと、大企業を除けば、外資にならざるを得なくなり、そのような職はどちらも、地方都市にはそもそも存在しない。

要するに失業者なのだが、そのままではヤバいので、地方都市でも何か出来ることを、というので、塾の講師を考えたりもした。が、いくら大卒とはいえ、私は変わり玉で、自分自身が塾に通ったことはない。 なのに、受験テクニックを教える活動は、自己矛盾もいいところだ。

趣味のバレエ(19歳のころからだから20年…)はノイマイヤーの通訳をしたくらいだし一応詳しい。バレエのためにやっていたヨガも、ヨガ歴すでに10年は経っており、ヨガの方がバレエより運動としてみると易しいため、インストラクターとなるのはあまり難しいことではなかった。また、必要となる解剖学は仕事で医療系翻訳をしており、外科の先生から社内教育を受けていたので、教えてくれる人より大概の場合、詳しいくらいだった。

というわけで、週2日ヨガを教える以外は、時間はたっぷりあるという・・・山に向けての環境は、なぜかバッチリ整い(笑)、登山という趣味に邁進中な日々なわけである。

(と言っても、そんなに熱を入れているわけではない…そんなことをしたら、山から帰ってこれなくなる)

■ プライオリティー

というわけで、私のプライオリティーは

 1)ブログ
 2)山
 3)ヨガ
 4)家庭
 5)その他

くらいのもので、至ってシンプルな生活をしている。OL生活時代と比べ、欲しいものはほとんどない(登攀具など必要なもの以外) 

消費生活というのは、非常にウェートが低い分野になってしまった。以前とは大違いだ。

私はソフトウェア開発でスタートした訳だが、最初の頃は、プログラミングの本やソフトウェアを買うのにだいぶ経費が掛かった。何しろ、私は文系で、理系の皆の衆についていくには”コソ練”が必要なのだった。クライミングと同じですねぇ~(笑)

転職すると、今度はOL服などに投資が要るようになった。開発部ではノーメークに作業服&作業帽で、「えらく小さい男子」で通ってしまったが、一般社会ではそれは翻訳者といえども許されない。

いっちょ前にOL服を着るのが大変だった。そうこうしているうちに外資に転職し、必要経費はかさむ…
まるでいたちごっこだった。

ので、今は収入は、ほぼボトムラインに近いが、稼げど稼げど、出ていく、という悪循環からは解放されているような気がする。

ただ消費者としての生産性は高くないと思う。何しろあんまり消費していない。

というわけで、今は、登山とヨガ中心の生活ができて、大変幸せです。うん。期間限定だけど。

■ 強いねぇってホント・・・?

しかし、問題は次々浮上するもので…私のもっぱらの問題は、私が夫より強くなってしまった…という点。

山登りは夫と余暇を楽しむのに、共働き時代のように金にモノを言わせる系はもう無理、と私が家計的に判断したから・・・なのだが、夫の方は金を払ってでも休息を買いたい、と思っているようで(笑)

彼と仙丈ヶ岳に去年行った時は、10kgちょいくらいしか背負っていないはずだけど、やっぱりバテバテで、かわいそうになってしまったのでした… うーん。

かといって、私が背負ったら、彼も嫌だろうし。

私は一応彼の職場を知っているので、あんまり無理も言えない。ソフトウェア開発と言うのは、本当に過酷な職場なのです…私も死にそうでした。

が、今日は休日で二人で家の中で過ごしましたが、悲しきかな、まるで職場と同じように、ふたりともPCの前に釘づけなのですが…(^^;) 悲しい性ですねぇ…。今日は10時間以上モニターを見つめていると思います・・・(汗)

まぁ要点は、夫とは山が合わなくなってきたってことです…夫と行けるのはGWの仙丈ヶ岳まで。バリエーションに彼と行きたい場合は、ガイドを雇います。

となると、ガイドを雇ってまで行かなくていいってことになります。何しろ、ボトルネックはコストなので。

■ じゃ誰と行くか?

で、結局夫と行かないなら、誰と行くか?という問題が浮上します。

 1)ガイドと行く
 2)友達と行く
 3)山岳会

1)というのは経済的事情から大変難しいです。即没。

2)友達と行くというのをかなり頑張ってはみましたが、友達と行くと言う選択肢は、要するに友達を
山ヤに育てるという意味になり…これは大変負担が大きい。というのは、こっちもまだ山ヤ修業中

すでに山にハマっている人と友達になる、というのが一番手っ取り早いのですが、やってみたんだけど、結局、大抵は山が合わない。 

どうも、私はガチアルパイン系みたいなんですよね・・・ザックの選択からして、それが表れているようで。

ガイド登山出身の人は、歩けるけど判断力がない。判断を相談できない。相談すると「リーダーに任せます」と言う。リーダーがいない登山が分からないわけで、これでは一緒に協力して登れない。

これは山岳会の平民専門の人も同じようだ(笑)(注:平民と言うのはもちろん便宜上です。分かりやすいから。)

要するに、どこかに行くときに、行先を自分で探してこない癖がついていると、まず地図もみてこないし、したがってコースタイムも良く知らず、山域の概念図も頭に入っていないから、相談しても、何を相談されているのか、本人も分からないみたいなのだ。

下山に〇〇時間くらいだから、今〇△だと、〇時頃になって…という算段ができない。あるいは、今歩いている、このペースで行くと、〇〇尾根を使っての下山はもうできないかも…とか計算できない。

こっちがラッセルを焦って頑張っていても理由が分からないで、のんびりサーモスでお茶でも飲んでいたりするわけです… 

なので、一緒に協力して登る仲間とは程遠くなってしまう。

という事情で、山に一緒に行くということは、一般に想像される以上にけっこう難しいのです…

連れて行く側の負担の重さは、やったことがある人でないと想像できないと思います。

■ 女性は男性の縮小版ではない

というわけで、やっぱり色々と気心が知れている夫と山に行くのは、まだ有力な手段として、不採用にはならないわけですが…

いくら山岳会に入っても、先輩もヤマばっかりしているわけではないだろうし、忙しいだろうしね。

まぁ、私は例外的に暇な人種なわけで(笑)

で、夫と脚が合わない、という点を色々掘り下げてみる・・・と、これは、”パーティには一人として不要な人はいない”という真理の探究かもしれない。

というのは、

 1)夫は登りの難しいところなど、私より得意
 2)夫は持久力には乏しい
 3)夫は高所には弱い

たとえば、ハイステップでよいしょとお尻を持ち上げなければいけないところなどの”ちょっとした悪場”は、絶対的に夫の方が強いのです。

夫は、誰が見ても草食系ですが、その草食系の夫でも、やっぱり子供の頃は、泥んこになって遊んだのではないかと思います。私はおしとやかに本でも読んでいた頃に(笑)

でも、山の9割はそんな悪場ではなく、フツーの歩きなので、悪場では私の方が弱くても、総合すると
私の方が全然疲れていない、ということによくなります。すると夫は「僕もう年だよ~」となります。

うーん…それは、ある意味、腕力で登れてしまうクライマーみたいな感じなのではないか?と想像しているのですが。

逆に私の強みを上げてみると

 1)持久力
 2)下り
 3)高いところは怖くない
 4)重荷には弱い
 5)よく考えている

で、コレも一般的な女性の特徴ではないかと思います。登りは体力、下りは技術、なので。

女性と男性のパワー出力の仕方の違いを見ると、

男性 ⇒ ハイパワー&短期的
女性 ⇒ ローパワー&長期的

なのではないかと思います。要するに、短距離ランナーvs長距離ランナーみたいな…

なので、私が思うには、ハイパワーの男性が多少の歩荷負担をするにしても、たとえば、疲れが出始める帰りでは、歩荷負担を減らし、女性にいくぶんか歩荷負担を助けてもらう、というのがいいのかも…。

私は自分でも下山時もあんまり疲れていないな~と思います。のは、たぶん、最初からペース配分を理解しているせいもあると思いますが…男性、歩くの早い・・・。

私もオーバーペースで歩くとバテます・・・一度バテると回復は結構時間がかかりますよね。

もし、女性を男性の縮小版として扱うと、単純に歩荷量や歩く量、歩く速度を減らした計画になりそうです。

でも、女性には女性の強みや特徴があり、それが男性の強みの反対で、男性の弱点を補うものだ、と考えれば、男性も女性を山に連れて行くのを弱いからヤダ、と思わずに済むし、女性の方も悪いなぁと思わずに済むのでは?

私も夫を「弱いなぁ」と思わずに済み、夫も「俺が担がなくっちゃ」と思わずに済む…には、どうしたらよいか?

 1)行きは、歩荷負担を若い男性に対して重くして、ペースをスローダウンさせる
 2)これで高齢者と女性にペースが合う
 3)登りの悪場は、身軽な男性や技術に優れた男性がリード、女性はフォロー
 4)下りは、疲れが少ない女性がリード、男性がフォロー
 5)帰りの撤収は、男性は集中力が切れる頃合いなので、女性がリード

運転は集中力が必要なものなので、山帰りにリーダーが運転と言うのはやっぱり負担が大きい。

リーダーがサブリーダーを指定していても、サブリーダーも同じタイミングで疲れ、同じ強みを持っていたら、相互に補完する関係にはなれない。

そうこう考えていると、違うからこそ、組める、というのが、ベストパートナーなのかなぁ・・・。


 夫が焚火担当、私が料理担当。
焚火とケーキ担当(笑)

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