翌朝は3時起き、4時半出発。
のはずがここで5時です。
まぁ、人生そんなもの、です(笑)
モルゲンロート。
ここで、先輩に、雪渓の真ん中を歩くなと叱られました。
どこが危ないん?全然わかりません。
ちょうど真ん中あたりの、ゆるやかなところから尾根に乗ります。
尾根に乗ったところ。まぁ、見るからにラクラク。
実際、雪割れがある以外は、ラクラクです。
日ごろから、森林限界以下でも尾根を歩く練習をしておけばい良いと思います。
こちらは布引沢です。これは、なだらかですねぇ。
西穂高沢より楽そうです。
やっぱり地図ではイマイチわかりません。
振り返ると雲海が・・・
大気は安定しているようです。
すでにテントサイトがはるか足元下。
先行する、先輩の雄姿。
まぁこういうところで、先行するのは山ヤ冥利でしょうから、年の順ですよね。
振り返ると、このような状況。
ずっと尾根通りでルーファイは初級です。
どうです?この山!気分サイコー!!
じゃーん。爺が岳。いやぁかっこいいですぇ!!
赤岩尾根と鎌尾根 |
左右にある、雪崩れの筋に注目。
いっぱいありすぎです。
こんなにいっぱい・・・
筋だらけ。
これは、北俣本谷へなだれ込みます。
鹿島槍南峰が左、目の前は北峰かな?
ナイフリッジ。
ナイフリッジは平気ですが、・・・
この右の雪割れ・・・これ、全層雪崩になる、切断面では???
あーあ、こんなに・・・ |
しかし、爽快な景色。
気分がいいです。
空中散歩。
下りはスタカットで降ります。
説明を追加 |
左側の雪庇。これは乗り越えられません。
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雪庇は通常は懸垂で降りるそうです。登山大系には下山にも使うなら、フィックスにしておけ、とありますが・・・
結局、スタカットで降りました。
山頂付近で出会った、ライチョウ君。
人間の存在は無視(笑)。
鹿島槍 南峰では、登山者1名。
他に登山者には会わず、静かな山。
いいですね~☆
稜線は、風が強く、始終ガスに包まれ、時折ガスが晴れると展望が。
みな、ジャケットを着ます。
夏道が出ているので、私はアイゼンを外しましたが、皆はつけたまま。
稜線からみた、先ほどの巨大雪庇。
もう下りですが、歩いたところから、点発生の表層雪崩が起ります。
このきれいな切断面・・・(笑)
まるで教科書のようです。
5月1日の夜は雪が少し積もったようですね。
それを下に眺めると、布引沢はこうなっています。
下界の眺め・・・赤岩尾根と高千穂平・・・
なんだか、雪が少ないのです。
冷や冷やしながらも、森林限界に突入前に、ダケカンバの大きいのがあるあたりで、布引沢に下降し、
スタカットはもういいだろう、という具合のところで、沢を駆け下りました。
テントサイトまでは、下りは早いので、さっさと下りてしまい(まぁ雪崩もあるし、ゆっくりする理由もないので)
4時ごろにはテントサイト帰着。
テントは風にすこし動かされていました。
もう、お酒がないので、さっと食べて就寝。
私は瓶の酒を今回は持って行きませんでした。
なにしろ、稜線でツエルトビバーク、の予定でしたので・・・
そんなシビアな山なら、酒は要らないと思ったんですよね(笑)
実際、そのつもりで、たくさんの行動食を持ってあがったんですが・・・。念のため、冷池山荘に素泊まりも可能なお金も入れていました。
この日は、山頂で登山者一人に会っただけでした。
続きは明日書きます。
山の疲れ度としては、西穂高沢の方が体力的に大変のような気がします。