二日目の夜は、お酒がもう舐めるくらいしかなく・・・BC(ベースキャンプ)にまさか戻ってくるとはおもっていなかったので・・・実は稜線でビバークだと思っていたのです・・・
鎌尾根から、布引沢へサクサク降りて、16時にBCについてしまった時には、若手のM野さんは、てっきり「今日中に下山か!」と思っていたくらいです(笑)
BCから1時間くらいで、登山口なので、正直、フツーに当日下山できてしまう・・・というか、もしかして、鎌尾根日帰りの山?!くらいな勢いでした。
そのように、時間的にも体力的にも、安全マージンの大きな山、だったので、この3日目の朝のピーカンには参りました(笑)
もう、もいっかい登って帰るぅ・・・?な感じ(^^;)
あーあ、今日は雪質が硬く閉まってアイゼンがよく刺さり、おまけにこのピーカン・・・ |
何しろ、山に温泉はつきものですが、下山が早すぎると温泉が開店していないかもしれない(^^;)
ので、下山はわざとだらだらと・・・(笑)
実は昨日の下りも、わざと尾根の頭で、1時間ほど時間をつぶしたりしたんですけどねぇ・・・
しっかし、雪崩痕は増えているような?!
そりゃそうかねぇ・・・ あんだけ、雪崩れれば。
昨日は、登っている途中に、布引沢のほうを見ると、まるでダムの放流のように、土砂を含んで茶色くなった雪が、岩溝から、空中に弧を描いて、流れ出しているのが、間欠的に見えました・・・。
雪、白くなくて茶色なのは、だからです。
さようなら・・・鎌尾根。
めっちゃ、気に入りました。マイナーで静かで、楽で(笑)
すばらしいルート。ここは、ピストンなら、前夜泊日帰りです。
隊長はダイレクト尾根に行きたいのだそうです。
■ してやったり(笑)
帰りは、大勢の登山者が上がってくるのとすれ違いました。
みな、一様に大型ザックを背負い(つまりテン泊)、ヘルメット持参の人も多かった。
一組だけ、ダイレクト尾根の人たちに会いましたが、実はそれは山岳総合センターの講師の一団でした。
「あれぇ?赤岩先生!こんにちは!」と、叫んだものの、実は赤梅先生でした・・・(^^;)、あんまり鹿島槍研究したんで、赤岩尾根に引きづりこまれていました・・・スイマセン。
先生たちの一団だけがダイレクト尾根、あとは、5~6組すれ違うもみな、赤岩尾根。
赤岩尾根も下部が悪そうなのに、西沢を使う人がいないのは不思議でした。朝の早い時間なら、この日の雪は固く閉まり、アイゼンがサクサクでした。
上級の講師に「鎌尾根を下れたんなら、ダイレクト尾根も登れるべ」と言ってもらったのが、うれしかった。 よし!じゃ来年はダイレクト尾根で(笑)
しかし、大町近辺の山ではよく講師に合いますね・・・。後立でなくても、私のホームベース甲府の小瀬でも、クライミングウォールで、村上講師に会ったし・・・。いや~もしかして、山の世界は超狭い?
下山すると、大谷原の駐車場はほぼ満車でした。 私たちが入山した5月1日は、3台しかなかったうえ、隣の一台は止めてからだいぶ経つ様子だったのに。
もう、登ってくる登山者とすれ違うと、静かな山を味わえたことに、なんとなく、優越感が(笑)
■ 反省
今回は、定着テント泊2日、もしかしてツエルトビバーク1泊、の予定でした。
(先輩は、パーティの行動力が読めないので、色々と心配していそうだった)
&
(心配の種の大部分は、入会したての私の脚力が読めないということにありそうだった)
ので、私は一応、自分で自分のコースタイムを予測し、それを先輩に伝えていましたが・・・鎌尾根は取り付きから5時間だろう、と。
それは、かなり正確な予想で、まーぴったし!でした。自画自賛。パチパチ~。まぁ奇遇ですけどね。
しかし、失敗は、酒の量です(笑) じゃあ、一瓶持ってあがっても良かったかねぇ・・なゆとり具合。
今回は私は食当もなく、運転もなかったので、結構ゆとりがあり、想定される担当は、
1)酒つまみ担当
2)写真担当
3)バテナイこと
でした。 しかし、山行がシビアそうだったので、ちょっと酒を大量に持ち込んで、士気を下げるのはためらわれ・・・ 私はシビアな山の時は、食料でさえ軽量化を図るので・・・さらに担げないのに持ってあがってバテたら、最悪です。
基本、新人の最大の任務はバテナイこと、です。
御坂山岳会との合宿は初めてなので、まぁ、お互いどれくらいの真剣度が要るのか?あるいはどれくらいご褒美山行なのか?分かりませんね。
今回は、安全マージンが大きく、会の性格として、非常に慎重な会であることが分かりました。
私自身も結構慎重な方と思いますが、それより輪をかけて慎重。
今回、それ以外の反省では、人に合わせることのむずかしさが・・・。
スマホの充電器は持って行ったのに、ケーブルを忘れ・・・ああっ! なにしろ、普段は自分の車で充電できるので、ケーブルは最後に車から入れればいい・・・今回は人の車なので・・・
あと、最大の反省は靴です。 靴はもう芯まで濡れ、下山時はとても気持ち悪くなっていました・・・(><) 自車なら、常にスリッパが置きっぱなしですが、今回は、乗り合わせなので、サンダルを持たずに行ったら・・・下山の温泉などでさっぱりしたのに、ああ~靴が・・・な状態。
先輩に「アルパインの気合入ってるね~」と言われましたが、気合ではない・・・ちょー気持ち悪い。
下山の快適さにサンダルは必携です(笑)。靴は意外にどうするか難しい点です。電車で山登りするときは、サンダルはあっても邪魔で結局、登山靴は履いて移動するのが一番楽です。
それにしても、冬靴、防水性なんとかなりませんかねぇ・・・もうぐちょぐちょ。ネオプレンソックスの出番かしら・・・
というわけで、まとめ
1)事前の予習&コースタイム予想は良かった
2)山にはビビりすぎだった
3)お酒が足りなかった
4)行動食は多すぎた
5)スタカットはマスターできた
6)雪崩でも尾根を歩けたので、これがボトムラインの経験値になった
7)忘れ物等は要注意
8)行きに水道水をもう少し持っても良かった
9)山で不要でも自宅のカギを持とう!
行きはスタバに寄れてよかったですが、帰りは緑湖で、軽く軽食を食べて帰りました。
帰宅は早々に13時。 帰宅すると夫の車がない! そんなに早く帰るとは思っていなかった&携帯の充電ができず、夫に連絡できない!さらに、夫はほとんどの場合携帯を鳴らしてもつかまらない!
ので、帰ったのに自宅に入れず・・・(><) 図書館で岳人2冊と雑誌1冊を読み時間をつぶして、やっと家には入れたら14時・・・
夫と山の写真を見て、「元君でも行けるんじゃなーい」なんて言いながら、スゲー雪崩!を見て、15時、昼寝して16時・・・という感じで、締め。
振り返ると、大変さはあまり感じない山でした。もっぱらの今後の課題は、先輩と楽しく話せる共通の話題を見つけることですね!
あと、北アのこのルートは、もう少し寒い時期の方がいいのかも? 雪崩が落ち着いている時期で、冷えているということを考えると、4月中旬くらいかなぁ・・。