Sunday, May 4, 2014

鹿島槍 鎌尾根 その3

 ■ ピーカン・・・(汗)

二日目の夜は、お酒がもう舐めるくらいしかなく・・・BC(ベースキャンプ)にまさか戻ってくるとはおもっていなかったので・・・実は稜線でビバークだと思っていたのです・・・ 

鎌尾根から、布引沢へサクサク降りて、16時にBCについてしまった時には、若手のM野さんは、てっきり「今日中に下山か!」と思っていたくらいです(笑)

BCから1時間くらいで、登山口なので、正直、フツーに当日下山できてしまう・・・というか、もしかして、鎌尾根日帰りの山?!くらいな勢いでした。

そのように、時間的にも体力的にも、安全マージンの大きな山、だったので、この3日目の朝のピーカンには参りました(笑)

もう、もいっかい登って帰るぅ・・・?な感じ(^^;)


あーあ、今日は雪質が硬く閉まってアイゼンがよく刺さり、おまけにこのピーカン・・・
 わざわざだらだらとゆっくり起きて、だらだらと朝食を支度し、だらだらと撤収しても・・・この晴れ。

何しろ、山に温泉はつきものですが、下山が早すぎると温泉が開店していないかもしれない(^^;)

ので、下山はわざとだらだらと・・・(笑)

実は昨日の下りも、わざと尾根の頭で、1時間ほど時間をつぶしたりしたんですけどねぇ・・・







しっかし、雪崩痕は増えているような?!

そりゃそうかねぇ・・・ あんだけ、雪崩れれば。

昨日は、登っている途中に、布引沢のほうを見ると、まるでダムの放流のように、土砂を含んで茶色くなった雪が、岩溝から、空中に弧を描いて、流れ出しているのが、間欠的に見えました・・・。

雪、白くなくて茶色なのは、だからです。







さようなら・・・鎌尾根。

めっちゃ、気に入りました。マイナーで静かで、楽で(笑)

すばらしいルート。ここは、ピストンなら、前夜泊日帰りです。

隊長はダイレクト尾根に行きたいのだそうです。

■ してやったり(笑)

帰りは、大勢の登山者が上がってくるのとすれ違いました。

みな、一様に大型ザックを背負い(つまりテン泊)、ヘルメット持参の人も多かった。

一組だけ、ダイレクト尾根の人たちに会いましたが、実はそれは山岳総合センターの講師の一団でした。

「あれぇ?赤岩先生!こんにちは!」と、叫んだものの、実は赤梅先生でした・・・(^^;)、あんまり鹿島槍研究したんで、赤岩尾根に引きづりこまれていました・・・スイマセン。


先生たちの一団だけがダイレクト尾根、あとは、5~6組すれ違うもみな、赤岩尾根。

赤岩尾根も下部が悪そうなのに、西沢を使う人がいないのは不思議でした。朝の早い時間なら、この日の雪は固く閉まり、アイゼンがサクサクでした。

上級の講師に「鎌尾根を下れたんなら、ダイレクト尾根も登れるべ」と言ってもらったのが、うれしかった。 よし!じゃ来年はダイレクト尾根で(笑)

しかし、大町近辺の山ではよく講師に合いますね・・・。後立でなくても、私のホームベース甲府の小瀬でも、クライミングウォールで、村上講師に会ったし・・・。いや~もしかして、山の世界は超狭い?

下山すると、大谷原の駐車場はほぼ満車でした。 私たちが入山した5月1日は、3台しかなかったうえ、隣の一台は止めてからだいぶ経つ様子だったのに。

もう、登ってくる登山者とすれ違うと、静かな山を味わえたことに、なんとなく、優越感が(笑)

■ 反省

今回は、定着テント泊2日、もしかしてツエルトビバーク1泊、の予定でした。

(先輩は、パーティの行動力が読めないので、色々と心配していそうだった)

  &

(心配の種の大部分は、入会したての私の脚力が読めないということにありそうだった)

ので、私は一応、自分で自分のコースタイムを予測し、それを先輩に伝えていましたが・・・鎌尾根は取り付きから5時間だろう、と。

それは、かなり正確な予想で、まーぴったし!でした。自画自賛。パチパチ~。まぁ奇遇ですけどね。

しかし、失敗は、酒の量です(笑) じゃあ、一瓶持ってあがっても良かったかねぇ・・なゆとり具合。

今回は私は食当もなく、運転もなかったので、結構ゆとりがあり、想定される担当は、

 1)酒つまみ担当
 2)写真担当
 3)バテナイこと

でした。 しかし、山行がシビアそうだったので、ちょっと酒を大量に持ち込んで、士気を下げるのはためらわれ・・・ 私はシビアな山の時は、食料でさえ軽量化を図るので・・・さらに担げないのに持ってあがってバテたら、最悪です。

基本、新人の最大の任務はバテナイこと、です。

御坂山岳会との合宿は初めてなので、まぁ、お互いどれくらいの真剣度が要るのか?あるいはどれくらいご褒美山行なのか?分かりませんね。

今回は、安全マージンが大きく、会の性格として、非常に慎重な会であることが分かりました。

私自身も結構慎重な方と思いますが、それより輪をかけて慎重。

今回、それ以外の反省では、人に合わせることのむずかしさが・・・。

スマホの充電器は持って行ったのに、ケーブルを忘れ・・・ああっ! なにしろ、普段は自分の車で充電できるので、ケーブルは最後に車から入れればいい・・・今回は人の車なので・・・

あと、最大の反省は靴です。 靴はもう芯まで濡れ、下山時はとても気持ち悪くなっていました・・・(><) 自車なら、常にスリッパが置きっぱなしですが、今回は、乗り合わせなので、サンダルを持たずに行ったら・・・下山の温泉などでさっぱりしたのに、ああ~靴が・・・な状態。

先輩に「アルパインの気合入ってるね~」と言われましたが、気合ではない・・・ちょー気持ち悪い。

下山の快適さにサンダルは必携です(笑)。靴は意外にどうするか難しい点です。電車で山登りするときは、サンダルはあっても邪魔で結局、登山靴は履いて移動するのが一番楽です。

それにしても、冬靴、防水性なんとかなりませんかねぇ・・・もうぐちょぐちょ。ネオプレンソックスの出番かしら・・・

というわけで、まとめ

 1)事前の予習&コースタイム予想は良かった
 2)山にはビビりすぎだった
 3)お酒が足りなかった
 4)行動食は多すぎた
 5)スタカットはマスターできた
 6)雪崩でも尾根を歩けたので、これがボトムラインの経験値になった
 7)忘れ物等は要注意
 8)行きに水道水をもう少し持っても良かった
 9)山で不要でも自宅のカギを持とう!

行きはスタバに寄れてよかったですが、帰りは緑湖で、軽く軽食を食べて帰りました。

帰宅は早々に13時。 帰宅すると夫の車がない! そんなに早く帰るとは思っていなかった&携帯の充電ができず、夫に連絡できない!さらに、夫はほとんどの場合携帯を鳴らしてもつかまらない!

ので、帰ったのに自宅に入れず・・・(><) 図書館で岳人2冊と雑誌1冊を読み時間をつぶして、やっと家には入れたら14時・・・

夫と山の写真を見て、「元君でも行けるんじゃなーい」なんて言いながら、スゲー雪崩!を見て、15時、昼寝して16時・・・という感じで、締め。

振り返ると、大変さはあまり感じない山でした。もっぱらの今後の課題は、先輩と楽しく話せる共通の話題を見つけることですね!

あと、北アのこのルートは、もう少し寒い時期の方がいいのかも? 雪崩が落ち着いている時期で、冷えているということを考えると、4月中旬くらいかなぁ・・。