Sunday, May 18, 2014

初心者同士で切磋琢磨しています(^^;)


■ マルチピッチ初心者講習?

今日は、マルチピッチの初心者講習的なことをしてくれるのだろう・・・と思っていました・・・。

7時金川の森集合。

8時スタート。西湖の岩場(十二ヶ岳の岩場)

気持ち良く、トップロープで5.8のルートを一本。そんなに苦しまず登れたので、うれしくなり、5.9のルートへ。

5.9は下部で少し苦戦。私は2本、相方は3本、トップロープでのぼりました。
マルチのほうの岩場へ移動。

終了点の作り方、クリッピングの注意点の説明。

 って、自分のパートナーに説明するついで?のような気がしないでもないが(笑)?

はい、では、やりましょー!というところで・・・

え?初心者同士?

・・・。

というわけで・・・、十二ヶ岳の岩場でのアイゼントレ一回、三つ峠マルチ一回、岩経験合計2回、のワタクシが、パートナーに教える羽目に・・・(><)。

いや・・・羽目になったというのは、正直な気持ちではありますが、

 1)教えてもらえるものだ、と考えていたことが甘い

 2)もう人に教えることができる、と考えてもらっていたことが、意外

のどちらなのでしょう(笑)?

私は、人に教えるほどの技術はない、と思っているのです。

人に教えるなんて100年早いと・・・。ついでに言うならリードするのも100年早いと・・・。

ワタクシなんてまだまだ・・・というのは、しかし、この際通用しません(^^;) 何しろ、パートナーは目の前で、目を白黒させている! 彼には私のビレイをしてもらうことになる。

とりあえずは私がリード。アイゼンで登れたなら、クライミングシューズでも登れるはずなので。

ホントにアイゼンで登っておいてよかったです。

■ こういう項目を教えました

というわけで・・

 1)流動分散での支点作成
 2)セルフビレイ (セルフとメインロープのセルフビレイ)
 3)セカンドの確保

を至急教えました。 アタシでいいのかっ?と自問自答しつつ・・・ 今日分かったこと。

彼はスポーツクライミング出身だったので、

 ・セカンドの確保つきの確保器(ATC XPガイドなど)を持っていない。
 ・セルフビレイの習慣がない
 ・アンザイレンの習慣がない

そうか~ クライミングしていると言っても、スポーツクライミングだとマルチには行かないから(セカンドってないので) XP-ガイドは要らないのか。

私は、普通のATCを買ったら師匠に叱られました。 「リードする気がない人は連れて行きません」(^^;)

そして、セルフビレイのナイロンスリングも持っていない(これは知らなかった!)。 

セルフビレイは最初に習うことなので・・・

最近は、スポーツクライミングから入るので、アンザイレンを最初にする、ということを知らない場合がある。

これらの3つは開眼でした。というのも、私はマルチから入ったので、それ以外、想像をしていなくて。

こういう前提になる部分というのは、初心者の私にとって教えづらいです。 あれ知らないのかな?と思っちゃう。

私が思うに、これがマルチの人と、フリーの人が、お互いに誤解し合う理由かもしれない・・・。

片方は当然知っているだろうと思い、片方は、「?」となる・・・。安全のために当然のことをやらないと、「コラっ!」となる。その一方、「え?知らないよ?」となる。

≪マルチの人が習う順番≫
1)何はなくともセルフビレイ
2)支点作成
3)リードのビレイ
4)セカンドのビレイ
5)懸垂下降
6)クライミング

≪スポーツクライミングの人が習う順番≫
1)クライミング
2)ローワーダウン
3)トップロープのビレイ

■ セルフビレイ

そこで解説します・・・

私はセルフビレイ用のスリングは、ナイロンのスリングにしています。というのも、ダイニーマは強いですが、結び目があると強度が半分に落ちるので。ナイロンだと結び目がショックアブゾーバーになる。

そして、長さ調節ができると良いのですが、PAS(パーソナルアンカーシステム)というのが売っていますが、長くて邪魔になるのはその通りなので、私は普通に120cmのナイロンスリングに結び目&HMS型の環付ビナにしています。 

ビレイループではなく、タイインループに。 ビレイループはリードのビレイ用にあけておきます。

タイインループのタイインというのは、ドイツ語のアンザイレンと同じ意味です。ロープを結びあうってこと。

普通にスリングでセルフビレイも取りますが、これは冗長用です。メインロープでセルフビレイを取ります。これ重要ポイント。メインロープを終了点のビナに掛け、クローブヒッチします。これでロープが流れなくなります。

ロープが固定されれば、ビレイはイラナイ。

ここで「ビレイ解除」とコールします。

セルフビレイを架け替えたいときは、何でも良いので必ず別にセルフを取ってから、架け替えます。
もちろん、メインロープでセルフを取っていたら、2個目なのでいいですが。つまりセルフは念のため2個ってことです。

■ アンザイレン

ゲレンデの時は、ビレイヤーとクライマーはアンザイレンしていませんが、本来はアンザイレンするのが普通です。 習慣にした方がいいですね。

リードが登り終わってから、セカンドの確保の体制に入ると「登っていいよ」と言われます。が、その時点でエイトノットを結んでいたら遅い。

■ セカンドのビレイ



ATC-XPガイドを使う以外に、カラビナとムンターでやるやり方もあります。


■ スタカット

スタカットのなかで、リードクライマーとフォローが交互に入れ替わるのがつるべです。

つるべだと、最初リードした人が次はセカンドになり、セカンドだった人が次はリードします。

■ 終了点に来たら

何はなくともセルフビレイ。そして、メインロープでクローブヒッチしてセルフビレイ。

地上に帰るには? 懸垂下降で帰ります。 ローワーダウンはないです。

ので、各自セルフを取ったら、アンザイレンをほどき、懸垂の準備をします。

カンタンに・・・

≪懸垂下降≫
・ロープの末端を支点に通す
・ 末端をすっぽ抜け防止加工する
・ロープを手繰り、中心の寄せる。余りのロープは束ねて投げる。
・下降器セット
・下降器が効いていることを確かめて、セルフ解除
・下降。

セットは、最初に降りる人と残りの人では違います。懸垂のセットはトップで降りる人はバックアップつきで降ります。

今回はバックアップつきの懸垂下降は教えられなかったので、次回教えたいです。

ついでに宙吊りからの脱出や、プルージックを覚えるべきと思います。

ここまでで必要な道具をまとめておきます。

≪マルチピッチ初心者セット≫
・ATCガイド
・セルフビレイ用の120cmナイロンスリング 1
・セルフビレイ用の大きめの環付ビナ 1
・終了点作成用のストレートゲートの変D型カラビナ2枚
・終了点作成用のダイニーマスリング 120cm1本
・終了点作成用の環付ビナ 1
・メインロープでのセルフビレイ用の大きめのHMS型環付のカラビナ1 (クローブヒッチとムンターはHMS型が必要)

というわけで、

スリングは、ナイロンの120cm1、ダイニーマの120cm1、カラビナは環付3(内HMS型2)、変Dストレートゲート2が要りますね。

≪バックアップつき懸垂に必要なギア≫
・懸垂下降でバックアップに使うプルージックコード1本、またはスリング
・バックアップ用のカラビナ1枚 環付
・6mmとかの捨て縄 (オプション)

≪中間支点用≫
支点用のガチャ (支点による。立木ならスリング+カラビナ、ハンガーボルトならぬんちゃく)
支店の数分

≪セカンドの確保&解除に必要なギア≫
・環付ビナ3
・60cmのダイニーマスリング
・バックアップのムンター用のHMS型環付ビナ1

これは岩初心者セットはすでに持っている前提です。

≪岩初心者セット≫
・クライミングシューズ
・ヘルメット
・ハーネス 

■ リード

というわけで、初めて、自然の岩場でリードしたんですが・・・そっちのほうはついででした(汗)

フリーは、山羊座の下で5.8でリードデビューです。

最後、フリーをそれぞれリードして終了。 ランニングがないと、登る勇気が出ないことが分かった(^^;)。


岩の上から、こんな眺めが見えた。





■ おまけ

 


今日は、

静岡の山酔会のフルちゃんにマルチの岩場で、

神奈川の雪童さんに、フリーの岩場で会いました☆

私はなんとクライミングシューズを忘れ、リーダーに借りました(汗)ありがとうございました。

今回のヤマレコ。超そっけない。スミマセン。いっぱいいっぱいな感じ(^^;)

トポ? http://plaza.rakuten.co.jp/arcchronicle/diary/201007050000/

私が前回落ちたカンテは5.10bだった。そりゃ落ちるわ~。

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