今日は日本海側は大荒れですが、山梨も風が強い日です。富士山からは雪煙が上がり、南ア方面は、おどろおどろしい感じの雲で、荒れていそうです・・・なんで見たら、荒れてるって分かるんだろうなぁ・・・でも見れば分かります。
ふと思ったのですが、8日、登頂しないという判断をするのに、経験 って必要でしょうか?
・・・・んー 要らないような???
んなこと、言われなくても分かってるって? いや~スイマセン。今気がつきました(^^;)。
7日晴れ、8日前線通過は、6日に天気予報から分かっていましたよね~。
だから、何も 大げさな、登山歴〇十年の”経験”は、イラナイ・・・。
もちろん、天気予報も分かっていて平気と思って出発したのかもしれませんが。(そうだとすると、なお悪いですね・・・)
■ 監督
夏秋しか経験がない、一年生をいきなり4泊5日の冬合宿に連れて行くって言うのも、”経験”は、要らなくて、ただ”常識”があれば、やらないような内容かもしれないな~と思いました。
一般登山の人でいきなり厳冬期の冬山から始める人っているんでしょうか?
私たち夫婦は、厳冬期に三ツ頭に通っていて、ダメだ、ダメだとだいぶ外野に色々言われましたが・・・それは心配から発生している苦言なので、ありがたく聞きつつ通っていたんですが・・・
それでも雪山を始めたのは、春山のゴールデンウィークからです。 いくら若くても、初めての冬山で4泊5日って期間が長すぎるのでは?
■ 雪中ビバーク
そして、ふと思ったのですが、ビバークって、主将の登山歴4年程度で、どれくらいの経験値になっているものでしょうか?
私はビビりで、普通にテント泊するのにも、5年もの歳月がかかってしまったのですが・・・
ゴールデンウィークくらいのビバーク訓練でも、シュラフ持ってこなかったの、なんと、私だけだったんですけど・・・私は、周囲には、イケイケ登山者とみなされているような気がしますが(^^;)
そういうことを考えてみると、雪中ビバークの時点で、もうほとんど遭難。
自力下山は、プライドの問題ですが、大学生と言う若さとそれに伴う経験の浅さを考えると、下手に動かず、そこで救援を待つ方が良かったのかも。
そういう判断には、経験が必要そうですよね。
■ 雪中ビバークから以後の判断
というわけで、8日にビバークした時点で、もうかなり遭難カラー濃厚です。
その後どうするか?は たしかに、経験がいるかもしれません。
ホワイトアウトした中岳のコルでビバークしたら、普通は視界が開けた時点で、文三郎道のほうに登り、それを降ります。中岳のコルは雪崩のリスクで有名なので、使わないです。
助かった人たちは、中岳のコルを降りたみたいですが、それも普通は取らない選択肢かもしれません。
亡くなった二人は、歩いたルートが反対側の立場川の方に歩いてしまったみたいです・・・ うーん。正反対。真南です。真北に歩かないといけないのに。
これは経験がいるのか?違うような?コンパスもいるし、使い方を知っている必要もあるけど・・・。 何より方角がてんで違います。
間違いに気が付いて登り返し、その先がたまたま阿弥陀南陵だったみたいですが・・・
そこが阿弥陀南陵と分かっていたのかどうか・・・ あまり動き回らないで、ビバークし、救援を待っていれば助かったのでは?と思ってしまいます。
二ルンゼは、山岳書によると上部がハングだそうです。滑落したのかもしれません。
分かることは、とんでもない方向ばかりに足を運んでいることです。
■ ハロー効果を期待して発せられる”山歴” や ”経験”
私は山歴〇年です! と 胸を張る人(中高年のおじさんが多い)は、多いですが、山歴の長さより、たぶん、その中身の方が重要みたいです・・・。
最近、色々あり、思うのですが、”山歴”とか”経験”というのは、山岳会の新人が憧れて夢見るような、歴戦のハセツネみたいな、たくましさを持つものではなく・・・・もしかしたら、今の時代、だいぶ地に墜ちた勲章なのかもしれません。
そう、結論せざるを得ないような、実情を垣間見つつあるような気がする、今日この頃・・・
平たく言えば、幻滅ってヤツですね~ ああ、残念。
■ 実力
では、自分が一緒に行くひとの実力をどうやって計ったらいいか?ということになりますが・・・
山歴が当てにならないなら、何を参考にしたらいいのでしょう?
トンデモ計画を立てる人もいます・・・
一体何を見たら、その岳人が、頼りになる、「ついて行きたいお方」なのか、分かるのか???
誰か見分け方知っていたら教えてください・・・
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