Thursday, October 30, 2014

かっこいい山ヤの判断力

■ 優れたリーダー = 優れた判断力

先日、アルパインクライマーの天野さんの地図読み講習で、雨の予報なのに、レインウェアを持ってきていない参加者がいました。

天野さんいわく

「それを集合で聞いていたら、今日は連れてきていなかった」

う~っ、かっこいい~!って思いました。さっすが~!! 

これだけで 4000円払った甲斐があった!

これって実際やろうとしたら、すごく難しいです。

  • 参加者の人がガッカリすること必須
  • その分収入が減る

という理由です。

でも、この日は予報が雨の予報だったので、雨に降られずに済んだのはでした。

でも、レインウェアを持ってきていないって、よく口に出して言えるな~。それって、「私は非常識登山者です」って、自分で言っているのと同じですよ…。

でも、それも分からないくらいの初心者だから、平気で言うんですよね、きっと。

最近、私は、優れたリーダーから、判断を学びたくて、山岳会に来たんだなぁ~と改めて、再確認しています。


■ 地図なしで、登山口敗退

これは、また聞きですが、師匠が見たことのある事例で、

登山口についたら、リーダーが地図を忘れていた。メンバーのだれも地図を持っていなかった。

それで、登山口敗退にしていた、若い登山リーダーがいたのだそうです。

このリーダーをぶっちぎりで、師匠は褒めていました。

私もエライな~と思います。

■ 赤岳6本アイゼン事件

実は、私も「ああ~今日は登山口敗退だ~、トホホ…」と、思ったことが一回ありました。

それは、雪の赤岳に、6本アイゼンで参加した人がいたときです。無知がなせる技。

でも、これは、登山口敗退になりませんでした。

今でも、あの時登山口敗退にしていた方が、その後の活動にとって、本人にも会としても、良かったのではないだろうか?と思う時があります。

リスクを軽視する登山者を作ってしまうと、本人が自分の命を軽く扱うだけでなく、周囲の人の命まで軽くなる。落ちたら助けないといけないのですから。

その考え方を続けると、山がステップアップするにつれて、いつか滑落して怪我をすることになります。根本原因が考え方にあるからです。

それが一番怖いことです。いわゆる、山を舐めている状態ですね。

今は本人も反省されているようです。

しかし、こういう風なことをすると、自分がどんな登山者なのか、知らずに宣伝する効果がありますから、要注意です。雨合羽忘れた人と同じです。

■ クリティカルな忘れ物

装備の中でも、

  • 忘れてもなんとかなるものと、
  • 忘れたら非常識登山者だと自分を宣伝してしまうもの

があります。

たとえば・・・

  • サングラスを忘れたら…段ボールに切れ込みを入れたもので代用、
  • 箸を忘れたら、その辺の枝で箸にする、
  • レインウェアを忘れたら、ゴミ袋を被る

です。

でも、ヘッドライトを忘れたら? うーん、アウトですね~(笑)!

■ お守り化しやすいアイテムほど、必要な時は重要アイテム

登山では

・ヘッドライト
・雨具
・地図

は必携です。地図はどんなやり方でもいいけど、雨に備えて防水してあることが大切。

・レスキューシート
・コンパス
・救急キット
・笛
・ナイフ

も必携。 山では何があるか分かりません。リスクに備えるのが山です。

ヘッドライトは使わない人は使わない。のは日帰りで、保守的な行動時間にしているからで、良いことです。

雨具もそうで、”晴れの日専門登山”の1年目など出番がないと思います。私も出番がないまま、ずっと背負って歩いていました。

山って不思議で、出番がないからって持ち歩かないと、その後ステップアップした時に困ります。

そこのところは、「将来いるような山に行くのだ!」と思うのが大事なのかも?

担いでいれば、ちょうど良く体力もつくし。

持ってきていない人は 「ねん挫して歩けなくなり、暗くなったらどうしよう?」と考えると必要性が分かると思います。

登山は、「〇〇になったらどうしよう?」と考えることができる想像力の勝負のところがあります。

つまり、シナリオの想定力、です。

■ 簡単な山では水を担ぐ

一方、山をステップアップしていくと、日帰りの山の時、あんまりトレーニングにならないなーという気持ちになってしまうことがあります。

そういう時は、水を担ぐといいのだそうです。

バテたら捨てることができるから。

なるほどねーって思いました。

そういえば、こないだ伝丈沢行った時、やたら大きなザックでしたよね~若い先輩。

易しいルートは、易しいからって馬鹿にしないで、重くすればトレーニングになります☆ 

■ 愉しみな山行二つ

今週末は前から楽しみにしていた女子会山行です。 やっぱ女子会っていいでしょ!

八ヶ岳権現編笠。青年小屋にお泊りしたことがないので、前から行ってみたいと思っていました。

去年師匠が青年小屋前に雪洞を掘っていた・・・去年は雪洞泊、大チャンスだったのに、チャンスを生かせず、残念でした・・・ 100年に一度のチャンスだったかもしれない・・・

雪洞泊は、ベテランの知恵が必要な山なんですよね・・・今年はできるかなぁ・・・。寒ければアイスは充実するけど、雪がないかもしれない。

もう一つは地図読み山行です。これは、復習山行

優れた岳人や会の先輩から、教わったことは世に広める義務があります(笑)。

山はペイフォーワードの世界です。



24 comments:

  1. この記事はドコカの山雑誌、モンベルの岳人にカラムで載せてもらったらいいんじゃないっすかね。もちろん、原稿料をもらって。岳人1冊売れたら5円とかの契約で。

    耳が痛いです。

    今まで以下のようなことをしたことがあります。

    1.沢靴を忘れて、クロックスで沢登りをした。
    2.ヘルメットを忘れたが、前泊地に工事用ヘルメットが落ちていて、それを洗って被って遡行してたが
     滝壺ダイブした時に失って、そのあと、ヘルメットなしで谷中1泊の遡行を続けた。
    3.斜度最大33度ぐらいの雪渓を四本爪アイゼンを沢靴につけて、あと軽量ピッケルも使って、ツルベで登った。(前爪のあるアイゼンにすりゃ良かったと思いました)

    「3.」については、泳ぎもあったので、「荷物の軽量化、未使用時容積を小さくすること」とのトレードオフで悩んだ末に 四本爪にしたのですが。。。

    ナメきっとるやろ て ゆわれそうですね。すみません。


    あと、ペイフォワードで二つ。

    1.生活行動は常に誰かと競争する。(心の中で だけでもOK) これでパーティの行動開始が早くなる。
     「寝袋たたみ」「ザックにしまう」「ごはんの用意」 べべにはならないようにする。

    2.ヘッドランプの電池交換を暗闇でも手さぐりだけで出来るようにしておく。
     電池を入れる場所も手さぐりで出せるところにしておかないといけない。

    3.銀マットのザックへの入れ方。
     →結構有名なので 知っておられるかも。

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    1. 沢靴忘れてクロックス! 私も岩にアプローチシューズ忘れて、クロックスがありますが、小川山だったので結構大変ながらも近いので何とかなりました・・・ 
      ヘルメット、落石なくてラッキーでしたね!
      雪渓大変でしたね~!! 今年北岳行った時に、底がへなへなのアプローチシューズに、チェーンアイゼンつけて大樺雪渓を登りましたが、かなり大変でした(ーー;) アプローチシューズもそこが硬いのでなくては・・・。沢靴だと全然キックステップできないから大変でしょう。

      私も今欲しいのが、ミニバイル・・・来シーズンは買います! 泥壁でも役立つし。

      生活行動で面白い話を思い出したので、ブログに書きますね~!

      銀マット、って縦に筒にしていれるってヤツ? 

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  2. ① 地図読み講習会で、雨具忘れ参加者に、「それを聞いていたら、連れてこない」。
    これが、優れたリーダー = 優れた判断力、とありますが、私にはそうは思いません。

    まずこれは、「タラレバ」、つまり「事後の話」です。
    事案の生じた場面で下された判断・実行でない限り、「後だしジャンケン」のようなものであり、これをもって優れた判断力であると評価することはできません。

    雨具を忘れたら参加不可という条件で講習会を催行してたなら、NOと言って問題ないです。
    しかし、1000m程度の山では雨具がないからと言って、命の危機に及ぶ事態になるとは思えないので、
    参加をお断りするまでの理由にはならないと思います。 ただし「雨の覚悟」はしてもらいます。 
    仮に、北穂の池のような森林限界を越える所だったら、迷わずNOを宣言すべきです。

    ② 地図なしで、登山口敗退
    これは、①と違って実際の現場で判断が下されたものですが、一体どんな季節のどこの山でどんな登山者たちなのかが全く分かりませんので、どこがどうエライのも全くわかりません。
     

    ③ 赤岳6本アイゼン事件
    これはアイゼンが不適切だったにも拘らず、山に登らせたということですが、判断ミスだと思います。
    行者小屋までの往復は問題なしですが、そこで待機してなさい、というのが正解でしょう。
    これは、低山の雨具忘れと違い、怪我や命に直結する装備ですから、登山を許したリーダーは失格です。

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    1. コメントありがとうございます。

      ① これは参加者に心得を与えるためのものです。心得を与えないリーダーが多いので、機会があれば、きっちりお灸をすえる意味で、ダメはダメと教えておくのが良いと思います。

      イマドキの中高年は体力がないので、標高や状況で判断するのは難しそうです・・・特にガイドツアーの人ってすごく自己管理いい加減で、二日酔い明けで来たりしています。たまに50mくらいしか歩いていないのに、ダメになっている人もいますしね・・・秋ですし、難しいですねぇ・・・でも、雨具、ヘッドライト、は忘れてはいけないモノです。

      ②季節に関係なく、誰ひとり地図を持っていないのなら、辞めにするべきと思います。依存的な体質が見て取れます。その時は良くても、リーダーに依存して自己判断できないメンバーばかりになるでしょう。

      ③ホントにそうです。この時はなんで連れて行ってしまったのか。連れて行かない方が良かったと今でも思っています。行者小屋待機が適当だと思います。結果として、すごく危ない登山者(周囲に対しても自分に対しても)を現実に作り出していると思います。

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  3. ③ 登ったのは12月~4月期ではなく(その時期であっても)、凍ったアイスバーン状のところや雪の着き方が不安定なところなどの危険箇所があまりなかったので、ピッケルなどを頼りにして軽アイゼンでもなんとか登下降できてしまった、と想像します。 
    問題の引き金は、雪の赤岳を軽アイゼンで登ろうという人の「無知がなせる技」です。 おそらく、きちんとした雪上訓練を経験したこともなく、滑落の危険を想像・想定できない人でしょう。 
    しかし、それより大きな問題は、そんな無知・軽率な人を登らせてしまうリーダーにあります。 
    自身は問題なく登れるレベルなのでしょうが、メンバーの安全安心を配慮しない(できない)、「危険不感症」の人はリーダー不適格だと思います。


    ① 私は、「雨予報のない日の日帰り登山」であっても、必ず雨具とヘッドライト(+予備電池)を携行してますし、ナイフ(八徳のスイスアーミー)も含めて必携品としてます。
    なので、雨予報の出ている日に雨具不携行の参加者へ一言するのは当然のことと思います。
    しかし、これをもって「優れたリーダー」だとは思いません。

    申し訳ありませんが、「う~っ、かっこいい~!って思いました。さっすが~!!」は、
    天野さんがピオレドール賞の受賞者だということによって、Kinnyさんの心中に起こった化学変化、
    つまり「ハロー効果」ですね。


    ② 地図(&コンパス)の携行については、別途あらためて書きたいと思います。

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    1. いつもコメントありがとうございます☆ お知恵を頂戴していて注文つけるのもなんですが、できれば、他と区別するため、匿名以外でお願いできるとうれしいです。

      ③ですが、リーダーには、連れて行くべきではなかった、と後で感想を伝えました・・・ずいぶん前です。「無知がなせる技」の方ですが、北鎌尾根で大滑落して無傷で帰ってきたりしています・・・たぶん、反省して山岳会に入ってきたのだと思うのですが、受け皿が・・・ないかも?また資質もあると思います。ビレイについては怖くて何度も指摘していますが治りません。ロープワーク等、覚えるのは50歳を超えると格段に覚えが悪くなるのかもしれません。他の方でも同年代の方に教えたのですが、なかなか覚えなくて大丈夫かしら、と不安になりました。 こういうのは年を取ればとるほど指摘しづらくなります。プライドがあるからです。

      その関係で、この山行の時も指摘できなかったのではないか?と思います・・・指摘されて、素直に聞くより、反発しそうな感じもしますので。

      さらに悪い事情が重なることに、私の山岳会は、自前で雪上訓練が開催できる実力がなく、私はセックンは他所で受けています。それは事情は県内の他の会も同じようです。

      結局、会員数が多くてもみな高齢者になってしまって、雪上訓練が必要なような山にはもう登らなくなり、若い人は数名しかいないので、自己研鑽するのみ。開催しようとしても、雪訓する人数も充分集まらないし・・・というところで、結局どうしているか?というと、そうしたものがなくても行けるところに行く、ということになっていると思います。

      今年は私はアイゼントレをしてもらいたかったのですが、新人のワタシが希望しても、ダメです・・・残念ながら。

      一度、国立登山研究所の確保理論の読み合わせ会をしよう!と持ちかけたことがありました。それもダメで個人で勉強しただけでした。

      昨今の山岳会は、荒廃しすぎていて、新人の期待には応えたくても答えられないのかも・・・ 

      ①ですが、天野さんのご威光を利用するなら今でしょう!昨今の遭難者の内訳の圧倒数 8割は60歳以上です。ほとんどが認識の甘さによるもの。でも年配者だから誰もガツンと言えないのです。ガツンと言える人に出るべきところに出てもらうのが社会貢献ですよ(笑)

      岩崎元朗さんは大体辛口ですが、そうしないと辛口の人がいなくなるからだと思っています。


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    2. 返信ありがとうございます。 yosemiteです。

      Kinnyさんの山岳会の状況とご苦労が、少し分かりました。

      雪訓(アイゼン歩行、滑落停止、雪上ロープワーク、ビバーク訓練など)を自主開催できない、高齢者が大半を占める山岳会、ですか。
      これを額面通り受け取ると、冬期は北八ヶ岳や奥秩父あたりのピークハントが自主山行の上限しょう。 南八ヶ岳や中央アルプスの稜線は進入禁止領域です。 また、GW期の北アルプス・南アルプス・中央アルプスの高峰も禁止領域です。 
      私が思う領域の線引きは、森林限界地形と雪量を基に、雪崩が出るか・雪庇があるか・ザイルを出すか・悪天下で行動できるか、エスケープルートは、などです。 森林限界以下の山が安全領域となります。 しかし、谷川岳などの上信越の山は格段に雪が多くなり、低いところの谷沢地形や樹林帯のちょっとした斜面でも雪崩がありますし、北アルプス・南アルプス・中央アルプスの前衛峰にも急峻なガリーや岩尾根・やせ尾根を通過しなければならない危険箇所があり、そういったところも禁止領域となります。 

      雪訓は、冬山に入る山岳会では、その前に通過しなければならない「プロトコル」です。
      高齢者がいるのなら、年一度の「健康診断」とも言えます。
      高齢であればなおさら、そこで健康(つまり技術)を、確かめねばなりません。
      なので、これが毎年シーズン出来ないのなら、アイゼン・ピッケルの必要な山への山行はやめるべきです。

      懸垂下降や自己脱出技術を知らなくても岩登り(特にフリークライミング)ができるように、雪訓しなくても積雪期登山はできるでしょ。
      しかし、岩登りと同じかそれ以上に「防衛」の技術が必要とされるのが積雪期登山です。


      岩崎さんとは、彼の創立した同人山岳会の忘年会に出させてもらったり、そのメンバーといっしょに岩ルート開拓に参加したり、メンバーの遭難事故時に捜索隊員として参加したり、などで面識がありです。
      がしかし、ちょっとそりが合いません。 どこが辛口なのか、わかりません。

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    3. Yosemiteさん!そうなんです・・・それで若いころ厳冬期北岳に行った60代の女性の先輩は、セックンを受けていないので、金峰山に連れて行きました。いっしょに行けるギリギリ一番大きな山です。これ以上の山は雪上訓練を受けてくれないと無理です。

      去年の3月は私の山岳会デビュー山行でしたが、私の企画で地獄谷 出合小屋泊 川俣尾根から権現に行きました。これはセックンを受けていない人を配慮して、雪の岩稜帯歩きがないように、工夫してワンランク、ランクを下げた山行です。それでも地図読みがあるので山岳会らしい山です。

      冬山合宿に参加するような男性たち(まともな山屋の先輩)は、仕事が忙しくて、会の新人を育てるゆとりやセックンするゆとりは、毎冬富士山で起こる遭難救助に費やされています。

      なので、今冬の冬山合宿はピーカン晴れなのに、樹林帯をGPSに導かれた30代新人の先導で、うろうろして終わりです。尾根と谷を読む山行でさえありませんでした。しかし、失敗を経験することも大事なことですので、地図読みの重要性、山を見る重要性を それで学んでくれればいいですが・・・反省の色ゼロです。今でも厳冬期宝剣に行けると思っていると思います。

      アルパインに行きたい人と、高齢者でもう激しい山はできない人が、同じように合宿するのは無理でしょう。しかし、会は、アルパインカラーを打ち出して、そのような志向の人を集めている会ではありませんので、結局、その会所属の人の中で多数派がその会のカラーを決める、という成り行きになっています。結局会としてどのような山をしたいのか?それを打ち出していくことが一番大事なことですが、今は会には求心力がある実力がある山ヤがいません。いても忙しくて山ができないのです。

      岩崎師匠ですが、言っていることは普通ですよね(笑) 普通のこと、当たり前のこと、を言ってもそれが辛口になってしまう・・・それは私の会での立場と同じです。ビレイは制動手が下。だらりんビレイはダメ。山へは地図を持って山にいく。地図には磁北線を書いておく。

      そんな当たり前のことが当たり前にできなくなったために、山岳会から離れていく若い人はこれからも増えて当然でしょう。

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    4. yosemiteです。

      冬山に行くなら、「雪上訓練の全員参加」を義務化して、雪訓不参加者は冬山禁止、
      とするのが、山岳会としての「掟」であり、「見識」だと思います。

      私の例で恐縮ですが、昔所属した山岳会は3つあり、2番目、3番目は同人化した、あるいは同人だったので、「しばり」はありませんでしたが、
      1番初めの大学の山岳会(体育会の山岳部ではない)では、11月末の富士山での雪上訓練を、たとえ冬山と春山に行かない者でも参加しなければならない「義務会山行」としてました。
      冬山と春山には参加しなくても、2年生・3年生に上がったGW残雪期の会山行があり、それがサブ・リーダーとリーダーへの分岐点にもなっていたためです。

      夏山の縦走合宿では各パーティーに分かれてしまい、全員が顔を合わすことができませんが、この「雪訓」は全会員が集合して一律にやるので、冬山会山行前に気合を入れるという意味でも、意義ある訓練でした。 また、2泊なので、OBも参加しやすく、帰りに富士吉田の浅間神社で、差し入れの一升瓶を空けて会員の親睦と結束を図るのが恒例でした。


      「まともな山屋の先輩は仕事が忙しくて」 とありますが、
      新人を育てる気がない先輩を、「まとも」とは言えません。 
      忙しい、というのは、ただの「わがまま」です。
      「雪訓」をやらずに冬山に行くのは、「無責任」プレイです。
      それは、「岩ゲレンデ訓練」をやらずに岩V・ルートにゆくのと同じですから。
      また、技術訓練と同時に大切なのは、訓練を通じて、「互いの気ごころ」に触れることです。


      「今冬の冬山合宿はピーカン晴れなのに、樹林帯をGPSに導かれた30代新人の先導で、うろうろして終わりです。」
      読みました。 
      ご愁傷様です。
      はっきり言って、これは山屋としての「センス」がゼロです。 
      新人が先導、とは驚きです。 リーダーはなにをしてたのでしょう。
      GPSなんかで遊んでる場合じゃないと思いますが。
       

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    5. Yosemiteさん、そうなんです。私の思っていた山岳会という組織は、Yosemiteさんが書いたような、雪上訓練をする会です。しかし、それができるような会はほとんどないかもしれない・・・。 

      この会に入会する前に6つの山岳会を調べました。その中でマシと思える会に入りました。ですから、それは当会だけでないような気がします。他会に進学?した、友人の講習会仲間も苦労しているようです。岳人にVルートの山行が掲載されるような硬派な会の、友人もなかなか思うような山はできないでいるみたいです。彼には薦められる会が一個もなかったです・・・。訓練や合宿ができないのです。1月にある日山協の訓練には先輩たちは私には参加してほしくないようで、わざわざ知らせないようにしている節がありました。私は入会時点ですでに一通り教えてもらってきているからではないかと思います。

      昔は会社の休みがもう少しあり、新人を教育する時間も取れたようですが、先輩の頭数自体が少なく、負担も凝縮しそうですし、おまけに超多忙です。教育していたら、自分の山が無くなります。カワイソウ・・・

      オマケに、昔の新人は、確保器を買ったらその取説を読んでくるくらいは当然だった、つまり新人の意識やレベルも高かったようですが、今の人は、数年岩をやっているレベルの人でも、確保器上下逆さまです・・・ 私は人工壁ですが、リードしようとして、仲間のビレイヤーに引っ張り落とされそうになったことがあります。ヌンチャクも一式持っている人だから、てっきり自分がリードするのをやったことがある人だと思っていました。違ったみたいで隣のパーティがビレイを代わってくれました。悪気はなかったろうし、悪い人ではありません。これを機会に出来るようになったと思うのですが・・・。別の人は三つ峠マルチに行きたいと言うので、私も練習でき、願ったり叶ったりと思ったのですが、”ダブル一本お願いします”というと”持っていません”という答えでした。ではどうやってマルチの練習しようと言うのでしょう?先輩たちが教えていないのではなく、教えても覚えないだけなのです。

      というようなレベルで、いわゆる山岳会の最低レベルに至る前段階、そもそもそこから?!というのが、今の時代の山岳会の現状のようです。高齢化すると、山岳会ではなく、ハイキングの会になってくるからだと思います。ちゃんとした山ヤに育った数少ない先輩は岳連の役員などに時間を取られて肝心の山ができない状況に陥っています。岳連に参加するメリットより面倒が多いようです。

      合宿は、失敗を経験することで登山者に成長の機会を与える目的でした。
      ・・・先輩たちは与え続けています。時間と機会とを。おひとりなどはとても見ていられないような、ダメビレイを甘受してリードしてくれます。

      でも、与えられていることに気が付けない新人は、その好意からら学ばないので、進歩は期待薄です・・・。すごく自分は出来ていると自信がありすぎるのです。

      というわけで、山岳会というものは、終焉の美に近づきつつある組織です。が、どこかには属していないと未組織登山者になってしまいますから、それを避ける意味で属しています。

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  4. yosemiteです。

    「赤岳6本アイゼン事件」から発展して、「山岳会の終焉」まで来てしまいました。


    雪訓は会ごとがベストと思いますが、「それができるような会はほとんどないかも」というのであれば、県連が主催するのが次善の策と思います。 外部講師を雇っても費用折半すれば安くできます。 うってつけの山岳ガイドや登攀ガイドはたくさんいることでしょう。 

    「昔の新人は、意識やレベルも高かったようですが」
    そんなことはないですよ。 昔私は連盟の遭対や講習会の講師・助手をやってたことがあり、新人・2年会員で「ドジ」「マヌケ」「トンデモ」「トンチンカン」にいろいろ遭遇してます。 ただし、それは一般山岳会のメンバーに多く、岩雪沢のVルートを普段からやってる会のメンバーには少なかったです。 「意欲と態度」が違うからだと思います。 


    ◆「確保器上下逆さま」というのは、墜落したらザイルが滑って止められない、という意味ですか?
    ◆「リードで引っ張り落とされそうになった」とは、伸び上がろうとするとザイルの繰り出しがなくて、逆に引かれる形になって落ちそうになった、という意味ですか?
    ◆「ダブル一本お願いします」とは、どういう意味でしょうか? 最近の登攀用語がわかってません(汗)。

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    1. Yosemiteさん、なぜか岳連で集まってのセックンは開催されないみたいです・・・そういう事務の手間を掛ける人がいないのでしょう・・・想像するに。
      長野のほうの会で、CMCは例会が毎週あり、計画書を皆で検討してくれるのだそうです。この会に所属している人は、山岳総合センターの講習会で講師クラスの人がいました。そういう会と伝統は長くても、高齢化してしまった地域の山岳会は、集まっている目的意識が違うのではないかと思います。
      確保器 ⇒ その通りです・・・(--;) でもロープが太くて繰り出しに苦労していそうでした。
      リード⇒ そうです・・・(汗)
      ダブル ⇒ ダブルロープです。山岳の登攀は二人でパーティを組むとしたらダブルロープを一本ずつ持ち寄るのが普通なのかと思っていました。

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  5. yosemiteです。 返信ありがとうございます。

    ◆ 山岳会会員の高齢化は日本社会の傾向・構図でもあるのであらがえないことです。 
    しかし、構成山岳会の会員が一般夏山登山者以上のレベルの「技術と自覚」を持ってこその岳連です。 
    会ごとに冬山基礎技術を習得できる環境が少なくなってるなら、岩の講習会と同じかそれよりも優先度を上げて雪訓を岳連で主催する必要があると思います。
    ハイキング会レベルになってしまったり、あるいはフリークライミングとトレランあたりが脚光を浴びるようになってしまえば、
    山岳会の存在意義も薄れて、登山本流の伝統と技術を継ぐ新人も来なくなり、やがては廃業することとなり、構成会の減った岳連は運営の継続が難しくなるのではないかと思います。
    山梨岳連の頁で23会がリストされてますが、覗いてみると、URLがある=生きてる、のは10くらいでした。 大半は休業もしくは廃業状態と思われます。 

    雪訓、いろいろなフェーズがありますが、基本的にはGW期まで可能ですから、本当になんとかしたほうがいいと思います。

    ◆ 「確保器上下逆さまの方」は、数年で何ピッチ何本登ったか分かりませんが、その間相方の墜落が一度もなかったのでしょうか? フリークライミングのトップロープとリードでは頻繁にテンションや墜落はある筈ですが、ふしぎですね。 一体どうしてたのでしょう? ご存知ですか?

    ◆ 「リード⇒ そうです・・・(汗)」  了解です。 
    でも、これって、Kinnyさんは、持ってる道具だけで相手の技量を測った、ということですね。 
    どんな良い道具を持っていようと、実際に使ってるところを見なけりゃその人の技量は分かりません。
    大事なのは、道具じゃなくて技量でしょ。
    だいたいヌンチャクなんて、クライミングをやろうと思ったひとなら、自分でリードしようと思わなくても、ショップやジムで奨められたら、「カッコつけ」もあって、買っちゃうかもしれない、ありふれた道具じゃないですか。
    怪我や命に直結するクライミングで、うかつな思い込みは事故の素ですね。 
    素人同然の相方に確保を任せて、人工壁リードで引っ張られて落ちて怪我したら、それはリーダーであるKinnyさんの責任99%でしょう。

    ◆ 「ダブル ⇒ ダブルロープです」   だいたい分かりました。 
    でも、「ダブルロープを一本ずつ持ち寄る」ではなく、「シングル・ロープを一本ずつ持ち寄る」
    ではないでしょうか?   

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    1. Yosemiteさん、ありがとうございます。

      雪上訓練ですが、おそらく、岳連依存は無理そうです。岳連自体も高齢化していそうです。山岳会の意義も薄れて・・・以降は、まったく書かれたとおりの経緯をたどっているのではないかと思われます。

      確保器逆さま ⇒ 先輩は落ちないからビレイは持っているだけでいい、というセリフを少なくとも3回は聞きました。以上の理由から、ゲレンデではトップロープしかしません。

      リード ⇒ 残念ながら私がリーダーってわけじゃないのです。私は5.8の時からすぐリードです。以降リードすることが普通になったのでヌンチャクを買いました。なので、カッコつけで買う文化に触れておらず、ぬんちゃく=リードしているのが普通、と思いこんだのです。隣のパーティの人が変わってくれて助かりました。以降、クライミングには誘われないのでほっとしています。同会の人ですから、これを機にリードのビレイについて意識を高めてもらいたいですが、男性だとプライドがあるので難しいです。

      ダブルロープ 違いますよ~ シングルロープはトップロープか、直上するだけの屈曲の無いルート用ですし、二人で一本だけを使います。ダブル用のロープを一本ずつ持ち寄るのが通例です。
      しかし、最近の確保器とロープは径が細くなっており、昔のロープ(11mmとか)だと、太くて流れが悪くて、逆に危ないかもしれません。確保器との相性は重要ですね!
      三つ峠は本チャンのリハーサル用の岩場です。つまりダブルロープが基本系です。


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  6. yosemiteです。 返信ありがとうございます。

    ◆ 、”ダブル一本お願いします”
    何度もスミマセン。 意味がやっと分かりました。 「ダブル用のロープを一本お願いします」ですね。
    ところで、Kinnyさんはダブルとシングルでは、それぞれ何ミリで何メートルのをお使いですか?

    ◆ 「私がリーダーってわけじゃないのです」
    リーダーであるKinnyさんの、と言ったのは、Kinnyさんがリードしたからです。 Leadする人=Leaderです。
    これ、英語がわかるKinnyさんなら、ダジャレじゃないの分かってくれますよね。

    ◆ 「数年岩をやってるレベルなのに、確保器上下逆さまに使う方」
    がどうしてトラブルにならなかったのか、やはり分かりません。
    確保器を上下逆さまにして使っていても、トップロープで相方が落ちた場合、確保者にトラブルは起きないということですか?

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    1. ダブルは最初に縦走時の備えに8.5mm 30mアンビジョンを揃え、次にダブルでもシングルでもツインでも行ける仕様のミレーの9mm 50mの軽量シングルを自分の山行用に、次に8.5mmの60mの同じアンビジョンを四尾根用に、最後にシングル9.7㎜ 50mをゲレンデ練習用に買いました。最後のシングルは会の人が長々とハングドックをするような登り方をしてロープが痛むので自衛のために買いました。 ですので、30m、50m、60m、50mが家にあります・・・(汗)

      英語の表記だと、Lead Climberが多いようです。Leaderだと英語でも、指導者という意味と混同しますので。

      私もどうしてトラブルにならなかったのか分かりません。 別の人はビレイの手が逆手で、制動手を離すし、ブレーキにならない上の位置にあります。指摘しても直してくれません。また別の人は、立ち位置がまったく危なく、リードしている人が落ちたら引かれて危ない屈曲した位置にいます。1ピン目の支点にも負担がかかりますし・・・。それを現場で指摘し、隣のパーティの人もそうだ、と言っているのに、私の指摘は無視です。目下の女の言うことなど聞かない、オレはこれでいいんだ、という事でしょう。後でリードしていた先輩にその状況を伝えたところ、「それでも機会を与え続けるしかない」と仏のようなことを言っていました。私はその人のビレイは拒否することにしています。

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  7. yosemiteです。  返信ありがとうございます。

    ◆ ロープ沢山持ってますね。 びっくりしました。
    私の場合、大学山岳会では会装備だった11mmx40Mのシングルで登りました。 社会人山岳会に入り9mmx40Mを自分で買いました。 2人パーティーの場合、各自1本携行して、ドッペル(英語のダブル)で登るのが新しいスタイルでした。 これは60年代後半から欧州アルプス帰りのクライマーたちが持ち帰って広まったものです。 80年代になると、今度はヨセミテ帰りのクライマーによって11mmx50Mが一般的になりました。
    その後、海外に手ぶらで行って、シャモニーやボウルダ―やソウルなどで買って持ち帰ったのですが、
    15年くらい前に、全部人にあげたりして処分してしまいました。 今思うと1本くらい残しておけばよかった。

    ◆ Lead Climber ですか。 思い出しました。 たぶんそれは米語起源と思います。 
    しかし、先日 Objective Danger を紹介したイギリスの『Encyclopedic Dictionary of Mountaineering』(1968、London)によると、正統的な用語は Leader = The first climber in a party of roped climber ; the leader of an expedition です。
    もうちょっと調べてみると、ヨセミテ派のカリスマ、ロイヤル・ロビンスの『Basic Rockcraft』(1971,
    Glendale California)でも Leader でした。 しかし、ロビンスの敵対者として有名なウォーレン・ハーディングの『Dounward Bound - A Mad Guide to Rock Climbing』(1975, Birmingham, Alabama)では 章名がBelaying the Leader なのに、リード・クライミング・シーンのイラストのキャプションには Lead Climber というコトバが現れます。 
    Kinnyさんがお持ちの『Mountaineering - the Freedom of the Hills』(Seattle, Mountaineers)ではいかがでしょうか?

    ◆ 私はエイト環は使ってましたが、80年代末にはまだATCのような確保器はなかったようで、使った記憶がありません。 なので、想像できないのです。

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    1. 私もシングルはゲレンデの練習用なので、会で共同装備が普通だと思いますが、当会はクライミングをする人は少数派なので、個人の私物です。ロープを買うことなく、便乗で済ませようと言う人が大半のようです。
      TheFreedom・・・を確認しました。the leader, second, thirdですね。購読しているRock&Iceでは、lead climber, the second climber…です。
      この写真が印象に残ります、
      http://www.yamareco.com/modules/yamareco/include/tmp_imgresize.php?maxsize=800&did=604033&fname=5878de8b7b87c513ce96079b50859e8f.JPG
      リーダー講習会での写真ですが、確保器の前後が逆。メインロープのセルフが取れていない。支点が1点でしか取れていない。ビレイヤーを保護する1ピン目が通っていない。
      道具を何を使うかより、大事なことはきちんと確保できていると言うことだと思います。
      ビレイ器の使い方はビデオまで出ている親切ぶりです。イマドキの確保器は、制動は昔の物より楽に正確に掛けられるようになっています。がすべての道具に言えますが、使いこなすのは人間、ということなのでしょう。
      https://www.youtube.com/watch?v=5Qc6OApCpms

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  8. yosemiteです。 返信ありがとうございます。

    ◆ 写真は、これはゲレンデではなく、冬の八ヶ岳西壁、赤岳主稜あたりでしょうか?

    ◆ lead climber や second climber の墜落制動確保と自己脱出は会でやりましたか? 

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    1. Yosemiteさん、いつもありがとうございます。
      写真は赤岳西壁主稜です。 これが中級リーダークラスの卒業山行だそうです。確保器が上下反対、メインロープのセルフなし、支点1点、1ピン目無の人を中級リーダーにしてしまってはダメだと思います。

      墜落制動確保、私は会ではなくて他会のビレイパートナーとやっています。先輩たちとはやっていません。小川山ゲレンデのみです。 

      自己脱出は、自分でロープワーク講習会を主催した時にガイドさんの指導でやりました。その後山小屋に入った時にロープを垂らしておいて、宙吊り登り返しを3日に一遍くらい練習しました。暇ですることがなかったので。それでプルージック登りは上手になったかも(笑)。

      この2点は一緒に本チャンの山に行く人は絶対に共通の理解にしておくべき点だと思います!!!

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  9. yosemiteです。 返信ありがとうございます。

    ◆ 赤岳西壁主稜でしたか。 当たってしまいました。 もう忘れたけれど、昔2回は行ったかと思います。 でも70~80年代は八ヶ岳でペツルのボルトなど良いアンカーは見たことありません。 大方はリング・ボルトとハーケンです。 

    ◆ メインロープでセルフビレイを取ってないとか、これじゃリーダーどころか初級でやり直しですね。 
    冬の赤岳西壁主稜をやる前に無雪期の3級ルートくらいはいくつか登ったと思いますけど、
    このままでは「事故予備軍」です。 

    ◆ 社会人山岳会に入った時、一番初めのRCTが三ツ峠の天狗岩で、そこで丸1日制動確保+自己脱出をやらされました。 古タイヤを投げ落したり、80キロ以上の大柄な先輩が何度もぶら下がったりで、かなり緊張した訓練でした。 自分たちでボルト打ちもやり、懸垂もやりました。 はじめはあの屏風岩に登れるんだとルート図を携行して期待してたら、遠くから眺めるだけでがっかりでした。 そしてさらに夏合宿前には中央カンテ下の小ハングでトップの墜落制動と自己脱出をやりました。 
    登る技術よりも、こうした「防御の技術」がとても大切です。 2年後に連盟の救助隊に参加して分かったんですよ、こうした技術がちゃんとできない奴が多いということを。 実際の事故では引き上げることはほとんどなく(支点が良くないとか小人数では無理危険)、降ろすことが多かったが、怪我でちゃんと動けない人やうろたえてる人を確保して安全に降ろすための「基礎」となる必須の技術でした。

    これは、共通理解にするためには、会でいっしょにやらないとダメだと思います。 雪訓と同じですね。

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    1. 私もまったく同感です。 防御の技術を教えてから、登るのが筋だと思います。登攀なんて後でいくらでも上手になる時間があるんですから、ほっといても勝手に上手になるんですから。今の教え方は逆です。5.11登れないとロープワークを教えない、と公言しているガイドさんもいるくらいです。登れないんだから(つまりトップじゃないから)、ロープワークなんていらなんじゃないの~と揶揄してくる人もいます。

      しかし、確保と自己脱出くらいは最低レベルです。自分で自分のケツくらい拭けないと何か事故が起こった時にどうしようもなくなります。 

      天狗岩へ前に行った時は、大学生と思しき団体が懸垂下降の練習でした。救急搬送など、私は外部で講習を受けています。私は小柄なので大抵搬送される役です(^^;)

      自分の会では今度の29日レスキューがありますが、おそらく、内容はビーコン探索です。それより以前に大事なことが欠けている気がないでもないです。

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  10. yosemiteです。 返信ありがとうございます。

    ◆ 「5.11登れないとロープワークを教えないと公言するガイドさん」は、放置で構わないと思います。 
    しかし、「確保と自己脱出」訓練は、ロープをつかうクライマーすべてが体験しないとまずいものです。

    ◆ 「ビーコン探索」? それって、要するに雪崩で埋まったら探すという意味だと思いますが、雪崩対策の訓練はするけど、雪山の基本訓練(=雪訓)はやらないって、訳がわかりません。

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    1. Yosemiteさん、おはようございます☆

      5.11 ⇒ ですよね  確保と自己脱出、その通りと思います。
      ビーコン ⇒ 激しく同意です。 ホントに何とかしてほしいです。 主催は岳連の遭難対策委員長もやっている先輩です。最大の防御は、雪訓と思います。埋まってから掘り起こすのは死体発見器用途です・・・本末転倒です。

      でも、これでいかなる状況か、分かっていただけたでしょう・・・

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