Monday, October 13, 2014

北穂池&前穂北尾根 

■大満喫の北穂池&前穂北尾根

前穂北尾根はアルパインの入門ルートで、去年、受けていた講習の目標到達レベルにされていました。その前穂北尾根をまたとない絶好のコンディションの中、登ることが出来て、感無量です。

詳しくは明日書きますが、簡単に速報を。

今回は、定着テント泊での、チャレンジ山行です。初めてのアルパイン。初めての涸沢&初めての奥穂&初めての北穂、と初めて尽くし。涸沢は混雑を恐れて、行っていなかったのですが、今回は、台風のおかげで、秋の連休にも関わらず、人が少なく、大変ラッキーでした。

計画は、3泊4日、

 Day1 涸沢In
 Day2 北穂池 北穂
 Day3 前穂北尾根
 Day4 上高地OUT

です。初日と下山日は、アプローチだけ、とゆとりを残した計画で、定着テント泊。

私は歩荷力&体力、女性の40代の通常レベルで、特に弱いほうではありませんが、やはりもう少しはないと自立困難と思いました。今回はロープ免除で、行き17kg、帰り13kgでした。

■ 初日

 大快晴の上高地。 明神岳です。

連休を一日早めた平日なので、混雑もそうでもなく、お天気大快晴。

初日はアプローチ6時間だけ。

良い天気を満喫。

徳澤園までラクラクだったが、横尾から先で登りが始めると、汗だらだら。


涸沢へは14時半、着。

テント設営し、さっそく生ビールで乾杯。

人はいたが、それほど混んでいない。まだ平日だし。

夜中に月明りで目覚め、月がきれいだった。















■ Day2



二日目は、北穂東稜から、北穂池へ。探検的なルート。 これは面白かった!踏み跡は不確かで、ルートを探しながら進む。 4つある池のうち、最後の一つを見落としてしまった。

私は北穂池までは調べて行ったが、その後の帰りは普通に北穂経由で帰るだけとおもっていたら、そのルートは大キレットというそうで、一般道でも難路だった。一般道と思って、あまり気にせずいた。

そうしたら、やっぱりその通りで、このルートの核心は北穂池から、大キレット一般道上のA沢のコルまでの登りで、岩雪崩れが起きそうな斜面を登る。

北穂から下山は一般道なので、緊張もせず、ラクラクと感じた。14時下山完了と良い子の山時間。

この日は合流する人がいたため、心配していが、無事合流し、またビールで乾杯。ボルダ―などもして、ゆとり。

夜は星がきれいだった。台風情報が出ていたため、この日で帰る人が多かったようだ。

■Day3 前穂北尾根

 三日目は前穂北尾根。 5,6のコルへ上がる途中の、朝のモルゲンロートがすごくきれいだった。


5峰を眺めているところ、5峰は30分くらい。

4峰はもろくルートファインディングが難しい。上高地側を巻く。

核心部は3峰、このチムニーは私にはリードできないな、と思った。核心部は短いし、クライミング難易度もそう高くないと言われているが、落ちることが決してできない。

初見同士や、初心者同士のチャレンジは、無謀と感じた。




4峰を振り返ると後続パーティが、不思議なルート取りをしていた。3,4のコルは風が強く、ビレイをしていると寒かった。

2峰は懸垂下降があり、持って行ったロープがシングルで太かったので、ムンターで、カラビナ懸垂。

前穂から、吊り尾根経由で帰るが、紀美子平への下りで疲れが出て、吊り尾根ではバテバテ。
シャリバテ、水バテだ。 奥穂でポカリスウェットを補給して、元気になり、ザイテングラードを下山。下山はばてたため、少し暗くなってしまったが、セーフ。

■Day4 下山

四日目は、下山だけ、と言いつつも、連日の山行で疲れもあり、行程も長く、休憩を頻繁に入れながら、下山。休憩時間込で、6時間。雨が降る中、てくてく降りる。

荷物が重いからなーと思ったが、帰ったら13kgくらいだった・・・そんなに重くない。

行きと変わらない重さに感じるのは、それだけ疲れたからだろう。

靴が新しかったので、小指が痛い・・・(汗)

体力的には、メモリゲージ90%って感じで、ゆとりの残量が厳しい。さしずめ、車だったら、そうそうにガソリンスタンドに寄らねば、って感じ。

11時半のバスに乗り、下山。バスはガラガラ。

坂巻温泉に立ち寄り、そばを食べて完了。

大変面白い山行でした。書ききれないので、詳細は明日書きますが・・・

・涸沢は良いところだった
・混雑は、台風情報のおかげで、緩和され、ラッキーだった
・アプローチは長い 徳澤でソフトクリームを食べるべし
・北穂池は、ルーファイもそこまで困難度が高くなく、景観も素晴らしく、秘境の楽園
・北穂山荘の売店は安い
・涸沢のテント泊は一人当たりなので、普通のテント泊ほど、安くつかない
・前穂北尾根は、入門とはいえ、大変難しく、初見同士ではあまり薦められないと思う
・ルートもだが、山行全体を維持する、体力がたくさん必要

今回は、素晴らしいお天気に恵まれ、条件の最高に良い状態でのチャレンジ山行でした。テント泊だと、装備も重くなるので、体力はどれだけあっても無駄にならない。