Sunday, October 26, 2014

その先のシナリオを読む 地図読み講習

■ 秋の地図読み

今日は、アルパインクライマーの天野和明さんの地図読み講習会に行ってきました☆

ICIの主催です。参加者は10名。 笛吹市民の裏山、兜山です。秋の紅葉がとてもキレイでした。

今日は雨になるかもしれないという予報だったので、振られなくて良かったです。


地図読みは地味な技術ですが、好きな所を自由に歩けるようになるのが楽しいです。

天野さんいわく

地図が読めて
ロープワークができる

と、どこでも歩ける。


 小さい秋、みーつけた、の図。

地図読みしていると、景色を楽しむことが後回しになりますが(笑)、今日は良い日でした。

兜山には初めて行ったのですが、ここは岩場もあるので、またぜひクライミングで行きたいですね。

乾徳山も岩場があるよなぁ・・・

今日は横浜ナンバーの車のクライマーが来ていたようだった。

それ以外は我々と、あとはオジサン一人にしかあわなかった。

■ 地図読みはベテランっぽい趣味だ

地図読みは、地味だし、実際の山ではほとんど使わないで済んでしまう技術だが、それだけに、地図読みを面白いと思うか?思わないか?で、登山の適性が決まるような気もする。

面白いと思わない人は、山と対話していないかもしれない、登山のただスポーツ的な側面しか、楽しんでいないのかもしれない。(と、何が面白いの?と、不満げな参加者を見て思った)
道はないけれど、踏み跡明瞭

無論、登山には、色々な面があり、どんな風に楽しんでも良い。

だが、登山の愉しみの大きな部分は

 山との対話

にあり、その対話を捨ててしまうことにもつながる要素とそうでないものがある・・・

たとえば”小屋泊”を捨てても、山との対話を捨てることにはならないだろう。

天気図を書く、は、ヤマテンに置き換えることもできる(笑)。

でも、地図読みを捨てたら?それは金魚の糞登山限定になってしまう。

それは、言ってしまえば、山を捨てる、ことになるかもしれない。

地図読みはやはり登山で欠かすことのできないスキルだと思う。

海外のアルパインでは使わないかもしれないけど・・。

天野さんはヨーロッパで役に立ったと言っていました。
天野さんが持ってきてくれた行動食

店長おススメ 行動食





谷地形のところを懸垂で帰ろうとしたら、落石でコレはダメだと思ったのだそうです。尾根を拾って無事下界にたどり着いたのだそう

今日は、他にも色々と、なんだか相談に乗ってもらったような気がします(^^)。とっても勉強になりました。

■ 初級地図読み

地図読みは、教え方にも講師によっていろいろ特徴がある。地図から現在地を確認すること、を優先する人もいるし、コンパスをセットして、尾根を降りて、目標物に正確に辿り着けることを重視する人もいる。

今日は

  •  尾根と沢を読む
  •  ピークとコルで現在地を特定する


が具体的な習得目標だったようだ。

また、思想的には

  •  どれだけ先を読めるか、
  •  どれだけ多くのことを読めるか


が重要だと感じた。

つまり、

その先のシナリオを想定する力、

だ。

最近、リスク管理について考えていて、クライミングでも、山でも、

その先のシナリオからリスクを想像する力、

が、一人の岳人の危機管理能力の要諦ではないか?と思うようになった。

つまり優れた岳人は、その先を読む力が大きい。一手先だけでなく、二手、三手先を読んでいる。

もちろん、一手読む人より、二手読む人のほうが優れている。

さらに言えば、たくさんのことを想定でき、読み取れる人の方が、より優れている。

無論、疑心暗鬼に駆られたり、根拠のない思想に駆られたりする必要はないのが。
それにこれまで、何人か、プロガイドになるような、優れた岳人と接する機会があって、気が付いたのだが、やはり優れた岳人は、山のあらゆる側面を楽しむ方法を知っているようであり、登攀型とか縦走型とか、アイスをする・しないとか、色々とスタイルの違いがあっても、やはりどこか、同じ価値観に動かされている感じがある。


■ どこにでも道がある日本

今日は、もちろん、地図に記載のない道を歩いたのだが、それでもやっぱり踏み跡はあった(笑)。

でもそれは、地図を読まなければならない、と思っている参加者には、あまり気づかれることはないようだ(笑)。

日本には踏まれていない尾根はないのではないか?と思える。市や町の境界線も大抵は歩かれている。それは、それだけ登山の層の厚みが厚いということなのだろうか?

すると、神峰なんてピーク名が出てきたりして、地図にない地名というものも、たくさんあるんだろうなぁ・・・

地名には日本の歴史が詰まっている。

日本を知ることは、日本人である自分のルーツを知ることにもつながる気がする。

■ 甲州アルプス

天野さんは大菩薩の麓、日川あたりがご実家だそうです。

今、小金沢連嶺を ”甲州アルプス”として売りに出しているのだそうです(笑)

私は、ここは以前から、藪の薄くなる秋か、3月の雪のあるとき、縦走したいな~と思っていたりしたのですが、アプローチの前後に車が2台必要そうで、まだ実現していません。

でも、歩くことリストに入っています。

八ヶ岳東面のバリエーションもいい、と天野さんも言っていたのですが、どこを思っていたのかなぁ・・・。

まさか、権現東尾根(笑)? 聞いておけばよかったです。

私は、11月は最初の週は、女友達と小屋締めの手伝い山行、最終週は燕山荘で雪山テント泊リハーサル山行を予定しています。

12月に入ると、もうアイスシーズンです。

ゲレンデは、南沢小滝から開始ですかね。金ヶ窪沢も2シーズン目。今年はジョーゴ沢行けるかなぁ・・・。清兵衛沢やおとめの滝も同行者がいれば、行ってみたいです。仙波の滝は今年は凍るでしょうか?去年でさえ、一瞬しか機会がなかったですが・・・

今年も保科さんの講習を一回くらいは受けるかもです。

鉱泉、岩根山荘のアイスツリーは行く機会あるかなぁ・・・もうアイスツリー作りに入っているそうです。

ルートは、12月後半に、峰の松目沢に行きたいと思っています。

イボイノシシ、ICIには置いていない、と言ったら、置いてくれるそうです(笑)

スクリューは13cmでも結構大丈夫なんだそうです。なんか支点崩壊しそうで怖いけど、そういうのも、経験で怖くなくなっていくのかもしれません。天野さんはミックスアイス派みたいでした。アックスはノミック。

そんなこんな話をして、会の先輩と歩いているような感じの講習会でした☆

≪参考サイト≫

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