Tuesday, October 14, 2014

前穂北尾根 

今日はホントに良い天気で、昨日の台風がうそのようです。

昨日は、山から下りて高速に乗ったら、雨足がどんどん強くなり、寒くなって行きました。
「山は暑かったのに…」と、先輩がポツリ。下界は寒かった…(--;)

昨日は、坂巻温泉で、さっぱりと汗を流し、帰りは、おそばを食べて帰りました。坂巻温泉で、無料温泉卵券をもらったので、さらにさわんどのお土産屋さんで、お土産を購入…。

上高地の帰りの温泉は、難しいですね…。さわんど駐車場の温泉は混んでいるでしょうし…。坂巻温泉は、誰もいなくて、貸切でした。


■ Day3 前穂北尾根

前穂北尾根は、核心は3峰です。が、そこまで行くのも、結構大変です。

  1. 涸沢から、5,6のコルを目指して稜線に上がる
  2. 5峰はルーファイは簡単だが、岩場連続。
  3. 4峰はある意味、3峰より難しいと言われる。ルーファイ困難。後続パーティは間違ったと思われる。
  4. 3峰はチムニーが核心。これはリードはまず無理と見たらわかる。ステミングで上がると最後チョックストーンで頭を打つ。
  5. 2峰までは易しい岩場。途中で懸垂下降あり。
  6. 1峰も易しく、あっという間に前穂山頂。


隠れた核心は、

  • 紀美子平への下り (疲れている)
  • 奥穂までの吊り尾根 (長いトラバース)

奥穂からの下り、ザイテングラードは、あまりの歩きやすさにビックリでした。ただ吊り尾根は、バテて長く感じました。アップダウンがあまりないのになぁ・・・。 普段なら、もう少し早く歩けそうです。水とカロリーが不足。

コースタイムは
 出発      4時半
 5,6のコル  6時
 3峰前     9時半
 前穂山頂   12時 休憩
 紀美子平   13時
 奥穂      15時 休憩
 穂高岳山荘  16時
 下山      17時半

モルゲンロート 

 5,6のコルへ登る途中です。

振り返るとモルゲンロート。

小屋から取り付きを見つけるのも、踏み跡が分からず、一苦労です。

見つかったら、後は黙々と上がるのみ。
5,6のコルからは奥又白池が見えます

今回は月がきれいな山でした

登ってきた5峰を振り返る

 4峰で登れそうな、壁があったので、遊んでいるところ。

歩く人は、上高地側を踏み跡を探して歩きます。

ピークを巻いているのではなく、西側に出た尾根の端に出るので、それから4峰の山頂へ向かい、その後はジグザグの下り道がついています。

こんな快晴!4峰から、3峰を眺める

この壁はすごい!

ジャンダルム方面も見えます

写真の右端に出ます トラバースしている後続がいましたが、ピークを踏むのが正しいと思います

明神方面が見えます。近くに見えるけど遠いらしい・・・

御嶽山の噴火も見えました






















今回は、定着テント泊ですから、装備は登攀具以外は、最小限です。それでも、5,6のコルから、山頂トップアプトまでに6時間もかかっています。ピッチ数は3ピッチほどなのに。(あとはコンテ)

まぁ4峰で、登れそうなフェースがあり、それで遊んでしまった、という時間も、一応入っていますが。あと2パーティですので、それもあります。それでも、5峰は30分しかかかっていませんから、長い山行で、ペース配分が重要だということが分かります。核心はクライミング力ではないかもしれない。

前穂北尾根を経験してみて、自分達でバリエーションルートに行くには、まだまだ実力不足であること、特にゲレンデでのマルチピッチの練習の必要性を痛感しました。

ルートで見るのではなく、山行全体で見ないといけないのです。ルートはいわば核心っていうだけです。

テントがもう少ない・・・
吊り尾根では、私が紀美子平の下りで遅れ始め、吊り尾根では南峰手前で、先輩もバテ始め、一応コースタイムで歩いていますが、軽量化=水が足りない、食料が足りないの公式へ…。

ギリギリでした。

遅れ始めると、時間の経過で、さらにお腹がすくので、悪循環も考えられます。

水と食料まで軽量化してはいけないので、今回は行動食が課題でした。もう少し持って行くべきでした。

水は、プラティパスが壊れてしまったので、ペットボトルを先輩にもらい、合計1.2リットル持っていました。

しかし、夏のように暑かったので、全然足りず。

穂高岳山荘で、500mlのポカリを皆で一人一本飲み干しました。

そうしたら、元気になったので、やっぱり水は重要ですね。

あと小1時間、早く降りることが、バテていなければ、できたような気がします。体力が必要だというのは、こういうことですね。

ルート自体の難易度は1級ですが、この日は長い一日となりました…。

下山すると、台風の影響で、ほとんどの人は降りてしまっており、さらに売店もしまっており、なんとなく寂しい小屋の周辺…

テント泊なので、別に売店は関係ないけれど、ちょっと寂しい気分に。

ただ夕食は豪華にカレー。お酒も空けてしまい、疲れも出て、皆でぐっすり眠りました。