昨日は、山から下りて高速に乗ったら、雨足がどんどん強くなり、寒くなって行きました。
「山は暑かったのに…」と、先輩がポツリ。下界は寒かった…(--;)
昨日は、坂巻温泉で、さっぱりと汗を流し、帰りは、おそばを食べて帰りました。坂巻温泉で、無料温泉卵券をもらったので、さらにさわんどのお土産屋さんで、お土産を購入…。
上高地の帰りの温泉は、難しいですね…。さわんど駐車場の温泉は混んでいるでしょうし…。坂巻温泉は、誰もいなくて、貸切でした。
■ Day3 前穂北尾根
前穂北尾根は、核心は3峰です。が、そこまで行くのも、結構大変です。
- 涸沢から、5,6のコルを目指して稜線に上がる
- 5峰はルーファイは簡単だが、岩場連続。
- 4峰はある意味、3峰より難しいと言われる。ルーファイ困難。後続パーティは間違ったと思われる。
- 3峰はチムニーが核心。これはリードはまず無理と見たらわかる。ステミングで上がると最後チョックストーンで頭を打つ。
- 2峰までは易しい岩場。途中で懸垂下降あり。
- 1峰も易しく、あっという間に前穂山頂。
隠れた核心は、
- 紀美子平への下り (疲れている)
- 奥穂までの吊り尾根 (長いトラバース)
奥穂からの下り、ザイテングラードは、あまりの歩きやすさにビックリでした。ただ吊り尾根は、バテて長く感じました。アップダウンがあまりないのになぁ・・・。 普段なら、もう少し早く歩けそうです。水とカロリーが不足。
コースタイムは
出発 4時半
5,6のコル 6時
3峰前 9時半
前穂山頂 12時 休憩
紀美子平 13時
奥穂 15時 休憩
穂高岳山荘 16時
下山 17時半
モルゲンロート |
5,6のコルへ登る途中です。
振り返るとモルゲンロート。
小屋から取り付きを見つけるのも、踏み跡が分からず、一苦労です。
見つかったら、後は黙々と上がるのみ。
5,6のコルからは奥又白池が見えます |
今回は月がきれいな山でした |
登ってきた5峰を振り返る |
4峰で登れそうな、壁があったので、遊んでいるところ。
歩く人は、上高地側を踏み跡を探して歩きます。
ピークを巻いているのではなく、西側に出た尾根の端に出るので、それから4峰の山頂へ向かい、その後はジグザグの下り道がついています。
こんな快晴!4峰から、3峰を眺める |
この壁はすごい! |
ジャンダルム方面も見えます |
写真の右端に出ます トラバースしている後続がいましたが、ピークを踏むのが正しいと思います |
明神方面が見えます。近くに見えるけど遠いらしい・・・ |
御嶽山の噴火も見えました |
今回は、定着テント泊ですから、装備は登攀具以外は、最小限です。それでも、5,6のコルから、山頂トップアプトまでに6時間もかかっています。ピッチ数は3ピッチほどなのに。(あとはコンテ)
まぁ4峰で、登れそうなフェースがあり、それで遊んでしまった、という時間も、一応入っていますが。あと2パーティですので、それもあります。それでも、5峰は30分しかかかっていませんから、長い山行で、ペース配分が重要だということが分かります。核心はクライミング力ではないかもしれない。
前穂北尾根を経験してみて、自分達でバリエーションルートに行くには、まだまだ実力不足であること、特にゲレンデでのマルチピッチの練習の必要性を痛感しました。
ルートで見るのではなく、山行全体で見ないといけないのです。ルートはいわば核心っていうだけです。
テントがもう少ない・・・ |
ギリギリでした。
遅れ始めると、時間の経過で、さらにお腹がすくので、悪循環も考えられます。
水と食料まで軽量化してはいけないので、今回は行動食が課題でした。もう少し持って行くべきでした。
水は、プラティパスが壊れてしまったので、ペットボトルを先輩にもらい、合計1.2リットル持っていました。
しかし、夏のように暑かったので、全然足りず。
穂高岳山荘で、500mlのポカリを皆で一人一本飲み干しました。
そうしたら、元気になったので、やっぱり水は重要ですね。
あと小1時間、早く降りることが、バテていなければ、できたような気がします。体力が必要だというのは、こういうことですね。
ルート自体の難易度は1級ですが、この日は長い一日となりました…。
下山すると、台風の影響で、ほとんどの人は降りてしまっており、さらに売店もしまっており、なんとなく寂しい小屋の周辺…
テント泊なので、別に売店は関係ないけれど、ちょっと寂しい気分に。
ただ夕食は豪華にカレー。お酒も空けてしまい、疲れも出て、皆でぐっすり眠りました。