Saturday, February 8, 2014

山は強い人がエライけど、強さで勝負もできないし・・・

■ 良く降っています・・・

いやぁ良く降りますね~。明日の山は、降りすぎて代案になってしまいました。まぁいいけど・・・何しろ明日は低山のラッセルを味わいに行く山なので、どこの山か?ってのはあんまり問題でないです。

毎年大雪が降ると、裏山に行っています(笑)。 雪化粧の愛宕山はきれいです。

■ 山は男性の世界

別に驚くような発見ではないのですが、山登りって男性の価値観の世界だよなぁ…と最近改めて思っています。

男性的価値観、”強さ”が評価基準になる世界。男は強さで勝負でしょ!

対比として、たとえば、バレエは女性的価値観、つまり”美”が勝ち負けの評価基準になる世界でした。(と言っても、美人が勝ち、なら、勝敗は単純すぎて面白くなく、バレエにはバレエの美があり、それに努力して、それなりに近づくことができるのが面白さです)

登山では「強いねぇ」がいちばんの褒め言葉。

強い、というのは、

 ・バテナイ
 ・重い荷物を担げる
 ・寒さに強い
 ・空腹に強い
 ・登攀力がある
 ・ラッセル力がある

くらいでしょうか?

…しかし… 

私は女性なので「強さ」に対する憧れみたいなものはなく、歩荷力も70kg担げます!みたいなのとは無縁と言うか、そうなりたい!とも思えず…すごいなぁと思うし、そういう人こそ岳人!と思うけど、自分はそうなれないのは明瞭すぎると言うか・・・

そりゃあ長い縦走で楽に歩きたいから、20kgぐらいは必要だよな~とは、思うけど… 

私は、体力は、コースタイム通り歩ければいいんじゃないの?くらいな感じです。すいません。

登山においては、私にとっては、歩荷力も登攀力も、そんな感じ…必要最低限。

私の理想は、”「わ~わ~」とワクワクしながら歩いていたら、いつの間にか体力着いていた”みたいな感じの、ぼろもうけ系プロセスです(笑)。

基本的に体育会系の努力するの、苦手な人です。竹刀でぶたれる系のしごき系からは、トンずら経験ありです(笑)

■ ムードメーカー?

そんなことを考えるのは、私は登山において、何が強みかな~と自問自答するからです。

夫と登山していると私が絶対リーダーです。それは私が山行の企画を立てているから…。

でも、もし山岳会に入れば、誰かが立てた企画に参加することになり、それは自分がリーダーではない、という意味です。

そうなると、リーダーシップではなく、メンバーシップを発揮しなくてはならなくなりますが…うーん、私の立ち位置は?

男性ばかりの登山隊の中で、女性が占める地位って…と考えると、困ってしまいます。

 女性 = 強くない = お荷物…

こないだ、男性の年配の先輩に、山で女性は邪魔でないか?と聞いたら 「ムードメーカー」って言っていましたが…

ムードメーカーかぁ…全然はまり役でない・・・(汗) 


■ 紅一点

色々考えると、私は紅一点という立場は結構ありました。 女性なのにつるまないタイプだからです。

私はグループ行動は苦手で、1対1で付き合うタイプ。一人でトイレは行きたい人なので、女性的グループ活動が苦手です。

大体、決断は誰にも相談せず、自分で決めるのが私の中では普通です。

すると、そのおかげで自分の好奇心のままに進んだら、気が付いたら女性一人だった・・・という結末は結構多い。これで学生の頃は結構失敗な目にも遭いました。

小学校の頃、エナメル線クラブ(モーター用のコイルをひたすら巻くクラブ)というクラブに入ったら(当時理科が得意だったので)、女の子は私だけでした。一人で黙々とエナメル線巻いていました。

中学では、大親友と言うのはたまたま男子だったので、その親友が連れてきたメンバーと自然とつるんでいましたが、全員男子だったので、男子に一人混じって遊んでいました。早朝にサッカーとかですね。

高校生活では、さすがに思春期だけに女性の親友とまったり3年過ごしましたが…大学ではやっぱり男女混成の友達ですが、海外に行ったので前泊や帰国などで泊めてもらったのは男子の家でしたし・・・今もやり取りしている。

就職したら、開発部だったので、やっぱり紅一点。趣味はバレエだったので女の園ですが、社会人は忙しいので、たいしてつるまず済んでセーフ・・・。

女性の友達は土地を離れると連絡をくれません。が、男性の友人は土地が離れて、遠くに行ってもそのままメル友、なのはなぜでしょう?そういうわけで、今もつながっている友達は男性ばかりになってしまいました・・・

色々振り返ってみると、男性の世界の中で、自分の立場を築くポイントは、自分の役割=専門職を得る、というところかな…と。

ただ、私が今まで戦ってきた?世界は、体力で差が付く世界ではなく、知力で差が付く世界なので、あんまり女性だってことはハンデにはならなかったんですよね。

登山では、女性であることは、普通車と軽くらいのハンデがありそうなんだけど…(汗)うーん、それも困りましたねぇ…(まぁ、私は夫よりは強いのですが…彼は仕事ですり減っていると思われます…)

■ 筋力差

そういうわけで、登山の世界で、女性が男性に交じりながら、自分の立場を築くとなると、一体どうしたらいいのだろうか?と考えます。

男性とパートナーシップを作れば、たぶん、男性の方が強いし… 遭難した時、頼りになるのは、向こうであって、こっちではなさそうです。わるいなぁ・・・(まぁでも夫と私では私の方が頼りになるかもだけど…)

でも、強くなりたい!と私が思ったところで、男性より強くなることは、まずないわけで、何しろ生まれ持った筋肉量、そもそも違いすぎますよね。

女性の筋肉量は、男性の6~7割。

体重50kgの女性が体重70kgの男性と筋肉量を比較すると、男性は筋肉量が一般的に40% 女性が35%なので

50kg × 0.35=17.5kg
70kg × 0.4 =28kg

10kg以上も筋肉量が違う。 体格も違う上に筋肉量も違うとは・・・ってわけで、体格が小さいとそれだけでもハンデです。

これはねぇ…も、ディーゼルエンジンと普通のエンジンくらい違うので、もう喧嘩にならないって感じですね。

■ 何で貢献するか?

というわけで 体力という男性の価値基準で競争しても、最初から戦いにならないわけなので、作戦は、別の部分で何か発見したいわけですが…

色々考えてみると、開発部では、紅一点でもうまく行っていたのは、私にしかできない仕事をやっていたからでした。

というわけで、登山のパーティにおいても、私にしかできない何らかの役割があればいいってわけですが…

うーん?

 食当 ⇒ 食事は私ベジタリアンだしなぁ…

 お天気 ⇒ 今のところ、ヤマテン専門です…

 山計画 ⇒ 初心者の私が行けるところなど、体力がある男性にはツマラナイ

 クライミング ⇒ 上手な女性は、悪いところ専門でリードするわけですが、私はそこまで上手になりたい気持ちがない

 藪 ⇒ 体の小さい人が入って穴を広げる役(笑)?

 雪 ⇒ ラッセル、体重が軽いと沈みはしないけど、早く進めるわけでもなく・・・まぁ普通です。

・・・というわけで、うーん?な感じ。 残るは、IT専門かな~。情報担当ってわけで。

でも、色々考えると・・・女性の私がいちばん強かったあの時って・・・ホント、ショックでしたね・・・大丈夫か?!と思っちゃった(^^)

男性と競争はしたくないけど、自分より弱い男性パーティには入る気にはなれない・・・スイマセン。

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