■直感優勢の日
今日はお天気の崩れが予想以上に早い日でした。出かけようと思ったのですが、空を見て辞めました。予想以上に濃い雲が太平洋側から襲いかかろうとしていました。
無性に普段行かない店に行きたくなって、出かけたら、面白い出会いが一杯で、これは「呼ばれたな」と思いました(笑)。
ホントは山道具屋さんに色々行きたかったのですが、Sundayで知人と会ってしまい、長居したので、
今日はSundayでおしまい。
アイスの時のビレイに良いようなごっついビレイパーカがセール中で安くなっていたのですが、ダウンにアックスと同じ額だけ掛けられるか?というとアックスが先のような気がしてしまい・・・本当に困ってしまいます(^^;)。
為替レートや消費税の問題で、山の高額装備は、購入を後伸ばしにしても同じくらいお金がかかりそうです・・・。
ああ~モノ入り続きで困ったなぁ・・・(ため息)
■ 藪岩魂
私は最近地図読みして、尾根を歩けるようになったので、数歩先を常にチラ見するということで、打田鍈一さんの『藪岩魂』を買いました。
この本、ずいぶん前に雑誌で特集してあるのを見ましたが、私には関係ないな~とスルーしていました。
だって、このおじさん、地図でわざわざ岩場マークを探してそこをめがけて行くような人なんです…
それにこの本にも書いてありますが…
藪岩魂…ハイグレードハイキングは、全く山の初心者向けではありません。
基本的に、藪山というのは、登山上級者の遊びです。
なぜなら、熟練のロープワークが必要になるからです。
■ 原始の自然に近いほど上級編
当然ですが…自然が原始のままの姿に近ければ近いほど、登山としては上級者向けになります。
なので、北アのように登山道が整備されてしまうと、全然上級者向けではありません。
整備されている順に、初級から上級者向けに登山道のタイプを並べると…
初心者 遊歩道
↑ アルプスの一般登山道
低山の一般登山道
岩場のゲレンデ
沢
アルプスのバリエーション
↓ 低山のバリエーション
上級者 藪
みたいな順番になります。 こういう順番になるわけは、整備だけでなく、救助体制、というものが、かかわってくるからです。
北アや南ア、などの高山アルプスと言う場所は、基本的に山登りの人が来るエリアとして認識されていますが、山岳エリアと認識されていないような、小さな里山…たとえば、東アルプスとか(ってどこって人が多いのではないでしょうか?)、御坂山塊とか、一般道はともかく、無名の尾根歩きなどは、遭難しても見つけてくれる人が、次いつ歩いてくれるか全く未知数です。
なので、そういう事情を勘案すると、低山のバリエーションルートは、まさに”キワモノ”と評価してよいくらい、未知で危険なルートになります…
■ 技術的困難度も高い
さらに言えば、藪山で、生きて帰るには(つまり、しぶとい山ヤであるには)、退路を断たれない技が必要です。
退路を断たれない技…というと、結局、懸垂下降ができると言うことになります。
懸垂下降だって、すでに懸垂支点になるアンカーやボルトが打ってある場合(つまり整備された岩場=ゲレンデ)は楽ですが、藪山にそんなものはあるはずがないので、やっぱりこれも技術的困難度が高い、ということになります。
なので、非一般道からピークを目指す、というのは、正直な所、”初心者はお呼びでない”世界です。
実際、この『藪岩魂』にも ”初心者だけの安易な入山は避けるように”と書いてあります。
■ 整備された岩稜帯より、整備されていない岩稜帯が難しい
私は夏のアルプスの縦走なんて全然平気な人です。だって目の前に道があるんですもん。明瞭に。
なのでテントをしょって歩くだけで、中継点の山小屋に着けば、水も食料もある、という山旅に誰とつるむ必要も全く感じません。
けれど、近所の低山の、名も知れない尾根を歩くと言うのは、いっくら人に勧められても、よほど安全が感じられない限り、そそられません…
誰か一緒に行ってくれる人がいれば、歩くけど…そんな無名の尾根の、それも低山の・・・、で、遭難したら、もう目も当てられません。
だれもまさかそこに行っているとは思わないような場所ですから…少なくともバリエーションとして名の通っているところでないと、山行計画を提出したところで、一体それどこ?ってなって終わりなら、探す方も探せません・・・。
なので、いくら地図読みが登山者に、特に登山の入門者に必要なスキルであると登山業界が喧伝しても、とてもじゃないが、地図読みを身に着けるために、藪ルートに一人で出かける気にはなれません。
■ 初心者に必要な地図読みって
地図読みは登山に必須の技術ですが、私がやってみた結果でいうと、地図を見るより先に、道迷い遭難を防ぐために必要なのは、そもそも、自分が歩くルートを頭にあらかじめ入れておく習慣だと思います。
山に行く前に地図を見ないといけませんが、山に行くまで地図を見ない人が多数…なのは、いわゆる金魚の糞登山が盛んだからです・・・(ついて歩くだけと言う意味)
私は、山に出かける前に、なんとと言う山域の、何と言う山に属す道か、一本道なのか、分岐があるのか、峠があるのか、下山口は複数あるのか、ないのか、近所の山は何なのか?大体の概念は頭に入れてから出かけます。
北アなどを歩くと、そうでない人が多数なので、たぶん、道迷い遭難は、地図読み以前の問題です。大体道迷い遭難って一般道で起こっていますしね…
なので、地図読みをすると、必然的に道読みではなく、地形を読むために、登山道がない山に出向くのですが、そういう登山と言うのは、あるいはそういう地図読み山行と言うのは、実は、登山レベルとしては、ものすごっくハイグレード、だと言いたい!
というのが本日の主張でした☆ お終い☆
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