Thursday, February 13, 2014

雪洞泊企画頓挫

昨日はオシャレなカフェで若い男性とデート!もとい、谷川岳の雪洞泊キックオフ!でした。

が、実はこの企画、もともと7人のメンバーから構成され、総勢9人になりそうな大きさだったのですが
メンバーが次々脱落して、最終的には2人に…なので山行は一旦キャンセルになりました。

一から仕切り直しです。でも、すごく実りあるキックオフでした。

■ 山行の目的を一致させることが大事

今回の山行のむずかしさは、3点でした。

 1)目的を共有することのむずかしさ

 2)ガイド登山で収益を確保することのむずかしさ

 3)山の難易度の共通理解のむずかしさ


■ 目的共有

今回は若い男性からの依頼でしたが、希望は ”緊急時対策としてのビバーク体験”でした。

一方、テーブルに上がっていたのは、天神尾根雪洞泊でした。

日帰りでも往復5時間の山。そんな山での雪洞泊は…どういうことになる公算が高いかと言うと、宴会山行。

なぜなら設営地まで小一時間でついてしまうからです(汗)。

それだと片道4時間、ガイド費用2万円の高額宴会になってしまう…

”緊急時の予行練習となる雪洞泊体験” vs ”ちょっとしたお楽しみ&雪洞宴会”。

まぁ緊急時の予行練習も結局は易しい場所からスタートするのですが。

もちろん、楽しく学ぶ、ということは大事なわけですが。 楽しく学ぶと言うか、より正確には面白がって学ぶというか・・・ですね。

■ 山の難易度

谷川岳天神尾根での雪洞泊は、山としては限りなく敷居が低く設定されています。何しろほとんど歩かないので。

もちろん、悪天候だったら…という仮定もありますが、悪天候だったら、そもそも山に登らない(登れない)。

樹林帯の山に、山自体が変更です。ラッセルして行けるところまで行き、適当に雪洞泊に最適な場所を探して山麓で雪洞泊です。むしろこっちのほうが期待に近いくらい。

ところが、一般的には、雪山雪洞泊=とっても難しい、と一般の人は思っているわけなので…

まぁ確かに、まったく雪山が初めてのゼロだと雪山だけでなく、山自体が色々と大変ではありますが、
基本的に子供の雪遊びにだってかまくらやイグルーが出てくるくらいなので、雪洞だって危険がないなら大人の雪遊びです。

参加者全員のベクトルを揃えるのは難しい・・・。揃っているのは

 ・ガイド任せの山行だと面白くない
 
 ・どうせガイドに依頼するのなら、ガイドなしではできない山行をしたい

でした。

■ 山のイメージを共有するのは難しい

雪山を始めて何年目かの登山者が求めるものは、ビバーク手段としての雪洞 でした。

となると必要な技術は

 ・雪洞に適した地形を見極める技術
 ・素早く緊急用シェルターを作る技術
 ・素早く緊急用シェルターを作った体験
 ・緊急時に耐えることを想像できる体験

でした。緊急用なので、たとえば、スコップがない状態でもなんとかして雪洞を掘る、というようなことも必要になるかもしれません。(ツリーポケットが利用できたらそのほうが楽ですしね。)

そういうサバイバルや緊急時の対応力が付くための、雪洞、ということだと、宴会とは別の意味の体験が必要ですね。

■ ツエルト?

私が思うには、現代においてよりリアリティがある緊急ビバーク訓練は、ツエルト泊です。雪山ではツエルト、という人は多いです。ツエルトの積極的な利用、です。

ツエルト泊って山男って感じ~

でもツエルトは使用するのにコツがいるというか、自立しないので、私はすっかりテント派になっています(^^;)。ツエルト設営、上手になるのは、今年の夏の課題ですね。

でも、先日、笹山が月例山行になっていたので、これはいい!と参加したいと思ったのですが、その時、笹山はツエルト泊でスピーディに抜けたいという返事をもらい、「はて?」となりました・・・それじゃ会のメンバーみんなで登るということを前提としてないんでは・・・?

私はてっきり、ラッセル三昧の楽しい宴会山行と思っていたので…

山って、中身をよく聞いてみないと分かりませんね。


ん? 今回は山は中身が重要だ!が結論でした☆

2 comments:

  1. その後、雪洞泊は されました?

    ワタシ、2014年2月中旬に初めてシたんですけど、またシたいなと思ってます。
    もう一人と計二人で行って、二人とも初雪洞泊やったので
    なかなか大変でしたけど、朝まで寝れましたよ。

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  2. それが、頓挫して、雪洞泊は見送り、です。今年はできるかなぁ・・・ 会の山行に3月頭に絶対谷川岳を入れてもらいたいです(笑) こういうのってみんなでやれば、楽しいですよね!

    去年は八ヶ岳で雪洞泊する大チャンスだったのに・・・逃しました(--;)

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