が、実はこの企画、もともと7人のメンバーから構成され、総勢9人になりそうな大きさだったのですが
メンバーが次々脱落して、最終的には2人に…なので山行は一旦キャンセルになりました。
一から仕切り直しです。でも、すごく実りあるキックオフでした。
■ 山行の目的を一致させることが大事
今回の山行のむずかしさは、3点でした。
1)目的を共有することのむずかしさ
2)ガイド登山で収益を確保することのむずかしさ
3)山の難易度の共通理解のむずかしさ
■ 目的共有
今回は若い男性からの依頼でしたが、希望は ”緊急時対策としてのビバーク体験”でした。
一方、テーブルに上がっていたのは、天神尾根雪洞泊でした。
日帰りでも往復5時間の山。そんな山での雪洞泊は…どういうことになる公算が高いかと言うと、宴会山行。
なぜなら設営地まで小一時間でついてしまうからです(汗)。
それだと片道4時間、ガイド費用2万円の高額宴会になってしまう…
”緊急時の予行練習となる雪洞泊体験” vs ”ちょっとしたお楽しみ&雪洞宴会”。
まぁ緊急時の予行練習も結局は易しい場所からスタートするのですが。
もちろん、楽しく学ぶ、ということは大事なわけですが。 楽しく学ぶと言うか、より正確には面白がって学ぶというか・・・ですね。
■ 山の難易度
谷川岳天神尾根での雪洞泊は、山としては限りなく敷居が低く設定されています。何しろほとんど歩かないので。
もちろん、悪天候だったら…という仮定もありますが、悪天候だったら、そもそも山に登らない(登れない)。
樹林帯の山に、山自体が変更です。ラッセルして行けるところまで行き、適当に雪洞泊に最適な場所を探して山麓で雪洞泊です。むしろこっちのほうが期待に近いくらい。
ところが、一般的には、雪山雪洞泊=とっても難しい、と一般の人は思っているわけなので…
まぁ確かに、まったく雪山が初めてのゼロだと雪山だけでなく、山自体が色々と大変ではありますが、
基本的に子供の雪遊びにだってかまくらやイグルーが出てくるくらいなので、雪洞だって危険がないなら大人の雪遊びです。
参加者全員のベクトルを揃えるのは難しい・・・。揃っているのは
・ガイド任せの山行だと面白くない
・どうせガイドに依頼するのなら、ガイドなしではできない山行をしたい
でした。
■ 山のイメージを共有するのは難しい
雪山を始めて何年目かの登山者が求めるものは、ビバーク手段としての雪洞 でした。
となると必要な技術は
・雪洞に適した地形を見極める技術
・素早く緊急用シェルターを作る技術
・素早く緊急用シェルターを作った体験
・緊急時に耐えることを想像できる体験
でした。緊急用なので、たとえば、スコップがない状態でもなんとかして雪洞を掘る、というようなことも必要になるかもしれません。(ツリーポケットが利用できたらそのほうが楽ですしね。)
そういうサバイバルや緊急時の対応力が付くための、雪洞、ということだと、宴会とは別の意味の体験が必要ですね。
■ ツエルト?
私が思うには、現代においてよりリアリティがある緊急ビバーク訓練は、ツエルト泊です。雪山ではツエルト、という人は多いです。ツエルトの積極的な利用、です。
ツエルト泊って山男って感じ~
でもツエルトは使用するのにコツがいるというか、自立しないので、私はすっかりテント派になっています(^^;)。ツエルト設営、上手になるのは、今年の夏の課題ですね。
でも、先日、笹山が月例山行になっていたので、これはいい!と参加したいと思ったのですが、その時、笹山はツエルト泊でスピーディに抜けたいという返事をもらい、「はて?」となりました・・・それじゃ会のメンバーみんなで登るということを前提としてないんでは・・・?
私はてっきり、ラッセル三昧の楽しい宴会山行と思っていたので…
山って、中身をよく聞いてみないと分かりませんね。
ん? 今回は山は中身が重要だ!が結論でした☆
その後、雪洞泊は されました?
ReplyDeleteワタシ、2014年2月中旬に初めてシたんですけど、またシたいなと思ってます。
もう一人と計二人で行って、二人とも初雪洞泊やったので
なかなか大変でしたけど、朝まで寝れましたよ。
それが、頓挫して、雪洞泊は見送り、です。今年はできるかなぁ・・・ 会の山行に3月頭に絶対谷川岳を入れてもらいたいです(笑) こういうのってみんなでやれば、楽しいですよね!
ReplyDelete去年は八ヶ岳で雪洞泊する大チャンスだったのに・・・逃しました(--;)