Monday, February 3, 2014

行きたい山

■ 理由なく行きたい山

私はただ雪稜を安全に歩けたらうれしいなと思っているのですが、それも自分で登れるようになろう!と思うと一苦労です。

登山ってなぜかクライミングをしないとその全貌が見えない不思議なアクティビティ…です。

じゃフリークライミングが登山のことなのかと思っていたら、フリークライマーとアルパインクライマーも違う人種らしいと最近は気付き、アルパインってじゃあ何なの?!って時々叫びだくなります・・・。

全然わかんない(汗)。

近代登山=山そのものに登ることを対象にしている、というわけで、

理由なく、そこに行きたい!のが、登山なのではないかと思います。

そういうわけで、何で行きたいのか?ということを尋ねたり、考えたりするのは、基本的に野暮なことなのかもしれません。

■ わくわくを探す

そうは思っても考えるんですが…(笑)

私はどんな山でも登れれば楽しいわけで全然ありません。なのでアルパインな人ではありません。

以前雪の八ヶ岳があるのに、低山の御坂山塊を指して、全部歩けるよ!とアドバイスされ、憮然とした覚えがあります。

その時は、なんで楽しい雪山が待っているときに、雪も展望もない枯れ枝の樹林帯の稜線を歩かなきゃならんのだ?!と感じた覚えが・・・(笑)

私は ”行ったことがある山コレクション” もしていません。山梨100名山興味なし。

日本に山は無尽蔵にあります。

ということは、どの山から順に行くか?というのが、その人の価値観を表すのかもしれません。

妙義などに行きたい人はやっぱり岩が好きなんだろうし、スリルも求めているんではないかと思います。

私は、何をしていれば、わくわくするか?というと、やっぱり雪稜かな~と思います。それも縦走。

あんまりクライマータイプではないらしく、登れたらそれだけでうれしいわけでないし・・・。それに、怖さや恐怖感を克服するというところにも価値を見いだしているわけではないみたいです。スリルの克服、ってどうも関係ない世界に感じてしまいます。

でも、知らないところに行くのは、ワクワクしてきます。ちょっとした発見物を見つけるのは大好きです。

丹沢、実は全然興味がなかったのですが、先日行って見て、いくつも連なる稜線を冬に縦走したら楽しいかもな~と思いました。 

■ 地図を見て行き先を探す限界

今日は一日地図を見ていたら、歩きたいところいっぱい・・・ ここは地図ではこうだが、実際はどうなっているんだろう?と単純に興味がわきます。

地図を見ていると、ピークとピークを結んだラインは…尾根ですが…まるで歩いてくださいみたいな風に見えます(^^)。

が、問題は、沢です。 沢はどうも見方が分からないと言うか…歩いてください、って風には見えません。

今度アイスクライミングに行くのですが、その沢は地図を見ただけでは水線さえなく、ただのくぼみです。

そんなところがアイスクライミングの”へたくそ向き好ルート”とは…どうやって地図から分かるんだろうなぁ・・・???

■ ピークへ至る様々な道

山にはピークに至るのに、色々なアプローチがあります。

 尾根を使うのは登山者。

 沢を使うのは沢ヤさん。

 岩壁を使うのは岩ヤさん。

山(ピーク)には色々なアプローチがあるってことですね。 

結局、私は岩壁も冬壁も目指していないので、冬の尾根、雪稜を安全に登れる程度の岩登りを身に着けたいなと言う感じです。

というのは、バリエーションって、難易度別。スポーツライクなんですよね。まるで、ボルジムが山にあるみたいな感じです。

なので、あんまり興味がわかないのかもしれません。

たとえば、阿弥陀南陵は入門バリエーションルートと言われていますが、それ以前に阿弥陀南陵のルートそのものの良さ、景色の魅力、変化にとんだ自然景観などを、このルートを取る目的に語られることはあまりありません。

ここへ行く人は、阿弥陀南陵という入門ルートを一旦通過したら二度と帰ってこないような?

でも、北八ヶ岳の白駒池へ行く人は、何度だって白駒池へ帰っていくでしょう・・・

私が広河原沢左股にまた行きたいのは、あの巨岩を夫に見せてあげたいからです・・・どうやったら連れていけるスキルが付くんだろう・・・?

私の登山はバリエーションでスキルアップする方向ではなく、景色を見たい!という後者のような気がするので、ルートの魅力はやはりそこで出会える自然の姿にあるのかもな~と思ったりします。

ついでですが、沢は 夏の尾根は暑くてしんどいからです(笑)。

それで、私は夏は沢がいいな~と思ったりしますが、色々な沢にたくさん行きたいというより、お気に入りを見つけて避暑地にしたい感じで、易しく歩けるウォターウォーキングな、楽園的な沢を一か所得て秘密の隠れ家にしたいくらいの感じです(笑)

そういう人はバリエーション以前なのかもしれない・・・と最近思ったりしています。


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