Friday, September 12, 2014

芋づる式登山

今日は素晴らしいお天気でさわやかでした☆ たくさん洗濯物を干して、ちょっと昼寝。

お買いものや料理は、今日あまりしてしまうと・・・明日から山なのです。

餓鬼岳です。

これは会の先輩の山行に便乗するもの(笑)。今年は小屋泊2回目です。超リッチ~☆ 

私は近代的な営業小屋ですし詰めで寝るくらいなら、テント泊が好きですが、旧式の静かな小屋なら、小屋泊も好きです。静かな山が楽しめそうです。

■理想の山の過ごし方

私の理想の山の過ごし方は、木漏れ日のある木の下でハンモックで読書三昧・・・

というもの、なんですが、去年、勤めた山小屋に置いてあったのは、スラムダンクなどのマンガで、全然趣味が合いませんでした(><)。

それで、長い山時間をだいぶ持て余しました…。次に働くなら、絶対に、どんな山本がある小屋なのか?が重要です(笑) 小屋バイトってホント、時間が余ってしまうのです。

町では、山本が充実しているカフェなら、何時間でも過ごせそうです(笑) 私は山の本を読んで、夢を温めている時間が好きです。

今日の発見は、『ヒルベルという子がいた』という本です。作者の、ペーター・ヘルトリング という著者に興味がわいたので、ペーター・ヘルトリングばかり読んでみようかな~と思っています。これは山の本ではないので詳細は割愛。

今、甲府では赤毛のアンの翻訳者の村岡花子さんで盛り上がっていますね。村岡花子さんの生誕地であるのは、このブームを待たずして、甲府にきた当初から知っていました。読書好きなら当然です。が、TVはみません(笑)。

私は、『赤毛のアン』も一冊で終わらず、『アンの娘リラ』などの全巻まで読んで、さらに『モンゴメリ日記』まで読んだのです。読みはじめが小学校3年生です。読んでみてくださると、分かると思いますが、とても小学生が読みこなせるような文章ではありません。が、なぜか夢中で読みあさりました。最初に長編小説を読んだのがアンシリーズです。中学、高校と3度読み返しました。4度目もしたらいいけど、今ブームなのでブームを嫌ってやっていません(笑)

アンは10巻くらいある、ロングな小説なのに、一般には“少女趣味の読み物”くらいにしか認識されておらず、読んだ人も第一巻しか読んでいない人が多く、残念だと常日頃思っていました。

愛読書を『赤毛のアン』というと少女趣味の大人になってないヤツ、と思われれてしまうでしょう。
しかし、『アンナカレーニナ』と言ったらどうですか?知的にランクアップ。モンゴメリは女流作家で、トルストイは文豪、だからですね。

私はアンシリーズのような、こういう長編を読んだら、たいていは作者のビブリオグラフィーまで読んでしまう子供でした。そういう読み方をする子供は少ないのではないでしょうか。

『大草原の小さな家シリーズ』もそうでしたし、パール・バックで感動すると、しばらくパールバックばっかり、トルストイで感動するとしばらくトルストイばっかり、という読み方の子供でした。トルストイを読んだ後、15歳で、マルクスを読みました。マルクスにも大変感動した覚えがあります。

私は、作品が好きと言うより、作家が生み出している世界観、価値観が好きになるんですよね。

読書の幅の広げ方が、山での山の幅の広げ方と似ている気がします。

私は図書館で司書をしていたこともありますが、図書館の本の並べ方が無味乾燥で有機的なつながりがないのが、読書を広げることができない人が多い一つの理由だと思います。だって本屋の本はとっても魅力的に配置されていますもんね。

■芋づる式

本って一冊読むと、その本から、芋づる式に次に読む本が出てくるんですよね。それは山と少し似ていませんか?

私が常日頃残念だなぁと思うのは、八ヶ岳だったら、赤岳、南アだったら、北岳と誰に話しても分かるような、代表的な山だけ登って、それだけで、”もう登った!”になってしまうことです。

代表的な山、派手な山は、良いのは、当然なのです。アンシリーズだったら一巻目ってことです。でも、それでは、全巻読んでいる人と同じだけの全体像が見えているか?というと、見えていないのです。

全体像が見える・・・というのが、何事も楽しさの秘訣ではないか?と良く思います。視野の大きさ、ですね。

よくも悪くも派手な山、有名な山は、入門の山。 山を知らない人を釣るための餌的な位置づけでもあります。そういう用途が必要な山行もありますし、派手で有名な山は確かに良いのです。でも、なぜその山が良いのか?知りたくなりませんかね?私はなるのですが。

赤岳や北岳といえば、皆が知っていますから。最近読んでいる別の本に、赤岳に行ってウンザリしたという記述があり、さもありなん・・・と思いました。

山って量や凄さを競っても仕方ない・・・感動を積み重ねることが大事なんだよな~と最近、とみに考えるようになりました。

急いてはことを仕損じる。焦らず、幸せの積み立てをしよう!と思います。









No comments:

Post a Comment