Sunday, September 21, 2014

権現 材木尾根

■お題目尾根?材木尾根?

今日は、権現に、前から登ってみたかった、変わったルートから登ってみました。材木尾根という道です。今は廃れてしまった古道。

ちょっと前から知っていたルートでしたが、その時は冬だったので、良い季節の時に登ってみようと思っていました。

古道なので遺構が色々あり、ちょっと変わった面白いルートでした。明るく開放的なルートなので、晴れた日にぜひおススメです。

このルートは三ツ頭のバリエーションですが、三ツ頭ピークの派生尾根ではなく、前三ツピークの派生尾根です。バリエーションと言っても、ロープを使う山のほうではなく、珍しい道、という方。

三ツ頭へは観音平からのルート(木戸口ヘリポートからのルート)も、とても良い道でしたが、あちらのほうが地図読み力要る感じです。こちらの材木尾根は、広い尾根ではあるものの、どこを歩いても良く、ところどころ良く見ればテープがあり、鹿さんの道を利用させてもらいながら、標高を上げれば、空き地がまるで山の10円禿のように(笑)、見えてくるので、空き地をつないで歩けばいいだけです。

踏み跡もあるのでそれを辿ると自然に、前三ツの直下の一般ルートに合流します。


 

■ 権現の無雪期はハイキングだった~

権現は、わたしと夫にとっては、トレーニングの山で、厳冬期に何度も通い、初心者から、何度も通って、山頂を踏めるようになった、思い出の場所です。

厳冬期の八ヶ岳の厳しい寒さを、比較的トレースがある安全の中で味わえる場所として選んだ、権現…

でも、今日はなんと権現は、ハイキングの山でした!びっくり~なんと下山なんて2時間だった。12時半に下山し始めて、14時半に降りれてしまって、びっくり。無雪期の権現には行ったことがなかったのです・・・

冬は厳しい表情の権現さんも、今日は、超マイルドなお顔をされていました。山ってホントに季節で全く違うんですね~ 改めてそのことを思いしった山でした。

 大快晴! 南アの稜線がくっきり~
 色の薄いトリカブト
 遠くに見える三ツ頭
 遺構その1 祠
 遺構その2 ケルン
 遺構 その3 お地蔵様
 三ツ頭は、南面なので、どのルートもホントに富士山の眺めが良い!

瑞牆、金峰山、茅ヶ岳も見えます。
 ひろーい尾根なので、どこでも歩けるのですが、すこし右に寄って東側がどうなっているのかを見てみたら・・・すっごい崖でしたが、赤岳がちょこん、と見えました。
 大地の感じが火山質のジャリでザレており、なんとなく宝永山を思い出させられます。

八ヶ岳が火山なんだなぁと実感できる山です。
 遺構その4 鉄刀

 ここに合流。絶対に一般ルートからここに迷い込むことはなさそう・・・
 ここが一番キツイ、の看板がすぐ出てきます。


 ウラシマつつじの紅葉がきれいでした。

あちこちに燃えるような赤。

最初の紅葉かな?
 権現山頂は、意外にすぐでした。

やっぱり無雪期と積雪期はずいぶんと違うんだな。
 11時半ころ権現山頂。

7時半出発なので、4時間でした。不思議だな~。

のんびり12時半ころまでリラックス。

先輩とやっとコーヒーを飲めた☆

北岳のリベンジです(笑)
 下山は一般ルートを。意外に急でした。雪の時しか知らないから、超新鮮。

でも、予想以上に早く降りれて、14時半下山。

私は足を置くところがまだまだへたくそだな~。

先輩はさすがにサクサクでした。先に行ってもらうとすごく早いので、私が先に行っちゃう。

やっぱり岩をすると歩き方が変わるのかも。

紅葉はまだでした。


濃い紫のトリカブト。山のお花は、今回はトリカブトが一番、優勢でしたが、ところどころでした。


今回は、こんな地味で変わったルートを歩きたい人はあんまりいないだろうな~とちょっと声を掛けづらいルートでしたので、同行者は期待していませんでしたが、先輩が手を上げてくれました☆

お天気が快晴なのに助けられたのもあると思いますが、快晴の日に良いルートでした。

八ヶ岳横断道が不自然に曲がっているところ・・・それは、昔の廃道があるかもしれない・・・と発見した今回の古道歩きでした。

きっと面白い道は一杯あるのに、”有名山病”のために見捨てられてしまっているのでしょう・・・

古い道は踏まれていて分かりやすい割に人に会わないので、私向きです(笑)

それにしても、無雪期は権現さんって、とっても穏やかな表情で、ハイキングって感じでした。(だだ道は不整地ですから、やっぱり躓きなど気を付けてください。ご高齢の方は無理ないよう・・・。今日も、手首をねん挫した人がいましたし、歩いている方を見ていると心配になるほど、ヨタヨタでした・・・。一方古希でありながら、素晴らしい健脚の方にもお会いしました。)

帰りは、天女山で、テント泊のザックが重そうなお兄さん(善朗さん)を拾ってパノラマの湯へ。
お兄さんは山歴長そうと思ったらその通りでした。テント泊縦走だったそうで、充実した~!満足~!!というお顔。私たちも今日はハイキングでしたが、楽しかった☆

15時半お風呂終了。帰りは相変わらず、プラテーロさんのパンを買って、16時40分、甲府帰着。保守的な行動時間で、良い子印の山でした☆


■ 成長の軌跡

2011年1月9日 前三つ
2011年2月5日 三ツ頭
2012年1月28日 前三つ
2013年1月27日 三ツ頭