Saturday, April 5, 2014

愉しいクライミング 三つ峠


■ 初めて岩で山頂 

今日は山の師匠と愉しいクライミングに出かけてきました☆  今回のヤマレコ

場所は三つ峠。マルチの易しいルートがあるからです。初心者の女性二人にマルチピッチのシステムをしっかり叩き込む、という目的での選択でした。

登ったのは、屏風岩。右フェイスと中央フェイス。

屏風岩は天狗の踊り場まで出て、初めて岩で山頂をゲットした山になりました☆ 

9時半頃に登り始め、12時くらいまでかかったので、たった3ピッチに3時間?!かかりすぎ!

午後はランチを食べて、隣の中央フェイスに移動し、中央カンテの核心手前まで2ピッチ登って、降りてきました。これで14:30 下山15:30。 ケーキ屋さんに寄ってケーキとおいしいコーヒーにありつき、解散18:00.

愉しいクライミングデーでした。

私は御坂山岳会に入ったので三つ峠はおひざ元。登山2年目では、よく高山植物の保護や鹿柵の設置などに出かけていましたが、これからもクライミング等で、親しむ存在になりそうです。

■ 課題の多いロープワーク

私はマルチのロープシステムの理解はおおよそ大丈夫ですが、まだギアの扱いに慣れが不足。

一方、相方の方は、クライミングシステムの理解がまだのようで、次に何をしたらよいか分からない。

というわけで、初心者同士でマルチのルートはまだ先だなぁ・・・とは思いましたが、懸垂支点くらいは作れるという感じはありました。

ただ岩場では、ちょっとしたトラブルを予見できることがとても重要で、たとえば、右フェイスの2バンド目の懸垂下降は岩溝にノットが引っかかって、ロープが引けなくなる可能性がある・・・など。

ロープが引っかかったら困りますねぇ・・・どうしましょう?また登り返して引っ掛かりを解く必要があるとなると…困りますねぇ。

そういう困った事態に対する対応力が付いていないので、やっぱり経験者と行きたいのが岩・・・

初心者のロープシステムの理解や手順の確認には、岩だとやっぱりちょっと難しくなってしまうので、
多少リアリティがある場所で、立木を使ってやるほうがいいのかなぁ・・・?

私は扇沢で2回、七倉沢で1回の合計3回やっただけで、後は今年の冬にアイスのルート経験が少しある程度です。

相方はもっと岩経験がたくさんある・・・のですが、相方は岩経験はあってもあまりクライミングのロープシステム自体は理解していないようで、それがちょっと不思議でした。

マルチはやっぱりつるべでやってみないと身につかないのかなぁ・・・。でも岩では、どんなに易しいルートでも、つるべはありえないしなぁ。初心者同士だとつるべはアリエナイ・・・

という訳で、相方のために簡単に手順を書いておきます。一般的なものです。

≪単純なクライミングシステム≫
1)アンザイレンする(ダブルの場合は右左のロープを決める)
2)ビレイオン (ビレイヤーもアンカー=ビレイヤーのセルフ、重要!)
3)リードする&中間支点を取る
4)終了点についたら、リードしている人はメインロープでセルフをとり、さらにランヤードでセルフを取る
5)ビレイ解除 
6)ロープアップ
7)セカンドのビレイをセット 「登っていいよ」
8)「登ります」
9)セカンド、サードをビレイ。
10)クライムアップ (ランナーを回収)
11)終了点についたら、メインロープでセルフ(クローブヒッチで、片手で作る) ランヤードでセルフを取る。
12)そのまま、次のピッチに入る。

≪4.08追記≫ http://stps2snwmt.blogspot.jp/2014/04/blog-post_8.html

つるべの場合は、ビレイヤーはセカンドのビレイをしていた人がそのまま残り、フォローを登ってきた人がそのまま次のピッチを登る。

通常は初心者と経験者の組み合わせ。その場合は、役割は固定。なのでセカンドのビレイがないままになってしまう。

≪懸垂下降1本の場合≫
1)ロープ末端を探す
2)懸垂支点にロープを通す
3)末端を1mくらい余らせて、すっぽ抜け防止のノットを結ぶ
4)ロープダウン 
5)下降器セット
6)セルフビレイをしたまま、メインロープにきちんとセット出来ているか確認。
7)セルフ解除
8)下降
9)ロープ回収

≪懸垂下降2本の場合≫
1)2本のロープの末端を探し、ノットで連結する
2)引くほうのロープを決め、囲う視点より、ノットが引く方向に下にあるようにセット
3)すっぽ抜け防止
4)ロープダウン
5)・・・以下同じ

■ 今日の写真集

 今日は昨日風が強かったので、晴れました☆
 まだこんな氷が岩場(屏風岩)のあちこちに残っています。
 こんなつららが昼下がりになるとバンバン落ちて、危険・・・

今日は岩なのに落氷が・・・(汗) と言っても当たってもなんともないほど砕けたクラッシュアイスですが。
 中央カンテ取付。


 これは右フェイスの登り出し。

リードのビレイは、練習の成果があって、繰り出しが遅いと言われずに済みました。
 相方がセカンドでクライミング中。

今日は核心は右フェイス取り付きで、朝で寒かったので岩が冷たく手がかじかんで、ホールドがつかめない・・・

落ちるかと思いました(汗)

ああ、墜ちなくて良かった。まぁセカンドですけど。

ノーテンションで登りたいものです。

右フェイス下には大きな落石の割れたばかりの岩がたくさん。

シーズン初めは落石が多い。
 第一バンドから。


ビックリするほど大きなリングボルト。

これからちょっとトラバースする。


 
 サンドイッチなんとかというルート。

ザックがあると通れない。
 天狗の踊り場。 ハーケンの形の記念碑がある。

シーズン前なので登っている人はおらず、静か。
 天狗の踊り場から。

だいぶ雲が出てきました。

さっさとおりましょう。

っていうか~、もう一人だけ降りちゃってるよ~。

お腹すいたんだよね~

懸垂はもう慣れているので、そんなに問題を感じず降りれる。





















中央カンテに移動。

時間的に2ピッチしか登れない。
























帰りの登山道。山頂付近までしっかり雪。

4月の三つ峠でこんなに雪が多いとは!
帰りはほうとう不動の横の、おいしいケーキ屋さん、トロワジエムマルシェでケーキを。
めちゃウマ!尽きることなく山の話題で盛り上がる・・・うるさくてスイマセン。

とっても楽しいクライミングデーでした☆ 

≪温泉情報≫
http://homepage2.nifty.com/yoshinoike/fee.html





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