昨日、西岳に行ったのには2つの理由がありました。
1)標高差1100mを何分で歩けるか?
2)バテないペースは何か?
最近、自分より強い人と歩いて、オーバーペースで歩くツラさ?(笑)を理解?しました。
私は別に
自分との闘いとか、山でもっと成長したいとか、思っていないので、山では
快適に歩ければいい
のですが、色々検討してみて、ヤマケイアルペンガイドの標準コースタイムはゆとりが多いように思います。
私は健脚ではないです。けれども、特段、遅くもない
です。(私の意見によれば、中高年初心者に大幅に配慮したコースタイムが各山域に書かれているような気がします。それは別の話題になるので今回は割愛。)
懸案の鹿島槍鎌尾根は、
距離 2.5km
標高差 1100m
の尾根です。
これを歩くのにどれくらいかかるだろうか?
というのが、見積もりたい内容です。 それで西岳に行きました。
参考 健脚とは何を意味するのか?
■ 検証!
鹿島槍 鎌尾根
距離 2.5km
標高差 1100m
勾配 440m/km
西岳
距離 10km(往復)片道5km
標高差 1100m
勾配 220m/km (約半分)
時間 4時間 (登り2.5h、下り1.5h) 標準コースタイム240分
登りの標高 440m/h
下りの標高 733m/h
宝永山
距離 15km(往復)
標高差 1000m
勾配 134m/km
時間 6時間 (登り3.5h) 標準コースタイム3.5h
登りの標高 285m/h
蓼科山
距離 8.3km(往復)
標高差 800m
勾配 192m/km
時間 4時間 (2.5H、下り1.5H) 標準コースタイム登り3H
登りの標高 320m/h
甲斐駒黒戸尾根 (途中で取り始めたので部分です。1600から七丈小屋まで)
距離 5km(片道)
標高差 750m
勾配 150m/km
時間 4時間
登りの標高 187m/h
です。1kmあたり440mの標高を登るとは、ものすごい急こう配です・・・鎌尾根。1kmあたり440mもある。つまり斜度が西岳の倍ってこと。
勾配が増すとスピードはもちろん落ちる。単純計算で、1時間で440mの標高差を歩くとして、倍の斜度で倍に時間をしてみると、
5時間で鎌尾根を私は歩けるのではないか?
と見積もりました。
一般的には、標高差300mを1時間、というのが標準的な見積もり方法ですが、鎌尾根1100mの標高差をラッセルありだと、
1100 ÷ 300 = 3.6 … なので、たぶん、スムーズに行って4時間、踏まれていない雪道なので、苦労したら5時間くらいかと。
■ バテの研究
バテに関しては主観的なものです。
西岳は全くばてませんでしたし、筋肉痛もほとんどないです。それはやっぱり自分のペースで歩いたからかと・・・ しかし、マイペースも別に遅くはありません。早くもないと思う・・・のは、前述のように普通は標高差300mを1時間が標準だからです。
エアリアの地図によると 西岳のコースタイムはトータル200分です。つまり、今、我が家で、弱い人扱いされている(笑)夫と歩いても、トータル3時間なので、夫だって、標準コースタイムを20分、割っています。
これがヤマケイアルペンガイドになると、杯流しまで 0.40 杯流しから山頂 2.50のトータル 3.30(210分)の道です。
現地の道標には、杯流しから上に160分(2時間40分)の表示があり、杯流しから駐車場までは入っていません。おそらくガイドブックはこれを基準にしているのでしょう。
私はトータルで2時間30分(150分)。 特にバテず、くたびれもせず、歩けましたので、標準コースタイムの、7割5分で歩いている計算になります。
うーん? 私は別に健脚ではないですよ? なぜ速いのか?というと休憩をしません。
■ バテナイこつ
バテないコツがあるとすれば、
・水を飲む、写真を撮る以外の休憩をしない
・最初はゆっくり歩く
・マイペースを守る
かもしれません。私は長々と休憩するのは苦手で、ずーっと歩いています。でも、オーバーペースになると、否応なしに休憩に追い込まれるわけなので、正確に言うと
休憩しなくても、平気なペースで歩く、
ということかもしれません。
その平気なペースがどんどん早くなって行く、のが、快適山歩きの秘訣、のような気がします。
西岳 |
蓼科山 |
宝永山 |
黒戸尾根 |
No comments:
Post a Comment