Thursday, April 24, 2014

鹿島槍 鎌尾根の見積もり

■ 自分のペースを発見する

昨日、西岳に行ったのには2つの理由がありました。

 1)標高差1100mを何分で歩けるか?

 2)バテないペースは何か?

最近、自分より強い人と歩いて、オーバーペースで歩くツラさ?(笑)を理解?しました。

私は別に

 自分との闘いとか、山でもっと成長したいとか、思っていないので、山では

 快適に歩ければいい

のですが、色々検討してみて、ヤマケイアルペンガイドの標準コースタイムはゆとりが多いように思います。

 私は健脚ではないです。けれども、特段、遅くもない

です。(私の意見によれば、中高年初心者に大幅に配慮したコースタイムが各山域に書かれているような気がします。それは別の話題になるので今回は割愛。)

懸案の鹿島槍鎌尾根は、

 距離 2.5km
 標高差 1100m

の尾根です。

これを歩くのにどれくらいかかるだろうか?

というのが、見積もりたい内容です。 それで西岳に行きました。

参考 健脚とは何を意味するのか?

■ 検証!



鹿島槍 鎌尾根
 距離 2.5km
 標高差 1100m
 勾配 440m/km

西岳
 距離 10km(往復)片道5km
 標高差 1100m
 勾配 220m/km (約半分)
 時間 4時間 (登り2.5h、下り1.5h) 標準コースタイム240分
 登りの標高 440m/h 
 下りの標高 733m/h

宝永山
 距離 15km(往復)
 標高差 1000m
 勾配 134m/km
 時間 6時間 (登り3.5h) 標準コースタイム3.5h
 登りの標高 285m/h

蓼科山
 距離 8.3km(往復)
 標高差 800m
 勾配 192m/km
 時間 4時間 (2.5H、下り1.5H) 標準コースタイム登り3H
 登りの標高 320m/h

甲斐駒黒戸尾根 (途中で取り始めたので部分です。1600から七丈小屋まで)
 距離 5km(片道)
 標高差 750m
 勾配 150m/km
 時間 4時間
 登りの標高 187m/h


です。1kmあたり440mの標高を登るとは、ものすごい急こう配です・・・鎌尾根。1kmあたり440mもある。つまり斜度が西岳の倍ってこと。

勾配が増すとスピードはもちろん落ちる。単純計算で、1時間で440mの標高差を歩くとして、倍の斜度で倍に時間をしてみると、

 5時間で鎌尾根を私は歩けるのではないか?

と見積もりました。

一般的には、標高差300mを1時間、というのが標準的な見積もり方法ですが、鎌尾根1100mの標高差をラッセルありだと、

1100 ÷ 300 = 3.6 … なので、たぶん、スムーズに行って4時間、踏まれていない雪道なので、苦労したら5時間くらいかと。

■ バテの研究

バテに関しては主観的なものです。

西岳は全くばてませんでしたし、筋肉痛もほとんどないです。それはやっぱり自分のペースで歩いたからかと・・・ しかし、マイペースも別に遅くはありません。早くもないと思う・・・のは、前述のように普通は標高差300mを1時間が標準だからです。

エアリアの地図によると 西岳のコースタイムはトータル200分です。つまり、今、我が家で、弱い人扱いされている(笑)夫と歩いても、トータル3時間なので、夫だって、標準コースタイムを20分、割っています。

これがヤマケイアルペンガイドになると、杯流しまで 0.40 杯流しから山頂 2.50のトータル 3.30(210分)の道です。

現地の道標には、杯流しから上に160分(2時間40分)の表示があり、杯流しから駐車場までは入っていません。おそらくガイドブックはこれを基準にしているのでしょう。

私はトータルで2時間30分(150分)。 特にバテず、くたびれもせず、歩けましたので、標準コースタイムの、7割5分で歩いている計算になります。

うーん? 私は別に健脚ではないですよ? なぜ速いのか?というと休憩をしません。

■ バテナイこつ

バテないコツがあるとすれば、

 ・水を飲む、写真を撮る以外の休憩をしない
 ・最初はゆっくり歩く
 ・マイペースを守る

かもしれません。私は長々と休憩するのは苦手で、ずーっと歩いています。でも、オーバーペースになると、否応なしに休憩に追い込まれるわけなので、正確に言うと

 休憩しなくても、平気なペースで歩く、

ということかもしれません。

その平気なペースがどんどん早くなって行く、のが、快適山歩きの秘訣、のような気がします。

西岳

蓼科山

宝永山



黒戸尾根


No comments:

Post a Comment