■ 食当
食事は山ではバテナイために
超重要です。
・血糖値対策 ⇒ 行動食
・バテ対策 ⇒ 水分
・スタミナ対策 ⇒ 食事
私は血糖値が下がるのにとっても弱い。のは、頭脳労働主体のデスクワークをしていると、
脳は糖しか、エネルギーとして使えないので、チョコ、食べたくなります。デスクワークでプレッシャーの多い仕事をしていたころ(ソフトウェアエンジニア時代)は、夕方の残業食を食べてからが仕事本番、みたいな生活でした・・・。
が、山では、ヨガやバレエをしている時と同じで、カラダが活性化しているので、
長時間、食べ物を採らなくても、平気です。
むしろ、現代人は飽食。飽食は悪です! 山や運動中は、お腹が大きくなるほど食べ物を入れてはいけない。 体が重くなって、切れの良い動きができない。食べ過ぎは万病のもとだけでなく、登山にも禁物です。つまりバランスが大事です。
山でのバテは、最大の原因は
水分不足です。固形物ではなく水分!
(体重)×(歩行時間)×5ml
の水分が必要です。 50kg 10時間行動 なら、2.5ℓ。
ただし、汗をかかない時期だと、もっと少なくて済むようです。私は1リットルくらいで平気です。その分下山したら、たくさん飲むのがいいのかも。
■ 必要なカロリーの計算方法
登山の運動量は、どんな山か?によっても違いますが、と基本的に
7メッツ で計算されています。
消費カロリー(kcal)=1.05 × メッツ × 時間 × 体重(kg)
体重70kgの人が10時間歩くなら、
1.05 × 7メッツ × 10時間 × 70kg = 5145Kcal
体重50kgの人が10時間歩くなら、
1.05 × 7メッツ × 10時間 × 50kg = 3675Kcal
と、
小柄なだけで1500Kcalも違います。これを朝夕2食と行動食で採ります。 たぶん、一気にカロリーを取るより、こまめに採るほうが良いようです。
ちなみに昨日は全然お腹すかなかったので
1.05 × 6メッツ × 4時間 × 47kg = 1184Kcal
かけそばが500Kcalとして、オヤツが230kCalだったので、ちょっとカロリーがマイナスなくらいかな?全然疲れていないので、もっとメッツそのもが低いのかもしれません。ちなみにヨガは3メッツ。かなり軽い運動です。
でこれらの必要カロリーを食当は担うわけですが、一日や2日くらいなら、別にカロリー不足に陥っても、そんなに問題ないです。何しろ
現代人は体脂肪付きすぎですから。
たぶん、冷えが重大な遭難につながる厳冬期と同じことを春山ですると…おデブ一直線かも?
■ 食当のアイディア
山では炭水化物中心のメニューが体脂肪を効率的にエネルギーに変えてくれます。
体脂肪を燃やすにも糖質が必要なのです。
しかし、糖質は砂糖のようなエンプティカロリーではなく、吸収の緩やかな
多糖類が良いです。
となると候補は
・米
・パスタ
・オートミール、ミューズリー
・うどん
などです。
全粒のほうが、精製されたものより栄養が複合的で良いので、これもポイント。
一方消化の負担は精製したものの方が良いです。なので朝は生成され、スムーズにエネルギーに代わるものを食べる。夜は消化の時間のかかるものを食べる。
という訳で、
夜:豆のカレー 生米からごはん、スティックサラダ、薄揚げ、チーズ
朝:ペペロンチーノ、スープ餅入り、薄切りパン、クリームチーズ
などを候補に考えています。
私は新時代のクライマーらしくて(笑)、食事も欧米風だし、エコ意識が高いほうです。
シリアルバーとかで平気。朝のオートミールも平気です。
私がやりたいのは朝ごはんのホットケーキ・・・(笑)アメリカの開拓民の開拓生活は、ほとんどがパンケーキなのです。
というのは、オーブンがなくて、パン(フライパンの”パン”)しか道具がないからですね。
つまりフライパンを焚火に掛けて焼いていたものです。専用のスパイダーという足つきフライパンまであるくらいです。今では骨董品扱いです。
■ ベジタリアン
私は長く、ラクトオボベジタリアンなのですが、それは、わざわざ食肉加工されたパック肉を食べないって意味です。山で焼肉パーティしますかねぇ?しませんよねぇ・・・なので、特に問題なし。
山でよく食べる、
うどん、カレー、おにぎり、どれもベジタリアン。厳密に言えば、カレーは肉が入っているはずですが、探さないと見つからないような具(笑)?
行動食の
パン、カロリーメイト、ナッツ、ドライフルーツ、も、ベジタリアン。コーヒー、紅茶、ココア、コーラも同じ。
下山後食べるラーメン…は、ベジタリアンではないですが、私はだしやスープにまでこだわる必要はないと思っているので問題なし。
かつ丼とか、ステーキとか食べない。でも、オーストラリアでステーキが出されたら食べます。
余談ですが、基本的に、
畜産物の肉は、アングロサクソンの世界というか、欧米では、土地が貧しく、酪農していた牛を食べるしか長い冬を生き延びることができなかった時代の”豊かさ”です。
財産と言えば、
家畜の数だったのです、その昔。なぜなら、家畜の数=食べさせられる家族の数。ホントに家畜がいなければ、一家は飢えて死んでいた時代です。昔の欧米の農民は秋になると家畜を締め、長い冬に備えて、塩漬け肉(つまりベーコン)、ソーセージ(つまりとさつして余った肉の再利用料理)をし、一番良い部分をごちそうとしていました。なので、オーストラリアで上等のサーロインステーキを出されて食べないと断れば、最上級の歓待を断った話になります。
モツ料理やソーセージは庶民のモノです。特にモツは下級階層を連想させますよね。それははやりブッチャーが職業として成立した時、その職業はどちらかといえば、3K職だったからです。アンタッチャブルが日本や中国でも肉屋をやっています。アメリカでも、レイモンド・カーバーの小説に、食肉工場に勤める若者の話が載っていますが、はやり肉食大国アメリカでも、トサツ、食肉加工業は厳しい職業のようです。
まあ、
日本の伝統的食、古来の食を食べていれば、ほとんど日本でベジタリアン食が問題になることはありません。
納豆もベジタリアンだし、山菜ソバやとろろそばもベジタリアンだし、うどんもキツネもタヌキもそうですよね。ひじきも、切り干し大根もベジ。豆腐もそうだし、肉を探す方が難しいくらいなんです。
おつまみの定番
柿ピーもベジタリアンだし、軽くしたい時の海苔もそう。
というわけで、日本でも、山でも、ベジタリアンで、特に問題になることはほとんどないのですが…。
大変なのは、むしろ、山で、無理やり肉を食べたい!という人かも…?肉って、腐るので、持って行くの大変です。腐らないようにすると、変な保存料満タンにしないといけないし…逆に山小屋では助かるのです、肉は。冷凍ができるので。
つまり、冬のアングロサクソンと同じです。
ヘリが来ない日が続くと、毎日毎日肉か解凍した刺身。ああ、野菜が食べたい!となります。
季節に限定され、鮮度が限定される野菜というものが、いかに自然の恵みなのかが分かる瞬間です。
■ 私のお食事 大したものではないですよ・・・
超厚切りパンに、
発酵バター(滴るほど)
バターは豊かさの象徴です。牛乳からオイル分を分離して作りますが、かつては酪農家の主婦の副収入でした。
私は、発酵バターを高いけれど買います。
高いと言っても250gで400円。
プラテーロの
天然酵母パン。
豆とジャガイモのカレー。 このカレーを持って行く予定です。
パンも。下のレーズンのパンはずっしりしていて、少量でお腹に溜まります。
天然酵母パンは、イーストを使わず、イーストフードも防腐剤も入らない。
小麦粉の味がおいしい。
同じ労力を掛けるなら、不自然なものをいかに省くかに掛けたい。
山屋が、自然が好きと言うならば、人工的なものを食からも排していってみるのも、質実ともに満たせる合理的な趣味。
山で山菜を取ってラーメンに入れるくらいはしたい。フキはおいしいですよね。
今日のランチ。
レタスのペペロンチーノ。赤ワイン。
レタスは近所の直売所で100円。
国産ニンニクは199円。
イタリアのスパゲティは500gで250円くらい。
唐辛子は自家製。
オリーブオイルは3リットル入りのを買います。
トータル300円くらいだろうか?
これにデザートでミントのチョコと、コーヒーを飲みます。
一切肉は出てきませんが、何の問題があるんだろう?・・・な私なんです(^^;)。
ある日のランチ。
大盛りのトマトとレタスのサラダ、玉ねぎのドレッシング。
焼なっとうと温泉卵のどんぶり。チーズ入り。
普段、卵は食べませんが、この日は、免疫力が低下しているサインが出ていたので、例外。
むかしから卵は病人食なので。
別の日のランチ。吉田うどん。
キャベツ、ニンジン、薄揚げ、わかめ、天かす入り。
スープはコブ出し。本来はいりこ出し。けど、誰も気が付かないと思います。
味の決め手は、、すりごまの調味料のほうなんだな。
これは地元のを買うに限る。
残り物系のランチ。
ひじきの炒め物、おからのサラダ
ご飯、チンジャオロース(黄色と赤のパプリカ、玉ねぎ、サツマイモ)
ハーブティ。
ガッツリ系の日。
アボガド、おからサラダ、ピーマンとひじきの炒め物、
スナップエンドウ、雑穀を入れたごはん、
ドライトマトとクスクス、ポルチーニ風味、焼いた厚揚げと生姜。
ワイン。
全然、お腹減りませんし、スタミナも十分と思うのですが
。穀類ですよ、パワーの源は。大豆も豆も良く食べます。
余談ですが、
ビールは男性を女性化させると言われています(笑)
山男は山頂でビールをグイッとやって、闘争心を穏やかにさせているのかも?
闘争心を掻き立てるのは、
ニンニクや香辛料です。